<2024春>アニメ振り返り (original) (raw)

書いていきます。

※今回からネタバレとなる箇所についても白文字反転してないのでご注意ください

▼前回のやつ

5位: 夜のクラゲは泳げない

あらすじ(公式サイトより)

“私”も誰かみたいに輝きたい。

明日話すべき話題も、今週買うべき洋服も、 全部スマホ(トレンド)が教えてくれる。

何者かになってみたい——そんな願いを持つ間もないほどこの世界は忙しい。

活動休止中のイラストレーター“海月ヨル”

歌で見返したい元・アイドル“橘ののか”

自称・最強Vtuber“竜ヶ崎ノクス”

推しを支えたい謎の作曲家“木村ちゃん”

世界から少しだけはみ出した少女たちは匿名アーティスト“JELEE”を結成する。

自分じゃない“私たち”なら——輝けるかもしれない。

数々の名作を生み出した制作会社・動画工房が手掛けるオリジナルアニメです。動画工房だけあってやはり作画はつよつよ。

放送と同時にWebラジオボイスドラマコミカライズなども続々更新され、さらにはJOYSOUNDやマリオンクレープなどさまざまな媒体とのコラボが発表されるなど、かなり宣伝にも力が入っている印象を受けました。

放送中SNSでは百合アニメだと囃されることが多く、実際そういう側面もあるのは間違いないですが、どちらかというと主題は「過去の出来事で自分に自信が持てなかった主人公たちが、さまざまな出会いを通して成長していく青春アニメ」かなと思います。

まぁ同クールに「ガールズバンドクライ」や「ささやくように恋を唄う」、「響け!ユーフォニアム」などなど女同士の関係性がアツい音楽アニメが放送されていたので、それらと並べて言及されることが多かったというのもあるかもしれません。

▼当時公開中だった映画「トラペジウム」も含め、人間関係ギスギス音楽系アニメ四天王と評された

多分こんな感じ https://t.co/Bo7QigXFVE pic.twitter.com/Iwv1As5PrX

— スライム先輩 (@iF6DHwSSFt0yQou) 2024年6月3日

なんなら同時期に劇場版「ぼっち・ざ・ろっく!」も公開された上に、「変人のサラダボウル」とかいう謎の岐阜アニメでも突然イカれたガールズバンドが結成され、2024年の春はガールズバンドアニメ大戦国時代とも言える状態になっていましたね…。

▼謎バンド「救世グラスホッパー」。最終回にメンバーがインサイダー取引で捕まり解散した模様

いくらガールズバンドアニメ全盛期といえど、バンドメンバーに異世界転生者と宗教家が紛れ込んでいて最終回にインサイダー取引で捕まる系ガールズバンドは変サラ以外に現れんやろなぁ pic.twitter.com/HVoWREIYK0

— すが (@reverse_concept) 2024年6月20日

好きなキャラ: 光月まひる

出典:『夜のクラゲは泳げない』7話

本作の主人公、光月まひる。小学生の頃は絵を描くことが好きで「海月ヨル」という名義でイラストを描いていましたが、自信作だったクラゲの壁画を同級生に変な絵だと思われたことがトラウマになり、絵を描かなくなってしまいます。

以降は周りに合わせ「普通の女子高生」として生活してきたまひるですが、例のクラゲの絵の前で、その絵が好きだと言う元アイドルの山ノ内花音に出会い、彼女の音楽活動に協力することに。匿名アーティストグループ「JELEE」を結成、イラスト担当として再び絵を描き始めることになります。

まひるの幼馴染であり人気VTuber「竜ヶ崎ノクス」としても活動している渡瀬キウイや、花音のアイドル時代の熱烈なファンであり音大附属高校に通うお嬢様の高梨・キム・アヌーク・めいも加わり、4人で活動を始めたJELEE。

ちょっとしたきっかけもあって順調に知名度を伸ばしていくJELEEですが、まひるは他の3人が元アイドル・人気VTuber・音楽一家のエリートと華々しい実績を持っているのと比べ、自分だけが凡庸な存在なのではないかと悩みます。加えて、自分の描いたものより二次創作イラストの方が上手いと言う世間の評価も目の当たりにし、どんどん黒い感情に侵食されてしまいます。

▼心ないコメントに曇るまひる(かわいい)

出典:『夜のクラゲは泳げない』5話

花音からの励ましと愛(?)の言葉をかけられ、少し元気を取り戻したまひるですが、以降も自分の実力に対する劣等感は依然として残り続けていました。

そんな中、まひるイラストレーターとしての仕事の依頼が舞い込みます。それは、渋谷で開催される人気アイドルグループ「サンフラワードールズ」の大晦日バーチャルライブイベントのMV用イラスト&バーチャルキャラクターのデザインの依頼という、非常に大きな仕事でした。

