次はどんな作品が来る?次期改編新連載考察アストロ編! (original) (raw)

皆さんこんにちは!リアンです!さてさて、先の改編でひまてん!が追加されてからはや2週間、ちょっとずつジャンプとしての勢力図にも変化が出てきました。改変後浮上した漫画、逆にピンチとなった漫画、あまり状況に変化のない漫画、いろいろあります。

となってくると次に気になってくるのは次回の改編で追加されることになる新連載についてです。特にこの6,7月にはジャンプにとって特大の変化が起こった次期。次の新連載には1つ大きな期待がかかるとも言えます。

そこで今回はジャンプの現状をもとに次回の改編で加わる作品のジャンルについて考察・予想していこうと思います。

今回の考察に当たって前回の中間考察の内容も用いていきますので、よろしかったらそちらも以下のリンクからご覧ください。

rien0816.hatenablog.com

1.前回の改編

ではまず本格的な考察を始めていく前に前回の改編についてさらっとおさらいしていきましょう。

前回の改編において最も大きな事項と言えばやはりヒロアカの連載終了決定。10年続いたジャンプの押しも押されぬ看板作品が惜しまれながらジャンプを去ることとなります。正確にはあと2話、残っていることにはなりますが、今回の考察においては近い将来避けられぬ未来として既に終わったものとして考察を進めます。

それと同時に終了した作品が2作品。1つ目は寺坂研人先生のゴルフ漫画、『グリーングリーングリーンズ』、2つ目が松井琳先生の生物進化ホラーアクション漫画『Dear Anemone』です。両作品とも一定数のファンがつき、輝きを放った場面もありましたが、惜しくもジャンプ内の生存競争に敗れたという形になってしまいました。

一方の新連載、こちらは始まる前からかなり物議を醸しました。というのもタイトルから見ると3作品の追加の中で2作品が退魔ものというかなり偏った構成になっていたからです。その3作品というのは伊原大貴先生の『妖怪バスター村上』、臼井彰一先生の『悪祓士のキヨシくん』、小野玄暉先生の『ひまてん!』です。またその中でも妖怪バスター村上は数年ぶりに巻末固定のコメディ枠が採用されることとなり、かなり誌面の構成に影響を及ぼしたと言えます。

この改編において見られる傾向としてはバトルものを減らし、コメディや恋愛など日常を描くタイプの作品を増やそうとしている、ということです。これはひまてん!の連載開始前予想記事でも少し言及した話ですが、近年のジャンプは10年前と比べてバトルものの割合が高い傾向にあり、その修正に向けて動いているものと考えられます。今後の新連載においてもバトルものの数は維持or減少の方向で連載が追加される可能性は高いと言えるでしょう。

2.現在のジャンプ

それでは本格的な考察に移っていきましょう。そのためにまず確認していきたいのが今のジャンプの状況です。連載作品の割合や下位掲載作品の状況などについてまずは確認していきましょう。

a)作品割合

1つ目に確認していくのは現在の作品の割合です。割合というのは要はどのようなジャンルの作品がどれくらいの割合で本誌掲載されているか、という話です。と言っても次回の改編のころにはヒロアカはおそらく連載終了しているためこちらは計算に含めません。また、基本的にはバトル、スポーツと言った形でその作品のメインの要素をその作品のジャンルとしていきますが、キヨシくんについては現状の5話ではバトルともコメディとも判断がつきにくい状況ですので一度両方に加算していこうと思います。

それでは、現在のジャンプのジャンル別掲載割合は以下の通りです。

バトル:60%(12作品)

コメディ:30%(6作品)

恋愛:10%(2作品)

その他:5%(1作品)

※その他は上記のジャンルに含まれない系統の作品(今回はあかね噺)

