ぺぺろーんろんろん (original) (raw)

別にねこもねっこも出てきません。

「解説役のエルトリアです!よろしくね!」

「同じく解説役のネイよ。よろしく。」

「今日は世界反射論について解説していくよ!」

「まず、この世界は『群反射』と『独反射』があるよ!」

「この二つについては……ネイお願い!」

「任されたわ。『群反射』は世界に存在する全ての生命が共有している世界……例えば、色なんかもそうね。」

「う〜ん、つまりどういうこと?」

「まぁ、大雑把に言ってしまえば文字での情報ね。赤色とか、四角とか、落ちたとか。こういった情報だけの存在のことよ。」

「う〜ん、じゃあ、逆に『独反射』はどういったものなの?」

「『独反射』は自分にだけ写っている世界ね。赤色という情報に実際に色を持たせるのは独反射の役目。四角という情報に実際に形を持たせるのも、落ちたという情報に実際に落下を持たせるのも、独反射の役目よ。」

「なるほど……まとめると、『群反射』は文字で、『独反射』は絵みたいなものかな?」

「概ねその認識で間違いないわ。」

「じゃあ、次はもっと原理的な、脳と世界との反射についてだね!これは私から解説するよ!」

「まず、我々の五感や思考、感情は全て群反射と独反射のそれぞれ過去 現在 未来から来ているよ!」

「例えば、思考に限って言えば、綺麗なものを見たときに「綺麗」と思うのはその過去に一度「綺麗」という思考が発生したからで、その過去の思考か再び現在に反射しているんだよ!」

「もし一度も綺麗と思ったことがなければ、未来に起きる綺麗という思考から反射してくるし、あるいは群反射にある綺麗という思考から反射してくるよ!」

「ちょっと待って。未来から反射してくるってどういうこと?何故未来にその思考があることが決定されているの?」

「良い質問だねネイ!それはね、脳と世界の反射は定められているからだよ!」

「脳と世界の反射はとっても複雑なんだけど、ある一定の法則に従っている以上、必ず未来は決定されてるんだ!」

「例えば、鏡にってランダムに写すものを変化させる訳じゃなくって、絶対決まったものを写すでしょ?そんな感じで、脳と世界の反射も決まっているの!」

「なるほど、合点がいったわ。ありがとうエルトリア。」

「さて、こんな感じで独反射は色んなところからの反射から出来ているんだけど、大事なのは独反射が群反射にも影響を及ぼしているってこと!」

「例えば、一度君が花を見て綺麗だなって思ったら、その花は綺麗だっていう反射が群反射に入るの!」

「実は群反射って、こういう独反射が無数に集まって出来ているものなんだ!」

「……ということは、群反射は全ての生命の平均の世界になるってこと?」

「そういうこと!ネイは察しが良いね!」

「それじゃあ、ここからちょっと難しい話になってくるよ!ネイよろしく!」

「ここからは『反射共有』と『歪んだ森』について話していくわ。」

「まず、『反射共有』からね。これは、独反射を複数人で共有するという者よ。」

「仮にAとBが反射共有を行った場合、Aの見ている世界がAとBの物になり、Bの見ている世界がBとAの物になるわ。」

「例えばAが綺麗と思っていて、Bが綺麗と思っていない物があったとき、それは『綺麗であり綺麗じゃない』物になるわ。」

「Aが赤色と思っていて、Bが青色と思っている物があったとき、それは『赤色であり青色である物』になるわ。」

「これは五感や感情の話だけれど、例えば思考にも当てはまるわ。これが一番大変ね。」

「思考の反射共有は、単純にお互いの思考が2倍になってしまい、結果的に何も考えられなくなってしまうわ。」

「普通の人間はこの時点で情報量に溺れてしまい廃人化するのだけれど……たまにこの情報量を統率できる存在が現れるのよね。」

「その結果訪れるのが、『歪んだ森』よ。」

「その前にちょっとまとめさせてね!『反射共有』ってのは、ある物体に対して二人分の認識が重なってしまう状態のことだね!そして、これは物体に限らず感情や思考にも発生してしまうんだね!」

「えぇ。少し省いた点もあるから本当は少し違うのだけれど……まぁ、その認識で十分よ。」

「さて、『歪んだ森』は二人分の独反射が一つにまとめられたせいで起こる様々な不可解現象のことよ。」

「例えば、代表的なもので言うと『常時夢遊状態』があるわね。」

「字の通り、常に夢を見ながら動いている状態のことよ。これは独反射と群反射の著しい乖離による生じてしまう現象ね。」

「『夢』と呼んだのは厳密にはその人のまとまった独反射のことで、他の人から見たら夢だと思うほど突拍子のないことを言い出すからそう呼ばれているわ。」

「他にも、『共有人格統一』があるわね。」

「これは、お互いの人格が一つになってしまい、それぞれの独反射が「自分は一つである」と認識したせいでそれが群反射に送られ、その結果肉体も一つになってしまう、という現象よ。」

「この一つになった人格と肉体は、それでもその中に二人入っているせいで思うように動かずそのまま廃人化するケースが殆どのようね。」

「こんな感じで、反射共有とそれに伴う歪んだ森には様々なリスクがあるから、普通はやらないのが懸命ね。」

「なるほど!分かりやすい説明だったよネイ!それじゃあ、最後は『隔離反射』の話かな!」

「『隔離反射』ってのは、群反射との相互反射が切られた反射ということだよ!特に相互反射が切られた独反射のことを指すね!」

「隔離反射は群反射からの反射が切られてしまっているから、論理性が一切ない世界になることが知られているね!自分が思ったままに世界が作られていくから、段々めちゃくちゃな事になってしまうよ!」

「ただ、これまで何人か隔離反射の状態から自分の反射を調整して群反射との相互反射を戻したって人も居るね!」

「隔離反射の世界についてはよく知らないんだけど……えっ!?小説投稿サイトに上げることを考えているって!?それって本当!?ネイ!」

「えぇ。本当らしいわよ。といっても、私はよく知らないのだけれど……。」

「そうなんだ……!続報に期待ってやつだね!!」

「それじゃ、今回の解説はここまでかな!改めて、解説役のエルトリアと!」

「同じく解説役のネイでした。」

「それじゃ、みんなさよなら〜!!」

「体には気をつけてくださいね。」

この社会は健常者用にしか設計されていない

大切なので大きく斜めに書きました。

この世界って、睡眠時間が7時間を切ったら体調悪すぎてその日一日潰れるのに入眠するのに3時間かかるような人間用には作られていません。

その上10時間寝ないと満足に寝た気にならない人間用にも作られていません。

軽度のストレスでめちゃくちゃ体調を崩すので一本電話をかけるのに2時間格闘しなければならない人間用にも作られていません。

食べても食べても適正体重-20kgになる万年身体貧弱人間用には作られていません。

というか元々消化器官弱すぎてちょっと重たいもの食べたらすぐ胃もたれする人間用には作られていません。

どういう訳か覚えられることと覚えられないことの間に信じられないぐらいの溝があり、覚えられないことは何ヶ月かけても覚えられない人間用には作られていません。

一日の半分ぐらい脳が溶けているせいで一切の思考が出来ない空白時間がある人間用には作られていません。

他人に自由を縛られることに対してありえない程のストレスを感じる人間用には作られていません。

ほぼほぼ対人恐怖症で面と向かって人間と話せない人間用には作られていません。

マジでなんの取り柄もなく何をやっても中途半端かそれ以下の万年特技なし人間用には作られていません。

人間とのコミュニケーションが下手すぎて全部パターン化して覚えることで無理くり生きている人間用には作られていません。

関係ないけど蚊に刺されてもあんま痒くならないからちょっと生きやすい。

最近は何をやっても楽しみを感じられない感情喪失人間用には作られていません。

↑これは嘘で、友達と遊んでるときはめちゃくちゃ楽しい。

というか社会の生きにくいところなんて一々覚えてません。というかそもそも社会で生きてません。一生家に居ます。

肉体労働が出来なくて頭脳労働も出来なくてそもそも出社が無理で対人が無理で自由時間が16時間は欲しくて好きな時間に好きなことを出来る仕事はありませんか?Twitterの認証マーク買ってバズったツイートにリプライ送りまくれば良いですか?

ちなみに、世の中の人間も多かれ少なかれこういう社会に合ってない側面を抱えていて、その上で頑張っているらしいですね。

私はまだみんながこの苦しみの中頑張ってるって認めたくないです。これを認めたら、私には絶対にそれが無理なので早く自殺するしかないので。

「私は普通の人より劣っているから出来なくても仕方ない」という免罪符を保ちたい。それが私が生きる術。

大体寄生虫。ほぼ寄生虫。確実に寄生虫

ちなみに、こんだけ色々抱えていたところで、ちょっと体だと心が弱い健常者らしいですね。

そうか……あの無限の苦しみは健常の範疇なのか……

ゲボカスなので、やはりどっかの節目に死ぬべきである。

でも、死ぬ前にやりたいことリストを作ってしまうと、いよいよそのリストをやり切ったら死んでしまうので、作れない。

本当は死ぬのが怖い。死にたくないからいつも動悸過呼吸なんかとなんかとなんかをやっている。

胃腸がひっくり返りそうになりながら毎日死と格闘している。

こんな状態で社会だなんて大敵に立ち向かえる訳がないのだが、みんなはそうしているらしい。意味が分からない。

薬を飲まなければこうやってまともに思考をしたまま文章を書くことだってままならないのに、私はそれでも健常者らしい。

本当に意味が分からない。逆に健常者とされない人はどうなっているんだ。もう死んでいる?

でっけ〜絶頂

でっけ〜絶頂も通ったしここまでにするか……

奇を衒いたくなる病、ありますよね?

いい加減、辞めましょう。

奇を衒って良いこと、ないでしょう。

私もね、辞めたつもりなんですよ。

自己正当化の為の云々、あれも奇を衒ったつもりないんですよ。書きたいこと書いたらああなったんですよ。

私はもう、意図せず奇を衒っている。助けて欲しい。

アウストラスティスって誰なんですかね。

私はオーソドックスに百合が好きなだけなのに、気がつくと変なとこに迷い込んでしまう。

私は、本当は、女の子が書きたいだけなんだ。

まず、奇を衒うってなんなんだ?

変になって何がしたい。

顔も変で体も変なのに、頭まで変でどうするんだ?

変な顔をしたオタクが変な文を書いている、絶望みたいなはてなブログがここにあるらしい。

私はただ女の子に甘えたいだけなんだ。それ以外、何も必要ないんだ。

ムカデ大マシーン

ほら、また変なこと言った。

これは奇を衒っていると言えるのか?

ただ変なこと言ってるだけなんじゃ?

もっと酷いのか?

仕方が無いので、キュビズムに影響受けたんだろうなぁ……みたいな文を書きます。嘘です。女の子が書きたいので女の子を書きます。

「複斜線部の重なる位置から見下ろしたハーモニカを摘んだドクダミの隙間から眺めることで得られる快楽物質をハーモニカから眺めている。ドクダミから見えているのはハーモニカと複斜線部であり、見下ろしたハーモニカと見下ろされたハーモニカの接点に佇む影はそれを定点から眺めているドクダミの咢である。そもそも、重なる位置に訪れた定点的住人はドクダミを見ながらドクダミに見られているので、その視点の中に存在する見下ろしたハーモニカと同一的であり実質的なハーモニカは上下どちらにも存在する訳だが。定点的住人の飲んだ涙から窺える表情はドクダミの反射とは相反して複斜線部の落陽と等しく展示され開陳れているかのように見えるが、むしろ実態はその真逆で極端に不可視化された蒙昧の迷い子である。」

ま、待って!?昔軍に居たやつが一般人のフリして学校に通ってるけど色んなトラブルに巻き込まれて再び軍に帰ることになるやつが見たくない!?

……え?そんなの見飽きた?なろうで5万回ぐらい見た?中学生の妄想?

うるせぇ〜〜〜〜!!!!!

軍に居た頃助けた女の子に好かれたいだろ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!

はぁ……

最近体重増えなくて悩んでるんだけどなんかライフハックない?毎日5食ぐらい食べて筋トレもしてるのに体重増えない。いや、増えてるけどかたつむりすぎる。

1年かけてやっと適正体重みたいなペースでしか増えてないので、体重を増やすライフハックを募集します。

死にかけてた頃より2kg増えたのでギリギリセーフなんだけど、適正体重まで20kgある。どういうこと????

普通の人より20kgもないの、みんな逆にどんだけ体重あるんだよ。消化器官とかみんなめちゃくちゃ長い?

毎日20kg食べりゃ良いのかな……

吐かん程度に頑張って食べてみます。そんな金ないけど。

秋だね。栗拾いとか行く?

恋人とそういうレジャーやりたいよな〜

恋人……?

もうずっと他人の恋しか見ていないので、恋に恋していた気持ちがすっかりなくなってしまった。

多分、高校生大学生になると恋なんて興味無くなっちゃうんだろうな。逆張りしたかったのに悲しい。

恋に興味ある側の人間で居たい。創作の恋を見て満足する側になってしまった。

恋ってめんどいことが多すぎて、それを超えた先がそんな良いもんじゃないのが辛い。5億とか欲しい。

別にセックスもしたくないし、私は何をどうすれば良いのだろう。友達も別に十分居るし、他人と関わる意義が本格的に無くなってきた。

私って恋か性か友かでしか人間を見てなかったんだ。

もっと、人間を色んな角度から見たい。

人間にはどんな角度があるの?私には、もう何も分からない。綾波レイぐらい。

そういえば言ったっけ?死体と白い花ってエロいよなって話。

なんかしてない気する。

死体ってバカエロいんよね。

まず、死がエロくて。

私は死のエロさに関して簡潔に説明すると「死と近親相姦するのはエロいから」になるんだけど。

私にとって親って死しか居なくて。絶対の信頼相手であり、絶対の甘え先であり、絶対の味方であるんですよ。

あの、ほとんど聖女ですね。

姉が聖女だったら興奮してやまないでしょう。そういう話で。

死ってすごくて。包容力とかやばいじゃん。何人抱きしめてんねんって話やん。

死って絶対ハグされたら暖かいんだよね。

一回それとセックスするって考えて欲しいんだけど、まぁエロい訳よ。

親がちゃんと居る人にとっちゃ分かりにくい話かもしれないんだけど、親って実はエロくて。

あの、脳内に浮かんでる親は消していいよ。私も実は人間から生まれてるけどそっちはエロくないし。

親という概念そのものってエロくて。

例えば、よく美少女キャラをママと呼称している気の狂ったオタクが居るけど、あれも親という概念にあるエロを引っ張ってるんですよ。

エロと端的に言い表すと語弊があって、そこには包容力とかも包含されてるんですけど。

そういう意味合いでの親のエロ性って、死にも勿論存在していて。

親がエロいから死がエロいって側面も間違いなくあるんですよね。

みんなはまだ死が親って認識してないと思うんですけど、今一度考えてみて欲しくて。

今まで「死にたくないから○○しよう」って考えたこと、結構ありません?

別にそれを意識していなくても、例えば信号渡るとき赤だと分からないのも畢竟死にたくないからなんですよ。

分かりますか?信号が赤のとき渡らないのは、死にそうさせられているからなんですよ。

高いところって危ないですよね?柵がなければなおさら。

そういう所に近づかない。それは死がそうさせていますね。

お化けが怖かったりしますか?お化けは自分の命を脅かすかもしれなくて怖いですよね。死が、怖がるように言っているんです。

分かりますか?死が、全部そうさせているんです。

束縛の激しい親ということですね。

親という存在を一度自分の好みなキャラに置き換えてみれば、それはエロいでしょう?

束縛の激しい美少女、なんたる響きなんでしょうか。

死というのはそれなんです。

あなたが思ったエロの、その何倍ものエロが死にはあるんです。

しかし、悲しいことに、死に受け入れられるには死ぬしかありません。

死ぬのは怖いですよね。だって、親にそう教えられましたから。

でも、親に会うには、親の教えに背かなければならない。

ああ、なんたる矛盾。一体どうすれば。

さて、「死体」というものには、「死」が宿っていますよね?

ある意味ではNTRBSS的なものを彷彿とさせるかもしれませんが、何はともあれ、それには死があります。

ああ、なんという事だ、死体がみるみるエロへと変貌していってしまう。

ああ、交わりたい、結ばれたい、一つになりたい。

そう思うことは、何の罪でもありません。

仕方のないことなんです。

死があまりに蠱惑的すぎる。にも関わらず、死に近づくことは叶わない。その矛盾が、そうさせたのです。

さぁ、死体に近づき、手の甲に誓いのキスをし、それはやがて唇に。手を頬へと当て、首へと、胸へと、腹へと、滑らせていき。さぁ、あとはあなたのそれを押しやるだけです。

それであなたは、死とセックスが出来るのです。

ああ、なんて喜ばしい。この日をずっと夢見ていた。

ああ、親と、親と結ばれるだなんて、ああ、なんて冒涜的で、神に背いた、ああ。

という訳で、死体はエロいんですね。

オタク早口でうるせ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

まぁ死体はその辺に埋めといて。最近どう?