しかしサンフラワードールズは花音がかつて所属していたアイドルグループであり、花音の母親である雪音がプロデューサーを務めています。花音はとある事件をきっかけに決裂のような形でグループを脱退しており、言わばこのグループは花音にとって因縁の相手になります。その事件の際に母親である雪音が自分に冷たい言葉を投げかけたということもあり、花音と雪音の関係も非常に険悪なものとなっていました。

当然、花音はこの仕事を受けることに難色を示し、まひるは悩みます。JELEE、もとい花音はまひるが多少下手な絵を描いても手放しで褒めてくれるという優しい環境ですが、これは裏を返せばぬるま湯のような環境であるとも言えます。一方で、雪音はまひるの実力が未熟であることを認めた上で、その成長を評価してオファーをしていました。

葛藤の末、雪音のもとで描くことが自分の絵に自信を持つことに繋がる、ひいてはJELEEのためになると決意、JELEEとしての活動を一旦休止してオファーを受諾します。別作品の名前を出して恐縮ですが、「冴えない彼女の育てかた」で英梨々が自身の成長のために断腸の思いで倫也の元を離れたシーンを思い出し、アツくなりました。

光月まひる、これもう澤村・スペンサー・英梨々だろ…

— すが (@reverse_concept) 2024年6月1日

一方で、まひるが自分ではなく雪音を選んだこと(と同時に、雪音が娘である自分ではなくまひるの才能を見出したこと)に強いショックを受けた花音は激昂、心ない言葉でまひるを傷つけてしまいした。

▼花音の辛辣な言葉に涙するまひる(かわいい)

これまで順調だった関係がギスギスし始めるヨルクラ屈指の名シーンであり、自分も思わず「こういうのが見たかった!」と歓喜しました。

ヨルクラ9話、こういう話が見たかった

— すが (@reverse_concept) 2024年6月1日

壊れてしまった2人の仲は再び元に戻るのか、またJELEEはここからどうなってしまうのかについては、語ると長くなるのでここでは書きませんが、ぜひ本編をご覧いただければと思います。

4位: 忘却バッテリー

中学球界で名を馳せた完全無欠の剛腕投手・清峰葉流火、切れ者捕手の“智将”・要圭の怪物バッテリー。全国の強豪校からスカウトを受けていた彼らが進学したのは何故か野球無名校の東京都立小手指高校だった。さらに圭は記憶喪失で野球に関する知識も失っていた。

そしてかつて彼らに敗れ散り野球から遠ざかっていた天才たちも、偶然同じ高校に入学しており…。

物語は平凡な高校生である山田太郎の視点で始まります。中学時代シニアチームで中心選手として活躍していた山田は、試合で対戦した天才ピッチャー清峰 葉流火(きよみね はるか)と天才キャッチャー要 圭(かなめ けい)のバッテリーに圧倒され、実力差を思い知り野球を辞めてしまいます。

そのまま無名の都立小手指高校に進学した山田ですが、なぜかその天才バッテリーも小手指高校に進学していました。さらには才能がありながらもさまざまな理由から野球を辞めた選手も偶然小手指高校におり、彼らが集まってまた野球を始める、という王道ストーリーです。

変わったことがあるとすれば、天才キャッチャー要圭が記憶喪失になっていること。中学時代は智将として名が知れ渡っていましたが、記憶を失ったことによってアホになっていました。中学時代と別人になっていた要圭に困惑しながらも、彼らと仲を深めていきます。

原作はジャンプ+で連載中の漫画で、画力の高さもあって人気を博しています。一般的にスポーツ漫画がアニメ化される際は、その動きの多さから作画崩壊が起きることが往々にしてありますが、このアニメはずっと作画もハイレベルで安定していました。

要圭のcvを務めるのは皆様ご存知、宮野真守。作中でおたく風のキャラが出てきた際に、要圭を見て「まるで二次元みたいだ」と言うネタがありましたが、その際に設定資料と宮野真守の実写画像が出てくるという謎の演出があって笑いました。

突然の実写宮野真守でダメだった pic.twitter.com/oZy0S7ZdQM

— すが (@reverse_concept) 2024年6月11日

OPテーマはMrs. GREEN APPLEの「ライラック」。ちなみにライラックは花の名前で、花言葉は「青春の思い出」です。公式MVの他に、アニメ映像を用いた忘却バッテリーverの動画も公開されています。

歌詞はアニメのストーリーをそのままストレートに表現したような内容で、誰もが主人公になれるわけではないという青春の眩しさと苦しさが伝わってきます。

曲調がめちゃくちゃ好きで、個人的に春アニメNo.1オープニング曲ですね。

好きなキャラ: 山田太郎

出典:『忘却バッテリー』公式サイト

名前からしてモブキャラ感が出ている「ヤマちゃん」こと山田太郎。一応、名前は「ドカベン好きの父親に悪ふざけで名付けられた」という設定があります。

実際、清峰・要バッテリーに加えて強肩強打の遊撃手・藤堂葵や俊足巧打の二塁手・千早瞬平など、次々に登場する華々しいキャラクターと比べると、山田は髪色も身長も性格も普通です。チームに数少ない常識人なので、基本的にツッコミに回っています。

