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2回にわたってホルモン治療の変化について書いてきましたが、ホルモン治療には様々な副作用が伴う可能性もあります。今回は、私自身には現れなかったものの、一般的に注意すべき副作用についても紹介します。

髪の毛が薄くなる

これについては、私自身は今のところ大丈夫ですが、遺伝的に親や兄が薄毛なので、少し警戒はしています(笑)。今から髪のケアには気をつけていきたいと思っています。髪の洗い方やケア方法にも意識を向け、少しでも予防できるようにしています。

体重の増加

ホルモン治療を始めてから、私の場合は少し体重が増えましたが、体型が大きく変わるほどではなく、そこまで影響を感じませんでした。ただし、食べる量や好みが少し変わったのは不思議でした。今までそれほど好きではなかった食べ物を急に欲するようになるという変化があったのです。

健康診断の結果

ホルモン治療を始めてから、体の変化をいろいろと実感してきました。体重や筋肉の変化などの良い点も多くありましたが、一方で、健康診断の結果に少し気になる点が出てきたのも事実です。

手術前の年の健康診断の結果では、「要経過観察」という判定が出ました。これまで大きな問題は感じていなかったものの、定期的な検査で数値が基準値を外れていることが指摘されました。特に、肝機能や脂質(LDLコレステロール)の数値に軽度異常が見られ、さらに赤血球数も基準値を外れているとのことです。

ホルモン治療を行っていると、こういった数値の変化が見られることは珍しくないと言われていますが、やはり注意は必要です。自覚症状がない場合でも、定期的な検査を受けることで自分の体の変化を把握し、適切な対応を取ることができます。

実際、私の場合もホルモン治療を始めてから食生活や運動習慣を見直すようになり、少しずつ数値の改善を目指しています。

ホルモン治療をしている方、またはこれから治療を考えている方には、こうした健康診断での定期的なチェックがとても重要だということをお伝えしたいです。体の変化は嬉しいことが多いですが、健康を維持するためにも、定期的な検査で自分の体の状態をしっかりと把握していきたいです。

実際の健康診断の結果↓

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手術を受けた後

仕事が変わったことにより、慣れない環境や忙しさから、食生活が乱れてしまうことも多くなりました。コンビニやスーパーのお弁当で簡単に済ませることが増え、気づけば健康診断での結果が思わしくないものに。検査結果では、コレステロール値や血液の数値が基準値を外れ、「要治療」の判定が出てしまいました。

「これはまずい」と感じ、ここで食生活の見直しを決意しました。自分でお弁当を作ることから始め、栄養バランスを意識するようにしたのです。野菜やたんぱく質をしっかり摂るよう心がけ、ジャンクフードや油っぽいものを控えるようにしました。その結果、徐々に体調も改善し、再度の検査では数値が正常に戻りました。

今では、無理のない範囲でバランスの取れた食生活を続けています。忙しい時でも、お弁当を作ることで体調管理を意識し、心身ともに健康を保つことができています。食生活の改善で得られたこの変化は、体だけでなく、精神的にも大きな影響を与えてくれました。

ホルモン治療や手術を経験する中で、体の変化は避けられませんが、だからこそ日常の小さな習慣が大切だと感じています。特に食事は健康に直結するため、体を大切にするためにも、これからも意識していきたいと思います。

手術後の結果がこちら↓

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まとめ

2回にわたってホルモン治療の経過や副作用についてお話しました。ホルモン治療を進める中で、声変わりや筋肉の発達、体毛の変化といった身体的な変化はもちろん、副作用や健康面での注意も必要です。私自身、定期的な検査をしながら、自分の体の変化をしっかり観察してきました。

ホルモン治療を始める前は不安がありましたが、体の変化と共に自分に自信を持てるようになり、自分らしく生きられることの喜びを感じています。副作用に対しても、しっかりと対応策を講じることで、大きな問題なく治療を続けられています。

体の変化を楽しみながら、健康にも配慮して、今後もホルモン治療を続けていくつもりです。今後治療を考えている方や、同じようにホルモン治療を受けている方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。

これからも自分らしく、前向きに人生を歩んでいきたいと思っています!