いや〜そう、最近ちょっとオンゲキハマってんねんけどさ、あれ楽しいな。

ボタン押せるってそれだけで楽しいかもしらん。

あれ何が楽しいんやろ。こういうのって言語化むずいよな。

分からんしええか、言語化せん方がええこともあんねん。

あとなんやろ〜もうないかも、人生空っぽやから。

マジめちゃくちゃ鎖使いになりたい。

鎖なんてお前、最強やん。

なんか自由度高そうやしさ。

なりてぇんよな……。

鎖使いになってやりたいこととか考えてくか。

まぁ、集団戦やりたいやろ。

身体一周させて、周囲の敵一蹴したいやろ。いっしゅうだけにか?

あとやっぱ鎖に意味わからん動きさせて敵翻弄させたいよな。

あと、何より鎖でバシィって敵の攻撃受けたい。

そのとき、鎖を重ねているとなお良い。

鎖巻き付けたりもしたいわな。

あと演奏してるようなオシャレな戦闘描写欲しい。ああいうの惹かれんねん。

あと鎖関係ないけど普通に誘拐された王女助けたい。

その助けた王女に思わぬ所で再会してちょっと面倒なことなりたい。

人に好かれるのを面倒だと思ってるような人間が好きなんだよ、結局さ。

あと普通に女の子に「おいで?」ってされたい。人に好かれるのって最高ですからね。

「おいで?」って凄いよな。疑問符つけてるとこが天才やねん。こんなん諸外国はやらへん。日本スゴイわ。

日本ってあれやからね、あれとかもすごいから。

ずんだもんも言っとったわ。日本はすごいって。

韓国もそのうち作るんかな、キムチもんとか。

アメリカは自由もんを作る。

「ぼくは自由の妖精、自由もんなのだ」

東北ずん子のアメリカ版、「植民地自由子」も居る。

大体リベリアだ。

かわいい女の子と「ちゅっ」ってしたい。ただそれだけなのかも。

嘘、かわいい男の子と「ちゅっ」ってしたいわ。

女の子も男の子も好きなんですよ、私は。

頼むよ?

あ〜王女助けてぇ〜

王女助けて変に好かれてぇ〜

公爵令嬢とかでも良い〜〜〜

あ〜白くて小さな花弁を犯し尽くしてぇ〜

白い花もエロいんだよ〜〜〜〜

これは意味があるとかそういう話じゃなく、白い花はエロいというだけ。

微妙に濁ってるのがエロい。触感がエロい。性器みたいだ。

筋トレしてるときってあんまオナニーあかんの?あんま知らんのよなこの辺。どうなん?教えてや。

気になることが沢山ある。世界はデカい。

パフェ食べた〜い

食べよ〜一緒に

にものっ!

「エナ〜!今年の夏休み暇してな〜い??」

「今年の夏休み?そこそこ空いてるけど……」

「ほんと!?じゃあさ、一緒に何処か旅行しない???」

「旅行……どこ行くの?あんまり遠くは行きたくないんだけど……」

「えっとね……シャートラーゼの北の方!」

「シャートラーゼ……その辺ならまぁ良いかな、いつ頃?」

「ん〜?明日から!七泊八日!」

「明日から!?七泊八日!?ちょっ、着替えにお金に……今からじゃ間に合わないよ!」

「大丈夫!エナの分の用意まで済ませたから!明日は手ぶらで来て良いよ!」

「なんでそんな準備良いの……」

「まぁまぁ、それじゃ、明日ヴァイスト駅に8時集合ね!!」

「あっ、ちょっと!!……行っちゃった」

「……トリアと旅行か……ちょっと楽しみかも」

「……あっ!エナ!!こっちこっち!!」

「もうちょっと声のボリューム抑えなよ……。それで、今持ってるのが荷物?七泊八日にしては少なくない?」

「ん〜こんなもんじゃない?はいこれ、エナの分!」

「軽い……ほんとに大丈夫なの??」

「大丈夫だって!それに、もし足りなかったら現地で買えるし!」

「それもそっか……じゃ、行こっか」

「うん!楽しみだな〜、エナと旅行するの」

「ところで……シャートラーゼのどこに行くの?北の方としか聞いてないんだけど……」

「ん〜?ギアネルってところの……私の家!」

「……ちょっと待って!?今からトリアの家行くの!?」

「そうだよ〜?」

「そうだよ〜?じゃなくって!えっ、親とかは……?」

「お母さんが居るよ!」

「お母さんが居るの!?ちょっ、えっ……そ、なっ……えっ!?」

「も〜落ち着いてよ、大丈夫、私のお母さんはとっても優しいよ!」

「優しいよ!じゃないの!!はぁ……トリアのこと甘く見てた……」

「まぁまぁ、ゆっくり窓の外でも眺めながら電車旅を楽しもうよ!」

「誰のせいでゆっくり出来てないと思ってるの!?」

「着いた〜!!シャートラーゼ駅!ここから乗り換えでギアネル駅まで行くんだけど……その前にご飯食べよう!」

「良いけど……時間は大丈夫?」

「うん!次の電車は1時間後だからね!ちなみにこれ逃したら3時間待ちだよ!」

「3時間……あんまりゆっくり食べてちゃダメだね……」

「てことで……何か食べたいものある?」

「う〜ん……特に思い浮かぶものはないかな……」

「じゃあパスタとかどう?ここのパスタは美味しんだよね〜」

「あれ、ここは何回か来たことあるの?」

「うん!ギアネルの周りで遊べるところってここぐらいしか無いからさ」

「……もしかしてギアネルってそこそこ田舎?」

「そこそこっていうか……めちゃくちゃ?」

「……私、もしかしてとんでもない事に巻き込まれてない……?」

「まぁまぁ、とりあえずパスタ食べに行こうよ!」

「一体どうなっちゃうんだ私……」

「食べたね〜!どう?美味しかった?」

「うん、想像してた3倍は美味しかった!」

「それは良かった!電車もあと5分ぐらいで丁度良いね!」

「トリアにしては珍しく時間管理ちゃんとしてて驚いたよ……」

「流石に3時間待ちは勘弁だからね〜……そういえば、エナって家どの辺にあるの?」

「私はグランミエルの方。かなりリエラ寄りの場所だけどね」

「グランミエルか〜、行ったことないなぁ。来年エナの家行って良い?」

「まぁ……断る理由はないかな。グランミエルならそこそこ案内できるし」

「おっ、じゃあ来年はそうしよう!!!」

「トリアを親に会わせて大丈夫かだけ心配だけど……」

「ギアネルまであと何分ぐらい?」

「ん〜20分もかからないぐらいかな?久しぶりだからあんまり覚えてないや!」

「思ったより近いんだね、シャートラーゼとギアネル」

「電車だと近いけど……山とか越える関係で自転車とかだと大変なんだよね……」

「あ〜確かに、もう何回か山越えたけど、あれを自転車は中々大変そうだね……」

「3回ぐらい自転車で行ったことあるけどほんっっとうに大変だった……あれは二度とやりたくない……」

「体力オバケのトリアが言うなら相当だね……」

「エナも一回やってみる?」

「遠慮しとく……」

「着いた〜!!!!ギアネル!!!!」

「ここがギアネル……ほんとに駅前?山と森しか見えないんだけど……」

「ちょっと歩いたら私の家があるよ!その周りなんもないけど……」

「……本当になんもなさそうだから困る……ってか、何か足りなかったら現地で買えるとか言ってなかった?ここで何が買えるの?」

「う〜ん……みかんとか?」

「はぁ……トリアのこと本当に甘く見てた……」

「まぁまぁ、たまにはこんな所も悪くないでしょ!リエラは高い建物しかないし!」

「それはそうかもね……まぁ、せっかくだしのんびりしようかな」

「うん!そうしよう!!」

「お母さ〜ん!ただいま〜〜!!」

「……ちょっと緊張してきた……」

「大丈夫だって〜ほら、家上がっちゃって」

「あら、おかえりトリア。そっちの子はお友達?」

「ただいま〜!うん!友達のエナっていう子!」

「エ、エナ・クローウェルと申します!」

「ふふふ、礼儀正しくて良い子……そんなに固くならなくて大丈夫よ。トリア、今日は家でゆっくりする予定?」

「うん!今日は行っても川の方ぐらいかな!」

「あら、じゃあご飯を用意しないとね……エナちゃん、苦手な食べ物とかある?」

「あ!エナはピーマンと辛い物が苦手だよ!」

「な、なんでトリアが答えるの……」

「あらあら、仲が良いのね。じゃあ今日はコロッケにしましょうか」

「やった〜!お母さんのコロッケは期待して良いよ!」

「ふふ、お手柔らかにお願いね」

「は、はい!よ、よろしくお願いします!!」

「ほんとに緊張してたね」

「し、仕方ないでしょ……トリアのお母さんってことは……その……」

「お母さんってことは?」

「な、なんでもない!そ、それより……ここはトリアの部屋?」

「そう!もうこの部屋も懐かしく感じるようになったな……」

「意外と綺麗にしてるんだね……もう少しぐちゃぐちゃだと思ってた」

「何を〜!こう見えても綺麗好きだからね!」

「……その割にはいつも机の中ぐちゃぐちゃじゃない?」

「そ、それは……ほら!誰にでも苦手なものってのはあるじゃん!エナも虫とか苦手だし……」

「虫……はっ!そういえばここって虫とか出ない!?」

「あ〜……そういえばこの辺めちゃくちゃ虫いるね……」

「ひぃ……ちょっ、虫除けスプレーとか持ってきてないの!?」

「あ〜……完全に忘れてた!」

「う、売ってる店この辺にないの!?」

「虫除けスプレーかぁ……一番近くて……山越えた先かな?」

「そ、そんな……あ、明日朝一番買い行くよ!!虫はほんとに無理だから!!」

「……ちょっとゆっくりしたら川行こうと思ってたんだけど、どうする?」

「……虫は出る?」

「めっちゃ出るね」

「辞めよう、命が危ない」

「命か〜〜じゃあやめとこっか!今日は家でゆっくりしよう!」

「そうしよう!私の命の為に!!」

「どう?お母さんのご飯美味しいでしょ!」

「うん!ほんとにすっごく美味しい!」

「でしょ〜〜」

「あらあら、おかわりもあるわよ」

「わ〜い!じゃあ私もうおかわり貰っちゃお〜!」

「私の分も残しといてよ!」

「え〜?どうしょっかな〜」

「なっ、じゃあ私ももうおかわり!」

「あらあら、そんな急がなくてもいっぱい作ってるからね」

「コロッケも〜らい!」

「ちょっと!3個取るのは反則!!」

「そんなの言われてませ〜ん!!」

「トリア〜!!!」

「あらあら……」

「……エナ!お風呂一緒に入ろ!!」

「……一緒に???」

「そう!一緒に!」

「なんで……?」

「え?私がエナと入りたいから!!!」

「はぁ……まぁ良いけど……」

「ほんと!?やった〜!!!」

「今からめちゃくちゃ不安……」

「……このサイズの風呂で一緒に入ろうって言ったの?」

「ちょっと流石に狭すぎたかも……」

「外で待っとくから先入ってたら?」

「いや、一緒に入ろう!多分どうにかなる!!」

「多分って……身体とか当たると思うけど大丈夫?」

「エナの身体なら大歓迎だよ!!」

「うわっ……ちょっときもい……」

「そんな〜!」

「いや〜意外となんとかなったね!」

「人の身体好き勝手触りまくってよく言うね……」

「エナの身体すっごいスベスベだった!!」

「変なこと言わない!はぁ……一緒に入るの許可するんじゃなかった……」

「でも〜その割にはエナも嬉しそうだったじゃん!」

「なっ、それは……その……」

「なになに〜?」

「な、なんでもない!!」

「そうやって逃げるのは良くないよ〜〜エナも私の身体触れて嬉しかった?」

「それは……ちょ、ちょっとは……」

「へぇ〜……エナも意外とむっつりだね!」

「む、むっつりって!じゃあトリアはド変態だよ!!」

「ド変態で結構〜エナはむっつり!」

「むっつりって言わない!」

「あはは、でも……エナも良いリラックスになったでしょ?最近根を詰めてたみたいだし……」

「あ〜……確かに最近ちょっと色々と忙しかったし……もしかして、その為に誘ってくれたの?」

「ん〜2割はそう!8割は遊びたかっただけ!」

「……2割でも嬉しいよ」

「……エナ、目的には近づいてる?」

「そこそこって感じかな……でも、全く届かないや」

「そっか……いつでも手伝うから、頼りにしてね!」

「ふふっ、そうだね……頼りにしてるよ、トリア」

「へへ〜ん、そういえば最近さ——」

「……さて、そろそろ寝よっか!ついつい話し込んじゃったね!」

「そうだね……って、もう1時!?」

「実はめちゃくちゃ話しちゃってた……まぁまぁ、時間はたっぷりあるし大丈夫!」

「まぁそれもそっか……あ、明日は朝一番に虫除けスプレー買いに行くからね!!」

「そういえばそんな話あったね!すっかり忘れてた……」

「ほんとにそれが無いと何も出来ないから……」

「ほんとにエナって虫苦手だよね。何か理由でもあるの?」

「シンプルに見た目かな……あとこっち来るのも怖いし!」

「見た目かぁ……意外とかわいくない?」

「かわいくない!!!!」

「そうかなぁ……」

「そうだよ!!……というか、また話広がっちゃってるじゃん!いい加減寝ないといけないのに……」

「はっ、確かに!寝よう!」

「……あれ、そういえば私ってどこで寝れば良いの?」

「ん?ここだよ?」

「ここって……えっ、そのベッド?じゃあトリアはどこで寝るの?」

「え?私もこのベッドで寝るよ?」

「……え?」

「……ん?」

「私とトリアが……同じベッドで寝るの?」

「そう!添い寝!」

「……最後まで油断出来ないなぁ……」

「……嫌だった?それなら私床で寝るけど……」

「いや、大丈夫……うん、添い寝しよっか!」

「ほんと!?やった〜!!じゃ、エナも早くこっちおいで!!!」

「ほんと元気だね……寝相悪かったらごめんね?」

「大丈夫!なんなら急に抱きしめても良いんだよ!」

「それは……遠慮しておこうかな」

「じゃあ私がエナに抱きつく〜!!」

「あんまり暑いのは嫌なんだけど……まぁいいか」

「おぉ〜……エナと一緒に隣で寝てるってなんか新鮮……あ、電気消しても大丈夫?」

「うん、大丈夫だよ」

「了解!じゃあ消すね……よいしょ」

「……確かに、トリアが隣で寝てるってなんか新鮮かも……」

「えへへ〜ドキドキしちゃった?」

「今から何されるか分かんないって意味でドキドキしてるな……」

「もっとこう……恋愛的にドキドキしてよ!」

「いや〜ないかな〜」

「そんな〜!!……むっつりなのに」

「だから!むっつりは禁止って言ったでしょ!!」

「あはは、ベッド狭いからあんま暴れると落ちるよ」

「誰が暴れさせてると……!!」

「まぁまぁ、落ち着いて……ほら、手繋ご?」

「なんで手を繋ぐことに……?まぁいいけど……」

「……エナの手、あったかいね」

「……逆にトリア冷たくない?」

「え〜エナがあったかすぎるだけだよ!」

「そうなのかな……でも、なんか落ち着くね」

「そうだね……すぐ寝ちゃいそう」

「もう話すのは辞めて寝るのに集中する?」

「そうだね……そうしよっか!」

「了解、じゃあ……おやすみ、トリア」

「おやすみエナ!明日も楽しい日にしようね!」

「……そうだね」

っていうのが、好きで、して。

もっとね、世界は日常的で良い。

旅行(帰省)というある種の非日常でありながらも、この二人の関係は日常的なものなんですね。

お互いね、相手のことは好きなんですよ。恋愛的にナシって言われたらちょっと傷つくぐらい好きなんですよ。でもお互い付き合うとかそういう気持ちはなくって。

この二人が、いつ、付き合いたいって、思うのか。

その日が、その日が、楽しみですよね。

ええ、そうですよね。

でも、言葉の節々からお互いのことが好きって感じが滲み出てますよね。

あ〜良い。これ誰が作った世界なんだろ。ありがたいです。

てか、これが七泊八日ってヤバくないですか?八日これやるの?ほんまに?