実に6割の作品がバトルものであることが分かります。また、昨年の同時期と比べてもコメディ作品も多めであることが分かります。一方、ジャンプの様々な時代を彩ってきたスポーツものと呼ばれる作品が現状1作品もないことが分かります。これはかなり例年と比べても特異な傾向にあると言えるでしょう。

b)下位掲載作品

続いて現状の下位掲載作品の状況についてです。この下位掲載作品とは前回の記事で考察対象とした範囲(2024.24~32)における新連載補正期間を除いた平均掲載順下位作品のことです。詳しい数値は前回の記事に表を乗せてあるのでそちらを参考にしていただきたいのですが、現状の下位掲載作品とその平均掲載順がこちらです。

1.さいくるびより 18.0

2.極東ネクロマンス 17.3

3.アンデッドアンラック 13.4

4.願いのアストロ 12.5

5.キルアオ 12.4

前述のジャンルと照らし合わせると現状の下位掲載作品のジャンルの割合はバトル4作品、コメディ1作品という組み合わせになります。現状のバトル偏重の傾向を踏まえてもこのあたりの作品がピンチであることは間違いないでしょう。

加えて、この平均掲載順調査の後で急激にピンチを迎えた作品も存在します。それが沼駿先生の『超巡!超条先輩』です。それ以前は比較的中位層に位置することが多く、下位5位に入ることがなかったわけではありませんが、それもコメディ作品特有の乱高下の範囲内でした。しかしここ数週間で低空飛行が続き、少々危険水域に入ってきたと考えてもいいでしょう。

次項ではこれらの掲載順ピンチ作品の考えられる動向なども含めて次回の改編について考察していこうと思います。

3.次回の改編

それではここからは次回の改編でどんな作品が加わりそうか、考察・予想していきましょう。

次回の改編において大きな影響を及ぼす要素が6月24日に発表されました。それは編集長の変更です。2017年から7年にわたってジャンプを作る中心となっていた中野編集長が異動となり、代わって齊藤優編集が新たな編集長として就任することとなりました。この発表があったのはちょうど前回の改編が続く最中でした。そのため前回の改編ではまだ前編集部が中心に改編を進めていたと思われます。齊藤編集長を中心とした新たな編集部の色が出てくるのは次回の改編からとなってくるでしょう。それではどのような傾向の変化が出てくると考えられるのか、詳しく考察していきましょう。

前編集長の中野博之氏は編集者としてネウロやトリコ、べるぜバブと言ったバトルものや少々癖の強い作風の作品の立ち上げに関わっています。いわばそのような作品を好む傾向にある、ということでしょう。また、中野氏が編集長を引き継いで1年以内に呪術廻戦が始まっており、編集長の好みと流行った作品が合致したことにより近年の少々ダークな作品や退魔もの作品が増えたと思われます。一方、新たな編集長・齊藤氏は黒子のバスケニセコイ、ぼく勉といった作品の立ち上げに関わっており、スポーツものやラブコメ、日常ものに特化した編集者でした。となるとバトルもののジャンルの偏りは一度リセットされ、一方で新連載としてはバトルものよりもスポーツや恋愛、コメディなどの作品が増えることが予想されます。もちろん、呪術廻戦も最終局面を迎える中で新たなバトル漫画の看板候補を探すことをやめるとは考えにくいですが、同時にジャンプの雑誌全体としての偏りの修正も新編集部にとっての当面の課題となっていくでしょう。

さて、そうなるとここからどのような作品の入れ替わりが起こっていくのでしょうか。まず現状のジャンプとしては極東ネクロマンスがここ数週間で畳みに入っています。ということは次回の改編に向けて連載終了することが考えられます。一方でその極東ネクロマンス以外に展開として畳みにかかっている作品はありません。となると、新連載が例年より多い今年のジャンプにおいて次回の改編が1作品のみの交代で終わるとも考えにくいので、いつどこで終わったとしても問題のない1話完結のコメディ作品をもう1つ完結させると考えられます。そこに該当するのがネクロと同じくらい平均掲載順としては厳しい状況に立たされているさいくるびよりが挙げられます。もしこの2作品が終了した場合、ジャンプから去る作品のジャンルはバトル1・コメディ1という形になります。新連載の方もそれを踏まえた形での追加となってくるでしょう。

