退職お父さんのお金の話 ➖ 投資・FP・趣味について呟きます ➖ (original) (raw)

退職お父さんだよ。

「ほったらかし投資術」はほぼ固有名詞でありまずは「」付きで語るべきものだよ。それは決して、なんでもいいから投資してほったらかしにする、ということではない。

山﨑元さん(故人)と水瀬ケンイチさん、というインデックス投資の元祖のような人たちが著者の本「ほったらかし投資術 全面改訂第3版」という書籍こそ「ほったらかし投資術」を定義し、具体的な投資方法を説明し、その根拠を明らかにしている。多分この本が「ほったらかし投資術」の原典なのだと思う。

全面改訂 第3版 ほったらかし投資術 (朝日新書)

具体的な投資方法はユーチューバーさんたちもよく紹介している「インデックス投資、それもオールカントリーに投資して、あとは決して売らずにほっておく」ということだ。ただその前に「ほったらかし投資術」という言葉にもう少し抽象的な形で定義を与えている。紹介している動画も見たことがあまりないのでここでその定義を紹介しておきたい。

「ほったらかし投資術 全面改訂第3版」の4ページにその定義が以下のように記載されている。

プロが考える最善の運用に大きく劣らず、なるべく簡単に実行できる、個人にとっての資産運用の具体的方法

これがその定義だよ。味わいがあるというかよく考えられているというか、、、色々な投資がこの定義からは外れてしまう。もっとも普通の投資手法である投資対象を選んで安い時に買って高い時に売る、という投資方法は「簡単に実行できる具体的な方法」ではないんだ。例えば個別株への投資、たくさんある個別株のどれをターゲットとしていくらで買っていくらで売ればいいのかなんて分からないし、誰も教えてくれない。PBR, PER, ROEで割安、割高を見るというけど、具体的な数値は分からない。不動産でも同じだよ。どの物件をいくらで買っていくらで売るのかなんて分からないし教えてくれない。

さらに厳しい条件がここには含まれているね。それは「プロが考える最善の運用に大きく劣らない個人の資産運用」という条件だ。これは想定される運用の成果がその分野のプロの運用に見劣りしない、ということを説明できる必要がある。論理と実績でこれを言える投資方法を提示するのは並大抵ではできない。

著者たちは本当によく考えて個人で出来る運用方法を提案し、その方法がプロが考える最善の運用に大きく劣らないことを論理と実績で示している。素晴らしいことだよ。次回以降ではこの書籍からいくつかのポイントを紹介していきたいと思う。