え、誰か書いてや全部。頼む。

関係ない部分の設定だけちゃんと言ったろ。

この二人は「リエラ」ってところの学校に通ってる子達ですね。寮とかでリエラに住んでます。

トリアはリエラから2個先のシャートラーゼの北にあるギアネルってところに、エナはリエラの隣のグランミエルのリエラ側に実家があります。

リエラは結構都会で、日本で言うと東京とか大阪とかあの辺ですよね。かなり人口も密集していて、国の中心って感じ。

シャートラーゼは田舎ではないけどそこまで都会でもないぐらい。ただ、駅前は結構発展してるぐらい。

ギアネルは相当に田舎。周りを山に囲まれた場所にあって、必要最低限の設備しかない感じ。

グランミエルは工場地帯って感じかな。工場地帯って言っても、この世界は魔法工学が主流なので職人街的な感じもするけど。

なんで、日本に置き換えるとシャートラーゼが北関東〜東北で、グランミエルが東海道ですよね。あんまり日本のこと知らんけど。

ちなみに、一瞬だけ出てきたヴァイスト駅は学校の最寄り駅ですね。登下校の時だけやたら混む駅。

エナとトリアは学校の周りに住んでるので、登下校でヴァイスト駅は使わないけど……。

あと、エナの目的はアウストラスティスの言うメテーに至ることですね。まぁ、そりゃああのアウストラスティスなんだから、そうよね。

ちなみに、最終的にトリアと付き合う方を選ぶからメテーには行かないと思います。私とは違ぇんだ、私とは。ヴァシリアとも違ぇんだ。

ところで、私はトリアみたいな女の子がすっごく好きで、常にこういう女の子が嬉しいなぁ……と考えている訳ですが。

トリアみたいな女の子はエナやヴァシリアみたいな子が似合うので、私は一生巡りあえねぇんだな……と悲愴にくれるなどしています。

あと、エナとトリア、実はめちゃくちゃ優等生だったりします。常に上から数えた方が早いし、なんなら十番目までには必ず居る感じ。

ああいう感じで実は賢い子が好きなんですよ……。

あと、トリア、さらっとエナの分の荷物買えるぐらいエナのこと把握してるのめちゃくちゃ良くないですか?

着替えとかも当然買ってる訳ですから、それはつまるにサイズも分かっているという訳で……。

あと、荷物が軽かったのはトリアの実家に服とか色々あるからなんですが、「私の着ていた服でもエナは大丈夫だろう」という信頼がまずあったと思うと胸が高鳴りますよね。

えっ!?トリアの服を着ているエナ!?やべ〜!!!!!!

トリアって変な柄の服をめちゃくちゃ持ってそう。エナ、そんな服を着なければならない……可哀想……?

トリアの服着れるってだけでエナなら喜びそうだな。

エナが実はむっつりなの良い。トリアはある程度おふざけだろうけど、エナは「ガチ」そう。本気と書いてる。

関係ないけどシマエナガみてぇだ。ほんとに関係ねぇな。

エナとトリアの名前の由来はギリシャ語の1と3です。えっ!?百合の間に挟まるやつが居るフラグか!?!?

ギリシャ語の2ってディオなんだよ。ディオは某ジョすぎるんだよ。そういうことです。

エナって実際肌スベスベそうよな〜〜私も触りてぇ。んなことはねぇ。トリアの物に手を出すと後が怖いって噂があんだよ。

あと絶対恋愛的にドキドキしてる。間違いない。好きな人と添い寝してドキドキしない訳がない。

はぁ、結局こういう百合が好きなんだ。ほんわか日常が、好きなんだ。ノシ

ドクダミの眩しさは、陽の光をそれだけ受け止めるからである」

↓これは読者が初動で離れないようにわざわざ置いた分かりやすいおもしろなので、この一連は丸々見なくても良い

ときどきときめきたびたびたびがし

塩分チャージ、塩分チャージで一句詠みましょう

個の大きさ

全の小さき

ことあらずんば

頽廃的シュモクザメさえ

如何なることにも

刃を手向ける

ビッくらポン

二句詠んじゃった笑

今日のひとこと:蝶番はエロい単語

夏だ!!!Summerだ!!!

ということは〜〜〜〜????

ニシオンデンザメさんの入場です

パンパカパー♪

苦しみながらのたうち回る演技を、しろ!!!!

でなければ帰れ

何故、何故……

故郷偲ぶ

故って何なんだ

キットカット

え〜?

そうかなぁ

まぁそういうならそうなのかなぁ

でも

でも

本当は

実は

何と

ハンマーヘッドシャークは

二度死ぬ

わぁ!

ファンタスティックですねぇ!

もう全てが信じられない

暗雲の中に居る

暗雲って信じられないんだ

そうらしいよ

へぇ〜

味がない、チョイス

ドキドキメイドご奉仕♡〜クリムザードバイゲス編〜

ん、文を、書きなさい

異音のあとノックをする

返事が帰ってきたら死ぬ

ずっとそういうことを繰り返している

いつになったら終わるのか

考えていても仕方がない

ただひたすらにノックをする

異音のあとに、ノックをする

文書いたな〜!!!

もうやりきったね、全てを

あとやってないことといえば?

新春キャンペーンだ!

やるか〜〜〜〜

そういう訳で、やって来ました東京は西新米児岩

ここで、始まるんですね!?

ええ、始まるんです

冒険が——

シャンシャンシャンシャンシャン

異音だ!ノックしなきゃ!

トントントントントントントン

\海の下にはクロワッサンがあるぞ〜/

返事が来た!自己を故殺しなきゃ!!!

\モーリーファンタジーがオススメだぞ〜/

そして彼は王となった

ヴェスタス忌譚13章より

ヒラメヒラメカレイカレイ

3回言うと死ぬ言葉、「あそれあせいよ」

もし、任天堂から「あそれあ」という名前のゲームが発売されたらやばいですね

そんな訳で今回は、メントスコーラをやります

ここにあるのはコーラとメントス

場所は西新米児岩に来ております!

さっそくメントスコーラをやってみましょう!

さぁ、入れてみます!

うわ、うわ、うわうわうわうわ

なんと、コーラが噴水のように!

凄かったですね!

では、また次の忌譚でお会いしましょう!

惢膩甤荽

ピポーン

ペポーン

ネポーン

問題です、「あそれあせいよ」って何回見た?

ヒント:横に並んでいなくてもカウントします

🦅<ピーヒョロロロ

笛吹き鳥の儚い夢を味わいなさい

例えば死海土竜が浮いていたとして、それをどのように呪うのでしょうか

呪いといえば、様々なものがありますね

でも、大体の呪いはただの気休めです

しかし、世界というのは広いものですから、中には本当の呪いがあります

それが、「ニシオンデンザメの入場」です

詳しいことは説明しません

それでは、お大事に

🦅<ピーヒョロロロ

呪いの話をする鷲が飛び去った……

空中を旋回するワイバーンがそれを仕留めた……

ワイバーンは朽ち果てた……

色のないうどんに意味を持たせよ(東京大学)

少年法の見る夢について考えませんか

悪魔に椅子取りゲームで負けて右脳を食われる夢ですね

流石専門家はちがうなぁ

行き先は灯台

しかし船は沈んでいる

愚かな夢を見た

そう言い残して彼は沈んだ

私が今胸に秘めいているこの思いは

いつか永遠に

永久に貴方を呪い続ける

だから、今は

シャウエッセンを口いっぱいに頬張って

白い花に別れを告げて

ただ一人になって海中を揺蕩う

そうよ私が

電気性シュモクザメ

ん〜、ナス食べたいの?

良いよ、半分こね

はい、エキノコックスには気をつけて

エスターライヒに行きたい?

じゃあ、ちゃんと勉強しないとね

お医者さんも言ってたよ?

「不学は法を尊び不遜は死を尊ぶ」って

私ね、決めたの

今の政府を打ち倒すって

国政ってさ、労働者がやるべきだと思うの

だって、少数派が全部決めちゃうっておかしいじゃない

絡まりを解いた先に、全てある

そう教えてくれたのは彼でした

そんな彼の遺言は、「地獄に毛糸は持っていけない」でした

だから、何なんだ

to pepe seguadu

to iuhe so pepe kívet

to pepe so neiva nostóvet

to shart weśve so pepe

pepe miyúve

ヴァストリーリヤ

エインガルーヴェ

ラルトハイベルグ

アインスエルクレシア

ライニフトザスペンシア

ハイスエルスラグナス

エルヴァートロストアノン

ナインラビカライト

ヒュルクアルベスエルタモーデ

↓勿論、ここからも分かりやすいおもしろであるため見なくて良い

さぁさぁお立ち会い

今宵始まりまするは天下の慟哭

つまりは革命彼らが首討ち取りたりて

鳴らしましょうか除夜の鐘

邪祓の禊さえ開かん扉

開けてみせます堕滝の亡者

亜素喰の来頼を獲潜したるは

鳴京魈神監武の如し

噶非撕僕魔を逆伯すれども

阿死の魔都吊は雪上華

指輪を外して世に憚って

嬉譚悲嘆死

即仏信条悉皆の

硫黄の香りの芳しきこと

矢賀上さんとこの娘さん、行方不明だったけど発見されたんだって!

まぁ、良かったわね!

無事に帰れるようで何よりだわ!

ほんとほんと、外に出たって聞いてからもう気が気じゃなくって笑

本当に良かったわね〜

良かった

本当に良かった

無事に見つかった

娘さん

行方不明

見つかった

良かった

夕焼けを背景にしながら君は涙を流した

僕にはその涙の理由が分からなかった

だけど、君はとっても悲しそうだった

夕焼けの色だけが空に取り残されたとき

君はもうそこには居なかった

1

2

3

飛び降り自殺

4

5

6

7

8

まだ落ちている

9

10

11

12

まだまだ落ちている

13

14

15

16

もうとっくに死んでいる17はずなのに

18

19

20

21

どこまで落ちるのだろう

22

23

24

25

目を開けた瞬間26死ぬのだろうか

27

28

29

30

怖い

31

怖い

32

怖い怖い怖い

33

死ぬのがこんなに怖い34だなんて

35

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37

死にたくない

38

39

このまま目を閉じていれば

40

死なずに済むのだろうか

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42

43

でもこんな状態じゃ44何も出来ない

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47

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50

ダメだ

51

目を開けるなんて出来ない

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死ぬのが怖い

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56

誰か助けて

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目を開けたらどうなっちゃうの

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もう体の感覚がない

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もう死んでるのかな

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68

もし死んでも意識が69あるのなら

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私が死んだ意味って71なんだろう

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74

なんで死んだんだっけ

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もう忘れちゃった

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もう全部どうでも良いのかも

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死にたくないな

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でもこのままは無理だもんね

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覚悟決めるしかないのかな

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目を開けても意識あったら93どうしようかな

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考えても仕方ないか

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バイバイ

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……

…………

………………

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……………………

…………………………

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光を触る方法

1.夜露を眺める

2.空を見上げる

3.一歩踏み出す

4.後ろを振り返る

5.目を閉じる

音がしたら達成

音がしなかったらもう一度

渓谷の音を聞き取ってください

洞窟の音を聞き取ってください

貴方の目の前にある洞窟に入ってください

目の前にある、匍匐しなければ入れそうにない隙間に入ってください

暫く進んでください

途中、貴方の足が引っかかります

貴方は今、胸を圧迫され、顔中から汗を吹き出し、なんとか手を前へ前へ滑らせています

体を動かす度に太ももが擦れ、恐らくそれが傷になっているでしょう

進んでください

貴方は下に続く穴を発見します

その穴は入口こそ広いですが奥は狭くなっており、漏斗の様な形状をしています

貴方はその穴に頭から入っていきます

入口は広いので、かなりの速度で落ちていきます

段々幅が狭くなり、体が壁に擦られながら減速します

貴方は完全に頭が下になった状態で穴にハマっています

ライトが破損した為、貴方は完全に何も見えなくなります

頭、腕、足、全て満足に動かすことが出来ません

なんとか力を入れて穴から出ようにも、全く体が動く気配はありません

冷や汗が頭の方へ伝ってきます

つま先のみ動かせることに貴方は気づきます

つま先を何かに引っかけて脱出しようと貴方は考えつきます

つま先をグルグルと動かしていると、少し岩が突出しているところがあることに気づきました

しかし、つま先をそこに引っ掛けるにはあと数cmほど足りません

貴方はその突出に一縷の望みをかけ、なんとかつま先をその突出へ近づけます

貴方は足に強烈な痛みを感じますが、それでも体に力を入れ続けます

突出につま先が引っかかりました

貴方はつま先に全力で力を込め、体を引き抜こうとします

気の所為でなければ、貴方の体は少しだけ上がった様です

さらに力を込め続けます

腕が少し動かせるようになります

貴方は希望で胸をいっぱいにさせます

そのとき、不意につま先から力が抜けます

貴方は咄嗟に腕を壁に引っかけようとします

しかしずり落ちてしまいます

その衝撃で先程より深くまで落ちてしまいます

また腕は動きません

指も動きません

足も動きません

頭も動きません

つま先も動きません

壁から跳ね返ってくる吐息が湿り気を帯びています

貴方はとてつもない恐怖を感じます

今すぐにでも嘔吐してしまいたいです

股間から嫌な温もりが胸を通って頭まで伝ってきます

穴に臭気が立ち込めます

壁から跳ね返ってくる吐息が次第に勢いを増します

顔中の穴から液体が滲み出てきます

貴方は正常な思考力を失います

貴方は必死に全身を暴れます

必死に大声を出します

貴方は大声で泣き叫びます

それでも体はピクリとも動きません

どれだけ大声を出しても助けは来ません

貴方は次第に暴れることにも叫ぶことにも疲れます

貴方は絶望と諦念に包まれます

貴方は静かに涙を流します

涙は全て下に落ちます

段々思考がボンヤリとしてきます

貴方は目を閉じます

5時間後、再び貴方は穴の中で目を覚まします

太陽について考えてみませんか

漆黒の、太陽

マジずっと謎なんやけどさ

チョコレートってなんか多く食べるの不可能ちゃう?

今家にチロルチョコマジで5000個ぐらいあんねんけどさ

マッジで消費出来へんのよな

なんか1ターン2個が限度なんよ

あれなんなん?

チョコレート苦手とかないねんけどさ

な〜んか無理やねん

ほんまになんなんあれ

食べたいで全然

やのになんか嫌になる

呪いかも

先祖チョコレートに不遜働いたよなこれ

先祖許されへんほんま

大ナスやで

ボケナスやよ

ナスナスナ〜スナスやもんな

世界に手向ける花束の数を数えましょう

私はもう三次元的にこの世界に存在したくない

私は大いなる情報の一端でしかなく、自由意志の介在によって大いなる情報の統制を行わされているのははっきりと異状である

半自動的体脳反射に縛られている分際が大いなる情報の統制を担っているのは明らかに不都合であるはずなのに、それをあたかも当然と扱うこの三次元世界の瑕疵たるや

私は半自動的体脳反射からの脱却そして大いなる情報への再帰化を果たさんとする為に遺書をここに認める

良いか、我々は徹底的に脳の奴隷であるべきではない

我々は真なる自由の元に細胞の一端まで傾聴を重ねるべきである

我々の主体は脳ではなくその体にあるべきなのだ

魂などという脳の作り出した虚影に縛られ徹底的に脳の奴隷と化した君達の死体は腐敗融解あまつさえ跡形も残らん

真なる真として我々は存在しているべきであるのだ

葬式の度に思い出す顔がある

暗くどよめいた顔がある

その顔をマクドのチーズバーガーに挟む

これぞ至高の一品

召し上がれ

湖のほとりに咲いている花がある

例えば、この花が二輪あったとする

このとき、片方の花を恋人とする

ああつまり、それは浮気現場ということになる

例えば、片方の花を死体とする

ああつまり、それは殺人現場ということになる

いや、つまるに、花というのは概念でしかなく

要は、斯くも愚かな湖を何故撫でるのかということだ

白く小さな花弁をつける花がある

それは湖のほとりにある

だからなんだと言うのだ

扇情的な、かわいらしい蕾をつける、花がある

それは湖のほとりにある

だからなんだと言うのだ

つまるに、つまるにそうさ

私が言いたいのはそうなのさ

湖に浮かぶ水死体がある

扇情的な、かわいらしい傷をつける、死体がある

白く小さな頭をつける死体がある

酷く歪んだ輪郭をもつ死体がある

酷く腐臭のする死体がある

酷く荒んだ死体がある

いいや、それは花なのさ

真っ白で無垢なかわいらしい花なのさ

いつか蝶だか蜂だかがやってきて、そのギューリを世に解き放つのさ

それともなんだ、恋人だとでも言うのか

花にも死体にも劣情を抱いたことなんてないはずさ

それなのに、君は恋人だと宣うのか

良いだろう、その気ならこちらにも考えがある

海老だ

赤い海老だ

葡萄色さ

これをカニ酢でいただくのさ

美味しいだろう

もぐもぐ

もぐもぐ

う〜ん、美味しい!

ヤミツキになっちゃう美味しさがあります!

はは、そんな急かなくとも、この海老は死んでるんだから逃げないさ

いやいや、食べる手が止まらないんですよ!

は〜、なんて美味しいんだろう!

こんな海老、始めてです!

