Adobe Expressで「魅せる」デザインを手軽に作れる厳選アドオン9個 (original) (raw)

お好みのテンプレートを編集すれば、誰でも簡単に目的の制作物をデザインできるAdobe Express(アドビエクスプレス)。

実はAdobe Expressをさらにパワーアップさせる機能をご存じですか。

その機能が、ずばり「アドオン」です。

ところが、ほとんどの人はアドオンの使い方を知らないまま、Adobe Expressを標準のまま利用しているだけ。

しかし、それは無理もないこと。普段からデザイン業務を行っていない限り、Adobe Expressにどんなアドオンが提供されているかなんて、知る機会がないからです。

でも、デザインに便利なアドオンさえ知っていれば、誰でもAdobe Expressをパワーアップできます。

そこで、カンタンにAdobe Expressを強化できるのが、数百あるアドオンから現役デザイナーがおすすめのアドオンを厳選したこの記事です。

アドオン機能を利用すると、

Adobe Expressアドオンの使いかた

左側のメニュー「アドオン」をクリックし、目的のアドオンを見つけよう

  1. Adobe Express を開き、新しいプロジェクトを作成するか、既存のテンプレートを開きます
  2. 左側のメニューにある「アドオン」ボタンをクリック
  3. 利用できるアドオンが表示されるのでそのまま選択するか、キーワード検索でアドオンを探します
  4. アドオンを選択したら、利用規約やライセンスの詳細情報を確認してから「追加」ボタンをクリックしてアドオンをインストールします

Adobe Expressをアップグレードする厳選アドオン

ここで紹介するのは、現役デザイナーが実際に試してみて実務に使えると思ったアドオン9個。

  1. 「いらすとや」の素材約3万点を利用できる「irasutoya
  2. ワンクリックでBGMを追加できる「Audiostock
  3. 商用OKなTikTok提供の音楽ライブラリ「TikTok Symphony Assistant
  4. 最大99のバリエーションを自動で作成する「一括作成」機能
  5. 立体的な3Dイラストを自由に追加できる「WannaThis
  6. 商用利用できるシンプルイラスト420点を揃えた「JOY Illustration
  7. 数百万のストック素材にアクセスできる「Free Stock Search
  8. デザインの注目エリアをAIで可視化できる「Attention Insight
  9. 配色えらびに悩まないお助けアドオン「Color Designer
  10. Adobe Expressを無料ではじめよう

1.「いらすとや」の素材約3万点を利用できる「irasutoya」

「なげなわ」ツールで選択範囲を指定した場合

無料イラストとして人気の高い「いらすとや」の素材を利用できるアドオン「irasutoya」。

Adobe Express上から3万点以上の「いらすとや」の素材を検索、使用でき、素材は商用・非商用問わず無料で利用できます。ただし一部有償となる使い方や禁止ルールもあるため、利用規約の確認をお忘れなく。

キーワード検索でイラストを直接探せ、Adobe Expressから離れることなく作業を進めることができるのがとても便利。制作時間の短縮にもつながります。

Adobe Expressから離れることなくイラストを検索できる

実際にアドオンを利用している様子がこちら。アイデアをすぐに形にできる感覚的な操作は、非デザイナーのひとにこそ味わってほしいアドオン。

【Adobe Express】「いらすとや」のアドオンを使って新年の挨拶を作ろう | アドビ公式

2.ワンクリックでBGMを追加できる「Audiostock」

アニメーション制作もできるAdobe Expressでは、BGMを追加したいこともあるでしょう。

そんなときは、世界最大級のストックミュージックサービスAudiostockの音源の一部を利用できるアドオン「Audiostock」。ワンクリックするだけで制作中のデザインに追加でき、現在100種類を超える素材が利用可能。

YouTubeなどで使用されている効果音やBGM、サウンドエフェクトが揃っているので、ここぞというときにいかがでしょう。

アニメーションの秒数もスライダーひとつでカスタマイズ

  1. 音源を追加したいコンテンツを作成する
  2. エディター画面の左側メニュー「アドオン」をクリックし、「Audiostock」で検索。見つかったら追加しておきます。
  3. あとはお好みの曲を検索し、クリックするだけでコンテンツに追加できます。

3.商用OKなTikTok提供の音楽ライブラリ「TikTok Symphony Assistant」

TikTokでよく耳にするあの曲が見つかるかも

名前からもわかる通り、「TikTok Symphony Assistant」はTikTokが提供している商用可能な音源をワンクリックで追加できるアドオン。

トレンドの流行り曲やサウンドエフェクトを利用できるのが魅力で、作成したコンテンツをそのままTikTokに投稿できる機能も備えています。

ただし、このアドオンで追加した楽曲は、TikTokでのみ利用できるライセンスなので注意が必要。

楽曲のテーマやジャンルで絞り込み検索できるのも魅力だ

  1. 音源を追加したいコンテンツを作成する
  2. エディター画面の左側メニュー「アドオン」をクリックし、「TikTok Symphony Assitant」で検索。見つかったら追加しておきます。
  3. あとはお好みの曲を検索し、クリックするだけでコンテンツに追加できます。

4.最大99のバリエーションを自動で作成する「一括作成」機能

アドオン「Bulk Create and Generate」を使えば、Adobe Expressで作成したコンテンツのバリエーションを最大99種類まで自動生成できます。個人的におすすめしいたいアドオンのひとつ。

