比良山系・堂満岳~花とブナの新緑そして山と琵琶湖の展望~ (original) (raw)

5月11日(土)比良山系・堂満岳の例会、BⅡハイクを実施しました。参加者10名。

1.計画概要

1)アクセス

JR大阪駅7:45(敦賀行新快速)→大津京駅8:25/8:28(近江舞子行普通)→比良駅8:48/9:05バス(イン谷口行)→イン谷口バス停9:15着

2)コース

イン谷口バス停~堂満東陵道~ノタノホリ~堂満岳~金糞峠~前山~北比良峠~ダケ道~イン谷口バス停

3)距離時間等:時間:5時間30分 距離:約8km 累積標高:+1000m-1000m

4)山域の概要とコース設定:

堂満岳(どうまんだけ)は比良山系のほぼ中央に位置する山、滋賀県大津市にある標高1,057mの山です。比良山地の稜線が琵琶湖寄りに張り出したところにあり、山麓や琵琶湖側からよく目立つ山です。山頂付近は比良山系有数のホンシャクナゲの自生地です。最近は温暖化の影響で開花が早くなっていますが、一般的には5月連休頃が見頃と云われています。

今例会はシャクナゲと新緑のブナの観賞を主目的にBグループ会員の話し合いにより企画された初めての山行例会で、イン谷口から堂満東稜道、金糞峠、北比良峠へと進みダケ道から下山する周回ルートで実施されました。このコースの中で堂満直下は滑りやすい急坂であり、上りで利用する事で安全面がより配慮されています。

2.山行の記録

大阪駅を7時45分発の敦賀行新快速電車に乗り、途中乗換て8時48分 比良駅に到着しました。そして9時05分のバスに乗車、凡そ10分でイン谷口バス停にある登山口に到着しました。かつて此処にはお店もあったものですが、ロープウェイの廃止と共に無くなり、案内標識がある程度です。ミーティングとストレッチを行った後、9時20分 登山口をスタートしました。

登山口からはまずコースを南に取り、正面谷から流れる比良川支流に架かる橋を渡り、林間の道を歩きます。小石状の浮石も多くありますが、木々は新緑に溢れ気持ちの良い道です。そして5分程歩くと、堂満東陵道への分岐に到着します。更に穏やかな傾斜の林間の道を進み小さな沢へ。丸太2本で作られた橋もありましたが、安全のため渡渉を取ります。やがてかなり朽ちつつある家屋も目立つ別荘地を通り、本格的な山道へと進みます。

9時30分 別荘地を過ぎ、山道へと入ります。傾斜も徐々にきつくなりますが、新緑に癒されながら進みます。そして9時55分 ノタノホリに到着しました。

ノタノホリはモリアオガエルが生息している事で知られていますが、池に映る新緑も綺麗です。絶好の休憩場所であり、小休憩を取ります。

10時7分 ノタノホリを出発します。 少しずつ高度を上げながら谷沿いの道を進みます。

やがて枯れた沢に出会います、足下の悪い枯れ沢です、ルートを確認しながら進み、更に高度を上げていきます。枯れ沢を通り過ぎ、小休憩を取り一息入れます。

そして更に進みます。東陵道の尾根、標高722mのポイントまでもう一頑張りです。

11時53分 東陵道の尾根、標高722mのポイントに到着しました。新緑のブナの森が広がっています。小休憩を取ります。

11時 休憩後、先へ進みます。東陵道の尾根にはブナの森が広がっています。穏やかな傾斜ときつい傾斜を繰り返しながら更に高度を上げていきます。イワカガミの花も目につき始めます。そしてビューポイントからは琵琶湖と谷の北側に見える釈迦岳やカラ岳も見えます。

(向うには、カラ岳と釈迦岳が、、)

休憩を繰り返しながら高度を上げていきます。そして11時40分 登り最後の休憩を取り、堂満岳直下の急登の登りに備えます。Kさんから凍ったゼリーを、Yさんから美味しいチョコレートを頂きました、元気が出ますね。