山田を語る上で欠かせないエピソードとして、7話の藤堂葵イップス回があります。

中学時代に世代を代表する遊撃手として活躍していた藤堂ですが、途中でイップスを患い一塁にまともに送球できなくなってしまいました。コンバートも提案されましたが遊撃手への強いこだわりから受け入れられず、それがきっかけで最終的に野球を辞めることになります。

今でもイップスは完治しておらず、チームのために自らポジション変更を申し出ようとしますが、部員の皆はイップスを克服する方向で頑張ろうとします。無名の公立校で藤堂以外の遊撃手が物理的にいないという状況が、一度は捨てた遊撃手へのこだわりを結果的に後押しすることになりました。

「ワンバンで投げてみれば良いのでは?」という要の発案もあってとんでもない暴投になることはなくなりましたが、それでもまだ送球は荒れているという状態。そんな時、一塁での捕球要員として山田が名乗りを上げます。

元キャッチャーで捕球センスに優れていることに加え、相手にプレッシャーを与えない安心感ある性格が功を奏し、徐々に藤堂の送球は安定していきました。完全にイップスを克服したわけではありませんが、これまでのどうしようもない状態から少しずつでも改善していく感覚は、藤堂にとって大きな救いになったことでしょう。

出典:『忘却バッテリー』7話

この作品はそのタイトルから清峰と要が主人公のように見えますが、アニメで放映された範囲ではどちらかというと藤堂と千早のエピソードがメインだったように思います。その2人に山田も合わせて、共通しているのは中学時代に清峰要バッテリーの圧倒的な実力の前に挫折を味わったこと。先述したライラックの歌詞と照らし合わせても、この作品は「主人公になれなかった少年たちを描く物語」という側面が強いのかもしれません。

そう考えると、アニメの範囲で大きな掘り下げがなかった山田に関しても、今後何かあるんじゃないかなーと思ったりはしてます。アニメ2期(未定)を待ってもいいですが、原作もちょっと読んでみようかなと思いました。

3位: アストロノオト

あらすじ(公式サイトより)

「俺に、あなたの朝ごはんをつくらせてください!」

朝食付きのアパート"あすトろ荘"を舞台にした料理人と大家さんの甘くもほろ苦い恋愛物語。

宮坂拓己は自分が作った朝食で、可愛すぎる大家さん・豪徳寺ミラのハートを射抜くことができるのか!?

……ただ、そんな恋路だけだと思っていたら大間違い。

二人の間には、ひと癖もふた癖もある住人たちが登場!

遥か彼方からやってきた宇宙人や謎のスパイロボットまで現れ、日常ではありえない不可思議な現象が巻き起こり、物語は壮大なミステリーへと飛躍する!!

地球、いや宇宙の行方を担う〈鍵〉の謎とは? 2人の恋の結末は??

元一流ホテルの料理人で現在は求職中の主人公・宮坂拓己は、ひょんなことから訪れた"あすトろ荘"の大家である豪徳寺ミラに一目惚れ。そのままあすトろ荘の朝食担当として住み込みで働くことになります。しかしミラはミボー星からやってきた宇宙人であり、とある目的のために大家をやっていて…。という感じで始まるオリジナルアニメです。

「〇〇荘」といった感じの共同住宅で生活する系の作品といえば、自分の最も好きな作品である「僕らはみんな河合荘」をはじめとして、「さくら荘のペットな彼女」や「おとなりに銀河」、「ぼくたちのリメイク」などなどエモいラブコメが多いですね。やはり同じ屋根の下で暮らすという性質上イベントを起こしやすいというのがキモになってきます。

そしてこの手の作品に共通して言えますが、個性豊かな住人たちが織りなす日常生活の描写も魅力ですね。アストロノオトも小説家の老人・山下正吉、筋金入りの無職である若林富裕とその息子である小学生・蓮、私生活はだらしない地下アイドルの松原輝子、他の住人から存在を忘れられるレベルの引きこもり・上町葵などなど、パンチの効いたメンバーが揃っており、メインのラブコメ展開以外もばっちり楽しめます。

▼雑な生活感がgood

出典:『アストロノオト』4話

正直放送前の期待値はあまり高くなかったのですが、毎週放送されるごとにその面白さに引き込まれていきました。

▼引き込まれていく様子

ただ自分のタイムラインではほとんど話題を見かけず、世間的にも特に注目されている様子はなかったようで…。もっと評価されるべき作品だと個人的には思ってます。

OP曲「ホホエミノオト」は昭和の歌謡曲のような曲調。公式フル動画を見に行くと、降幡愛が一昔前のお昼の料理番組風の映像でただただカツカレー作ってるだけのMVでめっちゃ笑いました。