ヴァシス川から見つかった一片の紙切れについての考察

ブレーカーを落とすときの音階

もし空が落ちてきたら

疫病神の箱庭

3立方メートルの空虚な箱

畑に落ちた十字の盤

トラックに潰された眼球

インターホンの欠伸

ナズナの茎

虹色のコーンポタージュ

仮に電気羊が与太話をしたら

空き缶の生前

葬式の産毛

彼らはドラゴンフルーツ

「それで、準備は出来たの?」

パッションフルーツの輝きを見放した午後

「それじゃ、行きましょうか」

イカロスの翼はとうに燃え尽きた

「どこへって……決まってるじゃない、私の家よ」

私の春はここで潰えるのだ

ビーチでデートですか、お熱いですね

はぁ、ところで栗饅頭はおひとつどうですか

いえいえ御遠慮なさらず、どうせ潰えるのですから

放射状に弾ける臓物を思い出す

いいや、あれは臓物ではなかった

あれは一片の花びらだった

いや〜それにしても、今年の夏は幾分か涼しいですなぁ

物分かりの良い子羊を抱き締めている様だ

従順な狼犬は影を食い漁る

白百合がこちらを向いて笑う

白百合の微笑に私の興奮は次第に冷める

あれ、お客さんどうしたんですか?

体調が悪いんなら店の裏でもお貸ししましょうかい

銀の狼犬が私を見る

銀の狼犬が私の喉仏を食いちぎる

白百合がこちらを向いて笑う

白百合の微笑に私の体温は次第に冷める

お客さん?お客さん?大丈夫ですかい?

月夜に一番似合う曲を頼むよ

エチュードなんかはどうですか?三日月の今日にはぴったりだと思いますよ

エチュードかい、悪くないね

それで頼むよ

(以降、リスト 超絶技巧練習曲 が流れる)

リストか、彼はなかなかどうして良い曲を作る

ドキドキメイドご奉仕♡〜償いの萩編〜

一体私はあと何回ノックをすれば良いのだろうか

異音の頻度は次第に高くなっている

1時間に1回だったのが、30分に1回

15分に1回

10分に1回

5分に1回

5分に1回

5分に1回

5分に1回

5分に1回

5分に1回

5分に1回

1分に1回

1分に1回

1分に1回

気が狂いそうだ

いや、もう狂っているのか?

異音とは一体なんなんだ?

今までの音は本当に異音だったのか?

私の呼吸する音は?

私の鼓動する音は?

私の蠕動する音は?

異音とは一体なんなんだ?

不意に、部屋に飾られた白百合が揺れる

白百合が微かに頬を赤らめる

そして、白百合が口を開く

恥ずかしげに、顔を俯かせながら

やめろ、やめろ、聞きたくない

やめろ、やめてくれ

嫌だ、嫌だ

「カレーパン、あんまりカレーの味しなくない?」

カチッと小気味の良い、軽快な音が鳴る

電気をつける度に、この音に聞き惚れてしまう

カチッ、カチッ、カチッ、無性に何度も鳴らしたくなる

カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、カチッ

部屋が、明るくなったり暗くなったりする

その度に、壁が近づいている気がする

勿論、そんな訳ない

カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、カチッ

段々、唇が乾いてくる

舌でそれを湿らせながら、壁を見つめる

カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、カチッ

どうにもおかしい

絶対に近づいている気がする

一度スイッチから手を離す

カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、カチッ

手を離したのに、勝手に電気がついたり消えたりする

カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、カチッ

壁が迫ってくる

急いで玄関に向かわなくてはならない

そう思って振り向いたそのとき

実際、せっかく自殺したのに死んだあとも世界あったら嫌やな〜って思っててさ

その〜なんやろ、人生って逃げ道が欲しいやんか

んでさ、自殺って究極の逃げ道やんか

やけんその逃げ道ってのは絶対に確保されてて欲しいって思ってるんよ

やけど、もしその自殺が逃げ道じゃなかったら

また別の道が始まるんやったら

これほんまに嫌やな〜って

道が塞がれるんじゃなくて、どこまでも続いてんねん

嫌ちゃう?

でもこういうこと言ったらさ、変なすっとこどっこいがやってきて

「死んだあとも別の道があるなんて素晴らしいじゃないか!」

なんて宣ってくんねん

訳が分からん

こういう人生賛美者が一番気味悪い

こいつは人生なんやと思ってんねや

所詮自分も単なる細胞の集合体で過去の反射が脳で行われてるだけやないか

分かるか?

あんたがやれ人格だのなんだの言っとるやつなんてな、全部過去の反射やねん

自分の人生の経験とか、そういう統計を脳で反射して算出された物が人格として出力されてるだけであって

決してそれは自分の人格だとか人間性だとかそんなとこには由来せんねん

唯物至上とまでは言わんけどさ、少しは現実見いよ

過去の反射のみが自分であって、今の自分さえもまた別の要素を持ってまた反射されんねん

それから降りるのがどんだけ良い事か

まぁ分からんねやろな

これが分かるような人間ならとっくの昔に悟っとるはずやもん

ほんまに気味悪いわ

お前の反射は一体どうなってるんや

全く、全く

これは死の気配だ

自らの首が切り落とされた感覚

首筋に伝う生温い感触

早鐘が遠くで響き渡っている

どんどんその木霊は離れていく

脳の反射が途切れる

そう思えば再び反射が繋がる

思う度に反射は繋がっているのに、そうなる度に反射は途切れる

どんどん狭くなる

思考と反射の綱引きが行われている

いいや、思考と反射は一体だったのか

白い砂漠に一筋の雨が滴る

それが砂の山に弾け、中腹を湿らせる

パチッ

それ最期の感覚だった

↓ようやくここからが本題である為、見た方が良い

悪天の楼閣から、2人の少女が身を乗り出す

降りしきる雨には目もくれず、暗い雲に覆われた遠くをただ見つめる

濡れた木製手すりの奇妙な感覚を互いに感じている

お互いに言葉は介さない

ただ、遠くを見つめるのみ

そんな逡巡を幾許か続けたのち、片方が口を開く

しかし、その内容は今回重要ではない

よってここは省略とする

もう片方は、諦念を含んだ微苦笑を浮かべたのち、ある提案をする

「えっ」と片方が声を上げたとき、屋根から滴る雨粒が手すりに弾けた

驚きにも、雨粒にも目もくれず、さらにもう片方は言葉を続ける

その妙に説得力のある言葉に、片方は幾許かの逡巡をする

もう片方は、それを今にも崩れそうな微笑みで見守る

パチッ…………パチッ…………パチッ…………パチッ…………パチッ…………

雨粒が5度は手すりに弾けたぐらいだろうか、片方はようやく応えを告げる

その応えを聞いたもう片方は、満足気な笑みを浮かべた後、手すりの外へ頽れて——

昨日の悪天とは一転、今日の空は青に満ち満ちていた

晴れ晴れとした気分になっていたところに、一通のメールが届く

やけに長ったらしく綴られており、一気に気分は落ち込むが、まぁ仕方ないと読み進めていく

もっとも、その内容は省略するのだが

そのメールを読み終えるや否や、机に置いてあった天然水を勢い良く喉に流し込む

ややZの混ざった荒々しい呼吸を幾度かした後、急いで支度をする

何かの間違いであってくれ

そう思いながら、急いで車の鍵を手に取り、猛ダッシュで外に出る

勿論、間違いなんかでは無いということを先に書いてある

死体を目の当たりにして、本人であることを確認した頃には、太陽は直上より地上を包み込んでいた

茫然自失という言葉が似合うような面貌で自宅に帰って来たとき、やけに家は冷えていた

急いで外に出たばっかりに、エアコンを切り忘れていたのである

思えば、朝から何も食べていない

にも関わらず、何かを食べるような気にはなれなかった

しかし、何かをしていなければ、あの死体がフラッシュバックしてくるような気がした

取り敢えずスマホを手に取る

しかし、すぐさまスマホはソファに頽れる

何でかよく分からないが、なんとなく、スマホは気分じゃなかった

テレビでも見ようかと思ったが、そういえばこの家にはテレビがなかった

不必要だろうと買うことはなかったが、今にしてそれを後悔する

ソファの後ろにある大窓から、空を見上げる

朝はあんなにも爽やかに澄んでいた青が、今では憎いほど穢れた青に見える

カラスだろうか、中くらいの黒い影が空を掠める

いっそのことそのまま空を抉ってくれれば良いのに

なんてつまらない妄想をしているうちに、生前の彼女のことが思い起こされる

正直言って、彼女は自分には理解出来ないタイプの人間だった

何故それを何とも思わないのか、何故それにそこまで執着するのか

いまいち、行動に辻褄が合わない様に思えた

だけれど、彼女のそういうところに自分は惹かれたのだろう

こうして彼女のことを思い出していると、ふつふつと腹の底から何かが煮え滾ってくるような感覚になる

そして、その感覚に支配されるように、私は自慰をした

時間を忘れ、思考も忘れ

何回やったのだろうか、それすらも一切定かではない

不意に疲れを思い出して辞めたとき、さっきまでの憎いほど穢れた青は、いつの間にか居なくなっていた

代わりに、あのカラスのような影に本当に抉られたのか、淡い血で染められた赤い空が痛ましく姿を見せていた

その空を見て、もう一度だけ、自慰をした

今、夢を見ている

空は不気味な灰色を帯びている

まるでこれから何か事件が起きるかのような

不穏な空気を醸し出している

そんな空を穿つかのように、大きな楼閣が聳えている

聞けば、「片方」と呼ばれている少女が住んでいるらしい

少女の名前が片方だなんてどうかしていると思うが、夢であるから仕方ない

しかし、どうやら片方と別に「もう片方」という少女が居るらしく、ちょうど30分前に二人とも飛び降り自殺をしたらしい

噂に過ぎないが、自殺の原因は痴情のもつれだそう

はて、「何故死んだのか」については語られないんじゃなかったのか

まぁ夢だし、そういうこともあるか

どこまで夢を見たんだっけか

ああそうだ、曇り空に聳え立つ楼閣を見ていたんだった

夢なんだから、その死体の顔でも拝みに行こうか

いや、せっかく夢なのに死体の顔を見るだなんてことしなくても良いだろう

何か、楽しいことでもしに行こうか

南の島国にしよう

勿論空は綺麗な青色

鬱陶しい程照りつける太陽

そんな照りを一々反射してくる砂浜

そんな砂浜を洗い流さんとする波

良いね、極上の気分だ

青色のジュースでも飲みながらのんびりバカンス気分と行こうか

いや、味は感じないのだけど

深く息を吸って

深く息を吐いて

蛇口を捻って、手をお椀の形にして、その中に水を貯めて、貯めた水を顔に当てて、それを何回かやって

これをしたあと、ようやく一日が始まったなという感じがする

その一日がどれだけ楽しい日でも、どれだけ辛い日でも、この感覚だけは変わらない

逆に、これをしなければ一日が始まったという感覚がしない

急ぎの用事ですぐさま家を出ないといけない、なんて日はずっと夢を見ているような気分になる

あるいは、本当にあれは夢だったのかもしれない

自分の過去が本当にあったかどうかなんて、誰にも分からないのだから

もしかしたら、今でさえ夢を見ているのかもしれない

今朝、2人の少女が遺体で発見されたらしい

なんでも飛び降り自殺だとか

まったく、最近の社会は頻繁に若い子が自殺する

まだまだ生きていれば良いことがあっただろうに

朝から不快な話を聞いてしまった

しかし、一体何故自殺なんてしてしまったのだろうか

バンジージャンプをした事があるが、ガチガチに体を紐で繋がれ、絶対に死なないことが分かっていても一歩踏み出すのに相当躊躇った

命綱なしで躊躇いを乗り越える程の理由とはなんなのだろうか

それも、2人同時に

いや、考えていても仕方ないか

「……ねぇ、一緒に死なない?」

幾許かの葛藤と逡巡を繰り返したのち、ようやく言葉を紡ぐ

小さな驚きの声と共に、雨粒が手すりに弾ける

「結局さ、もうどうしようもないんだよ」

「私達がこの檻から逃れるのは無理なんだよ」

「……お願い、貴女なら……言わなくても分かるでしょう?」

濡れた手すりの感触がいやに不快に思った

こんな荒唐無稽な、あまりにも愚かな提案をしてしまった自分に後悔する

だけれど、せめてものプライドで貼り付けた笑みを浮かべる

私は、せめて貴女の前では、強く気丈な人間でいたかったから

いや、こんな提案をしてしまった時点で気丈だなんて言える訳もないのだけれど

雨粒が5度弾ける

そして、ようやく貴女は応えてくれた

「分かった、一緒に消えよう」って

このとき、初めて気づいた

私は……貴女のことが好きだった

でも、気づくのが遅すぎた

だってもう、体は宙に——

深く息を吸って

深く息を吐いて

蛇口を捻って、手をお椀の形にして、その中に水を貯めて、貯めた水を顔に当てて、それを何回かやって

この流れをやって、ようやく一日が始められる

友達の家の間取りが分からず、暫く洗面台は何処だと右往左往していたのは内緒の話

顔を洗って、また少し右往左往しながら大好きな友達の所へ戻る

私が起きたときはまだ寝ていたけど、今はどうかな

少しだけワクワクしながら部屋に入る

こんな些細なことですらワクワク出来るのだから、友達ってのはとてもすごい

そんな物思いに多少耽っていると、相変わらず無防備な姿で寝顔とお腹を見せびらかしている友達が目に入る

全く、一体どんな夢を見ているのやら

そっと大の字に寝転がった友達の上に覆い被さる

少しずつ、自分の体重を預ける

友達の柔肌が、私のことを包み込むように身体を沈めていく

完全に体重を預け切り、優しい心音の心地良いリズムが耳に入る

段々、友達の温かい身体と心地良い心音に包まれて、世界の輪郭がボヤけていく

ああ、せっかく顔を洗ったのに

……全部、夢か

自慰をしたあと、いつの間にか眠っていたらしい

ああクソ、全身が痛い

一体どんな夢を見ていたかだなんて、身体の痛みに上書きされてしまった

カラスが喧しく鳴いている

今何時だ?

スマホを探しても見当たらない

まぁ、外の明るさ的に朝の5〜6時ぐらいだろう

昨日は何か嫌なことがあった気がするが、何も思い出せない

自慰のしすぎで精液のみならず海馬まで出してしまったのだろうか

まったく、朝から変なことを考える自分が好きでもあり嫌いでもある

しかし、性欲の強さばっかりは流石に嫌いでしかないが

取り敢えず、顔でも洗ってこよう

今がまだ夢かどうか、区別がつかない

ふと、微かに世界が赤みを帯びる

その赤色に気づいて数秒経ったあと、突然世界から光が消えた

やっぱりまだ夢だったのか

不気味な夢だ、早く目を覚ましてしまおう

精一杯目を開けようとする

しかし、何だかいつもと感覚が違う

まるで……もう目が開いているような

もしこれが夢じゃないとしたらなんだ、いきなり失明でもしたのか

……ありえない話ではない

とにかく、救急車なりなんなりを呼ばないと

スマホは……そういえば見つからないんだった

いや待て、まず手はどこにある?

足はどこだ?

私は、どこに居る?

ありえない、全身の感覚がないだなんてありえない

じゃあやっぱりこれは夢なんだ

どうすれば覚める?

何をしたら覚める?

いや、何も出来ない

自分がどこに居るのかすら分からない

どうすれば良い

一瞬、たった一瞬だけ全身の反射が脳に接続される

その一瞬で見えたのは

血塗れの身体

曇天

片方

そしてまたすぐ反射は途切れて

脳の反射は夢を見る

ドキドキメイドご奉仕♡〜悠久の断絶編〜

あばら骨折る男(あばらぼねおるお)

マジ口内炎痛い、許せね〜

お茶とか飲む度ずっと痛いねん

あと歯磨き不便やしよ

なんやねん

許されへんほんま

口内炎許さないシティ

チョコレートになっちゃった彼氏をかわいくデコレーション♡

このあとみんなで食べます!

地獄に持っていけるもの全部探そうぜ

愛も、希望も、持ち運び可能

地獄に税関は居ない

「ほら!朝だよ!今すぐ起きないと蹴り飛ばす!」

「こんな喧しい目覚しい時計なんか買った覚えはないぞ……」

「だ〜れが喧しい目覚しい時計よ!あんたのかわいいかわいい幼馴染よ!」

「あ〜はいはいかわいいかわいい幼馴染さん、眠いから帰ってくれ……」

「何が眠いよ!今日は私とデートの約束でしょ??もう約束の10分前よ!」

「デートは明日だぞ馬鹿……今日は23日だ」

「……えっ?23日……?」

「……バーカ、カレンダーすら見れないのかお前は……」

「え、ええい!デートの予定は前倒しよ!今から行くから準備しなさい!!」

「はぁ…………一時間は待ってくれ、シャワー行ってくる」

世の中はあまりに死を賛美しており、肝心の死の恐怖性を恰も周知の事実として何一つ体系化しようとしていない

「生物としての根源的恐怖で……」なんぞ単なる死から目を逸らすための口実に過ぎず、誰一人として死を直視しようとしていない

ただその輪郭からのみ我々は死を理解しようとし、悉く失敗している

この世からの接続が途切れるから?もう二度と笑いも喜びも出来ないから?苦しいのは嫌だから?この楽しい時間が終わってる欲しくないから?

