新潟県三条市にある「嵐渓荘」で結婚記念日を過ごしたというお話~部屋や料理の感想について口コミを書いてみる~ (original) (raw)

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こんにちは、ダンナとヨメです。

先日、新潟県三条市の山中にある「嵐渓荘」さんにお邪魔してきました。今回はその口コミというか、感想というか…楽しかった思い出のお裾分けが出来ればと思います。

ちなみに、結論から言えば「来年も泊まろう」と思える宿でした。

以下ではその理由をつらつらと綴ってゆきます。是非一読ください。

※2024.9.21ヨメ感想を追記しました!

燕三条駅からのアクセス

今回私たちは新幹線で新潟県まで行きました。車だと大変だしね。

しかし、着いた先でいつも困るのは“足問題”!!

行きたい場所があっても車がないと…バスや電車で行こうにも本数が…ということもしばしば…。タクシーも視野に入れねばならぬ時もあります。

嵐渓荘さんまでは車で40分。山の中も中で、周りには何もありません。

そこがウリである一方、車が無い人はレンタカーなどで行くしかない…。

しかし、嵐渓荘さんは燕三条駅と東三条駅発の送迎バス(乗合)が出ています。要予約なので常駐している訳では無い点に注意。

他にもデマンドタクシーなどを利用する手もありましたが、別に乗合でもいいやと思い、僕たちは予約しました。

途中、運転者さんがこの辺りのことや旅館の魅力を話して下さり、車中も楽しい時間が過ごせました。笑顔が素敵な良い方でした。次伺うときも、タクシーや自分の車ではなく、送迎中の会話を楽しみにお願いしたいと思っています。

車がなくとも嵐渓荘さんへ行く手段は幾つもあるので、アクセスについては気にしなくとも良いと思います。

泊まったお部屋の感想

今回宿泊したお部屋はコチラ。

越後長野温泉 妙湶和樂 嵐渓荘

翠悠館のみず木(202)というお部屋で、ベッドルームと畳の部屋があり、ゆっくりとした時間を空間から楽しめます。テラスからは造られすぎていない自然な“自然”も楽しめました。

概念の話をするとき、もう少し小説を読んで表現力を高めなければ…と常々思っていますが、今回の記事ほど悔やんだことはないです。

行けばわかる。悩んでいる人は行くべき良い旅館でした。

詩的に書くのは難しいので、以下は淡々と感想をば…。

まず、旅館正面。この時点で空気が違いました。

匂いが森の香りがしたかな…フィトンチッドの良い香り~という訳ではなく、森の香り。自然の中に居るな…という心地がします。

入館すると落ち着いた雰囲気の什器や小物でデザインされており、「来て正解だった」と、この時点で思えます。

お部屋までは仲居さんに案内されるがまま…そこそこ複雑な建物構造なので案内がないと少し迷います。

今回泊まった部屋は最大五人は泊まれるそうですが、ベッドは二つ。恐らく布団を用意してくれるのでしょう。私たちは二人だけで使わせてもらい、空いているスペースには座り心地の良いソファがあったので、ゆったりくつろいでいました。

部屋の中には珈琲やお茶が準備されていますが、いちばん嬉しかったのは「冷たいお水」です。これが本当に美味しい…。とにかく柔らかいです。僕でなくとも分かるレベルに柔らかく、美味しいお水が用意されています。

テラス席からは程よい“自然”の香りがしており、ここに座っているだけで落ち着きます。夏でしたが暑くありませんでした。

部屋の雰囲気は洋和室。建物から醸される“旅館”とはイメージの変わるモダンさがありました。個人的には心地よいバランスです。

また、旅日記が置いてあり、以前泊まった方がどのような思いで訪れたのかを垣間見ることが出来ます。僕たちも書かせてもらいましたが、チェックアウト間近と急いでいてため名刺を貼るという愚行をしてしまいました。そこから来た方が居たら嬉しい反面、申し訳ないです。

総じて、家のように落ち着ける場所でよかったと思いました。

料理の感想

料理をいただく場所は個室でした。中庭を一望出来る真ん中のお部屋で食事を頂けたのは幸運でした。小さく造られた日本庭園のような中庭で、周囲が山であるが故に、良い意味での違和感というか、別の場所に来たかのような雰囲気で楽しめました。この日は狸が来てくれたようで、ヨメは大喜びでした(僕は諸用で席を外してしまっていました)。

料理は“自然”が前面に出ていました。山菜や川魚をメインとしたコースで、程よい苦味と酸味が心地よかったです。香りも良く、味付けも丁寧…久しぶりに美味しい和食を食べた気がします。奇を衒うものではない、純粋な和食だと思います。

夕食はこれでもかというほど料理が出てきましたが、二人して最後まで美味しく頂けました。ご馳走さまでした。

料理の写真

山の幸まみれな前菜で美味!

朝食は温泉を使ったお粥と、それに合わせた料理が用意されていました。一番びっくりしたのはお粥の塩味です。後述しますが源泉は塩分が多いようで、個人的には塩辛いと感じてしまいました。温泉特有の硫黄がほのかに香りますが、臭いという訳ではなく上品な卵がゆ(なんて食べたことがないが)のような味わいです。塩辛いとは思いましたが、素直に美味しいとも思いました。お粥、奥深いな…。

あとは車麩も美味しかったな…。素人がこんな褒め方するのも失礼ですが、本当に丁寧で、上手に出汁をとって、程よい味付けをしている…と思いました。食事を頂くだけでも来る価値のある場所だと思います。よく連れ回してもらうけれども、東京でも頂けない美味しさがここに…。

