台湾ひとり旅②(2024年6月) (original) (raw)

2日目は冷蔵庫で冷やしておいたエッグタルトの残りからスタート。

うん、冷やすと卵が固まってよりプリンっぽい重さに。スイーツらしい質感になった印象でした。

タルト部分は冷やすと重くなるのではと思いましたが、相変わらずサクサク!やっぱり生地が最高だな。

食べて支度して出かけます。

台湾の朝ごはんで食べてみたかったのが鹹豆漿というおぼろ豆腐のスープ。

行列のできる有名店も色々あるのは知っていたのですが、朝市も少し覗いてみたかったので、

雙連朝市近くの朝ごはん屋さんに行ってみることに。

◎永和世紀豆漿大王

隣におすすめされていた香満園があり、だいぶ揺らぎましたが朝から魯肉飯よりは朝ごはんらしいものをと初志貫徹。

こちらのお店はあまり観光客向けという感じではないのでドキドキでしたが、スマホのメモに「鹹豆漿」と書き込んで無事注文。

ゲットしたのがこちら!

f:id:orangemagnet:20241014212924j:image

味付けはシンプルに塩味で、豆腐の優しいスープといった感じ。

油條という揚げパンが砕かれて入っているので食感的にも楽しめました。

アツアツスープで、かつ調子に乗ってラー油をかけたので食べ進めるごとに体があったまっていく。

美味しいけど、ちょっと肌寒いくらいの時期に食べたらもっと美味しいだろうな〜と思いながら完食しました。

帰りは朝市を通り抜けながら。野菜やフルーツ、お肉、お惣菜などが屋台に並べられていました(写真撮ればよかった…)

美味しそうなカットフルーツがあれば買おうかなと思っていましたが、丸のままで売られているものが多く、ナイフを持ち合わせていないため購入は断念。

それにしても、本当にマンゴー4個入りで120元(≒600円)など、日本では考えられないくらいのお値打ち価格でびっくりでした。

一旦ホテルに戻ります。

鹹豆漿と外歩きのおかげで、エレベーターで乗り合わせた清掃のおばさまたちに「外暑かった〜?」と聞かれたくらい朝から汗ダラダラに。

部屋でいったん涼んでから、地下鉄に乗って今日のお目当てに向かいます。

地下鉄といっても、気がついたら地上に出ている…勾配を感じなかったけどいつの間に、と考えながら士林駅で下車。

バスに乗り換えて故宮博物院へ。

バス乗り場には人が多く、また故宮博物院行きが大きく表示されていたのでてっきりたくさんの人が降りると思ったら、そこまででもない。

それもそのはず、楽しみすぎて開館時間の9時より前に着いてしまいました。

ということでまずは外観から鑑賞!

故宮博物院

f:id:orangemagnet:20241014213133j:image
f:id:orangemagnet:20241014213136j:image

白の柱に瓦屋根の色が映えてとっても綺麗、大きくて立派な建物に中身への期待も高まります。

開館前からチケットカウンターなどは空いていたので手続きをすませることにします。

KKdayで事前にオンラインチケット+音声ガイドを購入していたので、音声ガイドカウンターで引き換えます。

「にほんご…」で日本語ガイドが欲しいの意が通じるので本当に観光客慣れしていますね。

9時ちょうど、開館と同時に飛び込みます。まずは有名なものを混む前に、ということで3階に一目散に向かってこちら!