このMVで行こうと決めたやつ、天才すぎる…。

好きなキャラ: 豪徳寺ミラ

出典:『アストロノオト』オープニング映像

メインヒロインであり、あすトろ荘の大家であり、ミボー星の次期王位継承者でもある豪徳寺ミラ。彼女がわざわざ地球にやってきて大家をやっているのは、王位継承の証となる「鍵」がこのあすトろ荘に隠されていることを知ったからでした。正体を隠し、同じくミボー人であるナオスケ(見た目は完全にトイプードル)とともに鍵を探そうとします。

一方、彼女に一目惚れしてあすトろ荘に住み込みで働くことになった主人公の拓己は、偶然聞いてしまった会話からミラが「ミボー人」ではなく「未亡人」だと勘違い。そんな絶妙なすれ違いをしたまま、物語は進行していきます。

▼どこで説明書を読んだのか、バズーカも使えます

出典:『アストロノオト』3話

ミラの何が良かったのかを改めて考えてみると、やはりラブコメヒロインの王道をきっちり押さえて丁寧に描写してきたことに尽きるんじゃないかなと思います。1つ宇宙人という特徴的な設定はありますが、逆に言えばそれ以外はかなりオーソドックスなヒロインでした。

共同生活をする中でふいに距離が近い瞬間があったり、地球の常識がない分ちょっと鈍感なところがあったり、かと思えば拓己からのアプローチに素直にときめく場面があったり、ライバルの女性キャラが出現した時にほんのりと嫉妬のような感情を見せたり…。

もちろん気を衒った特徴的なヒロインもそれはそれで良さがあるのですが、なんやかんや基本に忠実にやればハズレがないですね。それで作画も安定していてcvも内田真礼ならそら強い。

1つ不満があるとすれば、クライマックスがSF展開メインになっていたためにラブコメ要素がかなりあっさり終わらされたように感じた点。ここをもうちょっとじっくり描いてくれたらなぁ…。

▼クライマックスシーン。ネタバレになるので詳細は避けるが、この後SF展開に突入

出典:『アストロノオト』11話

2位: この素晴らしい世界に祝福を!3

あらすじ(公式サイトより)

交通事故(!?)によりあっけなく人生の幕を閉じるはずだったゲームを愛するひきこもり・佐藤和真(カズマ)

ひょんなことから、女神・アクアを道連れに異世界転生することに。

RPGゲームのような異世界で、憧れの冒険者生活エンジョイ!めざせ勇者!」と舞い上がったのも束の間、転生したカズマには厄介なことばかり降りかかる。

トラブルメーカーの駄女神・アクア、中二病をこじらせた魔法使い・めぐみん、妄想ノンストップな女騎士・ダクネスという、能力だけは高いのにとんでもなく残念な3人とパーティを組むことになったり、借金で首が回らなくなったり、国家転覆罪の容疑で裁判にかけられたり、魔王軍幹部を討伐したり、たまに死んだり……。

2016年冬に1期、2017年冬に2期が放送されると、2019年には劇場版として「紅伝説」が公開。さらに去年にはめぐみん・ゆんゆんの過去を題材としたスピンオフ「この素晴らしい世界に爆焔を!」が放送されるなど、大人気シリーズとなっているこのすば。

設定としては「交通事故で異世界転生したニートの主人公が美少女たちとパーティを組んで冒険する」というありきたりなものですが、ギャグの面白さとキャラの魅力が他の異世界転生系作品とは一線を画しており、ここまでヒットするのも頷けます。

▼1期放送当時、毎週botのように絶賛するオタク君の図

このすばのこのすばたる所以、メインヒロインがアクアであることが大きいんじゃないかなーとふと思ったりしました。

めぐみんとかいう最強ヒロインを擁しておきながら、あくまでメインヒロイン(?)はこの駄女神なのがこのすばの絶妙なところよな pic.twitter.com/G8KoilTGmS

— すが (@reverse_concept) 2024年5月8日

ヒロイン力(※)で言えばめぐみんダクネスの方が上な気がしますが、このビジュアルの良さ以外は色々終わっている駄女神がこのすばの「顔」を背負ってるのが、良いバランスを生み出してるのかなと()

※ヒロイン力・・・正直厳密に定義せず適当に使っているワードだが、主人公に対していわゆるフラグが立つような行動をすると高まる力みたいなイメージ

まぁ個人的にアクアを御神体とするアクシズ教の教義には共感できる点が多く、実は自分は既にアクシズ教徒なのでは…?と思うこともありました。

「迷った末に出した答えはどちらを選んでも後悔するもの。どうせ後悔するのなら今は楽ちんな方を選びなさい」という教義に深く共感したのでアクシズ教に入信します

— すが (@reverse_concept) 2017年3月16日

ネタ抜きに、教義の1つである

自分を抑えて真面目に生きても頑張らないまま生きても明日は何が起こるか分からない。なら、分からない明日の事よりも確かな今を楽に行きなさい。

などは、このすばを見る前からずっと心掛けてきた考え方なので…。

好きなキャラ: ダクネス

出典:『この素晴らしい世界に祝福を!3』7話

防御力は高いが攻撃は全く相手に当たらず、性格はドMで変態。しかし実は名門貴族ダスティネス家の出身で、正式にはダスティネス・フォード・ララティーナと高貴な名前を背負っています。

