【SV S20 最終585位】 脱出ミライニューラ-暁- (original) (raw)
黒羽ラピッドです。久しぶりに3桁残れたので構築記事を書くことにしました。
前回の3桁がレギュEのS13なので7ヶ月ぶりですね。レギュFは4月のデカヌチャンカップで運良く優勝できたものの、ランクマッチではなかなか振るわず、結果が残せないまま禁伝環境が来てしまいました。
事前情報として、ミライドン+エレキシードオオニューラが強いと話題だったため、レギュDで解禁されてからオオニューラをずっと相棒として使っていた身としては、まずはコレだろ!ということでこの組み合わせで結果を残すことを目標に戦ってきました。
最初のS18はとある実況者の方*1が使っていた構築を参考にしつつ最速眼鏡水テラスミライドンを使ってみました。素テラバでもそこそこ火力が出るので、びっくり地面テラス選出権や新レギュ序盤の135族ミラーヤンキー行動選手権に付き合わずいい感じに戦えてはいたのですが、もともとサイクルが苦手なこともありこだわりアイテムを扱いきれず上位へ残ることはできませんでした。
S19はS18の反省を踏まえ、チョッキミラコミライドンを使ってみました。CSミライと比べて行動回数が確保しやすく、これはこれで使いやすかったです。しかし、物理禁伝にどうしても弱く、一般ポケモンで戦っていかないといけないシーンが多くなり安定せず、これまたいい結果を残すことはできませんでした。
迎えたS20、そもそもサイクルをしたくないのに禁伝枠にミライドンを選んでいるのが間違いだとは思っていたものの、2シーズンミライニューラで戦ってきたので、ここまで来たら引くに引けない、呪いのような状態だったのでもう1シーズン頑張ることに決めました。別に1桁2桁の最上位を目指しているわけではないので、現実的な目標として”自分の使いやすいミライニューラで最終3桁!”を掲げました。
- 目次
成績
〇ROM1
最終 585位 レート1909 101戦 65勝 36敗
〇ROM2
最終 1770位 レート1807 246戦 138勝 108敗
使用構築
コンセプト
ミライドン+エレキシードオオニューラで全部貫く!
構築経緯
まずエレキシードオオニューラはコンセプトなので確定。次にミライドンの型をどうするか考えました。まずこだわりアイテムは除外、チョッキも一度試していたので保留、磁石や弱保で積んで全抜きする型はコンセプトから外れるので除外。他に何ができるかなぁと考えたとき、以前見かけた脱出パックが面白そうだと思い使ってみたところ手応えを感じたのでこれで行こうと決めました。
次にオオニューラの型をどうするか。脱出ミライは初手テラスすることが多かったのでテラス依存の飛行テラスして地面の前で積む型は難しいと思い、S18で使っていた黒バドに強い悪テラス型に決めました。
3体目はミライドンが相手の地面に対して脱出した後に交代で出す枠です。高火力で相手に圧をかけられる、もしくは地面を起点に積んでいくことが求められます。色んな構築記事を参考にしながら探していたところ、アッキ瞑想ガチグマがいい感じにハマりました。
次に、コライドン構築に対面的に殴り合えるとオススメしてもらったこらイバ型のイダイナキバの使用感がとてもよかったのでそのまま採用しました。
残りの枠はコロコロ変えていて、最後までしっくりはきていないです。初めは参考元のガチグマとセットで入っていた炎オーガポンとミミッキュを入れていましたが、最終的に受け崩し用のパオジアンと広くやんわり対応できそうなテツノツツミになりました。
今にして思えばこの2体が相手の水ウーラオスとハバタクカミを強烈に呼んで、採用する前後で相手の選出が変わった気がしています…。もっと煮詰めてもよかったのですが、終盤なので下手にいじるよりはプレイングと技構成等の見直し程度とし、この並びで落ち着きました。
個体紹介
1.ミライドン @ だっしゅつパック
テラスタイプ: ほのお
特性: ハドロンエンジン
性格: ひかえめ
207(252)-94-121(4)-180(68)-152(132)-162(52)
イナズマドライブ / りゅうせいぐん / オーバーヒート / ちょうはつ
調整意図:最速グライオン抜き
炎テラス時フィールド電テライナドラほぼ耐え