f:id:orangemagnet:20241014213153j:image
f:id:orangemagnet:20241014213156j:image

白菜は貸し出し中でしたが、角煮はじっくり見れました。

玉について不勉強だったのですが、何らかの彩色を施しているのかと思いきや、天然の色を生かしているそうです。

色を見てこんな形に削り出した古の職人さんの発想と技術に感服です。それにしてもリアル…

感動のまま玉コーナーを鑑賞。呪術的な道具からアートとして発展するまで、たくさんの作品に目が眩みます。

f:id:orangemagnet:20241014213242j:image
f:id:orangemagnet:20241014213238j:image

いわゆる「玉」とは違いますが、こういった水晶なんかの作品も可愛いですね。

同じく3階には銅器のコーナーも。ここは芸術品というよりも歴史的な価値の方が高いのかな?中国史に詳しい人ならもっと楽しめそうでした。

2階に降りてきて、陶器のコーナーへ。ここも時代別に作品が並べられています。

f:id:orangemagnet:20241014213310j:image

漢の時代のフクロウちゃん。可愛い。こんな昔のものよく残ってるな…

f:id:orangemagnet:20241014213343j:image
f:id:orangemagnet:20241014213353j:image

個人的には北宋の時代から出てくる青白色のお皿に心惹かれました。こんな食器使えたら大層豊かな気持ちになることでしょう。

f:id:orangemagnet:20241014213346j:image

時代が下るにつれて華やかに彩る技術が発展したこともわかります。写真は清の時代のもの。

お向かいの書のコーナーは展示休止中のものが多くてあまり見られず残念。こちらも書の心得がある人が見たらもっと楽しいんだろうな。

1階に降りてきました。11時頃になっていて、この時間だとツアーのお客さんも多くなってきますね。早めに来てゆっくり見れてよかった。

f:id:orangemagnet:20241014213504j:image
f:id:orangemagnet:20241014213508j:image
f:id:orangemagnet:20241014213500j:image
f:id:orangemagnet:20241014213516j:image
f:id:orangemagnet:20241014213512j:image

1階は有名な品や博物院の成り立ち、特別展示などが多かったです。ここにきて、むしろ1階から回るのが博物院としての想定コースであることに気づく笑

かなりの量の展示、ベンチで音声ガイドを聞くなど休み休み周り切りました。

展示品は満州事変から日中戦争、更なる内戦の中で中国各地を回って最終的に台湾に運ばれたことを考えると、こんなにたくさんのものを、かつ状態をしっかり保存しながらここまで持ってきた熱意と技術に恐れ入ります。それだけ歴史と文化を重んじているということでもありますね。

複雑な経緯はありますが、これからも名品たちが楽しめる世の中であって欲しい…と願うばかりです。

f:id:orangemagnet:20241014213539j:image

お土産としては自分用に写真左のポーチを購入。実物の白菜玉を見れなかったのですが笑、これを台湾用のお財布にしたいと思います。

f:id:orangemagnet:20241014213614j:image

博物院の横の至善園も見学。庭園の概念は日本と近いけど、建物や植物がトロピカルで異国情緒を感じました。

いやしかし、流石に真っ昼間の外は暑いですね。バスに乗って士林駅へ退散です。

士林駅に戻ってきたところで13時手前。

昨日食べすぎたせいもあってそこまでお腹が空かないので、お昼を挟まずにお目当てのかき氷に行くことにします。

開店が14時なので適当にうろついたり休んだりしよう…と思って彷徨うものの、あまりお店が空いていない。

士林は観光夜市の有名な場所のため、お昼は休んでいて夕方から開店のお店が多かったです。

f:id:orangemagnet:20241014213643j:image

辛うじて観光夜市の有名な虎さんには会えました。が、寂しい雰囲気…

本当に楽しむなら夜に来ないといけない街ですね。

炎天下を歩き回ってバテて、最終的にはスーパーに逃げ込んで涼をとっていました。大人しく駅前のカフェとか入ればよかったな。

やっとの思いで開店と同時に入ったのがこちら!

◎辛發亭

こちらはふわふわミルクかき氷発祥の店とされていて、かき氷巡りをするなら行かねば!と意気込んできました。

もちろん季節限定マンゴーかき氷をオーダー。紙に書いて先に精算するシステムでした。

f:id:orangemagnet:20241014213719j:image
f:id:orangemagnet:20241014213723j:image

しばらくして到着。さすがかき氷自体が売りのお店ということがあって、氷が山盛り。

ミルク風味といっても濃厚なアイスのような感じではなくて、空気がたくさん入った淡い味わい。

マンゴーももちろん美味しいのですがあっさりしており、主役は飽くまでも氷!というポリシーが強く感じられました。

山盛り氷ですがフワッとしているのでどんどん食べ進められます。暑かったこともあってすいすいと体に染みていく氷。

食べ終わった頃にめちゃめちゃ元気になっている自覚がありました。

美味しかった!マンゴーも良かったけど、やっぱり氷が売りなら、ピーナッツとかコーヒーとか、氷自体に味がついているものを試しても良かったかも?と思いました。次があればそっち系でリベンジしたい。

