新宿区 高田馬場 刀削麺 でおすすめのお店 (original) (raw)

陝西面館

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【《ガチ中華》西安名物・三合一麺を食す】 ※コメント返しは原則お休みしてますので、記入ご遠慮ください(参考通知とオフ会の御礼は記入OKです) Retty初投稿!! この夏、高田馬場にOPENした 中国の陝西省の麺料理店『陝西面館』。 …陝西ってどこやねん? という方は最後の画像の地図参照。 中国の内陸部に位置し、 省都の西安は古くは「長安」と呼ばれ、 西周・秦・漢・隋・唐などの諸王朝の都として栄えた。 これは中国の近世農業史が専門の、 私の大学時代の恩師の受け売りになるが、 黄河が「コ」の字型に蛇行するオルドス高原で 豊富な有機養分を含む土壌を黄河の水が削り取って、 下流域の西安付近に運んでくるため、 この地域は古来より肥沃で小麦生産が盛んである。 …そのためか、この地域は 刀削麵など麺料理や、 餃子など小麦料理が有名だ。 ■三合一麺 …1280yen 三合一ビャンビャン麵。 牛肉のジャージャー、卵とトマトの炒め物、牛肉の角煮、 3種のトッピングを合わせて「三合一」。 西安でも有名な麺料理です。 丼の側面には、西安の世界遺産、 始皇帝の兵馬俑の兵士が麺を伸ばすイラスト。 また日本でも『西遊記』でお馴染みの 玄奘法師三蔵がインドより持ち帰った経典を収めた 西安の名所『大雁塔』のイラスト。 …昔、私も現地行きましたよ(笑) それから丼の内側に 「関中老椀面」の文字。 「関中」の「関」とは 古来より長安を守る首都防衛の要衝、 「函谷関(かんこくかん)」の事。 箱根八里の歌詞の 「箱根の山は天下の嶮(けん)、 函谷関もものならず」の函谷関ですね。 で、「関中」とは“函谷関の内側” つまりは長安の都の周辺地域を指します。 …ちなみに「関中」は 日本の「関東」「関西」の語源でもある。 飛鳥・奈良時代に 日本が中国から律令や 条坊制(碁盤の目状の都市区画)や 仏教などを学んだ時期に、 この「関中」の概念も日本に輸入される。 そして天武天皇の代に都を守るために、 東山道の不破関、 東海道の鈴鹿関、 北陸道の愛発関 3つの関所を置くとともに 中国の「関中」に倣って関所の東側を 「関東」と呼ぶようになったのが、 その語源です。 …おっと、まさかの丼の文字から 話がメチャ脱線したわ(笑) グルメのレビューに話を戻すが、 丼の底のタレにビャンビャン麺を絡ませてひとくち、、、 辣油の辛さは控えめで、 牛肉のうま味、トマトの酸味甘味が調和。 フツーーに美味いです(笑) 以前の投稿でも触れたが、 中華圏のまぜそばって日本の「油そば」と、 少し文化が異なるが、食べ歩くと面白いモノが多く興味が尽きない。 そしてゴワゴワなビャンビャン麵は アトランダム形状で食感は面白くコシも強い。 牛の角煮がほんのり 甘辛でプニプニと柔らかく最高。 最後は卓上の辣油で味変してフィニッ~シュ! ~あとがき~ 以上、『陝西面館』で西安名物・三合一を堪能。 美味しくて店主のオッチャンも凄く親切な方。 店の看板には中国のムスリムを指す 「清真」の2文字も確認でき、 西安料理でありハラール料理の要素もある。 非常に面白い店でした。 今回紹介させてもらった、 黄河流域の肥沃な土地に支えられた、 陝西の小麦粉料理。 丼に描かれた 西安の大雁塔や「関中」の意味合いについて 触れながら訪問いただけると幸いだ。

高田馬場駅 徒歩4分(320m)

中華料理/刀削麺