朝食の写真

おかゆ!とても美味しかったです…。

お風呂の感想

入った感想は「塩辛い」…です。肩まで浸かり、少し顔に染み込ませたところ、飲んだ訳では無いのに塩味を感じます。ヨメの希望できたため、実は前情報なしで来ており、この泉質には驚きました。

失礼な話、「あ~ベトベトするやつかな…失敗した~…お風呂がこれなのはちょっとな~…」なんてことを思っていたのもつかの間、湿らせたはずの顔や身体はツルツルになっていました。それどころか、毛穴の汚れが目立たない…(気がする)。温泉の質感も柔らかく、温度も露天はぬるく、室内は暑いと使い分けがされており、長くゆっくりと楽しめます。

草津の温泉が一番好き!と思っていた僕ですが、こちらの温泉も好みの一つとなりました。とてもとても気持ちが良かったです。

この塩味が後の朝食で味わえるとは思いませんでしたが…。

僕たちが泊まった部屋からは貸切風呂がすぐ近くにあり、夜と朝の両方で楽しませてもらいました。深湯(立ち湯)の方は都合上楽しみませんでしたが、露天風呂から伺う景色は他の場所から見る景色とまた違い、ゆっくりと楽しめました。

景観の感想

他の感想の端々で景観にも触れてきましたが、やはりちゃんと項目を分けて感想を言うべきだと思います。その程度に景観づくりを意識されていると感じました。

出される食事やあちらこちらで見る掲示物などを見るに、恐らく自然との調和を意識されているようです。

木造の旅館という人工物はどうしても山の中で違和感となりますが、嵐渓荘は驚く程に馴染んでおり、「ここに生えてきた」ような、そこにあるのが当たり前かのような馴染み方でした。凄いね。

水車や川辺にあるデッキなどで寛ぐことも出来るので、静かに、ゆっくりとした時間を過ごせます。

周りには何もありませんが、暇が楽しいので、退屈はしないはずです(というか、そういうことを求めてくる人が来る場所なのかな?)。

季節ごとに違った風景を楽しめそうなので、季節をずらしてまた来ようと思います。冬はちょっと怖いけど…(寒いのが苦手)。

景色の写真

朝食も夕食もこちらの景色を眺めながら頂きました

サービスの感想

感動したサービスがひとつ…いや…ふたつ…みっつ……沢山あります…(絞りきれない)。まあ、ほかの感想で色々書いているのと重複するので、書いていないものに限って書いていきます。

まず、お風呂かな…。貸切風呂は一定の時間までは予約制ですが、それ以降は空いていれば自由に利用して良いそうです。ただ、言ってしまえば「早い者勝ち」なので、今空いているかどうか・いつ空くのか、ヤキモキしてしまいがち…。そんな手間を減らしてくれるのが「空き状況を教えてくれるウェブサービス」です。スマホひとつで今空いているのか否かが確認できるので、風呂入りに行くついでに見ることが出来ます。空いてなければ一般浴場でも充分楽しめるしね…!

次に十二年後の自分へ向けた手紙です。これは感動した…。色々書いたな…。自分を見つめ直す良い機会になるので、皆様オススメ…絶対にやるべきです。十二年後が楽しみになりました。十二年後は何をしているのか、今の自分が何を伝えたいのか…ということを普段は気にも留めないと思います。忙しい社会人が、一度立ち止まり、自分を見つめなおすことができる良い機会だと思います。

みらいポストの写真

ポストが旅館にあるのに違和感がない…

あとは…仲居さんを始めとしたスタッフの皆様。ほんとうに、ほんとうに丁寧に対応いただけて、皆さまが居たからこそ心地よい旅であったと言っても過言ではありません。

ヨメの個人的な思い入れと感想 ※2024.9.21追記

『嵐渓荘』

所謂地方紙「三條新聞」を購読されている方は、広告欄でその名をよく目にするでしょう。

私もそうでした。中学時代の長期休み課題「新聞スクラップ」なんかがキッカケで、新聞に目を通すようになってからのことです。

子どもながらに「近場に温泉旅館があるんだ!」ということがまず驚き。(確かに隣の市ですが、実際の移動距離は想像以上でした…笑)

そして、その旅館はどうやら”すごく有名”で”由緒と風情がある”らしい、と!

当時から都会的な美しさより、田舎にある穏やかさや風情を好んでいた私には、嵐渓荘は”いつか行ってみたい宿”として印象付けられました。

その後も定期的に思い出しては「憧れの宿」のままだったのですが、今回念願叶って(ダンナが頑張ってくれて!)宿泊することになったのです。

まさに十数年越しの念願、でしょうか!大人ってすごいね!!!

宿の素晴らしさはダンナが既に十二分に語ってくれましたね。

もう私から語ることはないかな~と思うのですが、敢えて私から言いたいことと言えば、

「今このタイミングで宿泊できたことに意味があったな」ということです。

何故なら、このお宿で味わえる”贅沢さ・美しさ・尊さ・料理の美味しさ…etc”は、やはりある程度大人になった今だからこそ分かるモノだと思うから。

(とか言いつつ「大学生の友達同士で宿泊とかもええやん~!」等と当時は頭を過ったものです…結局機会がなく提案もしていませんが…)

さてさて、そんな嵐渓荘さん。

気になる方はぜひ、風情ある空間へ癒されに伺ってみては?

日帰りの温泉・お料理プランもあるようですよ~!

総合的な感想

ただ一言。特別な人、パートナーと是非訪れて下さい。

きっとより親密に、愛が深まることでしょう。

(もちろん、一人でも家族でも、なんの問題もありませんが!)

つぎは3~4泊しにいこうかな~…。もっとゆっくり楽しみたい。

ふくろうの写真

ふくろう「御用のある方は僕に話しかけてね!」

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