正直、2期までの範囲であればめぐみんの方が好きでした。ダクネスも良いキャラだが、所詮ドMネタ要員の域を出ないだろう、と…。が、3期後半の展開を見て、この言葉を取り下げざるを得ないなとなりました。

3期前半はいつも通りカズマたちがアホなことをしてアホな結果になるという流れでゲラゲラ笑っていたのですが、後半に入ってダクネスが何も言わず置き手紙だけを残してパーティーを去るという、少しシリアスな展開に突入します。

脱退の理由は、実家であるダスティネス家の借金を返すため、領主の元に嫁ぎに行く…というもの。納得できないカズマたちはダスティネス家の屋敷に突撃し対話を要求しますが、ダクネスは会おうとしません。それでも諦めないカズマは、潜伏スキルを用いて屋敷に侵入します。

カズマたちが屋敷に来ていることを知ったダクネスは、言葉では拒絶しながらもその表情に喜びを隠しきれていません。なんだこの正統派ヒロインムーブ…。

▼うれしそう

出典:『この素晴らしい世界に祝福を!3』9話

無事ダクネスの部屋までたどりつき説得を試みますが、それでも彼女の意志は固く、決断を変えようとはしません。しかし、はるばるここまで来てくれたカズマの思いに心動かされてか、今この時だけは彼に心身を委ねようとします。「このままあの領主にむざむざ奪われるくらいなら…いっそこのまま…」とカズマの手を取り、自分の身体に触らせて…。

まぁ結局カズマがヒヨってフラグをぶっ壊してしまうのですが、この夜のダクネスのムーブはこのすば史上最強のヒロインでした。

ダスティネス・フォード・ララティーナ、お前がメインヒロインだ pic.twitter.com/PhN1t9T8Cd

— すが (@reverse_concept) 2024年6月5日

ちなみにこの文章だけだと真面目にラブコメ展開特化のようにも見えますが、とんでもない下ネタギャグを要所要所で挟みながらやってるのでギャグとしてもクッソ面白かったです。それと同時に、このダクネス結婚騒動編はストーリーも伏線を回収しながらちゃんと筋道立っており、改めてこのすばのクオリティの高さを感じることになりました。

1位: 響け!ユーフォニアム3

あらすじ(公式サイトより)

春。北宇治高校吹奏楽部の3年、部長の黄前久美子は、期待と不安を抱いていた。

どんな新入部員がやって来るのか、部長として皆をまとめていけるのか、そして悲願の目標である「全国大会金賞」を達成できるのか――。

そんな思いを胸に久美子は部長として奔走する日々を送っているのだが、奏者としても久美子の前に大きな壁が現れる。

全国大会出場常連の強豪校から転校してきた黒江真由。手にした楽器は久美子と同じ――ユーフォニアム。華やかな音色、卓越した演奏技術、そして穏やかな人柄で周囲からも慕われる、完璧な少女。

しかし、そんな真由が時折のぞかせる影に久美子は何とも形容しがたい感情を抱く。

「たかが部活なんだし、無理してしがみつくものじゃないと思う…」

果たして久美子は真由にどう向き合うのか……。

そして、吹奏楽に懸けた青春に“卒業”が近づいてきていた――。

「いくよ、みんな」

久美子、高校最後の1年が始まる!

今期の覇権はこの作品で揺るがないでしょう。豊作と謳われた春アニメの中でも、頭ひとつ抜けていたように思います。

2015年に放送された1期の頃から、京都アニメーションが誇る超絶美麗な作画と人間関係の描写のエグさで話題を呼んでいた本作。2期といくつかの劇場版を経て、この3期がついに完結編となりました。

3期で特に話題になったのは、やはりトランペットとユーフォニアムのソリ奏者を決めるオーディションについてですね。

オーディションといえば1期終盤で、当時1年生だった高坂麗奈と、3年生の中世古香織がトランペットソロを巡って争ったという話が思い出されることと思います。演奏の実力では高坂麗奈の方が上でしたが、問題だらけの吹奏楽部のためにこれまで尽力してきた、真面目で優しい性格の香織の最後のコンクールであるという点から、香織がソロを吹くべきだと考える部員も少なからずいました。

このエピソードは公開オーディションの結果、圧倒的な実力を見せつけた麗奈がソロを吹くことになるという顛末でしたが、これと似たような構図がこの3期でも発生します。黄前久美子と黒江真由のユーフォニアムソリオーディションです。

3年間この北宇治高校吹奏楽部で頑張ってきて、部長としても部のみんなを引っ張ってきた久美子と、突然現れた転校生の真由との争いとなると、実力が大きく変わらないのであれば久美子にソリを吹いてほしいと思う部員は少なくありませんでした。