地面を気にせずストレスフリーで対面操作ができる脱出パック型。強みはこちらの記事に詳しく書いてあるのでご参照ください。
俺のアバゴーラの型は108式まであるぜ!!! |【ポケモンSVシングル】環境メタメタ脱出パックミライドン【S19最終375位/レート1975】
初手対面の動きは相手に応じてほぼ決め打ってた(だいたいテラス脱出する相手が多い)ので、試合中に悩むことはほぼなかった。外しや怯み、ムンフォCダウンのリスクが大きいので安定はしないし、バレるととても弱い。でも使っていて楽しいので最後までブレずに使い続けた。
シーズン途中に某Bさんが脱出パックミライドンの動画を上げていて吐きそうになったが、型や並びが違うのと、コメント欄見た感じそんなに強そうな印象を持たれていなかったのでギリ耐えた。
挑発の枠はもともとミラコだったが、初手以外打てない+うまくいなされることが多くなったので挑発に変更。脱出後2回目に出てきてCダウンした後の起点回避として役に立ち、受けルや竜舞カイリュー、テラパゴスあたりに刺さった。代わりに初手のこだわりテラパゴス、ガチグマ、遅いミライドンがめっちゃキツい。
選出率1位の最強の囮。
2.オオニューラ @ エレキシード
テラスタイプ: あく
特性: かるわざ
性格: いじっぱり
159(28)-200(252)-82(12)-54-101(4)-167(212)
フェイタルクロー / インファイト / じごくづき / つるぎのまい
調整意図:A特化、最速スカーフ黒バド抜き
環境の誰よりも速く、上から殴ることが正義という言葉を体現するポケモン。今までで一番輝いていた。
前期は飛行テラスアクロ挑発型で使っていたが、流行りすぎたのと他の枠との兼ね合いで型変更(飛行テラスだと地面を起点にできるがテラスに依存してしまう)。脱出ミライの都合上2番手で出すことも多く、積む隙がなかったりするので耐久は最低限としてA特化+Sをスカーフ黒バド抜きとした。A特化だと1剣舞でハッサムアマガをワンパンできるのでそこも強い。
悪テラスにすることで、ディンルーへのインファを透かしに出てきた黒バドの前でテラス剣舞or地獄突き→相手のテラスに合わせて地獄突きorフェイタルクローで処理できるのが強かった。また、オーロンゲの悪戯心無効により逆に起点にできるのも偉い(電磁波考えるとテラスするかどうかと技選択が難しいが)。
ミライドンのスカーフ水テラバやテラスマジシャくらいなら耐えたりするが、インファ打ったあとは鉢巻ノマテラ神速を耐えなかったり、バレパンアクジェ礫諸々結構キツい。先制技耐性とランドグライオンを狩るために水テラスも迷ったけど、黒バドをオオニューラで見ているので変えられなかった。
爽快感がたまらない全抜きエースの選出率3位。
3.ガチグマ(赫月) @ アッキのみ
テラスタイプ: フェアリー
特性: しんがん
性格: ずぶとい
213(196)-81-180(188)-168(100)-86(4)-75(20)
ブラッドムーン / だいちのちから / めいそう / つきのひかり
調整意図:元記事参照
SV S19 最終563位 (R1933) 「アッキの実うまそう?おい、笑える」 - kabimaru46の日記
こちらの構築記事で激推しされていたので使ってみたら、確かになんで流行ってないのか分からないレベルで強かったバケモノ。
選出可能範囲が広くてディンルー、ワダチ、ランドといった地面枠をまとめて起点にできるのでミライドンとの相性がとてもよかった。アッキ瞑想が読まれないので気付いたら相手が詰んでることも多々ある。ノーマル枠、地面枠としての役割も地味に偉い。
眼鏡カミやイーユイなどの特殊高火力がキツかったり、瞬間火力が物足りないので相手を落としきれなかったりするので上手く展開しないといけない。アンコールも無理。
テラス権をミライドンと奪い合うことが多く、このガチグマを活かすなら元記事のようにスカーフミライドンの方と起点作成枠と組み合わせた方が強いと思う。けどこの構築はオオニューラが主役なのでこれでいい。
主役じゃないとは言ったけど間違いなくMVPの選出2位。
4.イダイナキバ @ イバンのみ
テラスタイプ: ほのお
特性: こだいかっせい
性格: いじっぱり
222(252)-194(204)-152(4)-65-74(4)-113(44)
