【感想】学園アイドルマスター「わたしのペースで」(2024/05/16)を読んだ。 (original) (raw)

美鈴√。手毬にそっと差し入れを用意したり、佑芽とお菓子作りをしたりする話。
1組2組合同練習後、手毬が居残り自主練をする姿を見た美鈴は心を痛める。
ドリンクとタオルを差し入れしようと準備するも、もうしてはいけないと思い直す。
せめて直接渡さなければ良いと判断し、そっと荷物の傍に置いて立ち去る。
後半はお菓子作り。猪突猛進な佑芽が現われ美鈴に何のお菓子を作るのか聞く。
答えて曰くカップケーキと聞くや佑芽のテンションはMAX、手伝いを申し出る。
佑芽にとって美鈴の作るお菓子は姉の料理と並び立つ程、美味しいのだという。
力仕事は任せてとフンフンする佑芽と仲良くお菓子作りをおこなった。
(後日1年2組にに美鈴が馴染んだ後、美鈴のお菓子で級友らがブクブクに太った)。

手毬に対する美鈴の偏愛と悔恨について

絶交中なのにドリンクとタオルを用意してしまい渡しに行けない寂しさを感じる美鈴

秦谷美鈴は月村手毬のことを深く想っており、中学時代にアイドルユニットSyngUp!を組んでいた際には日常生活の世話から健康管理、ペース配分まで尽くしていた。ユニットが空中分解してしまい、手毬から絶交宣言を受けても、美鈴は深く手毬を愛していたのである。1組・2組で合同練習があった際、手毬がトレーナーに居残り練習を申し出た時には、ついタオルとドリンクを用意してしまった。だがもう既に気軽に渡しに行ける間柄では無く、自分の気持ちを押し込める美鈴。それでも直接渡さなければ良いと思い直し、手毬の荷物の傍にそっと置いて去っていくのであった。

佑芽の純粋さに心が癒される美鈴

手毬の喪失という深い絶望に駆られる美鈴だが、表面的な日常生活は上手く過ごしていた。美鈴は度々お菓子作りをしており、今回は佑芽が参戦してくる。大型ワンコのように美鈴にじゃれつきカップケーキを作るとなると目を輝かせる。やったーと心から純粋の喜ぶ佑芽の可愛さは尊いものがあるね。さらに力仕事は任せてとフンスフンスするのだ。そんな佑芽に美鈴も心が慰められたのであろう。佑芽が姉の料理に劣らない程美鈴の手作りお菓子が好きと告げた際には素直に喜び、佑芽が姉の料理を食べて欲しいと言ってきても好意として受け取る。こうして手毬との共依存、閉じられた関係性は、次第に広がっていくのであった。

美鈴の手伝いを申し出る佑芽

わたしのペースで

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