マンゴーかき氷ですっかり元気を取り戻したので、ホテルに戻らずにちょっとお買い物へ行ってみようと思います。

電車で中山駅へ。この辺はデパートなどが並んでいてかなり都会的な感じですね。

f:id:orangemagnet:20241014213741j:image

リップモンスターの広告が出ていたのが面白くて撮ってしまった。台湾でも日本とラグがなく新色が発売されているのは驚きです。

◎誠品生活&新光三越

降りたらスコールのようなすごい雨。ささっと駅近の誠品生活に駆け込みます。

台湾らしいお土産がいろいろあってかわいいな〜とウィンドウショッピング。(何も買わなかったけど…)

一番面白かったのは本屋さんの外国語学習の棚。

もちろん英語教材が半分くらいのスペースを占めていますが、その次に大きいのが日本語教材。英語の半分くらいはあるかも。

「実用日式単語集」みたいなタイトルの本を見てみると、「ヘドバン」「ワンオペ」「社畜」などの単語が紹介されていて笑ってしまいました。

日本人が変な単語作り出してすみません…

でもこれって、通りいっぺんの教科書的な単語だけでなく、日本語ネイティブの会話に実際に出てくるような言葉を覚えたいっていう日本語がかなりできる層の需要があるから出されている本なんだよな、と思うと台湾の皆様の日本ラブに心が温まりました。

隣の三越も覗いてみる。ここも普通にデパートって感じですね。

この中のお目当ては無印良品

台湾に行くなら無印面白いよ、とおすすめされた時には台湾で無印?日本でも行けるのに?と思っていましたが、

確かにいってみると台湾オリジナルのおやつやお茶などが充実していて面白い〜!

鐡観音茶ポップコーンが美味しいと聞いていたのですが見つからず、梅味さつまいもチップスとタロイモチップスを買ってみました。

後日日本で食べてみましたが、いわゆるポテチと比べるとすごく薄くて軽い。サクサクでたくさん食べられる感じ。

味付けは控えめで素材のままの風味が強くて、優しい美味しさでした。日本にはありそうでないかも。

スーツケースに余裕があればお土産として良さそうですね。

戦利品を持っていったんホテルに帰りゴロゴロ。だいぶ歩きましたね…

17時くらいになったところで早めの夜ご飯に繰り出します。

◎黄記魯肉飯

いざ、昨日のリベンジ!ということでホテル近くのこちらに直行。今日は無事開いてる。良かった〜!

ローカルな感じのお客さんで賑わっていますが、日本語メニューを眺めていたら察して席に通してくれました。

ここも紙に書いて注文するスタイル。多分料理が到着するときにお会計するシステムだったような…?

どれも美味しそうなので悩みつつ、注文したのが魯肉飯、味玉、筍炒め。

f:id:orangemagnet:20241014213845j:image

魯肉飯、見た目のしっかり色に反してあっさり優しいお味!豚肉の旨味はしっかり乗りつつも、ご飯が主体で食べ進めやすい感じ。スパイスもそんなにキツくないです(個人的にはもっと強くても良い…)。私は頼まなかったけど、別でおかずを頼んで白米がわりにしても良さそう。

味玉は多分魯肉飯と同じ味付けがちゃんと染みていて安定の美味しさ。

筍炒めもあっさりだけど、シャキシャキの食感にプロの技あり、と感じました。

これでトータル80元とかの安さで、食べやすい味付けも含めて毎日通いたいって感じです。日本にないのが悔しい…!(仕方ない)

さすがは地元の人にも愛されるお店、ごちそうさまでした。

さて、まだまだ外も明るいしもう少し食べられそう、ということで本日2つ目のかき氷行っちゃいます!

◎撞記

こちらはフルーツ屋さんで、かき氷以外にもカットフルーツやジュースも売っています。

最近インスタとかで紹介されるようになって急に日本人人気が出たらしい。(かくいう私もインスタで見つけました)

元々はおばさまが一人でやっていたらしいのですが、向かいの屋台のお姉さんが手伝っていました。お姉さん、売り物のジュースを飲んで休憩しながら、自分の屋台にお客さんが来ると接客しててゆる〜い雰囲気。これが台湾らしいってことか。

席は通りのアーケードの下、つまりお店の外側にテーブルが4つくらいでしたが、ほぼ日本人で埋まっていました。

おばさまは完全に中国語でしたが、みんな大体マンゴーかき氷を頼むので指差しで大体コミュニケーションできました。

到着したのがこちら!

