【GO HOME】けじめ (original) (raw)
今期のドラマで「すごいな...!」と思っているドラマ
『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』を軽くご紹介します。
ドラマによると、現在全国で2万体を超える身元不明のご遺体が見つかっていて、
その身元を調べ、ご遺族などのもとに返す部署が実在するそうです。
お墓に行ったら必ず無縁仏様にもお参りするようにしていますが、
このご時世でも、身元不明の方がそんなにたくさんいるなんて、と驚きました。
土曜のドラマで、昨日第3話があったのですが、
切なすぎて泣いてしまった...。
詳しい内容はネタバレになりますので割愛します。
このドラマ、部署内のコメディ的な絡みとか(演技がまた上手すぎ)、
毎回むしゃくしゃした時になぜかするボクシングとか、
毎回すごく綺麗に解決している感じとか、
一見、ワンパターンでさらっとしているように見えるのですが、
この部署が担当する案件であるというだけに、
実はものすごく切ない物語だと思うんです。
「結局ぜんぶ、あくまで想像でしかない」からです。
本人に思いを直接聞けない。
基本初対面だから、どんな人かなんて想像がつかない。
事件性がない場合が多いから、亡くなるまでの経緯も明確にはわからない。
部署の人々は一生懸命証拠を集めて考えるけど、
そこで出した答えはあくまで「想像」で、
「絶対」ではないんです。
でも遺された人は、それを聞いてすっきりしたような顔をする。
第三者である私達から見ると、
必ずしもそうとは限らないのになぜ?と思いそうになる。都合がよく聞こえる。
でもすぐに、「この人がすっきりしているのだからいいじゃん」と思い、
私達もその「想像」を信じてすっきりする。
切ないけれど、「そう思う」ことでけじめをつける。
この「そう思う」を「絶対そうだ」に少しでも近づけようとする
部署の人々に、毎話心を奪われてます。
こんなにも故人の気持ちをくみ取ろうとしてくれたら、そりゃ嬉しいし、
もしそれが間違っていても、信じたくなりますよね。
けじめって、とても大切だなと思いました。難しいけれど。
そのために、信じたいものを信じる力も、持ち続けていたいです。
時間はかかるかも知れないけれど。
亡くなった私の祖父や祖母は、きっと天国で贅沢三昧しているだろう...。
私のことなど見向きもせず楽しんでるよ。
くそ~、羨ましいな。でもこれまで相当苦労してきたから当然じゃん...。
思う存分、遊んでください。こっちも人生楽しむんで!
本当かなんて、本当に決まっている。
私は勝手に、そう信じています。