▼部長として、ちょっと面倒な1年生の"相談"に乗る黄前久美子さん。顔に出てる。

出典:『響け!ユーフォニアム3』3話

この展開で面白いのは、アニメの視聴者が部員たちの気持ちに強く共感できるような状況になっている点ですね。

視聴者は1期から今に至るまで、主人公の黄前久美子がこの3年間いかに悩み、苦しみ、成長してきたか、そして部長になってからどれだけ部のために心を砕いてきたかをすべて見てきているわけです。そしてこれまで丁寧に描写されてきた高坂麗奈との関係性を考えると、当然「クライマックスで黄前久美子高坂麗奈がソリを吹く」というシーンを見たいという気持ちがあるわけです。

そんな久美子が、3期から現れたポッと出の新キャラにソリの座を奪われるかもしれないとなると、少なからず否定的な感情が生まれてもおかしくないでしょう。「1期終盤の吉川優子はこんな気持ちだったのか…」と今になって気づいた人も少なくなかったはずです。

(※※以下、重大なネタバレを含むため注意※※)

府大会は久美子が、近畿大会は真由がソリを勝ち取り、迎えた全国大会。最後の演奏機会を懸けたオーディションは、部員全員の前で(奏者を隠した上で)行われ、部員の投票で結果が決まるという形になりました。わずか1票差の接戦の末、最後のソリストを勝ち取ったのは黒江真由でした。

正直、これにはかなり驚きました。なんやかんやお約束で最後は主人公が勝つんだろうなとどこかで思っていましたし、近畿大会でソリの座を奪われる→全国大会で奪い返して最後に麗奈と一緒に吹く、というのが王道と呼ばれる展開だとは思います。また、これは原作小説と違う結果だった(原作では久美子が全国大会のソリを務めた)ことから、真由が勝ったという展開についてSNSでさまざまな議論が沸き起こっていました。

どちらが正解かという明確な答えは存在しないという前提ではありますが、この展開は納得のいくものというか、改めてそれまでの展開を考えれば妥当な流れだったなと個人的には思います。

というのも、3期での黄前久美子が最も大事にしていたのはソリを吹くことではなく、北宇治高校吹奏楽部がベストな状態で全国大会に臨めることだったように感じたからです。もちろん誰よりも上手くなりたい、最後のコンクールで高坂麗奈と一緒にソリを吹きたいという気持ちはあったと思います。が、それは一番の願いではなかったのかなと。

そう感じた理由はいくつかありますが、1つは演奏パートに割かれていた時間です。1期や2期では各大会などの演奏シーンをがっつり時間とって描写していましたが、3期ではそれがかなり減って、どちらかというと部員同士の人間関係などについての描写が多かったように思います。

もちろん、尺の都合でカットせざるを得なかったというのもあるかもしれませんが、この作品を黄前久美子視点の物語だと捉えて考えると、「ユーフォニアム奏者として音楽について考える時間よりも、部長として北宇治高校吹奏楽部について考える時間の方が、比重として大きかった」ことの表れなんじゃないかなーと。

そして、そんな久美子が選んだ進路が音大への進学ではなく、教師として北宇治高校吹奏楽部の顧問になるという道だったのは、非常に綺麗でしっくりくる構成だなと思いました。

この辺の話は監督である石原立也氏のインタビュー記事でも少し言及されているので、こちらも読んでいただけると理解が深まるかなと思います。

好きなキャラ: 黒江真由

出典:『響け!ユーフォニアム3』8話

この作品は本当に好きなキャラがたくさんいます。

劇場版の厄介後輩ムーブから一転、久美子への特大な想いを携えて、良い意味で"弱く"なった久石奏。

最高学年として、ドラムメジャーとして、「先輩」の役割をこなすまでに成長しながらも、やっぱり幼さも隠しきれない高坂麗奈

3年間いろんな人の感情に触れ続けて、たくさん悩んで迷いながら、人間味あふれるキャラクターとなった黄前久美子

それでもこの3期においては、黒江真由というキャラクターについて語りたい、語らないといけないなと思います。

アニメ放送が始まる前から、新キャラクターとして「強豪校から転校してきたユーフォニアム奏者・黒江真由」が現れるという情報は様々な形で視聴者に提供されていました。

これは放送の約半年前に公開された2枚のキービジュアルです。主人公である黄前久美子と、それを反転させた構図の黒江真由。さらに、久美子が「私、北宇治が好き」というキャッチコピーであるのに対し、真由は「私、合奏が好き」というコピー。敵対とまでは言わずとも、久美子とは考え方が違うキャラなんだなと思わせるアオリです。

その数ヶ月後に公開された新たなキービジュアルがこちら。北宇治カルテットの4人が画面左に向かって歩いているのに対し、まっすぐ逆方向を向いて進む黒江真由。そして「すれ違う青春、交わる音楽」という文章。今までの響け!ユーフォニアムシリーズの展開を考えても、この黒江真由という新キャラクターが何か波乱を巻き起こすのだろう、と視聴者に思わせるには十分でした。

