マスクとそばかす (original) (raw)

マスクを外してみることにした。

私の顔には幼少期からたくさんのそばかすがある

ずっと今でも劣等感を抱いている

過去の、クラスメイトからの言葉が忘れられず

自分の汚い肌を少しでも隠すためにマスクを着けだした

マスクをすると

距離が近くても何も気にならなくなった

でも食事は地獄の時間に変わった

汚い肌をどう思われるのか

人に不快感を与えませんようにと

怖くて怖くて仕方がなく

うつ向いて食事をすることが多かった。

だから

家族以外とご飯を食べる時間は私にとって苦痛でしかなかった

恐らく9年間は、人前に出るとき、人に会うとき

ほとんどマスクをつけた生活である。

しかしふと最近こう思う瞬間があった

私の肌を汚いと思うならそれでいいじゃないか

万人に好かれないことと同じことのように

何かにつけて人が嫌がることを言う人はたくさんいるのだからと

私は私である限りこのお肌と生涯付き合っていくのだから

他者の意見に傷ついて自分の肌のことを自分自身で嫌い続けて

いったいこの9年間何か楽しいことがあっただろうか

もちろん人前に出るとき、コンシーラーは手放せない

少しでも綺麗に見せるために

それでもまだ怖いからマスクをお守り代わりに持っていることにした

素肌が綺麗な人は今でもうらやましい

お肌に厚塗りしなくても良い肌質の人たちがとても羨ましい

それでも私はできる限りのことをして

マスクをせずに少しずつ人と顔を合わせて話すことに慣れていくことが

出来たらよい

好きなメイクをして

時にはそばかすを活かすメイクをしてみたりもして

大好きな自分を見つけたい

そして楽しい毎日を送る