筋肉がつきやすくなった

ホルモン治療を続ける中で、特に大きな変化を感じたのは「筋肉がつきやすくなった」ということです。これまでは筋肉がつきにくかった部分も、治療を始めてからは前腕から上腕、肩にかけて目に見えるほど筋肉が発達しました。手首は元々細いままですが、筋肉がついたことでTシャツが少しキツくなるほどに変わりました。体重計に乗ってみると、筋肉量が増え、体脂肪率が減っているのを確認できたのも励みになりました。驚くことに、特別な筋トレをしなくても日常の仕事や運動だけで筋肉がつくのを実感でき、本当に驚かされました。

特に感じたのは、足の筋肉がついたことで走るスピードが上がったことです。バスケをしていると周りから「スピードが速くなったね!」と言われることが増え、自分でもその変化に気づいていました。ジャンプ力も上がり、リバウンド争いで背の高い相手に挑むことができるようになりましたが、やはり身長のハンデがあるため負けてしまうことも多いです(笑)。それでも、この変化は自分にとってとても嬉しいもので、スポーツや日常生活がさらに楽しくなりました。

最も嬉しかったこと

ホルモン治療を通じて最も嬉しかった変化は、やはり「筋肉が増えたこと」です。力仕事ができるようになり、体がしっかりしていくことで自分に自信が持てるようになりました。今の整体の仕事でも、毎日体を使うことで自然に筋肉がついていくのを感じており、これからもその変化を楽しみにしています。体が男性らしく変わっていく過程で、精神的にも前向きになり、自分らしさを感じられるようになったことは本当に大きな成長です。

振り返って

ホルモン治療の変化を振り返ると、当初は期待と不安が入り混じっていました。「声がどれくらい変わるのか?」「筋肉がつくのか?」「体毛が濃くなるのか?」といった未知の部分に対して様々な思いがありました。しかし、実際に治療を続ける中で少しずつ自分の体が変わっていく様子を感じることができました。声変わりは最初は微妙な変化でしたが、数ヶ月を経て周りから「声が変わったね」と言われるようになり、自分でも低くなったことを実感しました。確かに喉の痛みやガサガサ感など戸惑うこともありましたが、それも自分が男性として変化している証だと思えば嬉しいものでした。

肌荒れや体毛の変化にも悩まされました。ホルモンバランスの変化でニキビがひどくなり、特に顔や顎の下にできた吹き出物に苦しんだ時期もありました。ですが、洗顔方法を変えることで改善し、今では肌荒れはほとんど気にならなくなりました。そして、体毛が濃くなったこともまた男性らしさを感じる要素の一つでした。特に髭が濃くなったことに驚き、剃る頻度が増えたものの、今ではケアの方法も確立でき、うまく付き合っています。

ホルモン治療を続けてきた数年を振り返ると、大変な時期ももちろんありましたが、それ以上に得たものが多く、心から満足しています。体が男性らしく変わっていく過程は、自分がずっと望んでいたことであり、その実感が少しずつ湧いてくるのは本当に喜ばしいことです。体が変わると同時に心も前向きになり、自信がついたことで日常生活もさらに充実しました。

ホルモン治療を通じて得た体の変化は、自分の人生において大きな支えになっていると感じます。これからもこの体の変化を楽しみながら、日々新しい自分に出会っていくことを楽しみにしています。治療を始める前は多くの不安や迷いがありましたが、今ではそのすべてが自分にとって大切なプロセスだったと思えます。これからも、この体と心を大切にし、自分らしく生きていきたいと思っています。

9月13日に載せた、ホルモン治療を始めるまでの道のりとその後で、5回目の注射で出血があったと話しましたが、その後、ホルモンの量を増やしてもらったことで出血もなくなりました。そして、そこからは体の変化をしっかりと実感するようになりました。今回は、治療後に感じた主な変化についてお話しします。

声変わり

最初はほんの少し声が低くなったかな?という程度でした。しかし、その後、まるで風邪をひいたような喉の痛みが続き、声がかすれるような感覚が出てきました。私は元々喉を痛めやすい体質だったので、喉の痛みがホルモンの影響なのか風邪なのか分からず、2、3ヶ月はそんな状態が続いていました。

半年が過ぎる頃になると、周りから「声、どうしたの?」と聞かれるようになり、少しずつ声変わりを実感。1年くらい経つ頃には、喉仏が出てきて、声もしっかりと低くなりました。ただ、個人差が大きいようで、私は声変わりが安定するまでにかなり時間がかかった方だと思います。2年くらいは喉に違和感が残り続けました。

一番ショックだったのは、カラオケで今まで歌えていた曲が歌えなくなったことです。どんな風に声を出せばいいか分からなくなり、好きな歌が歌えないもどかしさがありました。でも最近では、低い声でも歌える曲を見つけて楽しんでいます。

肌荒れ

ホルモンバランスの変化で、肌荒れがひどくなり、特に顔のニキビが悩みでした。ちょうどコロナ禍でマスクを常にしていたため、顎の下が特に荒れやすく、まるで思春期の男の子のようにニキビだらけでした。

このニキビ問題は2年ほど続き、いったんホルモン治療を休んだときに少し改善しました。そして、再開する際には「もう肌荒れは嫌だ!」と思い、彼女に相談して洗顔方法を変えてみました。すると、ニキビはほぼなくなり、今はトラブルの少ない肌を保っています。もしニキビで悩んでいる方がいたら、洗顔方法のアドバイスもできますので気軽に聞いてください!

