あぶくま洞ヒルクライム2024に参加しました。 (original) (raw)

目次

はじめに:あぶくま洞ヒルクライムとは?

あぶくま洞ヒルクライム2024①レースまで

あぶくま洞ヒルクライム2024②酷暑の第1ステージ

あぶくま洞ヒルクライム2024②滝雨の第2ステージ

あぶくま洞ヒルクライム2024③レース後

あぶくま洞ヒルクライム2024④さいごに

はじめに:あぶくま洞ヒルクライムとは?

あぶくま洞ヒルクライムは、福島県田村市に所在する「あぶくま洞」付近を舞台に開催されるヒルクライムレースです。

福島を舞台に行われている「福島復興サイクルロードレース」シリーズのうちのひとつとなるレースとなります。

国内でも珍しい2ステージ制のレースを特徴としており、短めの峠を一日に2度走ることで、その合計タイムをもって順位づけします。

コースプロフィールは、1st目「入水鍾乳洞側」が距離5.1km、平均勾配7.4パーセント2st目「あぶくま洞側」が距離5.4km、平均勾配6.1パーセントというものです。

改めて、あぶくま洞ヒルクライムのコースプロフィールです。
1本およそ20分前後。FTP計測を2本みたいなものですね😉💦 pic.twitter.com/WMIHr2khsp

— 福島復興サイクルロードレースシリーズ (@fukushimaRSRRS) 2024年7月27日

コースを通じてそれほどの激坂は無く、全体を通じて路面も綺麗で走りやすいコースでした。

今回はまだ自転車歴が浅い筆者の妻も参加しましたが、無事完走。(後述のトラブルこそありましたが)運営はLinkTohokuさんが行っていることもありスムーズで、初心者の方でも参加しやすいレースのひとつだと思います。

参加料が4,999円と大変良心的な点も、ありがたいところです。

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あぶくま洞ヒルクライム①レースまで

練習、調整など

先月の岩木山ヒルクライムで思うように走れなかった反省から、パワーメーターを再導入の上、練習量を増やしました。

平日はそれまで緩い実走で朝練をすることが多かったところ、ローラーを多く行うようになりました。

また、定時で帰れた日が多かったこともあり、帰れた日には2部目をさらに実施することで、練習量をかさ増し。

ざっくり計算ですが、週間TSSが700を超えるくらいで岩木山以降の3週間を過ごしました

あぶくま洞当日の週は、火曜まではそれまで通りに過ごし、水曜からは強度を落としました。水曜は平地20kmのサイクリングのみ、木曜は刺激入れに6分くらいの坂を340wで1本のみ、金曜はサイクリング2kmのみです。

金曜日に外せない仕事が入ってしまい、休暇を取れなかったのは誤算でしたが、それなりにいい練習を積んだ上である程度は疲労抜きもできた状態でレースに臨めました。

なお、FTPは岩木山ヒルクライムのすぐ後の週にズイフトの20分テストで計測し305w(5月の末と少し前ですが、実際に1時間ローラーを回して平均306wを出したので、ほぼ外れていないと思われます。)。体重は岩木山の時は63kgを超えていましたが、あぶくま洞に臨んださいは食後でも62kgちょうどくらいまで減量できました。

レース会場まで

今年からの取組として、暑い時間のレースを避ける趣旨から、夕方スタートでした。仙台駅から東北新幹線で輪行し、郡山で磐越東線に乗り換え、神俣(かんまた)へ。お昼過ぎには会場付近に着きました。

あぶくま洞ヒルクライム2024①酷暑の福島中通り

宿泊した宿のご厚意により予め荷物を置かせていただき、そこからは5km程自走でスタート地点へ。

レース開始が15時半のところ、13時過ぎにはスタート地点に着いてしまいましたが、電車を1本遅らせてしまうと到着が2時間遅くなりスケジュールがギリギリになってしまう事から、致し方ありませんでした。