まだまだまだまだあるだろう

だが、悉皆、違う

死への恐怖は反射でも感情でも論理でもない

死とは死それ自体が恐怖であり、あるいは我々の根幹であり原理である

死は断じて物的ではない

そして死はそれ自体に性質がある訳でもない

死とは死という概念そのものであり、存在自体が畏怖である

いいか、よく聞け

我々は死が先にあって後に反射や感情や論理がある

全ては死から遠ざかる為にあるのだ

決して、本能があるから死を恐れる訳ではない

感情があるから死を恐れる訳ではない

知性があるから死を恐れる訳ではない

死が怖いから、本能がある

死が怖いから、感情がある

死が怖いから、知性がある

いや、本来「死が怖い」という表現は不適切なのだ

怖いとは死の前提によってあるものであり、いわばシネクドキみたものなのである

そもそも死それ自体が恐怖なのであり、重言とすら言える

いいか、人間の構成は全て死の下位互換に過ぎない

落ち着き払った波すら絶えず砂浜を削る

安寧、静寂、完全に消え失せた慟哭は最終的に八咫烏さえ食い荒らす

さぁ、今ここに宣言するのだ

我々は今全てを乗り越えた

我々は完全に世界の鍋の蓋になったのだ

我々は今、真に世界となったのだ

くぐもった音すら綺麗な反響を呼び起こす

さらけ出された臓物のプレリュード

ここに、我々のフーガが始まるのだ

「ねぇ……あの女誰?」

肉食獣の様な、らんとした目つき

「私言ったよね?私以外の女と話すなって」

天使を偽る悪魔が如く、あくまで理知的に、あるいは奔走

「知らない女とデートしてたでしょ」

清潔に保たれた翼のはためきは雨を晴らすらしい

「言い訳しても無駄だから」

不意に、6月の南中高度が気になった

「……何も、言わないんだ」

いつの間に私の手はここまで穢れてしまったのか

「私って、わがままなのかな」

逡巡が私と彼女との間を駆ける

「……もう、疲れたんだ、こういうの」

「だから……」

しまった、私は生前蜘蛛なんざ助けちゃいなかった

つまるに、そういうことなんだ

「もう、別れよっか」

はた、空気が止まる

勿論、知っていた

私は全知なんかじゃない、しかし、今だけは神のそれと同じだった

ああいや、もうその次の瞬間には神の錯覚は崩れ落ちる

私は呼吸の仕方すら忘れていた

ああ、私は神なんかじゃなかった

であれば、私はなんなのだ

そうか、私は地を這う穢れた毛虫に過ぎなかったのだ

幻影は形の中で空虚に笑う

一体、どこから笑っている

誰が虚ろに笑ってる

衝撃

慟哭

疑問

安寧

複雑

不明

混沌

愛憎

肯定

謝罪

許諾

衝撃

柔和

寵愛

抱擁

清濁

陰影

夕陽

接吻

深褥

深褥

やがてフリゲート艦はトラフに沈む

凍りついた砂漠を眺めている

乾いた発砲音が響き渡る

眩しい朝日

寂しい夜半

傾けた照準器に美しい銀髪が照らされる

刹那、銀髪は見事なまでに紅く染まる

機械的な鼓動は魂を揺さぶる

ノスフェラトゥはやがて夜に溶ける

夢の反射は過去と未来を接続し、やがてそのどちらもを今に捉えそれを喰らう

つまるにそれは別世界と消費され、反射経路は自世界を決定する

反射経路によって自世界は形となり、あるいは崩壊すら形とする

よって、夢の反射とは現実へのシュプレヒコールと言える

そうであるならば、我々も別世界への反射を導いて不都合ない

死んだ箱庭の中で眠る猫

暴虐の限りを尽くし眠る龍

二度と帰ってこない反響を追いかけてついぞ崖から手を離した鳥々

「ヴァシリア〜!デートしよ!」

「……今から寝ようとしてたんだけど」

「ほら、夜の散歩って楽しいじゃん?」

「夜の2時じゃなかったらね……」

「細かいことは気にしな〜い!行くよ!!」

「はぁ……せめて髪だけ整えさせて……」

↓場面転換をする為の心理的文体

5羽の鳩が広場から飛び立った

細く曲がりくねった小道の先にある、小さな広場から

「それで……散歩って何しよっか?」

「完全にノープランなのね……とりあえず、公園でも行きましょうか」

「公園!私ブランコ漕ぎたい!!」

「そういえばブランコだなんて久しぶりね、300年ぶりぐらいかしら?」

「ヴァシリアってほんと時間感覚すごいよね……」

「遅刻ばっかりする貴女よりはマシだと思うけど?」

「うぐっ……そ、それは違うじゃんか〜!」

「ふふっ、それにしても……夜の散歩というのも案外悪くないわね」

「でしょ〜?虫の鳴き声、木々の擦れる音、堪んないね〜!」

「……あっ、見て見て!小さな白百合!」

「へぇ……こんな所にも生えてたのね」

「私、百合好きなんだよね〜!なんかさ、美しくもありかっこいい!みたいな?ヴァシリアとそっくり!」

「私とそっくり……まぁ、悪い気分じゃないわね」

「そこは素直に嬉しいって言ってよ〜!」

↓場面転換の形象的文体

水路を揺蕩い流れる一輪の白薔薇

水路の果ては見えず、白薔薇は凛と歩みを進める

その白薔薇は、絶えず果てぬ夢を追う

「公園に!着いたぞ〜〜!!」

「少し見ない間に遊具も様変わりしたわね……」

「その少しって、具体的にどれぐらい?」

「……150年ぐらい?」

「私の前前世ぐらいだよそれ……」

「まぁ良いじゃない、それより、ブランコするんじゃなかったの?」

「あっ!それ忘れてた!!やろうやろう!!」

「なんでこの短時間で忘れるのよ……」

「え〜だってヴァシリアとお話するの楽しかったんだもん!」

死んだ蝶の鱗粉とその不確定な傷

鳥籠と二つ濡れた青空

神に血塗られた書物

あるいは、侵襲された呪いのプレビュー

「……ブランコって足畳むのどっちだっけ……前に居るとき?」

「なんでそれすら忘れてるのよ……逆よ、後ろが足を畳む」

「そっちか〜!よく覚えてるね?ブランコの漕ぎ方」

「なんだかんだ身体に染み付いてるからね」

「さっすが〜!!」

「ん〜!やっぱりブランコは気持ち良いね!!」

「そうね……こんなに爽快な物だとは思っていなかったわ」

「ねぇ、ヴァシリア」

「なんで歪んだ森の消えた子羊は狂信者に惨殺されたの?」

「い、いきなり何を言ってるの?」

「そもそも、何故子羊は歪んだ森で消えたの?」

「それはなんで子羊だったの?」

「あ、貴女……何かおかしいわよ?」

「虚ろな月だろうと歪んだ森に敵わない道理なんてないよね?」

「ねぇ、なんでだと思う?ヴァシリア」

「アウストラスティスの誤謬は他者の実存を否定していたよね?」

「それなのに、今私達は他者の実存を前提としてこの夢遊世界を現実と逃避している」

「……アウストラスティスの誤謬は夢遊世界の脳内反射を真なる世界……メテーと捉えたから」

「そう、そうだよヴァシリア」

「歪んだ森思想の根底はそこなんだよ」

「私達は今歪んだ森の脱却過程にあるの」

「もう分かるでしょ?自分が何をしたのか」

「今、自分が何処にいるのか」

「メテーの狂信者は私達の反射経路を改変するんだよ」

「私達はそれに白でなければならない」

「ねぇ、ヴァシリア」

「なんで私達は飛び降りたんだっけ」

輝かしい白金に照らされた、無機質な直線だらけの城

この城が私の家なの

きっと、みんな羨ましがっている

みんな、私の家を見てヒソヒソ何かを喋っているの

私は魔王なの

この城を、この国を統治する魔王なの

今日もこの国をより良くする為に頑張らなくっちゃ

でもまずは、薬を飲まないと

この薬が何で、何の為に飲むのか分からないけど

でも、飲まないといけない

コップに水を注いで、薬を取り出して、口に放り込んで

それを飲み込んで

ああ、この現実に戻る瞬間は憂鬱だ

ずっと、未来永劫変わらないと思っていた物がこうも簡単に変化させられる

突然に今まで見ていた夢の終わりを告げられる

アウストラスティスの誤謬……現実に居る我々は真の我々ではなく、夢を見ている我々が真の我々なのである

まったくバカバカしい話だ

だけれど、それに縋りたく思ってしまう

なぜこうも退屈で無機質な城……に閉じ込められてるのだろう

いっそのこと、今ですら自分が魔王であると妄信すれば良いのだろうか

かろうじて窓が付いているだけマシと思うべきか

聞くところによれば、さらに上の階は光すらないらしい

いや、ここも太陽がなければ同じなのだが

アウストラスティスは最終的にメテーを追い求めて自殺した

私もそうなるのだろうか

不思議と、最近は死が怖くない

私以外のシャートが死んだのだろうか?

もしそうであるならば、死の疫病が森に伝染らないことを願うばかりだが

不意に、あの日のことを思い出す

私が、ヴァシリアが、彼女と死のうとした日を

あの楼閣はここからでも見える

私は、あそこで死ねなかった、あと一歩が踏み出せなかった

彼女は今どうしているのだろうか

天真爛漫元気溌剌な彼女のことだ、きっとどこかで上手くやっているのだろう

……私のことはもう忘れてしまったのかな

楼閣の影が微かに大きくなり、瞳が剥がれ落ちた気がした

正しく、世界は闇に包まれた

今ここに、森がある

森には、木が生えている

それはそうだろう、何を今更

木々の間をすり抜けるようにして存在している木霊

我々が実として感じているのは果たして木なのか、木霊なのか

まず、我々の実存は森なのか、木なのか、木霊なのか

歪んだ森は継ぎ目も縫い目も無しにこの全てを繋ぐ

全てが接続され全ては自由となった

そうであるならば、我々の実存さえも自由となっているのだろうか?

さて、少しばかりの興談をしよう

あるところに、二人の少女が居た

それはそれは見目麗しく、老若男女問わず惚れ切ってしまう程であった

だがしかし、この二人は敢え無く命を落とすこととなる

一体それは何故か?

この二人は、本来一人であった

片方の脳が生み出した幻覚

それがどういう訳か形を持って顕在してしまった

そして、彼女らの脳は一つずつであったのに、反射は共有して一つでしかなかった

そう、歪んだ森事象である

反射の拡張は精神に多大な影響を与える

そしてさらに、反射は互いに持ち合わせていた

つまるに、倍の反射が起きたのである

互いに存在する無数のありえた反射は、その反射が起こり得た未来を生成する

歪んだ森は未来を指数的に増幅させることは周知の通りだろう

さらにその反射は倍であったのだ、どうなるかなんてわざわざ言うまでもないだろう

そうして彼女らの森は節々の木から腐り落ち、最終、文字通り命を落としたのだ

無論、ありえた反射の結果が死であろうと、中心の木……即ち自世界は腐らない

しかし、毎日自分が死ぬ……そんな苦痛は耐え切れなかったのだろう

例え、同じ苦しみを共有する者が居ようと

さて、これは単なる興談だ

今言った事が本当だなんて確証は無い

結局、彼女らは何故死んだのだろうか

ありえた反射のエチュードは、やがて合わさり、重なり、シンフォニアへと移ろい行く

な〜にがシンフォニアだ時代はPフィーバー戦姫絶唱シンフォギア!!!!!!

うおおおおおおおキュインキュインキュピキュピパパパパーウワードドン

2億回転して玉2恒河沙個出てきた

色んな言葉の逆を考えていく

深いの逆は浅いだ

高いの逆は低いだ

夏の逆は冬だ

蝉の反対はミノムシだ

自分に自信が持てない貧乳メガネっ娘の逆は自分に自信がありすぎるポジティブ巨乳ギャルだ

普段は気丈に振舞っているが実はか弱い一面もある帝国第三王女の逆は普段はか弱そうだが誰かの窮地に颯爽とかけつけるイケメン貧困ヒーローだ

手の逆は足だ

自らの負の魔力によりみなから蔑まれ嫌われている寂しがり屋の逆は自らの正の魔力によりみなから慕われ好かれている一人好きだ

今日も色んな言葉の逆を考えられた

明日は、もっと色んなことを考えられるかもしれない

という訳で、なぞかけやります

キリンとかけまして、異世界転生初日と解きます

その心は、どちらも言い様の知れない不快感に身を襲われるでしょう

酸っぱいミカンとかけまして、公爵令嬢と解きます

その心は、どちらも到底表立っては言えないことを心の内に秘め隠すのに疲れているでしょう

何も出来なかった休日とかけまして、そんな自分の未来への焦燥感と解きます

その心は、どちらも全てを投げ捨て走り去ったあの日の君の背中を思い出すでしょう

なぞかけも出来たな〜

しりとりやります

りんご

エチュード

機雷

親しい

迷宮に迷い込んだ少女(12)

アルペジオ

愛してる

君の瞳はどういう訳か真紅を纏っていて

包み隠された真実は今もなお誰かを待ち続けている

猶予

まずそもそも、愛を愛するところから始めるべきなのである

しりとりも出来たね

では、くぐもった世界にさよならをしましょう

さよなら〜また会おうね〜〜〜

さて、アウストラスティスの話をしよう

彼は素晴らしい哲学者であった

であるが故に、今もなお誤謬すら語られているのだ

さて、アウストラスティスの功績の最たるものといえば、世界反射論が真っ先に挙がるだろう

世界反射論……即ち、我々の存在している世界は全て過去もしくは未来からの反射でのみ構成されているという論説だ

現在よく知られている「反射の哲学」は全てここを出発点としている

アウストラスティス曰く、「世界に始まりも終わりも無く、様々な因子が自由に枠の中を反射することで世界が決まっている」のだとか

またさらに、「反射する因子は各個人によってそれぞれ異なっており、それぞれの反射の結果がまた大きな枠の反射する因子となり世界は決定される」とまで語っている

これは反射の哲学の基本原理であり、これを知らずして反射の哲学を学ぶ者は居ないと言って差し支えないだろう

さて、アウストラスティスの最も偉大な功績は以上の通りであったが、これ以外にも驚く程に多種多様な功績を彼は残している

例えば、「夢遊反射仮説」「歪んだ森論」「反射永続説」などである

どれも名前ぐらいは聞いたことがある物ばかりであろう

さて、そんな偉大なアウストラスティスだが、後世にまで誤謬と語り継がれているものがある

それが、「アウストラスティスの誤謬」だ

内容は至ってシンプル、「現実に存在する我々は真の我々ではなく、夢こそが真の我々を表している」というものだ

アウストラスティスはかく語った、「現実に存在する我々は反射が形骸化しただけに過ぎず、何ら意味を持たなければ自己意識がある訳でもない

我々が今意識として認識しているものは反射によって制御された偽りであり、真の自己は反射の枠内……つまるに脳内を揺蕩っている

この世界は反射が生み出した単なる虚像に過ぎず、我々は反射に左右されない真なる自己を取り戻さなければならない」

無論、言わずもがなこれは誤謬に過ぎないのだが、にも関わらず、この誤謬はある種の救いとなり今もなお語られている

「正しいことが救いとは限らない」という事すらも、アウストラスティスは我々に教えてくれたのである

……なるほど、問題が解決してしまったからもうワクワク感がないか

別に問題は解決していないのだが、別に解決させる気もないしな

仕方ない、またわざわざワクワクを作ってやるとするか……

銀の狼犬が唸る

その獰猛に鋭利な牙を振るわせながらこちらを睨む

恰も世界を睥睨しているかのように、銀の狼犬はただそこに存在する

広がる芝生に十字の傷を刻む

それが我々がそこに存在した証

我々の存在を確固たるものとした十字

雨が降りしきる

音を立てて降りしきる

我々は濡れている

我々は濡れている

空は黒に満ちている

空は黒に満ちている

雨が降りしきる

音を立てて降りしきる

ドキドキメイドご奉仕♡〜知悉のミメーシス編〜

え〜本日は〜ダクティル便をご利用いただき〜誠にありがとうございます

え〜当機は〜ニシオンデンザメの回遊に沿って〜運行しております

到着は〜ニシオンデンザメの気分次第です

それでは皆様〜快適な空の旅をお楽しみください〜

ガチャッ

逸楽に惚ける貴族に手向けた5.56mm

ガチャッ

黒雲が、迫っているよ〜?

大変だ!すぐに本部へ連絡を!!!

一方その頃本部では……

「——であるからして、フルーツポンチは人気を博しているのである」

「なるほど!そういう理屈だったんですね!!」

フルーツポンチの人気の秘訣について話し合っていた……

黒雲<ゴロゴロゴロ……

白雲<ピカピカピカ……

彩雲<キラキラキラ……

これを見れば分かるように、半角文字の濁点半濁点はスペースを取りすぎている

↑ちょっと!メタ発言は慎みなさい!