f:id:orangemagnet:20241014213905j:image

さすがフルーツ屋さん、はみ出さんばかりのマンゴーがどっしりです。

早速マンゴーを食べてみると、お、美味しい!! 冰讃のマンゴーはスルッと溶けてなくなる感じでしたが、こちらはもう少し果肉の歯応えがあり、なんともジューシーで違った美味しさです。食べ応えという点ではこちらの方がありますね。

その日の仕入れとか、季節にも左右されるのでしょうが、マンゴーを全面に出していてもお店ごとに味わいが違うのがとっても面白いです。

氷はふわふわ系ではあるものの今回食べた中では硬め、練乳の甘さがしっかりしていてカラースプレーもかかっていて、いわゆるふわふわかき氷と比べるとちょっとレトロな印象でした。こういう方が好きな人も多そうですね。

こちらも美味しすぎて最高でした〜!また絶対食べたい味。

カルフール

またもやマンゴーかき氷でかなり元気になったため、続けてスーパーへ繰り出します。

ばら撒きお土産を買いに寧夏夜市近くのカルフールへ。かなり大きくてテンション上がる。

(この時点でマンゴーかき氷による冷えなのかお腹が痛くなったのですが、綺麗なトイレを使えてほっとしました。かき氷もほどほどに)

2フロアくらいあってウロウロしたのですが、職場でばら撒く用のフルーツゼリー(マンゴーとライチ)や実家用のお茶、自分用にピーナッツ牛乳餅などを購入しました。

レジには日本語できますプレートをつけた店員さんがいて日本語で話しかけてくれました。観光客にもとっても優しいですね。

ちなみに購入したフルーツゼリーは「ジューシーで美味しい」と好評でしたが、紙の個包装の中に汁とゼリーがタプタプに入っているので、開けた瞬間に汁に被弾する人が続出でした。(職場で開封の際はお気をつけくださいと言って回る羽目になりました)

ホテルに戻ってきて、サービスのビールと牛乳餅でちょっと晩酌。

f:id:orangemagnet:20241014214312j:image

牛乳餅というのはしょっぱいネギ入りクラッカーにミルクヌガーが入っているものです。

人からお土産でもらった時は、それって合うの?って思いましたが、食べてみると甘じょっぱくて進む味で気に入ったので、個人用に買いました。個包装になっていたので日本でもちびちび食べていました。ピーナッツも効いていて美味しかった。

お目当ての博物院も行けてマンゴーかき氷も2つ食べてお土産もゲットで大満足な2日目でした。

明日はもう一個のお目当てに行くぞ〜!ということで就寝。

3日目、帰国日ではありますが、ギリギリまで楽しむぞ!と意気込みながら起床。

空港のくじ引きで当たった分の朝食券を持っていますが、大戸屋は日本でも食べられるし…とせっかくなのでローカルのお店で朝食を食べることにしました。

◎軟食力

行天宮の裏手にあるこちら、伝統的な朝ごはんをおしゃれに食べられるお店としてインスタで見つけました。

7時の開店めがけて行ったところ一番乗り。

20〜30代っぽいお兄さんが迎えてくれましたが、なんと日本語で「ほぼベビー」って書いてあるTシャツをお召し笑

かなりがっちりしたいでたちと「ベビー」の文言とのギャップ、、、意味をわかって着ているのか突っ込みたくなります。

別に日本語Tシャツを着ているからといって日本語が通じるわけではないですが、観光客には慣れているようで英語で案内してくれました。

LINEから注文するスタイルで特に日本語などはありませんが、ネットで見ていた情報をもとに軟蛋餅のクラシックを文字のフィーリングで察しながら注文。チーズをトッピング(加起士)、タレは辣を入れて、セットとして地瓜球(さつまいもボール)と冷たい豆乳を選択。何一つ発音できやしないけど、漢字でなんとなくわかるってありがたい。

これでどうだ!と注文ボタンを押すもなぜか受け付けない。なぜ?

