「業務スーパー」に行くことがあるなら、この5品は完全に神なので手にとって欲しい…!激ウマ活用術もつけとくよ (original) (raw)
スーパー大好き芸人、もとい料理研究家のジョーさん。です。
突然ですが皆様、「業務スーパー」って行ったことありますか?
僕はスーパーマーケットという空間がとにかく好きで、入場制限や密という言葉があまりなかった頃は、スーパーに立ってるだけで平気で5時間くらいつぶせていました。なかでもとりわけ好きなのが「業務スーパー」です。
業務スーパーのレシピまとめ本に寄稿させてもらったことがあるくらい、業務スーパーが好き。
業務スーパーについてご存知ない方のためにちょっとだけ補足すると、業務スーパーはその名のとおり、業務用の食材や資材をメインで扱っているスーパーです。
業務用なのでひとつあたりの量が多く、そのぶん1人前あたりの材料費が安く済む、という商品が多いのです。
買い占めや品薄という言葉に踊らされず、自炊するなら賢く買い物をして食生活を充実させたいところ…。
ということで今回は、業務スーパーの超絶オススメ商品5点と、簡単なアレンジを紹介します!
【品名】
- 【商品1】なんでも高級中華クラスのウマさになる万能調味料「姜葱醤(ジャンツォンジャン)」
- 【レシピ】適当に炒めるだけでバカうま「姜葱醤生姜焼き」
- 【商品2】ズッシリ・ふわふわ・もちもちで衝撃のコスパの「天然酵母食パン」
- 【レシピ】厚切り(厚裂き?)ぜいたくトースト
- 【商品3】豚バラを買うよりも安い!? しっとりやわらかジューシーな「やわらか煮豚」
- 【レシピ】しっとりジューシーで天使のごときやわらかさ…やわらか煮豚丼
- 【商品4】レトルト界最強のコスパかもしれない…アレンジ自在の「おとなの大盛カレー 中辛」
- 【レシピ】濃いウマ! スクランブルエッグのせカレー
- 【商品5】ハーブがかぐわしすぎて一度食べたら忘れられない「こだわり生フランク」
- 【レシピ】豚肉の旨みとハーブの香りがマッチする「生フランク塩ラーメン」
- ガチでおすすめする5品まとめ
- プロフィール
【商品1】なんでも高級中華クラスのウマさになる万能調味料「姜葱醤(ジャンツォンジャン)」
出会って以来、我が家に常にストックされているのがこれです。
姜葱醤(ジャンツォンジャン) - 商品紹介|プロの品質とプロの価格の業務スーパー
姜葱醤は、生姜の「姜」という字と、「葱(ねぎ)」という字が入っていることからもわかるように、生姜のすりおろしにねぎ油、チキンエキスなどの調味料を混ぜたもの。
1瓶180g入りで値段は218円(税抜)。
最初は正直、「180gって使い切れるかな?」と心配だったのですが、フタをあけたら5日でなくなりました。
見事にハマって、ストック用に何個か買い置きする羽目に。
この姜葱醤、ただごはんの上にのせて食べるだけでもイケる、というくらいおいしいのですが、餃子の上にトッピングしたり、インスタントラーメンにちょい足ししたりすると、無難な既製品でも中華料理屋さんみたいな味になります。
よくよく考えると、ねぎと生姜って中華料理には欠かせない食材なんですよね。
たとえば炒め物をするとき、具材を中華鍋に加える前に生姜を弱火でじっくり炒めて、油に香りを移したりするじゃないですか。
フタを開けただけでも、ねぎと生姜のよい香りが立ちのぼってきます。生姜の風味だけでなく、辛味もしっかりと残っていて、まるでおろしたてのよう。
ねぎ油の風味もすごくフレッシュで、甘みも引き出されている気がします。