とは言っても「バリエーション用に写真を用意するのは大変。」そんなときでも、大丈夫。

生成AIによる「テキストから画像生成」に加え、「背景の削除」も一括自動でできるのです。

  1. バリエーションを作成したコンテンツを作成する(テンプレートから選ぶ)
  2. エディター画面の左側メニュー「アドオン」をクリックし、「Bulk Create and Generate」で検索。見つかったら追加しておきます。
  3. 置き換えしたい画像やテキストを選択し、名前を付けて設定する(後ほど詳しく)
  4. CSVテンプレートをダウンロードしたら、置き換えたい画像やテキストごとに指定する
  5. 「Create Page」でコンテンツの作成が自動ではじまります。

ここでは参考に、各サンドイッチごとの画像を作成してみました。

ダウンロードしたCSVファイルに、各バリエーションの詳細設定を行います。画像は用意していないので、AIで画像生成することにします。

Foreground Image Prompt(前景向け画像プロンプト)」と書かれ項目に、「ハムサンドイッチ」や「ツナサンド」などの名前を英語プロンプトを入力。「商品名」と書かれた項目には、表示したい日本語テキストを打ち込み、金額も入力したらCSVファイルを保存して完成。

ページ右下にある「Create Pages」ボタンをクリックし、一括生成でできたバリエーションがこちら。1分もかからずに6種類のバナーが完成です。

自動生成された6種類のバリエーション、生成された画像はおかしい部分もあるがPhotoshopなどで微調整することが可能だ

背景の切り抜きにチェックを入れたので、見事にサンドイッチ以外の背景は削除されています。

ただし、現在は英語のみの提供、デスクトップ版でのみ利用可能です。

5.立体的な3Dイラストを自由に追加できる「WannaThis」

WannaThis」アドオンは、3Dイラストをコンテンツに追加できるライブラリ。

3Dイラストプラグインには2つのタブが用意されています。一つ目が「コレクション」。あらゆるタイプのプロジェクトに適したスタイル別イラスト集。もうひとつが通常のテキスト検索。

高品質な3Dイラストをサクッと利用できるのは、一度試してほしいほど快適な使い心地。

コレクション別に整理されているので見つけやすい

6.商用利用できるシンプルイラスト420点を揃えた「JOY Illustration」

note.incが提供している、シンプルなフラットラインのキャラクターイラスト420点を利用できる「Joy Illustration」。

シンプルで使いやすいのはもちろん、商用利用も可能なので安心してデザインすることができます。プレゼン向け資料やちらし、ポスター、SNSコンテンツなど幅広く活躍します。

フリーイラスト素材では見つからなかった」というときにも。

カテゴリまたはキーワードで検索でき、汎用性の高いシンプルなデザインが素敵

7.数百万のストック素材にアクセスできる「Free Stock Search」

Unsplash、Pixabay、Pexelsなどの人気ソースから集めた数百万の無料ストックアセットにアクセスできるアドオン「Free Stock Search」。

画像は4サイズで配置でき、おしゃれな画像からイラスト、動画までなんでも利用できるのが最大の魅力でしょう。

8.デザインの注目エリアをAIで可視化できる「Attention Insight」

AI_を使用してヒートマップを作成し、デザインに関与する際のユーザーの視線パターンを予測することで、インパクトを_高め、注意散漫を減らすのに役立つアドオン「Attention Insight」。

制作の途中やクライアントへの提案の前にチェックしたいときにも便利。無料でつかうことができ、商用利用も可能です。

9.配色えらびに悩まないお助けアドオン「Color Designer」

「なげなわ」ツールで選択範囲を指定した場合

デザインでなにかと悩むことの多い色を使った作業を手助けしてくれるアドオン「Color Designer」。

選んだ色の色合いやシェードを段階的に生成したり、コンテンツから入りを抽出することもできます。

さらに生成したカラーパレットのHEXカラーコードもワンクリックでコピーできるなど、Adobe Expressでの配色選びがきっと楽になりますよ。無料で利用できる配色ツールと一緒に活用してみましょう。

色の基本原則を理解しておけば、効果的な配色をより短時間で選ぶことができるようになるでしょう。

コンテンツに使用している画像から色を抽出することもできる

Adobe Expressを無料ではじめよう

Adobe Expressには、無料とプレミアムの2プランがありますが、Adobe CCユーザーは、プレミアム素材や機能を追加費用なしで利用することができる特典つき。

また、PhotoshopやIllustratoroをつかって作成したイラストをCCライブラリに保存。ふたたびAdobe Expressで読み込んでSNS用の画像を作成するなど、実用的なAdobeツールの連携ができるのもポイントです。

現在AdobeのCreative Cloudライセンスの期間限定SALEが開催中です。

Adobe公式サイトではコンプリートプランのほか、『Photoshop』『Illustrator』『Premiere Pro』『After Effects』単体の年間プランもセール対象で、最大35%オフとなっています。

セール期間は2024年8月30日までなので、Adobeツールを使ってみたいと考えている人はこの機会にはじめてみませんか。1週間の無料トライアルもありますよ。

Adobe Stock

アドビだからストック素材サービスも ここまでクリエイティブ。

Adobe Stockは、アドビがクリエイターのためにつくったストックサービスです。写真やイラストなど高品質な素材が約3億点。無料素材も100万点。
検索、プレビュー、ライセンスの取得をPhotoshopから直接できるので効率の良さが抜群。
たくさんのAdobe Creative Cloudユーザーに選ばれているのには理由があります。

最初のひと月は素材が10点まで無料なので、気軽に始めてみませんか。

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