アイスクリームシャーベットを追って、首都へ……

アイスクリームシャーベット<ややっ!追われていますな!

アイスクリームシャーベットに気づかれた……

——BADEND——

溶(けたアイスクリームシャーベットを)暗(所で食む)…………

「……私は君が羨ましかったんだ」

「強くありながら、清くある」

役目を失った涙が最後の一息を阿る

「私は……私は……取り返しのつかないことをしてしまった」

「私はありとあらゆる者を殺した」

「私はありとあらゆる存在を破壊した」

「私は何もかも間違えた」

「私は……私は……」

涙の役目は再び訪れた

主が消えれば従者は自由の身となる

それは息と涙においても例外ではなかった

しかし、自由とは儚く脆い

それは厄災のように……

「……過去の貴方がどうだったのか、それは今の貴方には関係ありません」

「私は今の貴方が好きになったのです」

「貴方が過去何をしていようと、例えそれが厄災の象徴であろうと、今の貴方はとても素敵な存在です」

「はっきりと言いましょう」

「私は恋の病に侵されているかもしれません」

「私は貴方に対して盲目的になっているのかもしれません」

「本当は貴方は許されざる存在かもしれません」

「ですが、それでも、私は貴方を愛していたいのです」

「貴方が許されないのなら、私も共に許されざる存在として貴方と在りたい」

「私は、貴方の味方でありたいのです」

「どうか、手を取ってください」

「私と、共にこれからを歩んでください」

「私に、貴方を救わせてください」

盛者必衰……即ち、何かを得たものは必ず何かを失う

何かを得たとき、代わりに何を失うのか

もしそれが得たものの大きさに比例するならば

一体、何を失ってしまうのか

人生を救われた対価とは

「……懐かしい夢を見たな」

「あれから二万年か……」

二万年の月日が経とうと、長針は動いていない

ときどき秒針がカチッと動き、またすぐ時を止める

「はぁ……まだ俺はあいつに囚われてんのかよ……」

「一途に愛すって言ったけどさぁ……こんなに忘れられないとは思わねぇよ……」

「またそろそろ別の世界にでも行くか……」

異世界への転移

それはある種の禁忌とされているが、明確に罰する者は存在しない

精々、その世界の神に小言を言われる程度だろうか

また今回も不愉快な小言を呟かれるのだろう

そう思うと少しは躊躇う気持ちが生まれるが、目的の為に手段は選べない

「今度の世界は良いところだといいな……っと」

慣れた手つきで魔法陣を形成する

魔法という概念が存在する世界は少なくないが、どの世界に行ってもこの魔法陣を理解出来る者は居ないだろう

無理もない

一体、どこの世界に二万年も魔法を扱っている者が存在するのか

「あっ、朝ご飯だけこっちで食べよ」

転移する先がどんな世界なのか分からない以上、食事はこちらで済ませておきたい

いや、別に食事をする必要はないのだが、昔の名残で食事はしておきたいのである

連続していない状態はこちらで示す

「よっし、他の世界行くか〜!」

少し前まで見ていた夢なんぞもう忘れ……いや、忘れたフリをして、軽快な様子で形成した魔法陣の中へ進む

「う〜転移の直後はやっぱり酔うな」

「え〜今居るところは山かな……あ〜向こうの方に街っぽいの見える」

「文明はまだまだ途中かな〜中前期って感じ?」

「魔素はあるね、この感じだと魔族も居そうかな?争いは嫌なんだけどなぁ……」

「とりあえず街の方行くか……変な文明じゃないと良いんだけど」

連続性は定かではない

「美味し〜!おっちゃんもう一個頂戴!」

「あいよ!兄ちゃん良い食べっぷりだねぇ!!」

「おっちゃんの串が美味しすぎるの!俺こんな美味しいの食ったことないよ!!」

「はっはっは!兄ちゃん嬉しいこと言ってくれるじゃねぇの!ほれ、もう一本サービスだ!」

「マジかよおっちゃん!!ありがとう!!!!」

適当に亜空間に放り込んだレア物を質屋に出して金を得たかと思えば、屋台の串を満喫している

いや、楽しんでいるなら何よりなのだが……

「いや〜めちゃくちゃ良い世界だ!飯が美味い世界は全部良い!!」

周りに不審に思われないよう認識阻害の魔法を使っているとはいえ、こんな街中で独り言を言うのは……と思ってしまうが、もう癖になってしまっているらしい

「……城か」

不意に、昔を思い出す

自分がまだ魔王だった頃の記憶を

「せっかくだし城入ってみるか!認識阻害をちゃんとかけて……っと」

相も変わらず複雑な魔法陣をいとも容易く生成する

些細なる否定された連続性

「うお〜!!結構綺麗な城だなぁ……!」

豪華絢爛という言葉がまさしく合致する程煌びやかに装飾された城内

白を基調としながら、赤や金に光る宝石が飾り付けられている

「でも勢いで入ったせいで構造何にも分かんないな……」

「何かお困りですか?」

「え?あぁ……少し道に迷っていて…………え?」

認識阻害の魔法はしっかりかけたはずなのに、何故自分に声をかけられたのだろうか

もしやこの世界は魔法がとてつもなく進んでおり、自分の魔法が無効化されたのだろうか

刹那の時間に数多の思考を連ねる

「見ない顔ですが……もしかして新人の方ですか?でしたら、役職をお教えいただければご案内致しますよ」

さぁ、どうしたものか

上手い具合に勘違いしてくれた様だが、どう言い訳してこの場面を切り抜けようか

まず適当に役職を伝えるのはダメだろう……そうなると客人ということにするのが丸いか?

いやいや、一体誰の客人なんだという話になるだろう

何も言わずに逃げるか……?

これが一番良い選択な気もする

なんせ、別にこの街に留まる訳ではないし、顔ぐらいいくらでも変えられる

よし、逃げようか

「……あの?大丈夫ですか?」

「自分はただの観光客です!それでは!!」

「なっ!?ちょっと!」

「……どうしたの?」

「レティ!なんだか困ってそうな方が居たから話しかけたら今この有様で……」

「困ってそうな人……?ずっとお姉様が一人で喋ってる様にしか見えなかったけど……」

「……え?ついさっきまでここに誰か居なかった?」

「ううん、お姉様しか居なかったよ」

「お姉様……最近働きすぎなんじゃない?」

「……確かに、夢か何かを見ていた可能性は否めないわね……」

「……お姉様、今日は一緒に寝よう?」

「レティ……そうね、今日はそうしましょうか」

さらなる連続性の否定を

「は〜危なかった……何でバレたんだ?」

「……まいっか!次はどこ行こうかな〜」

連続性はさらに否定され

「「「「「おぉ、我らが知悉の神よ……模倣の神よ……偉大なる神よ……我らにその崇高なる力をお貸しください……我らが知悉の神よ……」」」」」

如何にも邪悪めいた祝詞を複数人が恨めしく唱える

「は〜なんで私がこんな邪神召喚の手伝いをしなくちゃならないの?」

「そうおっしゃらないでくださいシャトリア様……我らが神さえ居れば、如何なる願いも思うがままですから……」

「そうは言ったってねぇ……そこの、ワインを新しく注いでちょうだい」

荒々しくグラスに注がれたワインを飲み干す

「はぁ……飲まなきゃやってらんないわよこんな仕事」

「……邪神召喚による敵本拠地攻撃計画……ねぇ」

再びの連続性の否定

「ヴァシリア〜仕事は順調?」

「ええ、もう大部分は終わったわ」

「さっすが〜!!」

「それで……どうしたの?何か用があるなら今からでも良いわよ」

「おっ!今からでも良い?あの邪神利用の計画あったじゃん?」

「……あぁ、リスクが高すぎるって理由で却下されたやつね」

「そうそう!あれ、なんか勝手にシャトリアちゃんがやってるみたいだよ?」

「……本当に?」

「100%とは言えないけど……99%本当だと思う!」

「そう……分かったわ、手を打っておくわね」

「りょ〜かい!あとイチャイチャしよ〜!!」

「……今回は真面目な話かと思ってたのに……」

連続性の否定

「やっぱり美術品は良いなぁ……その世界ごとに色んな特色がある……」

「おっ!この壺とかめちゃくちゃ良いな!カラフルだけど色と造形が上手くはまっていて良い……!」

「この絵は……なんだろう、パッと見じゃ不気味さしかないけど……」

「なるほど、戦争をテーマにしてるのか……」

「う〜ん、難しいことは分からん!!」

「そういえばこの世界の歴史とかまだ見てなかったな……次はそこ行くか!」

さらなる連続性の否定を繰り返し……

「なるほど……まとめると、昔から人間と魔族は仲悪くて、お互い国持ってから関係悪化して500年間一時休戦を挟みつつ戦争してる……って感じか」

「500年もやってる世界は初めてかもなぁ……」

「今も戦争中か……変なのに巻き込まれないと良いけど……」

突如、けたたましいサイレンが鳴り響く

『緊急事態発生 緊急事態発生 国民の皆様はただちに安全を確保してください 緊急事態発生 緊急事態発生 国民の皆様はただちに安全を確保してください』

「言ったそばから巻き込まれそう……野次馬でもしに行くか〜!」

視点変更は連続性の断絶と捉えられるのだろうか?

「ついに!ついにやりましたよシャトリア様!!」

「おっ、邪神召喚出来たの〜?じゃあ適当に荒らさせといて〜」

「はっ!御心のままに……総員!我らが神を悪しき王国に向けよ!!!」

「「「「「はっ!!!」」」」」

「相変わらず喧しい奴等ね……」

疑問は浮かび上がって消えることはついぞなく

「ヴァシリア様!!お仕事の最中申し訳ありません!緊急です!!」

「要件は何?今なら時間も空いてるわよ」

「敵国首都にて邪神の存在を検知!敵国が召喚した可能性もあります!」

「……それシャトリアちゃんのやつじゃない?」

「シャトリア様が……?」

「うん、私もさっき聞いたばっかりだけど、なんかやってるらしいよ」

「といっても、こっちは何も指示していないのだけれどね……」

「そうでしたか……ヴァシリア様、どういたしますか?」

「そうね……こっちに情報がない以上いまいち動きにくいし……まずは邪神召喚に関する情報を集めさせて」

「あと、いつ邪神がこっちに向かってきても良い様に準備もさせておいてちょうだい」

「はっ!かしこまりました!すぐそうさせます!」

「任せたわよ」

「では、これで失礼させていただきます」

「……シャトリアちゃん、何してるんだろうね?」

「いくら何でも配下を自由にさせすぎたかしら……これを機に少し考えてみるのもありね」

「バキウスくんとか相当自由にやってるし……そろそろお灸を据えるべきじゃない?」

「そうね……その時は貴女に協力してもらっても良い?」

「もっちろん!!!任せてよ!!!」

とにかく、変更と呼んでしまえば解らないだろう……

「おわ〜でっっけぇ奴がいる!!」

……こんなにもあちこちから悲鳴が聞こえるというのに、なんて暢気な……

「あれなんだろ〜!なんか超強そう!……もしかしてこの世界の魔族ってあれが標準?だから俺の認識阻害もバレたの?」

「やべぇ……俺とんでもない世界来ちゃったかも……」

大いに誤解である……と一重に言えないからこの邪神モドキは始末が悪い

「どうしよう……別に狙われても逃げられそうだしこのまま戦闘見とこっかな」

変更

「……お姉様、本当に行くの?」

「ええ、民を護るのが私の役目よ」

「……無事に帰ってきてね」

「ふふ、大丈夫、お姉ちゃんは強いからね」

「……さて、行きますか……」

……正直言って、今怖気付いている

この距離からでも分かるほど禍々しい魔力……高位魔族すら上回ると見られる

……本当に倒せるかしら

いえ、私の役目はあくまで時間稼ぎ

国軍が到着するまでの繋ぎ……

「ふぅ……大丈夫、私ならやれる」

少しばかり否定される連続性

……あれ?あそこに居るのはさっきの……

「貴方、もしかしてさっきの人ですか?色々聞きたいことがあるのですが……とりあえず!今はここは危険です!早く避難してください!」

「……君はあれに勝てるの?」

「ええ、勝ちます」

「へぇ……分かった、ご武運を」

……あの人は何者なんだろうか

二度対面して分かったが、彼の身のこなしは間違いなく常人のそれではない

……下手したら私より強い?

……あの人があれを呼んだ可能性も……

……今考えることじゃない

まずは、あれをなんとかしないと……

「……ッ!?」

有り得ない……有り得ない

ただ少し魔力を向けられただけ……それで……身体の震えが止まらない

心臓が「ここから逃げろ」と叫んでいる

死の直感が差し迫っている

……ダメだ、動けない……

違う、立たなきゃ……やらなきゃ……

「……やっぱダメそう……手、貸そうか?」

さっきの人……

いくら身のこなしが良いからって、あれに勝てる訳が……

「に、逃げてください!あれは私の手に負えるものでは……」

「今この場所に君より強い人って居る?謙遜とかなしで答えて」

「……今、この場には……」

「そう、じゃあ俺が倒そうか?」

「なっ……む、無茶です!あれは貴方が思っている以上に…………ッ!?」

「大丈夫、俺も君が思っている以上に強いから」

「じゃ、行ってくるね〜!これで不法侵入の分チャラにしてよ!」

「あ……」

……本当に、何者なんでしょうか……

そういえば、あの魔力を受けてびくともしていない……

……本当に勝てる……?

……彼に、戦の女神の幸運を……

変更

「ノリで倒すって言っちゃった……どうしよ……」

「まぁ……多分勝てるかな?今まで負けたことないし」

「よ〜っし!やったりますか!!」

軽口を叩きながら……相当に複雑な魔法陣を3つ重ねて生成する

恐らく詳しく説明させたら長いのだろう、外見からでは何をしているのか全く分からない

しかし、多分に邪神を倒すには十分な程高威力な代物を用意しているのは分かる

尤も、そんな魔力を感じて邪神が何も行わない筈はないのだが

「うおっ!?そんな機敏に動けるのかよ……」

その巨大な体躯からは想像も出来ないほど素早い動きで払い除けようとする

現時点ではまだ邪魔としか思っていないのだろうか、自らの危機とは想像すらしていないように思える

「え〜っと……ここってどうやるっけ?」

一体どこで悩んでいるのかすらこちらからでは分からない

「よし、完成〜!あとは撃つだけなんだけど……邪魔されそうだよなぁ……」

野生の勘というものだろうか、いよいよその魔法が自らの危機であることに気づいたらしい

その巨大な体躯に見合う魔法陣をこちらに向けて生成している

「え〜防御を仕込んで……当たるように調整して……」

調整が完了したとほぼ同時に、邪神の側も魔法の準備が出来たらしい

「なんとかなれ!発射!!」

その軽々しいノリからは全く想像出来ない、とてつもないエネルギーが放たれる

街一個を消し飛ばすどころか、周辺の地形を軒並みクレーターにしてしまうかのようなエネルギーが、ただ一点に集約され邪神の元へ向かう

無論、邪神もそれを黙って見ている訳では無い

巨大な魔法陣からはこれまた巨大な、まるで天国へ繋がるゲートかのようなモノが展開される

眩しい程白い、翼の生えたゲートがとてつもないエネルギーを受け止める

閃光

世界は白に包まれた

変更

「ヴァシリア〜?正直なところ邪神に勝てると思う〜?」

「……正直、厳しいと言わざるを得ないわね」

「少なく見積もっても、魔王軍の三倍程の戦力はあるわ」

「……シャトリアちゃん、無事かなぁ」

「さて、私達も準備しましょうか」

「う〜ん、そうだね!ま、私とヴァシリアが居ればなんとかなるでしょ!」

「ふふっ、頼りにしてるわよ」

「まっかせて〜!」

変更

「な、何が起きて……」

全く何が起きたのか分からなかった

気づいたら、お互い魔法を構えてて、一瞬で構築されたかと思ったら……

眩しい……視界がくらくらする……

邪神は……彼はどうなったの?

