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ハマボウフウ(浜防風)は、セリ科ハマボウフウ属の多年草です。東アジア(日本、朝鮮、中国、台湾、極東(ロシア、千島)に分布します。日本では全国の海岸に分布する在来種です。北米のものは亜種のアメリカハマボウフウ(亜米利加浜防風)です。 名の由来は、浜辺に生育し、中国産の防風の代用とされる事から。防風は風邪薬。中国名は、珊瑚菜(shān hú cài)。英名は、Beach silvertop、 American silvertop。 セリ科(Apiaceae Lindl. (1836))は、世界に約275属3000種,、日本には33属78種4亜種16変種5品種があるとされています。ハマボウフウ属(Glehnia F.Schmidt ex Miq.(1867))は、東アジア、北アメリカに1種1亜種が分布します。 海浜性で、浜辺の砂地に自生します。根は長く伸び、やや肥厚し香りがあります。茎は紅紫色で短く、花柄を放射状に広げます。草丈は、20~70cm。葉は互生します。1~2回3出羽状複葉。小葉は楕円形から倒卵楕円形で鋸歯があり、長さ2~5cm、鈍頭。厚く、やや硬質で光沢があります。葉柄は長く、軟毛があります。 花期は、6月から7月 花柄は太く、白色で開出毛が密生します。茎先に複散形花序を出し小花を密生させます。花序径は径3~6cm。小花は白色の5弁花で径約4mm。雄性先熟。雌性期に柱頭を2個出します。 果実は分果です。球状に密着して付きます。果実一つは赤紫色で広楕円形、長さ約8mm。隆起した稜が6~8本あり、長毛が密生します。コルク質で水に浮きます。1果実に2個の種子があります。種子は長楕円形で褐色。染色体数は、2n=22。 味噌和え、天ぷら、すまし汁などで食されます。根及び根茎を日干しした物を第十八改正日本薬局方ハマボウフウとして発熱,頭痛,関節痛に用いられます。Japanese common name : Hama-boufuuハマボウフウ(浜防風)_e0038990_16411325.jpgGlehnia littoralis F.Schmidt ex Miq.ハマボウフウ(浜防風)_e0038990_22190894.jpgハマボウフウ(浜防風)_e0038990_22191183.jpg複散形花序に小花を密生 小花は白色の5弁花 雄性先熟ハマボウフウ(浜防風)_e0038990_22262692.jpgハマボウフウ(浜防風)_e0038990_22384919.jpg左:花柄は白色で開出毛が密生 右:葉は互生し1~2回3出羽状複葉ハマボウフウ(浜防風)_e0038990_22231548.jpgハマボウフウ(浜防風)_e0038990_22334463.jpg左:浜辺の砂地に自生する 右:果期への移行期ハマボウフウ(浜防風)_e0038990_22125810.jpgハマボウフウ(浜防風)_e0038990_22130666.jpg<clear="all">左:若い果実 右:熟した果実ハマボウフウ(浜防風)別名:ヤオヤボウフウ(八百屋防風)セリ科ハマボウフウ属学名:Glehnia littoralis F.Schmidt ex Miq.花期:5~7月 多年草 草丈:20~70cm 花径:約4mmハマボウフウ(浜防風)_e0038990_2163229.gifハマボウフウ(浜防風)_e0038990_20531140.gif【学名解説】Glehnia :Peter von Glehn (1835-1873) 氏に因むlittoralis : litorali(海浜性の)F.Schmidt : Friedrich Carl Fedor Bogdanovich Schmidt (1832-1908)ex : ~によるMiq. : Friedrich Anton Wilhelm Miquel (1811-1871)撮影地:静岡県静岡市清水区 三保海岸 2024.05.05駿河区 大浜海岸 2024.05.22[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]Last modified: 1 October 2024ハマボウフウ(浜防風)_e0038990_1703595.gif </clear="all"> 静岡県静岡市・安倍川流域の野草観察記録余話です。 by pianix 白色系(138) 紫色系(80) 黄色系(76) 赤色系(69) キク科(65) チョウ目(鱗翅目)(51) シソ科(33) マメ科(24) 赤い実(22) バラ科(22) カメムシ目(半翅目)(18) 緑色系(16) 茶色系(14) アオイ科(14) タテハチョウ科(13) ナス科(13) ユリ科(11) ヒルガオ科(11) ヒガンバナ科(11) 青色系(10) 「草花と自然Blog」へお越し下さってありがとうございます。このブログは2005年8月1日に開始しました。齊藤正巳Masami Saito 小学校長期自然体験活動全体指導者《静岡県》森林環境教育指導者環境学習指導員 ◆基礎となる内容を心がけています。環境や生物について少しでも興味を持って頂けたら幸いです。◆私の趣味は、アマチュア無線・競歩等です。興味のあるものは、天文学・理論物理学等です。残念ながら花には深い思い入れがありません。名前を覚えるのが苦手なので、せめて目にした野草の名前の幾つかを覚えようと観察を始めました。もっとも、聖書に書かれている「野の花がどのように育つのか、注意して見なさい。働きもせず、紡ぎもしない。しかし、言っておく。栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこのように装ってくださる。」(マタイ 6:28-30抜粋・新共同訳)に触発されたのが根底にあります。【見にくい場合】スマホでレイアウトが乱れて見にくい場合は、ご利用のブラウザアプリでPC版に切り替えて下さい。PC版で最適化しています。【検索する】和名はカタカナ表記です。漢字やひらがなで検索しないほうが良好な結果が得られます。【写真を拡大する】写真をクリックすると拡大されます。その写真をクリックすると元に戻ります。ブラウザの設定によっては動作しません。【コメントする】記事タイトルをクリックすると「コメントする」ボタンが最下部に現れます。パスワードは削除する時に必要なものです。投稿者のあなたが決めて下さい。【トラックバックする】[停止中]承認制としさせて頂いていますので、確認後に有効にさせていただきます。問い合わせの必要はありません。【間違いの指摘】コメント欄の「非公開コメント」にチェックを入れて書き込んで頂ければありがたいです。【注意】民間療法、生薬などは、使い方を誤ると重大な結果を招きます。知識無く利用する事は危険です。専門家の指導無しに利用する事は避けてください。Copyrightc 2024Masami SaitoAll Rights Reserved 問い合わせ 許諾リスト・このブログに掲載されている写真・画像・イラスト・文章を無断で使用することを禁じます。・写真にリンクを貼ることは固くお断りします。・当Blogを利用することで生じる損害その他一切の不利益について、作者は責任を負いません。・種子等の配布、及び栽培方法、生育地の詳細、民間薬としての使い方等を問い合せされてもお応えできません。静岡県の推計人口(2024年 9月 1日現在)総数3,526,445人(前月比 -2,282人)世帯数1,526,364世帯(前月比 +336世帯) 静岡市の人口・世帯数(2024年 8月末日現在)()内は前年同月比合計 674,550人(-5,123人)男:328,443人(-2,640)女:346,107人(-2,640)世帯数 327,041戸(+2,745戸) このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。
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