こんな不穏な雰囲気の中スタートした3期は、案の定ザワつく展開が随所に挟まれます。

特徴的だったのは3話、1年生4人が同時に部活を休むという事件があったシーン。直前に「初心者の1年生たちが麗奈の厳しい指導に苦しんでいる」「部活をボイコット、あるいは集団退部するかもしれない」という話を聞いていたのもあって、焦った久美子はその子達の家に行って直接話を聞こうとします。

これに対し真由は、部活を辞めるのは別に普通にあることで、無理に引き止めるようなものではないと言います。「辞めたい子は辞めて部活から解放されるし、残った子はその子を気にせず演奏に集中できるようになる。むしろ良いことなんじゃない?たかが部活なんだし…」という真由の言葉は、誰一人欠けることなく全国大会に行って金賞を取りたいと思っている久美子とは、決定的に違う考え方であることを示していました。

▼引き留めに否定的な真由。こういう時なにかと髪を触ってることが多い

出典:『響け!ユーフォニアム3』3話

先ほども少し似たようなことを書きましたが、1期からこのアニメを見てきて、久美子に感情移入している視聴者からすると、この言葉は受け入れがたく思う人も多いかもしれません。ですが、仮にこれが現実世界で起こっている問題だとしたら、真由の言葉の方が正論だと思う人も少なくないんじゃないかなと。

まして真由は強豪校の吹奏楽部出身で、同じような流れで退部する部員を見てきているでしょうから、決して安易な気持ちでこういう発言をしているのではないと思います(実際、12話では自分との実力差が原因で音楽を辞めた友人についてのエピソードが語られます)。

あくまで考え方・スタンスの違いが浮き彫りになったというだけなのですが、真由がこの部にとって異端な存在であるという印象を徐々に視聴者に植え付けていくことになります。

さらに決定的だったのが7話のプール回です。真由になんとなく苦手意識を抱きながらも、部長として歩み寄らなければならないと考えた久美子は、夏休みを利用してプールに遊びに行くところに、麗奈や低音パートメンバーに加えて真由も誘います。

プールで2人が話をするシーンがあるのですが、これがどうもお互い探り合っているというか、終始不穏な空気なんですよね…。2人で話しているのになかなか同じ画面に入らず、個々の姿が交互に映し出されるような演出になっていました。

▼なぜか同じ画面に映らない2人

出典:『響け!ユーフォニアム3』7話

また、真由はフィルムを現像するタイプのカメラを持参してきており、みんなを撮影していましたが、自分だけはそこに写ろうとはしませんでした。「自分が写るのあんまり好きじゃない」と遠慮する真由でしたが、久美子は一歩踏み込み、セルフタイマーで全員が写った集合写真を撮影します。

これでようやく少し和解できたのかなと思いきや、後日真由が持ってきた写真にその全員集合のものは含まれていませんでした。本人曰く「現像がうまくいかなかった」とのこと。この言葉が真実かどうかは闇の中ですが、どちらにせよこの作品において黒江真由が徹底的に"異物"であることを強調するシーンだったと言えます。

上記のインタビュー記事でも、真由を"異物"として扱うことは監督・声優間の共通認識であったことが明かされています。

また、主要メンバーのcvを務める声優たちには各話ごとのシナリオしか提示されていなかった(序盤のアフレコ時点では終盤の展開がどうなるか知らされていなかった)のに対し、真由のcvを務める戸松遥には役が決まった時点で最終回までのシナリオが伝えられていた、ということも書かれています。真由のキャラクターを正確に把握してもらうのが1番の目的だったとは思いますが、結果的にそれが真由の異物感の向上に繋がっていたのかもしれません。

一方で、真由は「裏表のある腹黒い子」ではないということも言及されています。これに関しては、制作側が意図的にちょっとしたミスリードを仕掛けてきてるような気もします。

この作品は、これまで散々裏表のあるキャラクターを描いてきました。それは、表面上は冗談ばかり言っておちゃらけた印象を周りに与えながら内では非常にドライな考え方をしていた田中あすかであったり、普段は礼儀正しく振る舞いながらも時折会話に皮肉を交えて腹黒い面を見せる久石奏であったり…。

そんなこれまでの"実績"に基づいて考えれば、放送前からあからさまに不穏な紹介をされ、放送が始まってからもミステリアスなキャラクターとして描かれ続けた黒江真由が、裏にとんでもない悪意を秘めているのではないかと疑われてしまうのも当然で、それも含めて制作陣の思惑通りだったと言えるのかもしれません。

そしてそれは物語の主人公である黄前久美子も同様だったのでしょう。そりゃこんな一癖も二癖もある部員たちに囲まれて3年間過ごせば、真意が読めない相手の言葉の裏を深読みもするようになりますよね…。

黒江真由が(おそらく)ひたすら本音で文字通りのことを言っているだけなのに、黄前久美子が無駄に深読みしてドツボにハマってしまうの、上に田中あすか・下に久石奏とかいうモンスターに囲まれた環境で3年間過ごしてきた影響も大きいのではないか