体毛

元々体毛が濃い方でしたが、ホルモン治療を始めてからさらに濃くなりました。特に、足、腕、脇、髭、鼻毛が一気に濃くなり、特に髭が目立つように。最初はどんな髭剃りがいいのか悩みましたが、皮膚が弱いこともあり、色々試してみた結果、皮膚に優しい髭剃りを見つけました。これがかなり良くて、同じように肌が弱い方にはぜひおすすめしたいです。

それから、鼻毛が驚くほど伸びるようになりました(笑)。すぐに鼻が痒くなってしまうんです。ホルモン治療って、こんな細かい部分にも影響があるんだと驚かされました。

整体を受けること自体、実は私にとってずっと不安の原因でした。特にトランスジェンダーである自分にとって、体を触られることには、他の人が感じない特有の不安がありました。

自分の身体が嫌だと感じていた時期

性別適合手術をする前、私は自分の身体に強い違和感を抱えていました。治療やケアのために整体などに行きたくても、自分の身体が嫌いでどうしても足が向かない。どこかで、「トランスジェンダーであることが知られるんじゃないか」「自分の体型が気になってリラックスできない」という心配が、常に頭をよぎっていました。

また、整体などのケアを受けることで、体を大事にしたい気持ちはあるものの、リラックスできるのか不安で結局行けずじまいでした。

同じ悩みを抱えている人がいるかもしれない

私がそんな悩みを抱えていたように、他にも同じように体のケアを受けたいけれど、不安で行けないトランスジェンダーの方がいるのではないか?と思い始めました。そんな時、自分が整体師としてその悩みに向き合える場所を作れたら、少しでも安心して来てもらえるのではないかと思うようになったのです。

トランスジェンダーでも安心できる整体

男女年齢問わず通える整体なので、来る人が特別に気を遣わず、自然体で来てもらえるようにしています。整体を受ける側として、リラックスできる環境が一番大切だと思うからです。

私自身がトランスジェンダーだからこそ、気にするポイントや感じる不安に寄り添えると信じています。そして、個人サロンとして運営することで、周りの目を気にせず、安心できるプライベート空間を提供できることが強みです。特に、「他の人が気になる」「人目を気にしてしまう」という方にも、気軽に訪れてもらえるサロンにしたいです。

そんなサロンを目指して

このサロンは、トランスジェンダーだからこそ感じる不安に寄り添い、悩みを共有できる場所でありたいと思っています。もちろん、誰でも通いやすいように、普通の整体としても提供していますが、安心して体のケアを受けたいトランスジェンダーの方にとっても、通いやすい場所を作っていきたいです。

リラックスできて、気兼ねなく来られる整体サロン。そんな場所を目指して、日々取り組んでいます。

HSP(Highly Sensitive Person)だと気づいてから、これまで感じていた多くの悩みの理由がわかり、少し気持ちが楽になりました。会社で働いている時に感じた疲れやすさやストレスの原因が、HSPの特性によるものだと理解できたのです。

HSPとして感じた悩み

• 疲れやすさ:他の人と同じ業務量でも、私は早く疲れてしまい、エネルギーを消耗していました。
• ストレス:小さなことにも過度に反応してしまい、ストレスが蓄積しやすかったです。
• 体調不良:ストレスで体調を崩すことが頻繁にありました。
• 感情への敏感さ:他人の感情に影響を受けやすく、人の顔色を伺うことが多かったです。
• 大人数が苦手:大勢の人がいる場ではエネルギーを消耗し、疲れやすいという問題がありました。

こうした悩みから、会社勤めが自分に合わないのではないかと感じるようになりました。

転職を繰り返す理由

転職回数が多く、履歴書も職歴でいっぱいでした。面接では、「すぐに辞める人」と思われがちで、責任感を持って仕事をしていた自分には、その評価がプレッシャーになっていました。

とはいえ、どの職場でも与えられた仕事は全力でこなし、責任感を持って働いてきました。自分で考える限り、長く勤めた職場でもそこそこ仕事ができていたと思います。

しかし、どこかで感じていたのは、やりがいが不足しているということでした。自分が情熱を注げる仕事に出会えないまま、転職を繰り返していたのかもしれません。

独立への決意

HSPであることを自覚し、会社勤めの限界を感じた私は、独立することを考え始めました。自分のペースで、自分らしく働ける環境を作りたいと考えた結果、整体師の道を選びました。

トランスジェンダーの通いやすい整体を目指して

そして、私が目指す整体は、特にトランスジェンダーの方が安心して通える場所にしたいと考えています。自身がトランスジェンダーであることから、体のケアに対して不安を感じる方の気持ちがよくわかります。だからこそ、誰でも安心して体を預けられるような、理解と配慮のある整体を提供したいと思っています。