気温は31度ほどで大分蒸し暑かったですが、日陰を見つけて休みつつ、30分に1回、10分ほどの軽いサイクリングを入れて脚をあたためてゆきました。

14時半頃に、コース前半を使って300w台を数分出してみて、アップ終了。

あぶくま洞ヒルクライム2024②アップに向かう筆者

なお、本来の受付は星野村天文台という山の上でしたが、主催者であるLinkTohokuさんのご厚意で、スタート地点での受付とさせていただきました。

レース前からコースの半分程登ってしまえば疲労してレースにならなかったものと思われ、柔軟な対応を取っていただけて大変ありがたかったです。

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あぶくま洞ヒルクライム2024②酷暑の第1ステージ

スタートは15時半。整列は早目に並んで年代で1番前を確保。雨予報でしたが、小雨がパラついた程度でほぼ降ることはなく、蒸し暑いなかでのスタートとなりました。

福島復興サイクルロードレースシリーズのポイントランキング上位者の紹介等があったあと、スタートとなりました。

最初は最早安定のクリートキャッチミス。本当にレースの時ばかりミスしてしまうのは、我ながらどうにかならないかと思います。

クランク3回転程でキャッチでき、最初の平坦区間もほぼサイクリングペースだったため事なきを得ました。

あぶくま洞ヒルクライム、1ステージ‼️ pic.twitter.com/SCsCUxlWhl

— 福島復興サイクルロードレースシリーズ (@fukushimaRSRRS) 2024年7月27日

平地区間はあっという間に終了し、本格的な登りへ。

コースプロフィールこそ平均勾配7.4パーセントですが、このコースは最初の平地を抜けば、平均勾配8パーセント以上はあるのではないかと思われます。

斜度が緩むところもそれなりにありましたが、第2ステージより急勾配が多い印象ではありました。

登りに入って直後は急激なペースアップが複数回。

筆者は年代別の出走であり、ペースアップを仕掛けていたのはアスリートクラスの方々や、オープン参加のブライトンサイクルチームの方々だったことから、ペースアップを無視してもよかったと思われましたが、調子が良かった事もありかなり積極的に走ってしまいました。パワーメーターが400w以上を表示することも多く、持たないことは明らかでしたが、つい雰囲気に乗せられてしまいました

結果、10分弱でほぼ限界に。完全に岩木山ヒルクライムの再現だなという感じで、300wを出力するのがきつい状態となってしまいました。この辺りで年代別の方1人にもかわされてしまいました。

ケイデンスが上がらず、rpm80を切るローケイデンスで無理やり踏みつける無様なフォームになってしまいましたが、パワーメーターでパワー管理できていたこともあって、何とか最後まで大幅な失速をすることはなくゴール

ゴール直後は倒れ込みたくなるくらい疲労していました。

タイムは16分31秒で、年代別トップだった方と18秒差がついてしまいました。

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あぶくま洞ヒルクライム2024②滝雨の第2ステージ

ゴール後は、アスリートクラスに昨年の八溝山ヒルクライムで御一緒した方がいたためお話したりして、時間を過ごしました。妻のゴールを待って下山。

下山後は、脚が固まってしまうのを防ぐため、16時半過ぎから10分ほどサイクリングしました。

スタート時刻17時なのを17時10分と勘違いしており、まだ余裕があると思っていたところ、会場に戻ってみると既に整列開始しているという事態。荷物は妻が預けてくれたたため事なきを得ましたが、先頭から4列目でのスタートとなってしまいました。

あぶくま洞ヒルクライム、2ステージ‼️
これから表彰式になります。 pic.twitter.com/69X61m8e0t

— 福島復興サイクルロードレースシリーズ (@fukushimaRSRRS) 2024年7月27日

レース開始5分前頃から、突如、滝のような雨が降り出しました。

今回は悪天候を見込み、普段のレースで使っている23cタイヤを履かせたカーボンリムのアイオロスXXXではなく25cタイヤを履かせたアルミリムのキシリウムプロで来たのですが、数百gの重量増を加味しても大正解でした。