— すが (@reverse_concept) 2024年6月9日

SNSなどではラスボスなどと言われ恐れられていた黒江真由ですが、もしかしたらそれは「響け!ユーフォニアム」という作品の世界に深く入り込んでいる視聴者(と久美子)の過度な警戒が生み出した虚像だったのかもしれません。

もっと簡単に、シンプルに「天然でちょっと抜けてる子」くらいの捉え方で良かったのかもしれないな…と。

黒江真由はもうちょっと簡単になりませんか…? pic.twitter.com/r4hzQiLaU8

— すが (@reverse_concept) 2024年6月18日

おまけ

例によって、作品自体はベスト5入りしなかったものの推せたキャラについて紹介

木野ひまり(ささやくように恋を唄う)

出典:『ささやくように恋を唄う』2話

「ささ恋」こと「ささやくように恋を唄う」より、木野ひまりを推します。ささ恋は「ちょっと百合要素がある」というレベルでは済まないゴリゴリの百合アニメで、登場人物ほぼ全員美少女&ほぼ全員恋愛対象が同性という徹底っぷりです。

そんな百合アニメの主人公・木野ひまりは、高校入学初日に新入生歓迎会でバンドのギターボーカルを務めていた先輩・朝凪依に"ひとめぼれ"し、彼女にそれを伝えます。ただし、ここで言うひとめぼれは恋心ではなく、かっこいい先輩に対する憧れのような感情でした。

一方、ひとめぼれを伝えられた側の依は、その言葉をきっかけに逆にひまりのことが気になり始めます。こちらは正真正銘、恋心と呼べる感情でした。そんな風にすれ違っているのかいないのか絶妙な関係の2人が、そこからどう変わっていくのかというお話です。

個人的に1話から評価が高かったのですが、だんだん作画崩壊が目立つようになり、ついには放送途中で万策尽きて総集編に突入、11話と12話は春アニメが終わって1ヶ月経った今でも放送日未定のようで…。ストーリーは面白いし原作絵も美しいだけに、アニメ制作会社ガチャにさえ失敗してなければもっと評価されたのかもしれないな、と残念な気持ちでいっぱいです。

そんな制作事情とは裏腹に、木野ひまりは的確に自分のツボをクリティカルに撃ち抜いていきました。ずっとブログを読んでくれてる方なら察するかもしれませんが、この手のキャラは完全に自分の弱点、4倍特攻なんですよね…。

▼狂うオタク

木野ひまり、めちゃくちゃ好きなタイプのキャラ pic.twitter.com/1nlkEMAQWA

— すが (@reverse_concept) 2024年4月13日

木野ひまりとかいう女、あまりにも良すぎて涙を流している pic.twitter.com/e3opspr7vS

— すが (@reverse_concept) 2024年4月20日

木野ひまりが好きすぎる部 pic.twitter.com/OEj5PKqP9M

— すが (@reverse_concept) 2024年6月22日

一言で説明するのは大変難しいのですが、誰とでも仲良くなれるというか、人に好感を持ってもらえる立ち居振る舞いを(意図的であるかどうかに関わらず)実践できるというか、(少なくとも表面上は)天真爛漫というか、太陽か月かで言えば太陽というか…このあたりの要素が複合的に絡んだ感じのキャラがめちゃくちゃ性癖です。

ホロ(狼と香辛料)

出典:『狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF』14話

2006年に原作ライトノベルが発売され、2008年からアニメが放送されたという歴史ある作品・狼と香辛料。約20年経った今になってリメイクされ、主要キャラの声優はそのままにストーリーはまた初めから描かれました。

本作のメインヒロインであるホロは、とある村で何百年もの間豊穣の神として崇められていた狼の化身で、とある事情から行商人であるローレンスと一緒に旅をすることになります。中世ヨーロッパを思わせる世界で、美少女ヒロインと2人で様々な街を巡るという舞台設定がもうエモいですね。

時には小悪魔のように主人公をからかったり、子犬のように寂しげな表情を見せたり、とりとめもないことで不機嫌になったり、かと思ったら無邪気な笑顔を広げたり…。ホロは本当にいろんな顔を我々に見せてくれますし、それらすべてが非常に魅力的です。

▼遡ったらホロへの感想がひたすら「美少女すぎる」の一点張りだった語彙貧オタク

ホロ、シンプルに美少女すぎるだろ pic.twitter.com/SMVHbd9V7M

— すが (@reverse_concept) 2024年4月8日

ホロ、ガチで美少女すぎるやろ pic.twitter.com/6EBrc9UooD

— すが (@reverse_concept) 2024年4月15日

ホロ、いくらなんでも美少女すぎるだろうが pic.twitter.com/7rEAs7XFBP

— すが (@reverse_concept) 2024年5月13日

2007年には『このライトノベルがすごい!』の女性キャラクター部門で1位を獲得するなど当時から非常に人気だったようですが、17年経った今でも十分にそのかわいさが通用するんだなと感心しました。王道はいつの時代も王道、不朽の名ヒロインとは彼女のことを言うのでしょう。