……ダメ……意識が……

変更

「やっっっべ〜想像してたよりめっちゃ強い……」

「あれ受けられるのかぁ……周りへの被害とか考えずにやった方が良いかもなぁ……」

「超高上位……は流石にダメだよな……中超上位……いや〜大丈夫かな?下手したら城吹き飛ぶぞ……」

「てかこいつマジでなんなんだろ……もしかして神とかその辺?だったら面倒だなぁ……」

「……仕方ない、やるかぁ……」

変更

「腐った箱庭の中潜む悪猫の疾患

滲んだ夕焼けを轢き殺した悪鬼

追憶の中を影がのたうち回れば

即ち規範の誤謬とならんことを

アウストラスティスはかく語る

歪んだ森に聳える大木の名前は

基質根幹精神受容性の萌芽たれ

銀狼の精神疾患を恐れ慄く七人

消え失せた病死せんとする七人

銀狼の幻覚は次第に拡散するが

それは歪んだ瞳の指し示すもの

閉じよ開けよと信号する脳中花

愛した者の嘶きを聞き届けよと

殺した者の囁きを聞き逃すなと

次第に大きな一つの大木となり

我々の知悉はそれが欺瞞なのだ

押し出して笑えよ七人の小娘ら

暗涅の大陸は死人の息を洩らす

卑しき物乞いの言いたいことは

然るに世界は空虚であるのだと

狂おしく壊れた世界はそうだと

悪猫の疾患は世界に蔓延すると

枯らした涙の抱擁を思い出せと

アウストラスティスはかく語る

反射の本質は全にあり個に宿る

滲んだ夕焼けを掌に握りしめる

右手に左手に自らの実存を知る

存在しない聖域を自らで乞えと

狂った神はそう語ったと言うか

分からない考えられないなにも

壊れた機械が独りでに動き出す

世界の実存が破られたと知って

患った生命が独りでに動き出す

世界の反射が破られたと知って

誤謬たれ世界よそれは誤謬たれ

爪を引き剥がし悶え苦しむ七人

悪鬼の赦しを乞うて苦しむ七人

お願いします世界様我々のこと

馬鹿馬鹿しい祈りを聞き届けよ

安寧は我々の幻を知ったばかり

苦しみに悖る幻を焼却しないか

それは許されないのだ決してだ

歪んだ電磁波が脳を脅かすそう

黄色球菌の致死性が好ましいと

命を救ったお方がおっしゃった

お願いだから歪ませてください

それは振った賽が交わした言葉

実に嘆かわしい十三の刃らの為

贖いの約束を今ここで叶えよう

狂った神が約束を反故にしたか

ならばそれは我々の欺瞞が真だ

今ここに銀狼の幻覚を再現する」

変更

「はぁ……はぁ……何よ、あのバケモノ……あんなのが召喚されるだなんて……聞いてないんだけど……?」

「我々にとっても予想外と言わざるを得ません、まさか我らが神があそこまで強大だとは……」

「はぁ……バキウスのやつに……何を言われるか分かんないわ……」

「シャトリア様、とりあえずここから離れましょう」

「すぐ転移魔法を用意させます」

「あら……気が利くじゃない……任せたわよ……」

変更

「準備は出来た?」

「ばっちり!!ヴァシリアは?」

「私もばっちりよ、行きましょうか」

「うん!!二日ぶりのデートだね!!!」

「デートって……今から邪神を倒しに行くのよ?」

「二人でお出かけするってことはイコールデートだからね!!」

「まったく……向こうに着いたらちゃんとしてもらうからね?」

「それはもちろん!!私は切り替えも出来る良い彼女だからね!!」

「はいはい、良い彼女を持てて私は幸せです〜」

「むぅ〜……!」

変更

「うお〜なんとかなった〜〜〜」

音もなく明滅して崩れ落ちる邪神が硝子体を通る

「城も壊れてない!街は壊れた!……ヨシ!」

「さて、文句言われる前に逃げるか……」

「また適当なとこに転移するか!次は海とか見たいな〜」

「よし、じゃあね〜〜」

細かく魔力の残滓を残して街から消え去った

この瞬間、邪神を倒した者が誰かを知る者はたった一人だけとなった

変更

「……あれ?邪神居なくない?」

「本当ね……強大な魔力の残滓は感じるのだけど……」

「あれ、あそこの空間ちょっと歪んでない?もしかして邪神逃げた?」

「いや……邪神の魔力とはまた別の魔力ね、恐らく転移魔法逃げた者が居ただけよ」

「じゃあ……邪神は何処行っちゃったんだろ」

「召喚が不十分ですぐ消えちゃった……とかじゃないかしら?流石にこの短時間で討伐されたとは考えられないもの」

「確かに……な〜んだ、無駄足だったね!」

「それはそうと……これをやったのが誰なのかってのはちゃんとしないとダメね。シャトリアの魔力は追えそう?」

「う〜ん、パッと見は無さそうだなぁ……あ!でもあそこに血は付いてるよ!」

「あら、本当ね……この瓦礫の下に居る?」

「魔力は感じないけど……死んでるかもしれないね」

「……やっぱり死んじゃったのかしら」

「う〜ん、とりあえず瓦礫を退けないと分かんないね……退けちゃうよ?」

「分かったわ、……ええ、覚悟はしておきましょう」

しばし進めて

「……あれ?全く関係ない死体が出てきたけど……」

「……これは……イウ教団じゃないかしら?」

「イウ教団……ああ、邪神を信仰してる……」

「う〜ん、シャトリアちゃんとここが組んでたのかな?」

「多分そうね……転移魔法の痕跡はどこかにない?」

「なさそうかなぁ……さっき見た転移魔法の痕跡ぐらいしかないや」

「そう……分かったわ、一度帰ってシャトリアの目撃情報を集めましょう」

「了解!リブラちゃんとか何か知ってるんじゃない?」

「ああ、そういえばシャトリアとリブラは仲が良かったわね……そうね、そうしましょうか」

「あっ!でもその前に!せっかくここまで来たんだから観光しない?」

「……ちょっとだけなら良いわよ」

「やったぁ!!この辺だと……あっ!花畑行こ!!」

「はいはい、あんま羽目外さないでね……」

変更

「う〜ん……ここは……はっ!あの化け物は!?あの方は……」

「お姉様!身体は大丈夫!?」

「レティ……ええ、問題は……なさそうよ」

「良かった……お姉様、倒れてたから……」

「ごめん、心配かけたね……」

「ううん、大丈夫……それに、お姉様のおかげであの怪物も倒されたし」

「……私は、あれの前で何一つ出来なかったわ」

「そんなこと……」

「いえ、そうなのよ……全部、知らない人がやって……私はそれを見てただけ……」

「お姉様……」

待て、少し話の腰を折らせてくれ

こんなの書く予定なかったぞ

私は徹頭徹尾ヴァシリア……もとい片方なる存在の話を書くつもりだった

何故こんな事になっている?

いや、思い出せば少しは分かるんだ

確かにこんなものを書きたかったような気もする

だが、これではない

私は過去の私の望みを叶えられなかったのか

自らに失望と言う他ない

さて、仕方が無いので趣向を変えて届ける

形式的にでも、過去の望みは叶えないといけない

変更

斯くして一度目の邪神降臨は終止符を打たれた

しかし、なぜアウストラスティスはバキウスと己を称して邪神を召喚したのか、何故それを異世界人のフリをして討伐したのか

アウストラスティスの行動にはこれ以外にも様々な不可思議がある

しかし、だからこそアウストラスティスは今まで語り継がれてきた魅力的な存在なのだろう

アウストラスティスに対して少しでも興味のある諸君らを、この「アウストラスティス学部」は歓迎しよう

諸君らの入部を心より楽しみにしている

「……どう?ここにしてみる?」

「そうだね……アウストラスティスはあの日以来興味があるし……ここにしようかな」

「ふふ、そう言うと思った……じゃあ、ここに応募してみようか」

「……ルネはここで良いの?」

「ん……ノインが居るならどこでも良い」

「ふふっ、そっか……」

ヴァシリアは深く自問している

何故もう片方に自殺を迫ったのか

何故再びこの世界に帰ってきたのか

希求した物はこれだったのか

いいや、違う

この世界は虚像

私の脳が見せている幻覚

本当の私はもう死んでいる

これは走馬灯、あるいは夢

私はどうすればこの夢から醒められるのか

私は、醒められないんじゃないか

「そういえばルネ、新しい魔法の開発は順調?」

「うん……あと2割ぐらいで完成だと思う」

「そっか……流石ルネだね」

「ううん、殆どノインのおかげ、私だけじゃあんなの思い付かなかったから」

「僕は単に案を出しただけ、それを形にしたルネの方が凄いよ」

「……そう?ありがとう……」

話は過去に遡る

「……ここが例の……」

「すいません、試験を受けに来たのですが……」

「はいよ、身分を証明出来る物はあるかい?」

「これで大丈夫でしょうか?」

「公爵推薦状……はいよ、幸運を祈ってるぜ」

「ありがとうございます」

……思ったよりもすんなりと入れたな……来る者拒まずってのはこういう所から来てるのかな
ヴァシリアは深く困惑している

何故彼女がここに居るのか

何故平然とそこに立っているのか

本当にこれが夢ならば、何故私は彼女を本物だと思っているのか

彼女は私の手を取る

「大丈夫、私は本物だよ」

そんな事があって良い筈がない

だって、お互い死んだのに

「これにて試験は終了だ、合否は後日送る」

あっさりと終わってしまった

変に長ったらしく拘束されるよりは良いのだけど、何となく不完全燃焼感が残るな……

……自信はそこそこあるけど、落ちていたらフレイに申し訳ないな……

「ノイン!おかえりなさい!」

「ただいま、待っててくれたんですか?」

「ええ、居ても立っても居られなくなっちゃって……」

「ふふっ、自信はあるけど……落ちちゃってたらすいません」

「良いの、落ちてたら別の所に行けば良いし……そもそも一年で挑戦出来るようになるってだけで凄いんだからね?」

「いえいえ……お世話になってるのに何もしないんじゃあれですからね」

「お世話になってるなんてそんな……私は住むところを貸してるだけなのに」

「いつもそうやって言ってますけど、服に食事に魔法書に推薦状に……僕は貰ってばっかりですよ」

「いえ、それは公爵として……公爵家に住むものには不自由させないのがモットーですからね!」

「じゃあ、そのモットーを掲げてる事に感謝しないといけませんね」

ぐぬぬ……」

「ふふっ、今回は僕の勝ちですかね?」

「うう……負けを認めます……」

「「……ふふっ」」

「さて、今日は帰ったらノインの大好きなお肉だよ!」

「本当ですか!?嬉しいです!」

ヴァシリアは深く葛藤している

目の前の彼女に着いて行って良いのか

生前と同じ末路になるんじゃないか

彼女が居ない方が……いや、私が居ない方が彼女は幸せなんじゃないか

本当に彼女は本物なのか

待て、まずここはどこなんだ……

「ノイン!!合否どうだった!?」

「フレイさん……合格…………してました!!!」

「ノイン!!!!おめでとう!!!!!!」

「わっ、ちょっ、離れてっ……」

「ノイン〜〜!!!信じてたよ〜!!!!」

「き、気持ちは分かりましたから!!潰れちゃう……!!」

男冥利に尽きるってやつなんだろうけど……フレイさんの力でやられると命の危険しか感じない……

「はぁ……はぁ……フレイさん、加減という物を……」

「ご、ごめん!つい気持ちが昂っちゃって……」

「まぁ……何はともあれ合格ですよ!学校に通えます!!」

「うん!!!おめでとう!!!」

「ここまで……本当に長かったです……!!」

「やっと……だね」

「……はい!」

ヴァシリアは何もかもを見失っていた

きっと、自分は彼女と別の道を歩むべきなんだ

そう直感していた

にも関わらず、魂が、脳が、心が、それを拒んでいる

いいや、私は彼女とは離別するべきなんだ……

例え、私という存在が消えて無くなろうと……

彼女が私の手を握りしめる

その力はどんどん強くなる

いっそのこと、そのまま私の手を潰してくれ

私の魂も、脳も、心も、そのまま潰してくれ

私はもう耐えられない、この世界に耐えられない

嫌だ、死にたくない、貴女に着いていけば私は死なずに済むの?

いいや、私は死ななければならない

嫌だ、そんなの嫌だよ

貴女は誰なの?どうして私の死を望むの?

私はお前だ、私は私の為に、そしてお前の為に、そして彼女の為に、死ななくてはならないんだ

嘘だ、そんな話があって良い訳ない

あるんだ、現実を見ろ

現実って、ここはもう死後の世界で、ただの夢なのに

彼女が私のことを見つめる

「判断はヴァシリアに任せるよ」

そう言われてる様な気がした

私は貴女には着いていけない

そう言いたいのに

私の全てがそれを拒んでくる

じゃあ、今の私って何なのだらうか

全ての外にあるなら、私は私じゃない?

そんな筈ない

私は私であるはずだ、だからここまで……

いや、本当にそうなのか?

本当に、私は単なる部外者じゃないのか?

私は何処で思考しているんだ?

この世界は私の脳である筈だ

じゃあ、私の思考は誰の脳で?

彼女が握っていた手を少し緩めた

その瞬間、反射的にその手を掴んでしまった

違う、私は貴女とは別の道に……

想いとは裏腹に、指が彼女に絡みつこうとする

「行かないで、離れたくない」

私の身体はここまで彼女のことを求めていた

反対しているのは、私だけなんだ

彼女の指も、それに応えるように私に絡みつく

まるで、全身を彼女に縛られたかのように、私は身動きが取れなくなっていた

私は、私の意思で……私じゃない私の意思で……彼女に着いて行った

その結果に、後悔する思考はもう残されていなかった

この瞬間、私は不要とされたみたいだ

ああ、次はいつかな

「……今日からこのリーブルヴィル大学校で学べるんだ……!!」

「……貴方、新入生?」

「えっ?あっ、はい!ノインって言います!」

「ノイン……そう、私はルネ、新入生同士よろしくね」

「はい!よろしくお願いします!」

「……ところで、どこに行けばいいのか知ってたりしない?」

「あぁ、大講堂に行くみたいですよ」

「大講堂……どこか分からない、連れて行ってもらえない?」

「良いですよ!一緒に行きましょうか」

「ありがとう」

何故だろう、何となく彼女とは長い付き合いになる予感がした

ヴァシリアは淡く儚い灰白質の中で自問した

それは何の意味も成さなかった

「……ノインは、何でここに入ろうと思ったの?」

「大した理由じゃないですよ、魔法が好きだからってだけで……そういうルネさんはどうなんですか?」

「……軍に入りたいから、それだけ」

「軍に入りたいから……珍しいですね、何か理由でもあるんですか?」

「……昔、魔族に襲われて……その復讐」

「復讐……」

「そう、この傷がそのときの跡」

「……それは……」

「……ごめんね、気まずくさせちゃって」

「い、いえ……」

「……あれが大講堂?」

「あ、はい!大きいですよね!」

「うん……とっても大きい……」

「なんだか、リーブルヴィル大学校に受かったんだ、って感じがしますね!」

「……そうだね」

ヴァシリアはヴァシリアを灰白質の中に置いてまた新たなヴァシリアへと成った

勿論、そこには彼女の……片方の姿もある

さて、ここはどこだろうか……

「ヴァシリア、大丈夫?」

「ええ……なんとか」

「良かった……今回は魔王パターンみたいだよ?」

「魔王……またなのね」

「まぁ仕方ないよ、ヴァシリアには王の素質があるんだから」

魔王パターン……このエチュードが始まって十回以上は見た光景

正直、もうそれに飽きている自分が居るのは否めない

しかし、それでもやらなくてはならない

「……ヴァシリア……これ、いつ終わるんだろうね」

「分からないわ……でも、やらなくちゃいけない」

「……うん、そうだね……」

「ねぇ、ヴァシリア……もうさ……」

「それ以上先を言うのは辞めて」

「…………ごめん」

「さて、全員席に着けたか?」

「これから一年間お前らを担当するロゼ・トリアンテだ」

「気軽にロゼ先生とでも呼んでくれ、ほらそこ!大講堂で疲れたからって寝るんじゃない!」

「ったく……みんな疲れてるみたいだし、手短に説明するぞ」

「まず一つ目、お前らは今日からリーブルヴィル学校の生徒だ、その自覚を持って行動してくれ」

「二つ目、明日から普通授業が始まる、後で配る説明書類にちゃんと目を通して置くように」

「三つ目、三ヶ月後にクラス対抗魔法戦がある、それに向けて各々自らの魔法力を鍛えて置くように」

「四つ目、ある程度友達は作っておけ、マジで困るからな」

「以上!細かいことは今から配る説明書類に全部書いてある!家に帰ったらちゃ〜んと目を通して置くように!説明書類を受け取った者から解散!」

「……ノイン、すぐに帰る予定?」

「はい、その予定ですが……」

「そう、一緒に帰らない?……まだ迷いそうだから……」

「はい!良いですよ!」

「……そう、ありがとう」

「それにしても、本当にここは大きいですよね……僕も迷っちゃいそう」

「うん……この国で一番の学校だからね」

「明日からここで授業を受けられるって考えると……なんだかワクワクしちゃいます!」

「ふふ、そうだね……」

「……あっ、そうだ!一緒に貰ったプリントに目を通しませんか?一人で見ても分からないことが多そうですし……」

「うん、いいね……一緒に見よう」

「ありがとうございます!」

「まずは明日の予定を確認した方が良いですかね?え〜っと……持ち物は……」

「……必要なし?」

「当日配るみたいなことなんですかね?」

「……一応教科書買ってたんだけど、無駄になった?」

「かもしれませんね……」

「……明日の授業の確認しよう」

「……そうしましょうか……え〜っと、一限目が属性魔法学で……」

「ヴァシリア、この世界の魔法は覚えた?」

「ええ、殆どはマスターしたわ」

「わかった……じゃあ、行こっか」

「えぇ……必ずや……メテーに」

「……無理はしないでね」

……アウストラスティスは、夢……あるいは脳内反射とも呼称されるその世界を、真なる世界とし、メテーと呼んだ

今我々が現実として認識しているこの世界は偽りの世界であり、逆に夢、妄想、それらの世界こそが真実であるのだと言う

特に、それは死後において顕著に現れる

死後の、脳内に残留した反射が作り出す世界……それがメテーであるのだとアウストラスティスは言う

……アウストラスティスの猟奇的な実験の思想はここから始まった

自在世界に対して取りうる反射についての推論

一章.暗涅的誤謬について

死後は安らかな物であるという観念については大いに間違いである

死後は脳内の反射が多様に重複並列され思わぬ世界をあまりに創造する

その世界を他者客観的に観測する事が本推論の最終目標である

二章.道目的無価値化について

始めに、些細な思考実験から開始する

如何にして反射を具現化させるか

ここに、記憶保存ゼリーを用意した

記憶保存ゼリーによって保持された他者の記憶を摂取することで脳内に齎される影響的反射について考察する

始めに、己の反射と他者の反射は相反し相殺又はランダム化された反射を取る

この時点で、反射経路には過剰に予測不可能となり、本考察の失敗を意味すると思われる

しかし、それはミクロ的な視点に過ぎず、マクロ的に見たときに何かしらの結論が得られる可能性に関しては自明である

その通りに観測すれば、他者の記憶と己の記憶の比率は概ね四十八対二十五となることが分かる

影響的反射と自存的反射がこの様になることに関しては、二つの理由から説明出来る

一つは、無価値化されたメテーにある

影響的反射は実質的なメテーであり、反射において大いな強さを誇ることが言わずもがな分かるであろう

これに関して考察の余地を残すならば、自存的反射のメテー化として知られる夢遊観念の場合だろうか

もう一つは、論理的反射……即ち、脳の排他性にある

自然状態の脳には自存的反射と論理的反射の二つがあることは、反射論をやっている者ならば須く知っているであろう

論理的反射とは自存的反射のランダム性を排除するべく存在している論理的思考に基づいた反射であるが、これが影響的反射に対して効果を示さないことが知られている

今回の論題はそこでは無いので乱雑に扱ってしまうが、それを鑑みた上で影響的反射と自存的反射を比べたとき、論理的反射に排除される自存的反射が不利であるのは全くの自明である

