日本の経済学博士課程ではどんな教科書を使っているのか (original) (raw)
こんにちは、日本の経済学博士課程(5年一貫制)ではコースワークでどんな教科書を利用しているのか紹介します。
念のため補足しておくと、教科書はシラバスに載っているものの、どの授業も授業スライドと宿題での勉強がメインでした。
教科書はレベル感をつかむために示しています。
ミクロ経済学
所謂上級ミクロです。
教科書は以下の二つでした。
- Jehle and Reny, Advanced Microeconomic Theory (3rd Edition)
- Gibbons, Game theory for applied economists
マクロ経済学
上級マクロです。 いきなりDynamic programmingから始まって、マクロ経済学の知識が学部レベルで止まっている私としてはとても大変でした。
- David Dejong and Chetan oDave, Structural Macroeconometrics 2nd Eds,
- Jerome Adda and Russell Copper, Dynamic Economics: Quantitative methods and Application,
- Lars Ljungqvist and Thomas Sarget , Recursive Macroeconomic Theory 3rd Eds
- Thomas Sargent, Dynamic Macroeconomic Theory
計量経済学
所謂上級計量経済学です。
教科書は Stock J. H., and Watson, M.W., Introduction to Econometrics, Addison-Wesley, any Edition.でした。
Stock and Watsonのintroduction to econometricsそのものは中級くらいじゃないかなと思うのですが、私の大学院はPolicy Schoolなのでこれを理解するだけで十分であると先生は言っていました。
経済分析のための数学
教科書は以下の二つでした。
- Simon & Blume, “Mathematics for Economists,”
- Chiang and Wainwright, “Fundamental Methods of Mathematical Economics,”