リコーダーに関する雑学! (original) (raw)
音楽教育に最適な楽器
皆さん、こんにちは!
今回はリコーダーに関する雑学をご紹介します!
学校で最初に触れる楽器として親しまれるリコーダー。
手軽さや扱いやすさから、音楽教育の定番として知られていますが、実はその歴史は長く、様々なエピソードが詰まっています。
鳥の声を模倣する楽器として愛された過去から、現代音楽やギネス記録にも名を刻むに至るまで、リコーダーの知られざる側面を探ってみませんか?
この記事では、リコーダーの発祥、歴史、種類、製造方法、そして面白い雑学を紹介します。
リコーダーの発祥
リコーダーは、ヨーロッパで中世からルネサンス期にかけて発展した縦笛の一種です。
その起源は、古代エジプトやギリシャ、ローマで使用されていた単純な管楽器にさかのぼるとされています。
本格的にリコーダーとして形が整ったのは14世紀頃で、ルネサンス期には宮廷や教会で広く使用されました。
リコーダーの歴史
バロック時代(17~18世紀)には音楽の発展とともに技術も向上しました。
この時代には、アンソニー・ホルボーンやゲオルク・フィリップ・テレマンなどの作曲家がリコーダーのための楽曲を数多く手がけました。
しかし、18世紀後半になるとオーケストラが発展し、リコーダーは音量の大きいフルートに取って代わられ、一時期忘れられました。
20世紀に入ると、音楽教育や古楽復興の流れで再び注目を集め、現代のリコーダーへと進化しました。
日本でのリコーダーの歴史
日本でリコーダーが普及したのは戦後のことで、第二次世界大戦後、音楽教育の一環として導入されました。
1948年、ドイツ製のリコーダーが日本に持ち込まれ、学校教育に適した楽器として広がりました。
特にドイツ式とバロック式のリコーダーが教育現場で使われ、現在では小学校から中学校まで幅広く取り入れられています。
また、日本では合奏文化が発展したことから、リコーダーアンサンブルが盛んに行われています。
リコーダーの特徴
リコーダーは、以下のような特徴が見られる楽器です。
- 構造
縦笛で、一般的には木製やプラスチック製です。息を吹き込むと音が鳴るエアリード楽器です。 - 指穴
前面に7つ、背面に1つの指穴があり、指使いで音程を調整します。 - 音色
柔らかく温かみのある音色が特徴で、バロック音楽や古楽で特に使用されます。 - サイズ
ソプラノ、アルト、テナー、バスなど、音域ごとに様々なサイズがあります。
リコーダーの種類
リコーダーには、音階によて様々な種類が存在します。以下がそのリコーダーの種類です。
- ソプラノリコーダー:小学校でよく使用される高音域の楽器です。
- アルトリコーダー:バロック音楽で中心的に使われます。
- テナーリコーダー:ソプラノやアルトより低い音域を持ちます。
- バスリコーダー:アンサンブルの低音パートを担当します。
- グレートバス、コントラバスリコーダー:より低音域を奏でる特殊な楽器です。
リコーダーの製造方法
リコーダーは以下のような手順にて、製造されています。
- 素材の選定
木製(ツゲ、ローズウッド、メープルなど)やプラスチック製が一般的です。 - 素材の加工
木製の場合、木材を旋盤で加工して円筒形に整形し、内部の管を掘ります。 - 指穴とウィンドウェイの加工
音の品質に直結するため、非常に精密な作業が求められます。 - 組み立て
3つのパーツ(頭部管、胴部管、足部管)を組み立て、調律を行います。 - 仕上げ
製のリコーダーにはオイル仕上げが施され、耐久性と音色が向上します。
リコーダーの名前の由来
リコーダーという名称は、中世英語の「recorder」(再現する、覚える)から派生したものです。
この言葉は、記憶に留める、あるいは情報を再現するという意味を持っています。
中世の文献では、「recorder」という単語が音楽のレッスンや鳥の声を模倣する行為と関連付けられました。
このように、リコーダーは楽器として「音を再現する」役割を持つと考えられていたのです。
動物の声を真似ていた
中世ヨーロッパでは、リコーダーは単なる音楽楽器だけでなく、鳥のさえずりを模倣するためにも使用され ました。
これが特に重要視されたのは、狩猟文化の中で鳥の鳴き声を模倣する技術が役立つためです。
貴族たちはリコーダーを使って鳥の声を真似る遊びを楽しみ、それがやがて楽曲にも取り入れられました。
バロック時代の作曲家、特にヴィヴァルディやテレマンなどは、鳥のさえずりを模したリコーダー曲を作曲
しています。
これがリコーダーの音色の柔らかさと自然との親和性を強調する要素となりました。
リコーダーのギネス世界記録
リコーダーには驚くべき記録が存在します。
現在、ギネス世界記録に認定されている最も大きいリコーダーは、長さ5.09m、重さ50kg以上です。
この巨大リコーダーは日本の楽器職人によって製作されました。
演奏するには複数人の協力が必要で、通常のリコーダーよりも非常に低い音を出すことができます。
一方、最も小さいリコーダーは長さ6cmほどで、人間の指では演奏が難しいほど小型です。
音楽教育での定番
リコーダーは、特に20世紀以降、世界中の学校教育で取り入れられています。その理由は以下の通りです。
- 手頃な価格
プラスチック製のリコーダーは非常に安価で、教育現場に適しています。 - 扱いやすさ
指使いが比較的簡単で、初心者でも音を出しやすい構造です。 - 音楽の基礎教育に最適
音階やリズムの基本を学ぶための楽器として理想的です。 - 合奏への適応性
アルト、ソプラノ、テナーなどの種類があり、合奏で音域をカバーできるのも利点です。
おわりに
リコーダーは、そのシンプルさとは裏腹に、豊かな歴史と可能性を秘めた楽器です。
現代でも教育や演奏活動で広く活用され、音楽の多様性に寄与しています。
この魅力的な楽器を再発見し、音楽の世界をより深く楽しんでみてはいかがでしょうか?
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以上となります!お読み頂きありがとうございました!
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