ほぼベビーお兄さんに見せると、どうやら開店直後で注文受付をONにするのを忘れていたみたいです。

ONにしてもらって無事注文。さて、思った通りに注文できたかな?

f:id:orangemagnet:20241014214505j:image

いえい!無事注文成功です。

蛋餅というのは卵クレープみたいなものと書かれている記事を見ましたが、私の感覚としては薄焼卵をもっちりめのチヂミ生地で巻いて焼いたような感じ。外はカリッとしつつ、もちもちした食感ですごく好きです。チーズトッピングもよく合ってチーズ大好き人間としては大歓喜

甘辛いタレにつけていただきます。辛いもの好きな人は辣入れるのが絶対良い!卵チーズに辛いものが合わなかった試しがないですね。

そして楽しみにしていた地瓜球。もちもちさつまいも生地の中にカスタードっぽいクリームが入っていて美味しい。揚げている訳ではないので(焼いているだけ?)朝からでも重たくなく進みます。朝ごはんについてきていますが、おやつでも食べたいなあ。紫と白があるけど、味の違いは私には判別がつきませんでした。

豆乳はさっぱり美味しい。台湾の朝ごはんの定番として憧れていたので、飲めて嬉しい。

入店した時は一番乗りでしたが、すぐに地元の人がたくさん来てワイワイ賑わっていました。

見た目に映えてるだけじゃなくて、味も量も満足な朝食で、ここも近所にあったら通うのに…!と悔しくなりました。

大戸屋を振り払ってでも来て本当によかった!

◎行天宮

帰りにせっかくなので行天宮に寄っていくことにします。

ここは有名なお寺で、商売の神様が祀られていてご利益があると人気だそうです。

土曜の朝8時ごろなのですが、地元の方々が熱心にお祈りされていました。

f:id:orangemagnet:20241014214530j:image

もっと中の写真を撮ってもよかったのですが、、、なんだか静かに真剣にお祈りされている方の邪魔をしてはいけないような気持ちになり、そっと見学して退散。立派な装飾のあるお寺、ピリッとした厳かな雰囲気で心が引き締まりました。

さてと、ホテルに戻ってチェックアウトし、スーツケースを預けて出発します。

お目当てに向かう前に時間がありそうだったので、これまた有名なお寺の龍山寺に寄ってみることにしました。

龍山寺

地下鉄を降りるとすぐに、ビル街の中に立派な建物がお出迎え。

f:id:orangemagnet:20241014214736j:image
f:id:orangemagnet:20241014214728j:image
f:id:orangemagnet:20241014214732j:image

中に入ると滝があることも有名ですね。滝の水って電気で循環してるのかな、なんて野暮なことが気になってしまう…

こちらも熱心にお祈りされている方がたくさんいますが、観光ツアー客も来ていてより観光地っぽい。

せっかくなので掲示を見ながら見様見真似で参拝してみました。膝をついて3回頭を下げるらしい。

これで合っているのかな?失礼だって怒られたりしないかな?とちょっと心配していましたが、別に監視されている訳でもなく(そりゃそうか)、にわか参拝客にも優しい雰囲気でした。

ガイドブックなどみるとおみくじを引く方法も出てきますが、次の目的地があるので参拝だけして後にしました。

西門駅まで歩いて移動している途中、こんな可愛い路地裏を見つけたり、オオタニサンを見つけたり。

f:id:orangemagnet:20241014214746j:image
f:id:orangemagnet:20241014214749j:image

オオタニサン、日本だけじゃなく台湾でも大人気なんですね。台湾でも野球リーグあるし、アジア出身のスターメジャーリーガーとして大谷以上の人はいないもんね。

地下鉄で公館駅まで来ました。ここに最大のお目当てがあります!

◎国立台湾大学

今年は日本の旧帝国大学を全制覇する!と目標を立てている私にとって、今回の旅の最大の目的がこちら。

どう考えても一般的な観光客の嗜好ではありませんね…(人を付き合わせられないから一人で来ているんですよね)

旧帝国大学といえば北海道、東北、東京、名古屋、京都、大阪、九州の7つと思われがちですが、実は戦前はソウルと台湾にも大学があったんです。国立台湾大学は、今はもちろんれっきとした台湾トップの国立大学ですが(日本で言う東大のポジションらしい)、日本の旧帝国大学時代の立地や建物を一部そのまま利用しています。

f:id:orangemagnet:20241014214813j:image
f:id:orangemagnet:20241014214817j:image

大学の歴史や研究内容を展示しているスペースに入って見学すると、日本の旧帝大との関連もちゃんと説明されていました。

f:id:orangemagnet:20241014214844j:image
f:id:orangemagnet:20241014214848j:image

キャンパス内を歩いてみると、確かに日本の東大とかにある古めな建物と似ている気がする!