じしん / アイススピナー / じゃれつく / こらえる
調整意図:4振りランド抜き、残りHA
今期はとある方*2に構築相談に乗ってもらっていたのだが、コライドン構築に対する対面駒としてオススメしていただいたので使ってみたところ、かなり使用感がよかったのでそのまま採用。
地面フェアリー氷の技範囲が非常に優秀+イバンの実が読まれないので、数多くのコライカミを葬っていった。コライドンが多かった序盤に安定して順位を上げられたのは間違いなくこのポケモンのおかげ。
最初はじゃれつくではなくがむしゃらだったが、ガチグマとヘイラッシャに打つくらいで機会が多くなく、テラスのないコライドンをワンパンできるじゃれつくにした。途中から増えたグライオンは交代読みでアイスピを打つくらいしか抵抗できないので、高速スピンを検討したが汎用性に欠ける(ステロに弱くないし、S上げてもあまり活きない)ので今の技構成に落ち着いた。
こらイバで行動保証を得られるのでコライ以外に選出することもできそうなのだが、結局選出機会はあまり多くなかった。先制技に弱い点がオオニューラと被っていたり、パオウーラに弱かったりでパーティのバランスを考えるとこの枠は別のポケモンの方がよかったかもしれないが、SVで初めて最終3桁を取ったときも使っていたポケモンで愛着があるので活躍してくれて嬉しい。
選出5位の対コライドン秘密兵器。
5.パオジアン @ ラムのみ
テラスタイプ: でんき
特性: わざわいのつるぎ
性格: いじっぱり
155-189(252)-101(4)-99-85-187(252)
つららおとし / テラバースト / ふいうち / つるぎのまい
受け構築への崩し枠。もともと炎オーガポンを使っていたが、ホウオウ構築にプレイングで敵わなかったのと、ドオーランドがキツかったのでパオジアンに変更。鉢巻悪テラスや珠身代わりなども候補にあったけど、一番使いやすそうだったので状態異常対策もできるラム剣舞型を採用してみた。
いい感じに相手の構築を崩せた試合もあれば、結局相手のプレイングがうまかったり安定しなかった。全然使いこなせるレベルまで練度が上げられず、相手視点キツいのかキツくないのかよくわからないまま終わってしまった感がある。
選出6位の見せポケ諸説枠1。
6.テツノツツミ @ ブーストエナジー
テラスタイプ: ゴースト
特性: クォークチャージ
性格: おくびょう
139(60)-90-134-169(196)-80-206(252)
ハイドロポンプ / フリーズドライ / みがわり / アンコール
何の変哲もない普通のペンギン。相手のパオラオスランドカイリューが嫌で、その辺に強そうな顔をしてるポケモンを探した結果、無難なところに行きついた。
この環境では眼鏡や珠のアタッカーじゃないとやっていけないと思ってるけど、フィールド依存だと苦しいとも思ってブエナにした。単純に考察不足でもある。選出噛み合えば強いけど火力が全然足りないしドロポンも威力0なのでだいたいの禁伝に対して無力。悲しい。それでも最低限パオの氷柱に受け出せたり削れた相手を上から縛れたりするのでオオニューラが出せないときにちょくちょく選出した。
見せポケ諸説枠2だけど何気に選出4位。
選出
※画像は左から[選出率][勝率][初手率][初手勝率]。
◯コライドン
→ミライドン+イダイナキバ+ガチグマorオオニューラ
相手にガチグマ、パオがいなければキバ先発でもいい。初手のとんぼのコライドンが多かったので、受けに出てくるカミ、グライ、ランドを晴れオバヒや活性アイスピで落とせればEasyWinを狙える。キバのこらイバが読まれなければ1,2体持っていけるので微有利。
◯ミライドン、黒バド、テラパゴス(特殊禁伝)
→ミライドン+ガチグマ+オオニューラ
初手ミライドンで対面操作後、相手の地面を起点にガチグマ展開orオオニューラで荒らした後にガチグマミライで詰めていく。ミライドン構築はオオニューラで剣舞できれば全部貫ける。黒バドもオオニューラでの全抜きを目指す。テラパゴスはミライドンの挑発でロックカットを止めてオオニューラで貫くのが理想だが、僕が下手くそなせいで結構負けた。
◯ザシアン、白バド(物理禁伝)
→ミライドン+@2