上に挙げた以外の用途だと、冷奴、サラダ、サラダチキン、チャーハンのちょい足しなどもおすすめ。あとは、カレーの隠し味にするのも、味をワンランクアップさせることができて、とてもおすすめです。
【レシピ】適当に炒めるだけでバカうま「姜葱醤生姜焼き」
何をしてもおいしい姜葱醤ですが、僕がよく作るのがこちら。
ねぎ油に生姜って、生姜焼きに合わないわけじゃないですか。
材料(2食分)
- 豚バラ薄切り肉 200g
- 姜葱醤 大さじ2
- ごま油 小さじ1
作り方(調理時間5分)
1. フライパンにごま油を引き、豚バラ薄切り肉を炒める。
2. 肉の色が変わってきたら、姜葱醤を加えて、こんがりと色づくまで炒める。
ごはんとの相性がよすぎるおかず、爆誕。調味料をひとつ混ぜただけなのに。
姜葱醤をたっぷりと入れるので、生姜のピリッとした辛味がしっかり感じられます。チキンエキスと、ある程度の塩分が入っているので、調味料は他に入れなくてもおいしいです。
【商品2】ズッシリ・ふわふわ・もちもちで衝撃のコスパの「天然酵母食パン」
まずお伝えしたいのは、このサイズ感。
スーパーやコンビニで一般的に売られている食パンだと、2~3袋分くらいの大きさです。
天然酵母食パン - 商品紹介|プロの品質とプロの価格の業務スーパー
持ってみると、小動物を抱いてるくらいのズッシリ感があります。
そして、なんとこの大きさで199円(税抜)なのです。
めちゃめちゃ人気だそうで、1日1万本ペースで売れていたこともあるのだとか。僕が買いに行ったときも店頭在庫が売り切れていて、奥から出してきてもらいました。
ところで、この天然酵母食パン、切るのではなく、さいて食べたほうがおいしいのだそうです。
カットされていない食パンを1斤買ってきたりすると、ふつうの包丁ではきれいに切れず、潰しちゃったりして悲しい思いをすることが少なくありません。
その点、こちらの商品はパッケージ上でも「さいた方がおいしい」と公式にアナウンスしてくれているので、地味に嬉しくなります。
というわけで、実際にさいてみました。
すげえモッチリ感。
なんだろうな、もう今日はこの上で寝たい。
しっとりモチモチとしていて、ほんのりとした甘さがあります。公式HPによると、練乳が入っているのだとか。
小麦粉の香りもちゃんとしていて、このままむしってつまみ食いしてたら無限にイケそう。
【レシピ】厚切り(厚裂き?)ぜいたくトースト
正直、レシピでもなんでもないのですが
シンプルにこのふわもちを体験したいので、トーストにしました。
材料(1食分)
- 天然酵母食パン (お好みの厚さにさいたもの)1枚
- バター 20g
作り方(調理時間5分)
1. トースターで天然酵母食パンを、こんがりとするまで焼いたら、バターをのせる。
「あ、もうこれだけでいいわ」って味。
母さん、朝ごはんこれだけでいいよ。
トーストすることによって表面はサックサクで香ばしく、中はふわふわもちもちに。
加熱することで小麦粉の風味も立ちあがります。
すぐには食べきれないほどのサイズなので、1食分にさいてからジップロックに入れて冷凍しておくと便利です。
次に食べるときは、そのままトースターに入れて焼けばOK。
【商品3】豚バラを買うよりも安い!? しっとりやわらかジューシーな「やわらか煮豚」
続いてご紹介したいのが「やわらか煮豚」。
600g入って460円(税抜)。
100gあたり76円くらいなので、(部位によりますが)生の豚肉を買うよりも安い…?
