「空間と作品」展 レビュー(後期・アーティゾン美術館2024) (original) (raw)

アーティゾン美術館

アーティゾン美術館「空間と作品」展へ行ってきました(2024.10.11)。

www.artizon.museum

前に行った出光美術館とまあまあ近いです。

pompomtanupi.hatenablog.com

(引用:東京駅周辺美術館マップ)

このように東京駅を中心にして主に6館密集しています。

財閥系が多いですね。

アーティゾン美術館は元ブリヂストン美術館です。

東京駅八重洲中央口を出て、まっすぐ行けば着くので迷いませんでした( ー`дー´)キリッ

まずね、最新の美術館ということで、いろいろ勝手が違いました。

全予約制で入場時間指定があります。

コロナ時代が一応終わったのに、平日でも予約制は珍しいです。

ネット予約できますが、わたしは受付で口頭で受け付けてもらいました。

3時過ぎに行って4時入場。

わたしのようにふらっと行く人は注意してくださいね。

そして若者が多い!

今までの美術展で最も若者が多かったです。

外国人も若者。

わたしはかなりお姉さんの方でした(;・∀・)

空間と作品

3階から入場し、4,5,6階にギャラリーがあります。

美術展始まりはこの看板とイスだけ。

うわあ・・・モダンでハイセンスな雰囲気をビシバシ感じる・・・。

多分仲良くできないな(;・∀・)

今回は全て写真OKでした。

ありがたいけれど、それはそれで何を撮っていいか分からないw

なので、わたしが気になったものをいくつかご紹介。

(パブロ・ピカソ 腕を組んですわるサルタンバンク)

(プライバシーポリシー保護のため消しゴム機能で消した部分あり)

今回のテーマは空間と作品という、分かったような分からないようなテーマです。

作品が誰の依頼でどういう風に作られ、飾られたのか、また今飾るならどうするかという事みたい。

なので、前半は家具と一緒に展示されていました。

全部の作品ではありませんが、作品自体と解説が少し離れたところにあり、作品を見る人垣と、解説を読む軍団が一緒にならないので良いと思いました。

自分の今回の目的の一つはこちら。

(円山応挙 竹に狗波に鴨図襖 後期波に鴨面)

実際に家の中を再現。

ふつう美術館で襖を見るときは、襖だけですので、なかなか面白い試みですね。

こうして見ると、襖は巨大アートなんですね。

昔ながらの和室を持っているおうちは張り替え時に適当ではなく、じっくり選んでくださいね!

そういや、DIYでウィリアムモリスの紙(ボタニカル柄)を取り寄せてふすまに貼っている人もいました。

さてさて、ここからがお楽しみエリア。

実際に現代の部屋に飾ってみよう!のコーナーです(たぶん)。

なお、インテリアの〇〇系は自分がそう思っただけで正解とは限らないです( ー`дー´)キリッ

イギリスアンティーク風のお部屋。

レロトなイスと金縁の絵がマッチしています。

さりげなく置かれた本と地球儀っぽいオブジェも合っていますね。

北欧風かな?

シンプルで温かみのある額になってますね。

切株のスツールが良い味を出しています。

癒しの空間。

おお!ラスティックスタイル!

やっぱり好きですねえ、この素朴さ。

ラフな感じがたまらん。

絵も素朴過ぎて、もはや何の絵が描かれているか気づかないw

モダンですね。

額は意外にゴールドでもマッチ。

でもアンティーク風に比べて形がシンプル。

もういっちょ。

これもモダンぽい?

花瓶の色を家具や絵と合わせていて、まとまっています。

不思議な背もたれのいすは、Google先生によると、イタリアの建築家、デザイナーのアンドレア・ブランジによりデザインされカッシーナ社より製造販売されたようです。

モデルはLUBEKKAサイドチェア(たぶん)。

床に転がっているでっかい種はなぜ転がっているんだろう・・・。

美術館の展示なので、壁までトータルコーディネートされています。

一般家庭の狭いリビングで美術館の濃い絵を飾ると・・・浮きます(;・∀・)

素晴らしすぎて目立つ以外に、画家は自分の内面や社会への不満を描いたりしているのでメッセージ性が高すぎるのです。

なので、リビング飾るアートを選ぶ際はインテリアショップや家具屋さんに売ってある、もしくは飾ってあるものから選ぶと間違いないと思います。

まあ、自分が良かったらそれでいいという結論にはなるんですけど。

(横山大観 神州第一峰(たぶん))

横山大観はパッと見てすぐ分かりますね。

(コンスタンティン・ブランクーシ 接吻)

たぶん今回のキービジュアルのもとになった像だと思います。

かわいいよね。

でもなんとなくエロチックさが出ています( ̄ー ̄)ニヤリ

(雪舟 四季山水図)

(;゚Д゚)!!

雪舟がしれっとあるやん。

前に雪舟を模写したものを見たことがありますが、本物と比べると、線や色が固いんだなと分かりました。

雪舟は余裕がある感じで、きっと色のぼかし方がうまいんだと思います。

(岸田劉生 麗子像)

でました!

美術の教科書で怖かった麗子像!

なお、額は画家本人がこだわって選んだそうで、「劉生縁」という単語があるそうです。

なので、額込みで鑑賞してください( ー`дー´)キリッ

大事なことを。

ここ。

矢印以外の案内が無く、入っていいのかどうか分かりませんよね。

18 Rとかも書いてないし。

実は古美術品の部屋なんです。

案内する人もいませんので、必ず見るように!

