関西弁「ほんま(本真)」を「本間」と間違えるのは変換機能のせい、文豪のせい説。【IME・変換候補・変換予測の大罪❗ 文豪も誤字っていた。日本語】 (original) (raw)


x「本間に おいしい!」
o「ほんまに おいしい!」
o「ホンマに おいしい!」
o「本真に おいしい!」

関西弁の「ほんま」は「本真」から来ているので、「本間」表記は間違いです。

出典:デジタル大辞泉小学館)「ほん‐ま【本真】」
[名・形動](多く、西日本で)本当であること。また、そのさま。「—にがめつい」

▼なぜ間違えるのか

▽有名な作家でも「本間」という誤字が

実は、夏目漱石などの有名な作家でも「本当」という意味での「ホンマ・本真」を「本間」と表記してしまっています。

幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)「うそじゃ無い、本間(ほんま)の話じゃ。」
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)「
本間(ほんま)に
器量の好(え)いものは徳やな」
霜凍る宵 (新字新仮名) / 近松秋江(著)「姉さんがおいいやすのが本間(ほんま)に違いおへんやろ。」
霜凍る宵 (新字新仮名) / 近松秋江(著)「そりゃ本間(ほんま)どす
浮世草子・元祿大平記(1702)五「なじみをかさぬるにつけては、**本間(ホンマ)**の心中をたて」


このように夏目漱石などの有名な作家が「本間」表記してしまっていたから、その小説でコトバを覚えた人の中には、「本間」という誤字を使ってしまっているかもしれません。

浮世草子・元祿大平記の文は、精選版 日本国語大辞典 「ほんま【本真】」の出典文献で載っているもの
※新字新仮名の過程で漢字を誰かが「本間」にしてしまったという可能性もあるのかもしれないが、Googleで「"本間の話じゃ" 夏目」で検索すると数冊の本が見つかる。
夏目漱石全集
・決定版 夏目漱石全集
夏目漱石 短編小説全集
夏目漱石短編・評論全集

いずれも「ほんま」を「本間」表記にしてしまっている。この複数冊すべてで「本間」と誤字してあるということは、原本の時点で誤字だった可能性が高い。
なぜなら、原本が「本真」なのに、出版社側が4冊とも「本間」と誤字で入力してしまうのは考えにくいため。

▼変換候補


Google IMEで「ほんま」を変換すると、

1:ほんま
2:ホンマ
3:本間
4:本馬
5:本鮪
6:本麻
7:本真
8:本魔
※20231025確認


このような変換候補の順番でした。

▽漢字表記で最も上位なのが「本間」

「ほんまつかれた」と入力して、「ほんま」部分の漢字を選択する際に、反射的に上位の漢字を入力してしまう人もいます。
また、反射的でなくとも、「本間」という変換候補を見て、😀「ああ、本間と書くのが正しいのか!」と誤解してしまう人もいます。

▽わかってないのに「本間」を選ぶ理由

日本人の多くは
・漢字崇拝者
・ひらがな恐怖症
(カタカナ恐怖症)
です。

「漢字崇拝者」だから、どんなコトバでも漢字で書いたほうが良いと考えて、変換時に出た漢字のどれかを選ぶべきと考えてしまいます。
そこで上の方で見かけた「本間」を選んでしまうという流れです。

「ひらがな恐怖症」「カタカナ恐怖症」だから、😥「ひらがなで書くと、漢字を知らないのかとバカにされる」と考えてしまいます。
その結果、誤字をしてしまい、さらにバカにされる現象が起こります。

▼非漢字表記の傾向にあるコトバ

日本語の中には、漢字ではない表記のほうが多いコトバというのが あります。
また、漢字・ひらがな・カタカナのどれも効果的に使われているものも多いです。

そもそも漢字じゃなければいけないコトバというのは、同音異義語で誤解が生まれやすい別の漢語があるコトバなどです。
すべてが漢字じゃなきゃいけないなんてことありません。

・クイズ好きな傾向の小学生
中二病になる傾向の中学生

これらの時期で、あえて非漢字にするのは勇気がいるかもしれませんが、ひらがな・カタカナをうまく使いこなせるようになってもらいたいです。

▼資料

▽GoogleBooksへのリンク

「"うそじゃ無い、本間の話じゃ"」が載っている「幻影の盾 - 夏目漱石, 古典名作文庫編集部 - Google ブックス」のリンク→

「"本間に器量の好いものは徳やな"」が載っている「行人 - 夏目漱石 - Google ブックス」のリンク→

【記事編集用Link】
https://blog.hatena.ne.jp/peaceheart/onbin.hateblo.jp/edit?entry=6801883189053434730

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