やわらか煮豚 - 商品紹介|プロの品質とプロの価格の業務スーパー
メーカーは「宮城製粉」という、業務スーパーでよく見かける会社なのですが、国内で製造しているというのも安心感があって嬉しいですね。
濃い目の甘辛いタレに浸かった煮豚がゴロリ。
縦に長いパッケージなので、1本のお肉が入っているのかと思いきや、中身は3つの肉のかたまりです。
場合によっては大きいものが2個入っていることもあるので、600gになるように調節されているのでしょう。
このまま軽くレンチンすれば食べられます。
お肉はしっとりとしていながらも、脂っこくなくあっさりとしています。脂身の部分も味がしみていて、食感もしっかりしているので、脂身もお肉の一部のようにして食べられます。
なかなか1回で食べきるのは難しいので、はじめから1食分くらいのサイズになっているのはイイですね。
【レシピ】しっとりジューシーで天使のごときやわらかさ…やわらか煮豚丼
単体で甘辛い味がしっかりついているので、白いごはんとの相性も抜群。
材料(1食分)
- やわらか煮豚 200g
- ゆで卵 1個
- ごはん 1膳
- 長ねぎ 5cm
作り方(調理時間8分)
- 長ねぎは細切りにし、ゆで卵を半分に切る。
- やわらか煮豚をスライスし、600Wのレンジで1分30秒ほど温める。
- 器にごはんを盛り、温めたやわらか煮豚、ゆで卵、長ねぎをのせる。
ジューシーでやわらけぇ…。
よくいう「お箸で切れる」ほどのやわらかさではないけれど、すんなり抵抗なく歯が入っていくやわらかさ。豚の旨みが溶け出た甘辛いタレごといただくと、無性にごはんが止まりません。
この「やわらか煮豚」、パッケージによるとお肉の部位は「豚タンルート」とのこと。
豚タンの根本の部分で「タン下」とも呼ばれるところです。
豚バラや肩ローストに遜色ないどころか、これは煮豚にするために存在しているのでは…? というくらい合います。
そのまま焼くだけだと筋が多くて固い部位なのですが、煮込まれるとこんなにもジューシーでやわらかくなるのですね。
僕は、使い切れなかったときは冷凍保存しています。何度か冷凍していますが、それで食感が劣化することはなさそうです。
【商品4】レトルト界最強のコスパかもしれない…アレンジ自在の「おとなの大盛カレー 中辛」
次にご紹介するのは、業務スーパーのロングセラー「おとなの大盛カレー」です。
250gのレトルトカレーが5パック入って297円(税抜)。
おとなの大盛カレー 中辛 - 商品紹介|プロの品質とプロの価格の業務スーパー
国内製造の品で、総量1キロ越えのカレーが297円というのは、もはや価格破壊レベルではないでしょうか。
味わいはフルーティーで、コクと酸味も感じられます。
他のレトルトカレーではあまり経験したことのないフルーティーさなので「これはいったい、何に由来するものだろう」とパッケージの裏を見てみると…
「マンゴーピューレ」「濃縮りんご果汁」「濃縮いちご果汁」の文字が。たしかに、カレーの隠し味にしたらおいしくなりそうな食材が加えられていました。
ただ、具はほとんど入っていません。カツカレーにしたり、ソーセージを乗せてみたりと、トッピングすることが前提のカレーだと思ったほうがよいのかもしれません。
【レシピ】濃いウマ! スクランブルエッグのせカレー
いくらおいしくても、あまりに具が少ないのは淋しいので、何かしら好きな具を入れて楽しみたいところ。
おすすめなのは、栄養満点で、調理も簡単な卵。スクランブルエッグにしてのせれば、レトルト食品で楽をしようとする際の罪悪感も消してくれます。
材料(1食分)
- 卵 2個
- バター 10g
- ごはん 1膳
- おとなの大盛りカレー 中辛 1袋
作り方(調理時間10分)
- 卵を溶いたら、バターを引いたフライパンに流し入れ、スクランブルエッグ状にする。
- 器にごはん、温めた「おとなの大盛りカレー 中辛」を盛り、1.をのせる。
