長渕剛の楽しみ方 (original) (raw)

私は長渕剛が嫌いだ。嫌いというより生理的に受け付けないのだが、怖いものみたさでついつい「長渕 DV」「長渕 暴力」「長渕 薬物」などのキーワードで検索している自分がいる。読むと胸糞悪くなり後悔するのだが、しばらくするとまた読みたくなる。実話ナックルズを読む感覚に近い。

正直に言うと、中学の頃(約35年前)は結構好きだった。アルバムで言うとHEAVY GAUGEからLICENSEまで。曲で言うと、僕だけのメリークリスマス、Time Goes Around、Hold Your Last Chance(NHKドラマまんが道のED)、俺たちのキャスティング・ミス、少し気になったBREAKFAST、Stay Dream、パークハウス 701 in 1985、あたりの女々しいバラードが好きだった。ドラマ「親子ゲーム」「親子ジグザグ」のガリガリでチャラチャラした兄ちゃん役も良かった。私が好きだったのはそこまで。

以後、ドラマ「とんぼ」でヤクザ路線に目覚め、ヤクザ路線からのマッチョ化というナルシスト路線が加速し、今に至る。

具体的な「DV」「暴力」「薬物」については石野真子(元嫁)へのDV疑惑、個人事務所内のパワハラセクハラの噂(退職者には「暴力などはない、訴えることはしない」といった内容の詫び状を書かせる)、ライブDVD撮影スタッフへの暴行疑惑、大麻所持(逮捕)、薬物使用疑惑、若林志穂(元女優)への過去の性加害疑惑、など枚挙にいとまがない。

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ウォータームーン事件をご存じだろうか。詳しくは「底抜け超大作(洋泉社)」のP200~203に書いてあるが、簡単に言うと映画監督の乗っ取り事件である。監督を飛び越えた謎のダメだし/リテイク、ヒロイン(松坂慶子)と連日ホテルの部屋でしつこい打合せ/演技指導、言う事をきかないヒロインとの冷戦(口をきかない)、理解されたいが故に直筆の手紙を送るが内容意味不明、支離滅裂な撮影プラン/セリフの変更の強要、過酷な環境下での撮影強行、独断によるフィルム編集によりわけのわからない映画が完成(興行的にも失敗)という状況だったらしい。書いているだけで心臓がムカムカしてくる。

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ナガブチの特徴を私なりにまとめると、筋肉マッチョ&男らしさアピールの内側にある心の弱さが印象的だ。①自己顕示欲の高さ、ナルシスト(被災地で迷惑を顧みずライブを強行するが寄付は1円もださない)②被害者意識(他人から被害を受けているという思いが【ちまった】という歌詞にあらわれる)、③厨二病的なマウント(大人数とケンカしたピソード)、④昭和的な価値観に縛られている(奥さんの仕事を辞めさせ家に入ることを迫る)、⑤小心者であるが故の攻撃性(子犬が吠える感じ、事務所の従業員や女性など逆らえない人間への暴力で心の平穏を保つ)などなど。

もし、この記事をもってこのブログの更新が途切れたら、ナガブチの熱烈なファンに〇されたと思って頂ければと思う。

底抜け超大作 (映画秘宝COLLECTION 17)