一つのキャンパス内にほとんど収まっていて、農場などもあるこの雰囲気、私はなんとなく北大に近いなと思いました。

f:id:orangemagnet:20241014214948j:image

でも北大だったら絶対こんな植生にならない。大学のシンボルツリーは大王ヤシだそうです。

よく見る日本の古い大学らしい建物が、見慣れない南国の植物に囲まれている…と不思議な感覚になりました。

大学としてはもう夏休みに入っているらしく、土曜のお昼ということもあってそこまで活気付いている感じはありませんでしたが、卒業記念の写真を撮っている人や、部活に打ち込む人、図書館で黙々と勉強する人など、大学生らしい光景が見られて、キャンパスライフって万国共通なんだなと思いました。やっぱり国立トップ大学ということで、みんな真面目そうな感じがしました。

広いキャンパスを歩き回り、ここで記念に台湾大学牛乳を飲んでみることにしました。

f:id:orangemagnet:20241014214922j:image

なぜに牛乳?という感じですが、台湾はそもそも高温多湿であまり酪農には向いていないそう。

実際、スーパーで見ても牛乳より豆乳の方が全然安かったです。

そこを頑張って台湾でも酪農できるように研究しているのが台湾大学だそうで、この牛乳はその研究成果ということですね。

飲んでみると、普通に美味しい牛乳。この「普通」を達成するために日々努力が払われているんだな〜としみじみ味わいました。

大学を見終わった後、狙っていたかき氷屋さんに突入!

◎Mr.雪腐

こちらのヨーグルト味かき氷が評判良いみたいで、せっかく大学の近くにあるのだから絶対行こうと思っていました。

行ってみるとすでに行列しており、ゆっくり待ちます。

どうやらまずレジで注文し、席が割り振られるようです。

1階席の人は席で待ち、2階席の人はレジ横で出来上がるのを待って受け取り、席に持って上がるシステムらしい。

迷わずマンゴーヨーグルトかき氷を注文。どうやら2階に割り振られたようですが、むむ、北川景子テーブル??

f:id:orangemagnet:20241014215053j:image

次の人は山下智久テーブルって書いてありました。日本の芸能人の名前が割り振られているってこと??

席に行くのが楽しみだな〜と思って待っていたのですが、先に1階のカウンターが空いたようでそっちに変更になりました。

残念、この目で北川景子席を確かめたかったのに。

で、お待ちかねのかき氷がこちら!

f:id:orangemagnet:20241014215035j:image

こちらもふわふわ氷が山盛りです!

食べてみると食感はふんわり、優しいさっぱりしたヨーグルト味で、これまでのお店と違った良さがあります。単なるミルクかき氷よりも酸味がある分飽きない感じがしました。

マンゴーは少し凍っている感じ?ジューシーで美味しいですが、やっぱりここのウリはこの氷自体ですね。

別がけできるシロップと、味変用?のレーズンナッツが付いてきました。レーズンナッツは正直必要なのかよく分からなかった…

ヨーグルト合わせであることを考えると、いちごかき氷なども美味しそうだなと思いました。

学生街ということで、この旅行で行った中で一番若者向けなおしゃれなお店だったかも。ごちそうさまでした。

帰る前に少し学生街の本屋さんを覗いてみます。大学付近ということもあって、教科書になりそうな本が充実していました。

理系の教科書は結構日本と同じものが並んでるな〜と思いました。(もちろん中国語訳のものですが)

ここでも日本語教材のスペースが広くて、日本語学習熱の高さを感じました。

さて、この時点で13時すぎ。飛行機は18時なので、まだ2時間くらいは観光に使える計算です。

どうしようかな…。かなり歩き回ったし、足裏マッサージに興味があったのですが、手持ちの現金では少し心許ない。

そういえばこの旅、お目当ての場所に行く事に目が向きすぎて、街ブラの偶然を楽しむことはあまりできていなかったかも。

ということで、乗り換えついでにことりっぷに載っていた華山1914文化創意産業園区に行ってみます。

◎華山1914文化創意産業園区

なんだかすごい名前ですが、お酒の醸造所だったところをリノベして雑貨屋さんやレストランにしたところだそうです。

行ってみた印象、日本で言うと赤レンガ倉庫みたいな感じですかね。

期間限定っぽいキャラクターのイベントストアがたくさんあり、整理券を持った人々が並んでいました。

私がテンション上がったのはPEANUTSとスターラックスのコラボスペース。

f:id:orangemagnet:20241014215134j:image
f:id:orangemagnet:20241014215130j:image
f:id:orangemagnet:20241014215126j:image