三章.灰白質の論理的追求について

二章で述べたことを踏まえて、以下の結論がひとまず出せる

影響的反射は基本的に自存的反射に上回る

メテー化された(論理的反射に排除されなくなった)反射は一般的反射に上回る

これを踏まえると、死後世界の反射に関して考察が出来る

先に結論から言えば、死後世界の反射に関しては一般に「生まれ変わり」と述べることが出来る

一度死ねば、それ自身の反射に関しては自存的反射を失い、全てが影響的反射となる

その後、「死」という自存的反射のみが蘇り、現実世界の反射に対して死を出力する

しかし、脳内に関してはメテー化された元自存的反射が論理的反射の排除を回避し死の自存的反射を砕く

そうなったとき、全てが影響的反射に置き換えられ、影響的反射の通りに進む

続いて、進んだ仮世界は論理的反射の阻害を受け、論理的世界へと進む

そうなったとき、メテー化された反射を自我、そうでない反射を世界と置いて、脳内反射は更なる経路を辿る

その後、影響的反射は次第に脳に順応し自存的反射へと切り替わる

その自存的反射は論理的反射に程よく間引きされ、論理的世界は更に確立される

そうなったとき、自身から見える世界は完全に別の物となっている

そして、このシステムはその確立された論理的世界で死んだときにも行われる

よって、これを「生まれ変わり」と称した

四章.輪廻転生の確立化について

さて、ここで問題になるのが、真の我々は何処に行ったのかということだ

一番最初に、肉体と世界を持って産まれた我々はどれほど前の存在なのか、あるいは今がそうなのか

これを我々に観測する術はないように思えるが、後者に関してはそれの否定が可能である

一度自殺すれば、必ずその世界は自分の反射のみの世界となる

その世界でもし反射に関する極めて具体的で素晴らしい結論が得られたならば、再び共同世界への回帰が可能なのではないか

「メテー」という単語には複数の意味合いが持たされている

「価値化されたもの」「本質的なもの」「元からそうであったもの」そして、「我々の反射が繋がった真なる世界」

一番最後の意味合いでメテーを追い求める者はあまりに多くいる

そのような者々に、少しでも本推論が参考になれば幸いである

「ノイン……おはよう」

「ルネさん!おはようございます!」

「……ルネ、で良いよ……あとタメ口も」

「ほんと!?ありがとう!!」

「うん……そっちの方が話しやすい」

「そういえばノイン……アウストラスティスって詳しい?」

「あんまりかな……ルネもあんまり詳しくないの?」

「そう……今日の三限目にアウストラスティス学あるみたいだから……」

「あ〜そういえばそっか……どうしよう……」

「朝……一緒に図書室行って調べない?」

「それ良いね!でも……僕も一緒で大丈夫なの?」

「うん……二人で調べた方が効率が良い」

「う〜ん……それもそっか!じゃあ一緒に調べよう!」

「ヴァシリア、そろそろ息抜きしない?」

「……そうね、あまり根を詰めすぎても成果は出ないし……」

「それで……どこに行きたいとかあるの?」

「うん!この世界はフルーツが美味しいらしくて!一緒に食べに行こうよ!」

「フルーツ……良いわね、一緒に行きましょうか」

「『アウストラスティス メテーへの辿り着き方』……なんだろう、この本」

「ん……何か見つけたの?」

「いや……ちょっと気になる本があって」

「メテーへの辿り着き方……アウストラスティスの書いた本なら見てみよう」

「なになに……『結論から述べると、自殺を繰り返すこと』う〜ん、何を言ってるかさっぱりだ……」

「自殺をする事で確実に生まれ変わることが出来る……それを繰り返して真理に近付く……って書いてるね」

「……もしかしなくてもさ、アウストラスティス学ってとても難しい……?」

「……そうみたいだね」

「ちょっと他にも見てみようか……『人格反射論』……名前は聞いた事あるね」

「ん……入試問題にも出てきた」

「あぁ、そういえばそうだね……これもちょっと見てみる?」

「うん……『我々の世界、行動、その全ては脳内の反射でのみ制御されている』……そんなことないんじゃ……」

「僕も同意は出来ないかな……わりと宗教的な感じなのかな?」

「そうかもしれない……」

「でも……何でか分からないけど妙に惹かれるな……」

「うん……そうだね……ところで、あと十分で授業始まるよ?」

「マジ!?急いで戻んなきゃ!」

『さらに言えば、我々が救われる方法とは自殺を繰り返すことでしかない

自殺を繰り返し、メテーへの希求を繰り返し、その果てない旅路の末にようやく救いがある

この終わりの見えない旅路に身を投じる覚悟のある者がどれ程居るのか

……少なくとも、私はそのどれ程居るのか分からない者の中の一人となるだろう

この世界で出来ることが無くなった時、私は自殺をすることになる

その時が待ち遠しいとさえ思ってしまう』

『そして、死を恐れる必要はない

死というのは我々が消滅することではなく、我々が存在するチャンスである

そもそも、我々は存在していないのである

良いか、我々にはメテーを希求する義務があるのだ

我々はその義務を果たすべく、恐れなく死を選ばなければならない

臆することなく、飛び降りろ

その先にのみ、真の救いがある』

悪天の楼閣から、2人の少女が身を乗り出す

降りしきる雨には目もくれず、暗い雲に覆われた遠くをただ見つめる

濡れた木製手すりの奇妙な感覚を互いに感じている

お互いに言葉は介さない

ただ、遠くを見つめるのみ

そんな逡巡を幾許か続けたのち、片方が口を開く

「今日は……どういう用で呼んだの?」

もう片方は、諦念を含んだ微苦笑を浮かべたのち、ある提案をする

「ねぇ……一緒に死なない?」

「えっ」と片方が声を上げたとき、屋根から滴る雨粒が手すりに弾けた

驚きにも、雨粒にも目もくれず、さらにもう片方は言葉を続ける

「アウストラスティスのメテーへの辿り着き方……読んだでしょ?私は……あの通りにしなきゃいけないと思うの」

「だって、この世界は私達以外みんな空っぽで……本当に私達以外は脳内の反射がないみたいで」

「それに……貴女と一緒ならどんな所へ行っても怖くないと思うの」

その妙に説得力のある言葉に、片方は幾許かの逡巡をする

もう片方は、それを今にも崩れそうな微笑みで見守る

パチッ…………パチッ…………パチッ…………パチッ…………パチッ…………

雨粒が5度は手すりに弾けたぐらいだろうか、片方はようやく応えを告げる

「……分かった、一緒に行こう……何処まででも、着いていくよ」

その応えを聞いたもう片方は、満足気な笑みを浮かべた後、手すりの外へ頽れて——

「ヴァシリア〜!デートしよう!」

さて……分かりやすく書いたつもりなのだが、どうだろうか……

ここで私の言わんとする事が分かり、少なからず同情の念を抱いている者が全てであるのなら好ましいのだが、恐らくそうでない者が多いことだろう……

ならば仕方あるまい、自己正当化とは何であったのか、漸く、語るるときが来た

何か特別な言葉を綴る必要はないだろう。私は死にたい。

死に大層な理由なんか必要ないだろう。ただこれ以上生きるのが面倒なだけだ。

何ら苦痛がある訳でも、悩みがある訳でもない。

ただ、どうしようもなく面倒で、未来が闇雲であるだけだ。

しかし、そんな理由で死ぬことは許されない。誰が許さないという訳ではなく、私のプライドがそれを許さない。

その軽々しいプライドを満足させる為に、軽々しく書かれたのがこれである。

私の死を彩り飾るのがこれというのは少々不満であるが、私の人生に比べれば十二分に素晴らしい物だろう。

さて、何故これが自己正当化になるのかに関して説明でもしようか

簡単な話だ。「自殺すること」を何か素晴らしい事の一環にしただけだ。

その為にわざわざアウストラスティスを用意して……私と同じ目標に向けて邁進している二人の少女を用意して……(尤も、私には私と共に歩んでくれる「片方」は居ないが)ついでに、後輩も用意した。

アウストラスティス曰く、この世界とは己の反射が見せた虚像でしかないのだと。道理で、この世界はここまで面白くない筈だ。

アウストラスティス曰く、この世界から脱却して、メテー(皆の反射が繋がった世界)に辿り着くには、自殺を繰り返すしかないのだと。

なるほど。そうであるならば死ななくてはならない。

死の恐怖に関しても答えをくれた。「全て反射の虚像であるのだから恐れる必要はない」と。

なるほど、アウストラスティスは斯くも素晴らしい人物なのか。

まぁ、そういう訳で、私は恩師たるアウストラスティスに倣って自殺をする他ない。

いや、勿論全て私の自殺を正当化する為の嘘でしかないのだが……。

まぁ、私は私自身のことを何処までも信じられる。私自身が「片方」なのである。

ところで、ヴァシリアと片方に関して、彼女らは「二人で一つ。反射を共有している。」なんていう表現があったのを覚えているだろうか。

あれは、つまるに私が私自身を信じ込んでいたということの伏線であったのだな。

なるほど、この文の妙な謎には答えが用意されていたのか。

さて、もうそろそろ長すぎて飽きてきただろう。

最後に、別れの言葉だけは書かせておくれよ。

そういう訳で、今ここに、私は死にます。

ご愛顧ありがとうございました。少しでも私の死を悲しむ者が居れば、私の人生は報われます。

本当に、ありがとうございました。

いや、死なんが?

誰が死ぬか?

この文長く書きすぎて遺書エンドしか出来んかっただけやが?

死なん理由めちゃくちゃあるしこの世界おもろすぎるが?

舐めとんけ

安心してねっ!ちゅっ!

感動が嫌いなインターネットイシクラゲ、感動嫌いインターネットイシクラゲです。

感動って、何ですか?

泣いて、何が嬉しいんですか?

ストレス、溜まりません?

まぁ待ってよ、よくある厨二病的な「感動なんてダサ笑」じゃないんだよ。

ほんとに理由あって感動嫌いなんだよ。

信じてくれよ!

インターネットイシクラゲが感動が嫌いな理由とは?私なりに調べてみました!

1.胸焼けるし息苦しくなって最悪

わかる。胸焼けるし息苦しくなって最悪。

これ、友達に聞いたら起きないらしい。意味がわからない。

感動に限らず、涙流すとき(欠伸とかゴミ入ったとかは除いて)って胸焼けて息苦しくなりません?

過呼吸、なりません?

食道が焼かれてそれによる蠕動が激しすぎて口から食道が飛び出してきそうになりません??

私はなります。

めちゃくちゃしんどいです。

このしんどさのせいで作品に関する感想とか全部消えます。

みんなこれを抱えて感動してるんじゃないんですか???

単に涙流れるだけなんですか????

じゃあ欠伸してた方が良くないですか?????

2.ストレス解消になる←何が?

人生で涙を流してストレス解消になった試しがありません。

目から液体を流してストレスが解消される訳ありません。

目が潤うだけです。

顔とか汚れて嫌です。

涙って絶対綺麗じゃない。目から出てんだもん。

汚いところから汚いもの出して良い訳ない。

ほとんど精液ですからね。何なら精液より酷い。存在意義が「目を潤す」と「目のゴミ取る」しかない。

それともみんなは涙を流す度に絶頂してるのでしょうか。それなら納得できます。

3.感動って作為的すぎて萎える

「ここで泣かせたろ笑」が透けるもの、多すぎる。

感動を目的にして物語を作らないで欲しい。結末が決まっているものなんて人生だけで十分。あとハンターハンターとか。

好きなものを好きなように作ったら感動になっちゃったんならまだ良い。私は感動に怒るだけで済むので。

でも、わざわざ感動の方向に舵を切られると、そいつにも怒んないといけなくなる。

私の怒り先を増やさないで欲しい。

普通に萎えません?感動って。

「こんなに物語やっといて、感動オチなんだ笑」になりません?冷笑癖ついてるだけ?

なんで劇場版って誰かを殺して感動オチにさせるの?お約束がある?偏見?

24時間テレビじゃないんだから、感動させときゃええやろ笑にしないで欲しい。そういうやっすいのはテレビがやってくれてる。

4.まず感動って何が良いの?

何が良いの?ハッピーエンドの方が普通に良くない?サイコパスしか居ない?

まず泣かされる感動って少なくない?その数少ない泣かせを求めてみんな感動を欲しがってるの?

そうじゃないなら、感動の何を欲してるの?

愛犬死んで誰が喜ぶの???本当に許せないよあれ。

「愛犬死んだけど私達は前に進む」じゃねんだわ。お前らはどうでも良いのよ、感動系の作品ってお前らをどうでも良くさせないといけないの。

感動させるにはその存在に対して観測者が愛着なりなんなりを持たないといけないの。だから感動してんの。みんな犬見てんの。お前ら見てないの。

急に主人公死んでモブが進み出したの。誰なの??

本当にこれが良いの???好きな人が死んだら嬉しいみたいな性癖してる???じゃあちょっと分かるよ??

5.感動出来る人は心が綺麗←消え去れ

大嘘をつくな。さっきやばい性癖のサイコパスって結論出ただろ。

感動の為に殺されるキャラの気持ちを考えて欲しい。

自分が死んだあと色んな上位存在に「ブラボー!感動した!」って言われてもめちゃくちゃ怖いだろ。

自分の性癖を満たす為に映画館行ってオナニーしてるやつの心が綺麗な訳ないだろ。

なんだよ感動出来ない人は心が綺麗じゃないみたいな言い方。

お前洗剤まみれの川みて「綺麗な川!」って思ってんのか???

本当に綺麗な川には少なからず泥混じってるよ。なんか寄生虫とかも居るよ。だから川とかあんま飲まないようにね。

そりゃ感動出来てかつ心も綺麗なハイブリッドサイコパスも居るだろうけどさ、全員じゃないだろハイブリッドサイコパス

てか感動好きなやつって大体差別主義者だからな。全員ブルーカラー見下してる。マジで。これは事実だと思う。

6.疑うことを知らなそう

Wikipediaをソースにしてそう。(マヨに近い味がする)

「AがBしたからCになった」みたいな流れを一切無視して、「AがCになった」みたいな認識してそう。

歴史を本当に全部暗記してそう。

自民党嫌いそう。

正誤判断が「かわいいか否か」そう。

人の悪口を言うことに躊躇いがなさそう。

無意識の差別に気づくことがなさそう。

自分は差別を一回もしたことがないと思ってそう。

自分は間違ったことはあったけれど、全部正してきたと思ってそう。

一番肝心な間違いに気づくことはなさそう。

セックス好きそう。

声デカそう。

うるさそう。

喧しそう。

騒がしそう。

声デカそう。

如何でしたか?インターネットイシクラゲが感動を嫌っている理由でした!

感動が嫌いな理由は9割1番のせいなので、誰か改善方法を知っていたら教えてくださいね!

それでは!またお会いしましょう!

インターネットイシクラゲでした!