ガチグマニューラの場合、特殊禁伝とやることは一緒。初手にザシアン白バドと対面したらテラスを切ってオバヒを打ちたい。トリルが止まらなさそうなら少しでも抗うためにこらえるキバを出したりした。ガチグマをうまく展開できれば1匹で勝てるときもある。
◯ホウオウ、ダイナ(受け)
→ミライドン+パオ+@1
ミライドンの挑発と電気テラバパオでうまく崩していきたいが、当然相手も対策しているので別に有利ではない。たくさん当たった訳ではないのでこっちの練度を上げられていないという話な気がする。プレイング頑張ろう。
ポケモン
キツい
〇パオジアン
→初手対面して有利なポケモンがパーティにいないのが冷静に考えて頭おかしいポイント1。初手ミライドンで炎テラス→氷柱受け→流星オバヒ→襷→脱出→オオニューラorツツミで処理する。氷柱で怯み、流星外しなど加味すると初手に出てくるだけで苦しい。素直にハッサムなりラオスなり入れておくだけで結構違ったはず。初手鉢巻ステラテラバは全部負けた。
〇ハバタクカミ
→こちらのミライパオがカミを誘ううえ、ツツミがいるのでなおさら出てきやすい。初手ブエナはほぼマジフレ。わかっているけど別に受け出せるポケモンがいないので甘んじて受け入れ、オオニューラで剣舞の起点にして切り返す。初手ムンフォもいるけどその場合は電磁波なので早急に落とす必要あり。コライドン構築のカミは晴れオバヒやキバのこらイバ地震で処理できる。
〇水ウーラオス
※非選出が51試合なので実質 47/98 (48%) 。
→こちらにパオがいるので選出率も高く、かつ初手ミライで炎テラスを切る都合上、一貫が取られやすい。オオニューラも積まなきゃワンパンできないし、アクジェで縛られがち。ガチグマもテラスがなければ弱点つかれるので苦しい。こっちミライドン構築なのにラオスがキツいの頭おかしいポイント2。
→ガチグマで起点にしていきたいけど、そこで刺せなかったらミライニューラが不利を取るので難しい。安易に積まずランドへ削りを入れたり交代際にブラムを刺してうまく試合を回していく必要あり。途中から草結びが増えてしんどかったが、テラスが残っていれば草結びのタイミングで瞑想→テラス月の光で実は間に合う。
あとがき
シーズン20お疲れ様でした!冒頭に書いた通り今回目標の最終3桁を取ることができました!
シーズンの序盤、中盤はそこそこ勝てていても、終盤の環境の変化についていけずズルズルと落ちていくことが多かったのですが、今回はなんとかキープできました。今までは時間を言い訳にして構築をいじったりプレイングを見直したりすることをサボり惰性で潜ってしまっていたような気がします。前期は考えることを止めずに最後まで色々試したのが結果に繋がったのかなぁと。それでもこうやって記事を書いていると弱い部分やまだ何かできたであろう部分が目につきますね。このゲームは考えた分だけ結果に結びつくゲームだと思うので今後も時間の許す限り頑張っていきたいです。
前回記事を書いたのが1月なのですが今見返すと、今年は人との交流をもう少し積極的にしていこう、みたいなことを書いていました。ここ半年でデカヌチャンカップ[*3](#f-47bc549f "デカヌChannel(https://www.youtube.com/@TinkerChannel59)
デカヌチャンカップ自体の説明は不要かと思いますが、実は僕がイラストを描いています(この記事をわざわざ見る人はだいたい知ってるかと思いますが)。立場上、僕は部外者なのですが、せっっかくなので宣伝しておきます。運営の皆様いつも良くしてくれてありがとうございます。レギュGイラスト途中で止まっていてすいません…2回目のレギュGのときまでには全部描きます…! 完全に運と流れが味方したのですが、僕がちゃっかり本戦出場してちゃっかり優勝した大会のアーカイブは、オオニューラがめちゃくちゃカッコいいのでよかったら見てください。終了後のインタビューは見ないでください。 【#ポケモンSV】第14回デカヌチャンカップ -本戦配信- - YouTube ")の本戦出場や初めてのオフ*4、2回目のオフ*5を経て多少は交流の幅が広がったような気がしています。珍しく有言実行できました。今後もほどほどに仲良くしていただけれると嬉しいです。
大して面白くない文章をダラダラ書いても仕方ないのでこの辺で。改めまして対戦して頂いた方、応援してくれた方ありがとうございました!!
Special Thanks