え、ホテルのビュッフェが家に来た…? みたいなおいしさ。
もしかしたら本当にホテルから持ってきちゃったのかもしれない。
味はしっかり濃い目で、香りはフルーティなカレーに、バターで加熱したこっくりおいしいスクランブルエッグは相性抜群。
レトルトパウチで日持ちもするので、登山やキャンプのときの食事にもオススメ。我が家では非常用持ち出し袋にも入っています。
【商品5】ハーブがかぐわしすぎて一度食べたら忘れられない「こだわり生フランク」
これ抜きでは業務スーパーは語れない! といえるアイテムが「こだわり生フランク」。
サイトではなぜかヒットしませんが、取り扱ってます。
10本入りで698円(税抜)。
ここまで紹介してきた商品の中では比較的高めの価格。それでも1本あたりが大きいので、1キロという量を考えればお得です。
この「こだわり生フランク」は、その名のとおり未加熱状態の商品。
一般的なスーパーマーケットの冷蔵コーナーで買えるソーセージやハムなどは、大抵の場合そのまま食べてもお腹を壊さない、加熱済みのものが多いです。
一方、こちらは本当に生なので、芯までしっかりと茹でなくてはいけません。
その点が少し面倒ではあるものの、生ならではのジューシーさと、香り高いハーブの風味が楽しめるわけです。
袋の表示どおり15分ほど茹でたものがこちら。
このままで食べてみると、皮がプリップリで、肉汁がジュワーッっと滲み出てきます。ハーブの香りが食欲をそそり、いくらでも食べられてしまいそう。
茹でた後のお湯を見てみると、ほんのり黄金色に色づき、うまそうな油脂も浮いています。めちゃくちゃいいダシが出ていそうです。
袋にも「ボイル後の茹で汁には本品の旨みがたっぷりでているので」との記載が。これを利用しない手はない、ということで、インスタントラーメンを茹でてみることにしました。
【レシピ】豚肉の旨みとハーブの香りがマッチする「生フランク塩ラーメン」
材料(1食分)
- こだわり生フランク 1本
- 水 800ml
- インスタント塩ラーメン 1袋
- 万能ねぎ 1本
作り方(調理時間20分)
- 鍋に水を沸騰させ、こだわり生フランクを入れて15分ほど茹でる。
- こだわり生フランクを取り出した後、インスタント塩ラーメンを鍋に入れて、袋の表示どおりに調理する。
- 器にラーメンを盛り、こだわり生フランク、小口切りした万能ねぎを上にのせる。
フランクフルトから滲み出てきた豚の肉汁は旨みの宝庫。
インスタントラーメンにバッチリ奥深いコクを与えてくれます。爽やかなハーブの香りも塩ラーメンのスープにぴったり。正直、これを思いついた自分を褒め称えたい。
ガチでおすすめする5品まとめ
業務スーパー大好き料理研究家が、ガチでおすすめする5品を紹介しました。
他にも、総重量2,100gという、振り回したら武器になりそうな巨大ハムとか、ガチ業務用すぎて食べ切れない量のミートソースとか、オススメしたいものはたくさんあるのですが、それはまた別の機会に…。
業務スーパーの商品はとにかく量が多いので、「できるだけ家で過ごす」ことが推奨される状況でのおこもりごはんとして、ちょっとずつ食べるのにおすすめです。今回は、極力簡単なアレンジと合わせて紹介したので、ぜひ試してみてくださいね。
(企画:河瀬璃菜 / 編集:漆原直行)
プロフィール
ジョーさん。
料理研究家。1988年生まれ。
「台所に立つのが楽しくなるように」をモットーに幅広いレシピを日々考案。Twitterに投稿するレシピも人気で、フォロワー数は21万人超。
著書の「めんどうなことしないうまさ極みレシピ」 (KADOKAWA) は、発売日に重版が決まるほどの人気ぶり。
レシピ記事の企画開発、調理、盛り付け、撮影、執筆、編集を一人で行い、レシピ動画の撮影と編集も自ら行うマルチな料理家。
Twitter:https://twitter.com/syokojiro
公式サイト「タベタノ?」:http://tabetano.main.jp/