あの花が〜 読んでみた! (original) (raw)
映画を見に行くことができなかったので図書館の予約をしていた一冊。
終戦の日を迎えた8月15日、ちょうど借りられたので読んでみました。
夏の暑い日を、そんな状況を生き抜いていた人たちがいたんだなと思うと、
平和に毎朝が来るこの日々を大事にしないとと思いました。
私を含めて現代の人たちは「特攻隊」という人達のこともあまり
イメージできない中で戦時中のことが思い描きやすかった。
時系列が戦争の進み具合と一緒に目次が初夏、仲夏、盛夏、晩夏となっているのも
夏に読む一冊にぴったりだと思いました。
ラブストーリーと絡めることで若者は読みやすいし、
伝えたい相手である、若者に戦争が伝わる。素敵な物語です。
彰が言っていた、特攻隊が母艦に突っ込むことで少しでも優位な条件で
戦争を終わらせる。自分が特攻隊として大切な人を守ることができる。
だから志願した。というシーンは、純粋に
ああ、そういう気持ちなのかと説得力があった。
子供がなぜ戦争をしているのだろう、なぜ特攻隊というものがあったのだろうと
疑問を持つ日が来たらオススメしたい一冊です。