Counting Crows - Big Yellow Taxi (2002) (original) (raw)
(前回より続く)
私が再びヴァネッサ・カールトンの歌声を耳にしたのは
Counting Crows (カウンティング・クロウズ) の “Big Yellow Taxi” (『ビッグ・イエロー・タクシー』) という曲でした。
この曲は、カナダ出身のシンガーソングライターJoni Mitchel (ジョニ・ミッチェル) が1970年に発表した曲のカバー・バージョンです。
カウンティング・クロウズのバージョンは、彼らの4枚目のアルバム “Hard Candy” (『ハード・キャンディ』) に収録されています。発表当初は、ヴァネッサ・カールトンのバッキング・ボーカルのないものが隠しトラックとして収められていましたが、ヴァネッサのコーラスを加えたバージョンが映画に使われて注目され、“Hard Candy” の収録曲もそれに差し替えられました。ヴァネッサ本人のたっての希望と何かで読んだ覚えがあるんですが、またしてもアテにならない記憶なのか。。
この曲大好きで、このために “Hard Candy” の revised version が出るのを待って買ったのを覚えています(ホントに覚えてんのか?)。
乾いたブライトなアコギの音がすごくいい。アコギストとしては、なかなか使いどころが難しいハーモニクスを効果的に使っているのも見どころです。
ヴァネッサ・カールトンのボーカルが入ることによって、世界観がぐっと広がりますね。後から付け足したとは思えないほど溶け込んでいるし、いい味出してます。もうこれなしには戻れない。
そして何と言っても、Adam Duritz (アダム・デュリッツ) のボーカル。終盤の
♪And a big yellow taxi took my glrl away
このフレーズの寂寥感がたまらない。
実はこの曲、環境破壊をテーマにしているのですが、私的にはここが一番印象に残っていて、彼女が連れ去られてしまった哀愁がすごく伝わってくる、とずっと思ってました。
オリジナルは、
♪And a blg yellow taxi took away my old man
となっていて、比喩としていろんな解釈ができるようですが、ボブ・ディラン(もカバーしてる) なんか、歌詞変えまくってて、
♪A big yellow bulldozer took away the house and land
と直接的な表現にしちゃってます。
そういったこともあるのか、一部サイトではカウンティング・クロウズのバージョンが酷評されているのを目にしましたが、そんなの関係ねえ!(古い。。)
ジョニ・ミッチェルのオリジナルも、歌詞知らなきゃすごい陽気な歌に聞こえるよ。
シリアスな内容は、しかめっ面で深刻そうに歌わなきやいけない、なんて誰が決めた? (自分で曲作ってた時はそうなりがちだったけどね 笑)
いいものはいいんですよ。
もう一度言わせてもらおう。誰が何と言っても、Counting Crows の “Big Yellow Taxi” は最高だ。
ランキングに参加してます