サン・セバスチャンへ、ようこそ (original) (raw)

longride.jp

好きな噺家さんの話を聴くように安心して観られるアレン節。

たくさんの映画の引用があるが、「第七の封印」のインパクトはほんと喜劇と相性がいいな。先日観た「ビルとテッドの地獄旅行*1での使われ方も最高だった。

ちらちらアウェイ感もある食事の席で映画のおすすめきかれ、わざと発言する感の稲垣監督の「忠臣蔵」と黒澤「影武者」。稲垣監督は意表を突かれたし、いかにも煙幕的に感じたが、「影武者」は自分はポピュラーだと思い込んでいるので並び称されたことに軽い驚きを。

いわれてみれはこの映画で散りばめられている作品群、稲垣の「忠臣蔵」ほどではないにしろ、自分と似たような嗜好のひとばかりフォローしているXの世界では超メジャーであっても大学で映画を教えたことのある主人公がつぶやくように「たまにそんな名作に関心を持ってくれる学生がいる」程度の、ほっておくと現代のコマーシャリズム的勢いの映画に隠れてしまっている作品なのものかもしれない。恋敵を現代的問題点をうまく利用している器用な監督に設定してあるのがおかしい。

出てくる作品についてまとめてくださってるノートがあったのでリンクを貼っておく。

note.com