11時45分 休憩後、いよいよ堂満直下の急登へと進みます。此処は200m程の距離の上りですが、標高にして250m程の登りとなります。ザレ・ガレもあり、生きた木の根と岩を手でつかみながら、そして石を落とさないよう気を付けながら登って行きます。今日のルートで一番のポイント箇所です(新入会員さんの話によると今日はこの急登が一番面白かったとの事、頼もしい)。

12時5分 堂満岳山頂に到着しました。歩き始めて2時間45分要しましたが、まずまず順調に登れました。昼食休憩を取ります。山頂では日陰がなく陽射しが強いですが、琵琶湖の展望を楽しみながら食事を取ります。ただ残念ながら昨年百花繚乱の如く咲いていたシャクナゲが今年は裏年、しかも温暖化の影響もあってか花季が年々早まっており、花も終盤も終えていました。

12時35分 昼食を終え、堂満から比良縦走路へと進みます。途中のビューポイントでは、南側に蓬莱山や内見山、西側には京都北山の山並、そして北側には釈迦岳などが楽しめます。またイワカガミ、名残のシャクナゲなども、、。

(南方向に見える蓬莱山、打見山、、)(西方向に見える京都北山の山並、、)(北方向のカラ岳、釈迦岳、そして琵琶湖、、)

12時46分 比良縦走路分岐に到着、此処からはコースを北に取り、金糞峠、前山、北比良峠を目指します。縦走路でもシャクナゲの木々は続くのですが、花の季節に合わなかったのが残念です。それでも眩しいばかりの新緑や道の横に咲くイワカガミ、チゴユリ、僅かに残るシャクナゲの花、そしてビューポイントからの展望に癒されます。

(振り返ると、先程登った堂満岳が見えます、、)

14時 前山を通過し北比良峠に到着しました。かつて一大山岳リゾート地であった比良山系、20年ほど前まで此処にはロープウエイ駅がありました。今はその面影もありませんが、琵琶湖を眺める絶好のビューポイントです。

14時10分 休憩後、16時のバスに乗るべく、イン谷口バス停までダケ道を通り一気に下って行きます。凡そ2時間弱の下りです、ザレ場もあり、浮石も多いため最後まで気が抜けません。

15時29分 大山口登山口に下山、本当に我慢の長い下りでした。そして15時48分 イン谷口バス停に到着しました。

距離9.1km、累積標高+-1,000m、歩行時間6時間(休憩時間を除く)の比良・堂満岳BⅡ例会でした。CLのKさん、参加された皆さん、お疲れ様でした。ヒヤリハット無し。山行終了後、江若交通のバスに乗りJR比良駅まで戻り帰阪しました。反省会ですが、残念ながら場所の関係で男性会員のみ京都駅での実施となりました。

.山行をふり返って

今回の例会はシャクナゲと新緑のブナの観賞を主目的に本年度からスタートした、Bグループ会員の話し合いにより企画された初めての山行例会でした。シャクナゲで知られる堂満岳でもあり、シャクナゲの花に期待が寄せられましたが、今年は裏年、花季も終わっており、その点は残念でした。しかし好天に恵まれ,眩しいばかりの新緑そしてイワカガミや名残のシャクナゲチゴユリなどの花、比良北山の山並・琵琶湖の大展望は十分に満足出来るものでした。また今回の例会でも会員歴の新しい会員さん2人の参加もあり、大いに刺激を受けました。これからも新しい会員さんに参加頂き、古株の私達会員を大いに刺激して頂ければ嬉しいですね。

比良・堂満岳のシャクナゲは、かつて大型連休明け頃が見頃と言われていましたが、最近では温暖化の影響もあり早くなっています。会の例会の場合、どうしても実施日・CLSL を決めその上で参加者を募集する形となりますが、会員の話し合いで決める今回の様な例会では、まず主目的のシャクナゲの花の見頃を見極めた上でフットワーク軽くフレシキブルに日を決め参加者を募集する、この様なスタイル(プラットホームとしての「(HC)Bランクミーティング」の運営も含む)の検討も今後必要になるかもしれませんね。

(文責:No743)