スヌーピーたちが飛行機に乗っていろんなところに行っているみたいです。長蛇の列だったため入らなかったけど、外からでもわかる圧倒的な可愛さでした。

◎三創生活

だんだん夕立が降ってきたので、近くの三創生活へ。

こちらマップだとデパートという説明が出ますが、家電のお店が多くてヨドバシみたいな感じでした。

私が一番テンション上がったのはこれ!

元素だああああああ!!!

f:id:orangemagnet:20241014215153j:image
f:id:orangemagnet:20241014215150j:image

ここは賽先生科学工場という科学モチーフの雑貨のお店でした。元素だけじゃなくて、実験器具などを模した雑貨も充実。

可愛いマグカップの一つくらい連れて帰ろうかな…と思いましたが、お菓子でスーツケースもいっぱいなので、眺めて満足することにしました。

ここでちょうど15時過ぎ、そろそろ荷物の回収に向かいますかね。

最後の最後、偶然ながら自分好みのものに続けて出会えてラッキーでした。調べ過ぎないのもいいものです。

ホテルで荷物を回収し、バスで空港へ。もうバスに乗るのも慣れたものです。

乗りながら、このアラーム音ももう今日で聞かなくなるのか…と思って切なくなりました。

空港で最後、ホテルでもらったセブンイレブンのクーポンをお菓子を買って使い切り、後は乗るだけ。さようなら台北

f:id:orangemagnet:20241014215226j:image

ですが、、、飛行機が数十分の遅延。あまり遅延すると羽田から帰る終電を逃すことになるので厳しい。

税関申告をwebで済ませるなど、なるべく早く抜けられるように準備は万端にして飛行機へ。頼む、絶対終電に間に合って!!

帰路での機内食はハンバーグ。お味は、うん、普通ですねえ。

f:id:orangemagnet:20241014215313j:image

映画『リボルバー・リリー』を見ながら過ごします。これはキャストが好きな人ばっかりなので気になっていました。

綾瀬はるかのアクションかっこいいし、長谷川博己はいつもどこでも最高だし、ジェシー悪役頑張ってるし、でキャラ造形はかっこいいのですが、暗い機内で見たからか、アクションシーンが長いからか、途中で「で、なんでここで戦闘しなきゃいけないんだったっけ?」と思ってしまったりもしました。(まさか、後日この映画きっかけで熱愛報道が出るとはつゆ知らず)

飛行機は結局40分遅れで到着。終電まで40分くらいしかないけど、果たして預け荷物を回収して帰れるのか?

ドキドキしながら早足で諸々を通過し、荷物テーブルへ。

ファーストクラスでもなんでもないただの乗客ながら、かなり早めに出てきました!ラッキー!!

と意気揚々と空港を後にし、無事終電1本前に乗ることができました。めでたしめでたし。

初の自分で手配した一人海外旅行ということでかなり力が入り、こうして2万字以上書いてしまいました。てへ。

こうして数ヶ月経った後も思い出してニヤニヤできるくらい楽しかったし、台湾がとっても好きになりました。親日的だし、おひとりさまでも食事や治安に困らなかったのもとってもよかった。

かなり勢いよく観光しすぎて翌週はかなり疲れが尾を引いてしまったのですが、まだまだ食べ足りないし(なんといっても小籠包食べてない!)、猫空とか他の博物館とかも行ってみたかったのに行けてないし、ゆっくりお茶飲んだりマッサージを受けたりするゆるい旅もいいかも。と考えが止まらず、近いうちにリピしたいなと思っています。でも今年は先に旧帝大全制覇で福岡(これ書いてる時点で達成済み)、ソウル(手配済み!ドキドキ)に行きたいと思います。またマンゴーの季節か、あるいは暑過ぎない季節に行きたいですね。

長々と自分のためだけに書いてしまいましたが、ここまで読んでくれた方がもしいたら、とても嬉しいです。ありがとうございました!