トランスジェンダーであることに不安を感じる方々が、気兼ねなく来られるような場所にし、さらにHSPとしての繊細さを活かして、一人ひとりに丁寧に向き合いながらサポートしていきたいです。

新しい職場では、障害のある方々のお泊まり施設で働いていました。利用者の方が一泊二日、親元を離れて過ごす練習をするという施設です。人のためになる仕事ということもあり、私はやる気満々でこの仕事に取り組んでいました。

人懐っこい子どもたちとの楽しい時間

利用者の方々は、人懐っこい子が多く、すぐに打ち解けることができました。毎日一緒に過ごす時間は本当に楽しく、やりがいを感じていました。何よりも、この仕事では自分を偽らずに過ごせることが一番嬉しかったです。

アルバイトの子やパートの方たちともすぐに仲良くなり、彼らも私をしっかりと「男性」として扱ってくれました。これまで、職場では性別の違和感を感じることが多かったので、自分らしく働ける環境が本当に幸せでした。

みんなが頼ってくれたり、慕ってくれる場面も多く、「本当に楽しい仕事だな」と心から思っていました。

体調の変化と心のバランス

しかし、夜勤があったことが大きな負担となってしまいました。お泊まり施設ということで、利用者の方が安心して過ごせるように、夜勤のシフトもありました。最初は問題なくできていたのですが、次第に体調を崩してしまいました。

生活のバランスが乱れ、メンタルも崩れてしまうことに。熱がないのに風邪のような症状が1、2ヶ月も続き、原因がわからないままでした。何をしても体調が回復せず、仕事を続けることが難しくなってしまいました。

自分の限界と新しい発見

そんな中、1年間ほど勤めた後に、私は退職する決断をしました。その時、自分の体調不良や精神的な不調の原因を探っていく中で、私はHSP(Highly Sensitive Person)であることがわかったのです。

HSPは、環境や人の感情に対して非常に敏感な性質を持っている人のことを指します。これが、私の体調不良やメンタルの不調に大きく関わっていることに気づいた時、少しずつ自分を理解できるようになりました。

この経験を通じて、「自分らしく生きること」をさらに深く考えるきっかけになりました。新しい環境で頑張ってみたことは間違いではなかったと思いますが、自分の特性や限界を知り、自分に合った生活や働き方を模索していくことが大切だと実感しました。

最後に

新しい職場での経験は楽しく、たくさんのことを学びましたが、体調や心のバランスを崩してしまったことで、改めて自分自身を見つめ直す機会になりました。

今は、無理をせず自分のペースで歩んでいこうと思っています。これからも、自分らしく生きていくために新しい挑戦を続けていきたいです。

長年勤めた会社を辞め、新しい職場での生活が始まりました。最初は不安もありましたが、今では自分らしく働けていることに本当に感謝しています。ここでは、新しい環境で感じたことや、経験したことを少しお話ししたいと思います。

自分を理解してくれる環境

新しい職場では、事前に知り合いに自分がトランスジェンダーであることをオープンに伝えており、その反応が非常にポジティブで「全く問題ないし、むしろそっちの方がしっくり来る」と歓迎してくれたことで、自分を否定される心配がなくなり、安心感を持って新しい環境に飛び込むことができました。

この一言が、私にとって大きな精神的な支えになり、新しい職場で働き始めることへの不安を感じることなく、前向きに取り組むことができたのです。

新たな挑戦への期待

また、新しい職場は新規事業の立ち上げに関わるものだったので、これまでの経験とは違う新しい挑戦が待っていました。この点については、少しも不安を感じず、むしろ期待感でいっぱいでした。経営やビジネスに以前から興味があり、1から事業を作り上げることができるチャンスだと思えたからです。

今までの仕事はもちろん充実していましたが、今回は自分自身が新しいステージで成長できる機会だと感じていたので、ワクワクする気持ちが強く、早く仕事に取り掛かりたいという意欲がありました。

自分らしく働ける喜び

そして何より、新しい職場で自分らしく働けるという確信がありました。これまで、職場では常に「自分の性別」をどう見られるかに気を使っていましたが、新しい職場ではその心配が不要でした。

男性として扱われることが当たり前になり、自分のアイデンティティを尊重してもらえる環境で働けることが本当に嬉しかったです。性別に関するストレスが一切なく、ただ仕事に集中できる環境は、これまでの私にとって大きな変化であり、心から感謝しています。

最後に

新しい職場でのスタートは、期待に満ち溢れたもので、不安は一切ありませんでした。自分らしく働ける喜び、そして新しい挑戦に対するワクワク感が、これからの人生に大きな希望をもたらしています。