国宝などを見逃したら勿体なさすぎます。

この美術館はこういうところがあります。

案内が無かったり、あっても小さく英語で書いているので分かりにくいのです。

若者だけ来たらええやん、こっちの流儀に従わないんやったら来なくてもええでという、ネズミの国のような傲慢さが感じられます。

改善を要求します( ー`дー´)キリッ

この部屋にあって、今回見たかったのがこちら。

(酒井抱一 / 鈴木其一 夏図(十二ヶ月図の内))

江戸琳派の師匠と弟子の合作です。

これの面白いところは、実は絵の周りの表具部分の絵も描いているのです。

掛け軸全体を作家が描いているのですね。

面白いことしますね。

・・・というのを忘れていて、じっくり後ろの部分を見るのを忘れていました(つд⊂)エーン

もし見る機会があったら、表具部分もじっくり見てね。

(草間彌生 無題(無限の網))

割と最近の作品もあります。

一見するとデザイン性の高い、カワイイ絵に見えますが。

やっぱり不穏な感じがありますね。

なので、メッセージ性の高い絵を飾るときは相当気を付けないと、敏感な人は不安になったりするかもですね。

それにしても、網だけで不穏な感じを出す草間彌生はやっぱりすごい。

この展覧会は、前半は部屋とアートの関係について分かりやすく展示されていました。

でも、後半は古今東西のいろいろな絵を並べているだけのようにも感じました。

テーマが絞られている展覧会に慣れているといまいちの所もありますが、浅く広く名画を見られるので、自分の好きな系統を見つけ出したりとアート鑑賞の入り口としては最適な展だったと思います。

ミュージアムカフェ

展覧会を見るより先にカフェへ寄りました。

このカフェは展覧会に行かなくてもだれでも入れます。

ただ、予約優先なので特に休日は予約をしてから行きましょう。

この美術館、全然案内を書かないのでどっから入るか分からないのです。

セルフ式かな?と思い、出口から入りました。

そしたらレジの人に止められまして。

出口って書かんかい!!ヽ(`Д´)ノプンプン

で、入り口のいすで座って待ちました。

ほんとね、この美術館は不親切ですよ。

アーティゾン美術館カフェ

(引用:アーティゾン美術館HP)

お客さんがいたので写真は控えました。

HPより引用。

シンプルな内装。アート作品も飾っていますが、他のお客もいるので、ちらっと見るくらいでした。

お昼ご飯を食べずに行ったのでおなかがペコペコでしたが。

高い!(;゚Д゚)

なので、ごはん系かデザート系か絞ることに。

「ピスタチオのブリュレとミルクチョコムース」とコーヒーのセットを頼みました。

1800円。

( ^ω^)・・・

うーん。

高くない?ほぼ2千円。

場所代を考えても1500円までが妥当かと思うのですが。

そして、サーブされましたが。

フォークが無い。

( ^ω^)・・・(怒)

手でブリュレを食えと?

仕方ないので店員を呼んで持ってきてもらいました。

いいのよ?マクドやガストとかならね。

でも1800円ですよね。

諸事情でしゃべれないお客さんだったらどうするのよ。

値段相応のサービスはしてほしいです。

まあね、おいしかったけどね。少なかったけどね。

お店全体がハイセンスだし、お皿も手触りがつるつるでもなくざらざらでもなく、しっとりという表現が合うので、高級品なんだと思います。

が、次回からは横断歩道を渡ってすぐのサンマルクカフェへ行こうと思います( ー`дー´)キリッ

ミュージアムショップ

ミュージアムショップは2階にあり、こちらもだれでも入れます。

たくさんグッズがあり、またセンスがよいです。

わたしはこれというのを決められず、買いませんでしたが、生活で使いやすいものが多いのでお勧めです。

ふつう美術館のトートバッグは白地が多いですが、薄いグレーで少しの汚れは目立たないようになっています。

また、エコバッグも大きすぎたり小さすぎたりすることが多いのですが、この美術館のはちょうどよい大きさでした。

電車通勤の人が肩にかけておうちに帰るのを想定。

ミュージアムショップはとってもお勧めです!

そして、なんと公式オンラインショップでもかなりのものが買えますので、全国どこでもハイセンスな美術グッズが手に入りますよ!

↓オンラインショップ

shop.artizon.museum

わたしが買おうか悩んだのがこちら。

クリアポケット付きトートバッグ。3300円。(引用:アーティゾン美術館HP)

いわゆる痛バッグを作れます(๑•̀ㅂ•́)و✧

クリアポケットにポストカードが入る設計。

また、バッジを入れても良し。

ポケットも多く、そしてバッグの口にファスナーが付いているので安心です。

トートバッグ「空間と作品」 2200円。

意外に名作よりも今回のキービジュアルがグッズとしては一番優秀だと思います。

これ、買おうか悩んでます。

キスしているので持ち歩くには破廉恥かなあ。

「空間と作品」展は10/14(月)までです。

・・・もうすぐ終了(;''∀'')

ではではご覧いただきありがとうございました。

今回もフライヤー(チラシ)はなかったです。

もしかしたら転売(?)されているのか?

転売目的でたくさん持って行くのは、マナー違反なのでやめましょう。

当日追記:そうそう、トイレのドアが重かったです!

40代でも開けるの大変だったので、ご高齢の方はトイレ行けないよ?

これも改善要求します( ー`дー´)キリッ