映画『フェイブルマンズ』は許しの物語 (original) (raw)
スピルバーグ監督の人生の回想録
サミー君(スピルバーグ監督)の7歳~18歳ぐらいまでを描いている作品。
科学者の父親と芸術家(ピアノ奏者)の母親から生まれたサミー君。
小柄なんだな~と、思った。
先日、映画『スター・ウォーズ』の作曲家、ジョン・ウィリアムズをテレビで見ると、背が高く感じた。
だから、勝手に同じようなイメージを持っていたからね。
サミー少年は、初めて映画を観て、印象深いシーンから、動画制作に興味を持ち、はまっていく。
いかにも科学者と芸術家の血をひいていた。
ただすごく恵まれた環境かと思いきや、そうではなかった???
ある意味、この環境だったから、次々と素晴らしいを作品を創るスピルバーグ監督になったのかもしれない。
もし自分がこの境遇だったら、どうしていただろう?と、思った。
こればっかりは、経験してみないと、わからない。
この父親、この母親のもと、子どもたちは、たくさん悩み、考えたのではないだろうか?
特に母親については、ピアノ好きの子どもが大人の体型になったような人に映る。
家事も不得意そう。
毎回、お皿洗いはせず、紙のテーブルクロスごと紙のお皿も一緒に丸めて、ポイッするようだ。
そんな一面がありながらも、とてもチャーミングで笑顔が魅力的な人。
母親のセリフに、
ピアノを弾きたいのは、曲に没頭できるから
幸せな自分の世界ができる
とあった。
このきもち、わかるなぁ~~。
母親も1人の人間。
出産を経験し、子どもを持っても、女心はある。
でも、子どもたちがそれを理解するには、相当時間がかかる。
特に長男だったサミー君は、とても大人びた中学生、高校生になったのではないだろうか?
そしてすごく悩んだろうね。
映画でも感じられる。
それを救ったのは、大好きな動画制作。
そのきっかけとなるカメラを最初にプレゼントしてくれたのは、お母さん。
そして母親の見たくない一面を発見したのは、動画編集をしていた時。
高校の卒業時にイジメから解放されたのも、動画制作。
好きなことをあきらめず、チャレンジしていったことで、今の監督がある。
このあたりは、とても考えさせられる。
DVDの特典メニューで、監督が言っていたが、
「母親も1人の人間なんだという許しの物語だ」と。
これは、監督が何歳ごろから思うようになったのだろう。
音楽は、自分も昔、この曲をピアノで弾いたことがある。
おそらくピアノを幼少期から高校生ぐらいまで続けている人は、この曲を弾くことがあったのでは、ないだろうか?
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