6.5気圧の25cタイヤだからこそ後述の悪路でも滑りませんでしたが、10気圧入れた23cタイヤで走れる路面ではなかったと思われます。

レース序盤は大分スローペースでした。さすがに第1ステージから1時間半しか空いていなかったことから、皆それなりに疲れていたものと思われます。

登るほどに雨は強さを増し、天文台近くでは川のような状態に。「水深」が分からないレベルの水溜まりも多く、ホイールを取られるのを避けて少しオーバーランするようなシチュエーションも。

しかし、雨は悪いことばかりではなく、深部体温を一気に冷やしてくれました。第1ステージ後、水を首元に当てたりしてもどうしても熱感が取れなかったのですが、雨で一気にクーリングできて大変快適になりました。

天文台手前から少しずつペースアップしてゆきましたが、第1ステージの教訓から、ゼッケンが2からはじまる年代別の方に置いていかれないように徹する走りとして、アスリートクラスの方々は気にしないこととしました。

天文台を過ぎ、唯一入ったくだりをおっかなびっくりこなしてラスト2km強の登りに入ると、年代別の先頭は筆者、その後ろに第1ステージで年代別1位を取られた方…という構図に。

雨天による冷却とクレバーな走りが奏効し、ラスト2km、ラスト1kmでもまだ多少の余裕があったため、2度ほどペースアップを試みてみましたが離すことはできず。

最後の数百mで振り絞って踏むことで5秒だけ離し、年代別では1位でゴール。16分22秒でした。このステージ単体では年代別の頭を取っていますが、1ステージ目の18秒差を覆すには至らず、総合では年代別2位でした。

あぶくま洞ヒルクライム2024③ゴール!

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あぶくま洞ヒルクライム2024③レース後

レース後はかき氷のお振る舞いが。疲れた身体に沁みました。

年代別1位になった方や、1ステージ目終了後にもお話した八溝山で知り合った方とお話して時間を過ごし、表彰会場の天文台へ。

写真を撮るために自転車を立てかけて置いていたところ、散歩していたと思われるブライトンの方が2人、筆者の自転車の元へ。筆者の自転車のタイヤをつまんで、パンク?と一言。

そこではじめてパンクしていたことに気づきました。天文台へのくだりまでは問題なかったので、その後に何らかの要因でパンクしたものと思われます。

ブライトンの方にはサンキューと返し、急遽チューブ交換。

レース中のパンクでなくて良かったなというのと、暗くなりきる前にブライトンの方に気づいていただいたおかげで修理を円滑に行え、助かりました

あぶくま洞ヒルクライム2024④この時はまだ、後ろの自転車がパンクしていることに気づいていない…

肝心の表彰ですが、計測チップトラブルにより、まさかの結果が判明したカテゴリのみの表彰となりました。筆者が参加した年代別は表彰されず。

スタッフの方に確認したところ、イベント終了時までに判明した場合は表彰を実施する可能性もあると言われたため、諦め悪く待ってみましたが、結局されずじまいでした。

当日夜に確認後のリザルトが公式HPにアップされ、そちらでは間違いなく年代別2位になっていました。走行中に確認した限りでも、年代別2位という結果は誤りないものと思われます表彰状は後日郵送との事だったため、楽しみに待ちたいと思います。

事務局のチップ詰め間違い等あったようですが、ミスは誰にでもあると思いますし、他の方のミスには寛容でありたいものと思います。

あぶくま洞ヒルクライム2024⑤夕焼けが綺麗でした

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あぶくま洞ヒルクライム2024④最後に

先月の岩木山ヒルクライムでは全然走れずでしたが、しっかり練習すれば最低限の結果は出すことができると分かり、安心しました。

次のレースは1ヶ月先なので、暑い時期とはなりますが、そのレースに向けて努力してゆきたいと思います。

末尾になりますが、一緒に走ってくださった皆様、主催者の皆様、とても楽しい時間をありがとうございました。またぜひ、機会がありましたらよろしくお願いいたします。

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