その新連載は何か、と問われても僕自身一読者ですので具体的にはわからないよ、としか答えられないのですが、ここまで何度も言及してきた作品のジャンルという形ではお答えすることが可能です。ですので、編集長の変更、そして終わると思われる作品のジャンルを踏まえた次回の改編で加わる新連載のジャンルという形で僕の予想を発表していきます。

次期改編における新連載のジャンルとはスポーツ1+バトルorコメディ1の計2作品です。そう考えた理由をお話していきましょう。まずスポーツもの。こちらは上述の掲載作品のジャンル割合を見ていただいても分かる通り、現状のジャンプにはスポーツものと呼ばれる作品は1つもありません。これは恐らくそもそもジャンプではスポーツものが鬼門であることに加え、近年の主流スポーツであるバスケやバレーボールには強すぎる比較対象が近年の作品に存在していることが理由の1つだと考えられます。その一方で、ここ1,2年でゴルフやフィギュアスケートと言った分類としては個人種目に当たる競技を題材とした作品は失敗に終わってしまったと言えるでしょう。それはどちらもその競技の素人を主人公にしたが故に作品の中で”選手として”の目標が明確化できなかったこと(ここではオリンピックやマスターズなどの到達点のこと)もあると思いますが、一番は競技の特性上自分自身のメンタルや技術との勝負になり、団体競技程仲間の存在を読者に感じさせにくいことが要因であると考えられます。となるとこれらの現状を踏まえた団体競技を題材とした新連載が来るのではないかと予想しています。続いてバトルもの。つい先ほどバトルが例年より多いので減らしていくのでは、という話をした矢先ではあるのですが、ネクロの代わりに新たなバトルものを入れて数自体は現状維持になる可能性はあると考えています。その理由は非常に単純で新編集部を象徴するような看板作品を発掘するためです。ジャンプの長い歴史の中で様々なジャンルの看板作品がその誌面を彩ってきましたが、やはりジャンプの花形はバトルもの。特にここ2,30年のジャンプにおいては各政権にそれを象徴するようなバトルもの作品が存在しています。現に中野政権下でも呪術廻戦という看板が発掘されています。それと同様、ここから1年ほどかけて齊藤新政権を象徴するような看板バトル作品を探し、次回の改編をその第1歩とする可能性はあるでしょう。そして最後がコメディ作品です。こちらは主にロボ子の後釜探しです。最近僕とロボ子が4周年を迎えました。これはコメディ作品としては長い方で、ジャンプの中でもいわゆるギャグマンガに分類されるようなコメディ作品は2~3年周期では入れ替わりが発生します。そういう意味ではロボ子は少し長生きの側で、ジャンプとしてはそろそろ後任となる新たなギャグマンガを探したい状況でしょう。これまでその候補であったのが超巡だったのですが、現状このままだとむしろ超巡の方が先に終わりかねない状況に陥っています。来週以降の超巡の推移次第では本格的に新しいギャグマンガが追加される日もそう遠くないかもしれません。

とここまで3ジャンルを挙げた理由を述べてきましたが、その中でもスポーツとバトル・コメディで分けたのには理由があります。それは優先順位です。現状スポーツものは0作品、早急に追加する必要があるでしょう。一方、バトルとコメディは現状数自体には余裕があるので何回かの改編にわたってその目標を達成していきたいという感じです。となると次回の改編では優先的にスポーツものを増やし、バトルやコメディは何回かに分けてもいいつもりで追加すると考えられます。そのため今回はこのような分け方にしてみました。実際にはどのようなジャンルの作品が何作品追加されるのかはその時になってみないとわかりませんが、一意見として参考にしていただければと思います。

まとめ

ヒロアカの最終回まであと2回ともう完結が間近に迫ってきております。いつか来ることと分かっていてもやはり寂しいものです。しかし別れがあれば出会いもあると申しますように、きっとまた新たに素敵な作品に出会うこともできるでしょう。これを読んでくださった方も是非、こんな作品が来るんじゃないか、こんな風になるんじゃないか、というのをコメントしていただければ幸いです。

それではまた次回お会いしましょう!アリーヴェデルチ!!