とんでもない変革の時!次期改編中間考察村上編! (original) (raw)

皆さんこんにちは!リアンです!今週久々にHUNTER×HUNTERが掲載されたことによって一通り今回の改編が終了しました。まさか2回の改編で2つの看板が一気に終了するとは…。ジャンプも激動の時代です。

さて、こうなってくるとまた次回の改編というものが気になってきますね!新たな作品が加われば去る作品もある。寂しいことではありますがこれも現実です。

そしてこの次回の改編というのは村上組もアンケート次第では首筋が寒くなってしまうという扱いになってきます。そこで今回は前回に近い形で村上編と銘打って、連載開始から次回の改変までの中間地点に当たる今、中間考察を行い、ピンチの作品の状況を浮き彫りにしていこうと思います。

0.考察の前提

考察に入る前に前回同様、考察を行っていくにあたってのいくつかの前提となる基準をお話していきたいと思います。

まず今回の考察の対象となる期間は前回の改編における最後の新連載(ひまてん!)が始まった2024年32号から今回の改編における最後の連載追加(H×H再開)が行われた2024年45号までの計13号です。

そして今回の考察でもいくつかの数値と数値以外の作品の情報をもとに考察していきたいと思います。前述の数値とは大きく分けて2つあり、1つが「危険水準ポイント」、もう1つが「掲載順」となっています。

危険水準ポイントとは今回の考察の対象となる13号分の中でその作品がどれだけ下位5位に入ったのか、そしてその中でもどれほどの危険水域での連載が行われているのか、ということを示す数値です。計算方法は非常に単純で、最下位になれば5点、そこから順位が上がるにつれて4点、3点と下がっていき、下位5位の場合は1点としてその合計を算出します。そのポイントが高ければ高いほど下位にいることが多い、ということで危険水域にいると判断します。また、中には既に今回の改編で終了した作品も下位5位に入っている場合がありますが、それらの作品は飛ばさず、例えば既に打ち切られた作品が下に2ついた上での下位3位の場合は変わらず3点として計算します。一方、雑誌の最後方固定の妖怪バスター村上や電子版限定で隔週連載されているルリドラゴンはアンケートの結果によってそこにいるわけではないので下位〇位からは外して計算します。

掲載順は文字通りジャンプのどの順番に掲載されているのか、という話です。巻頭カラーを1位としてそこから順番に数えていきます。その推移を追うことでその作品が上昇傾向にあるのか、逆に衰退傾向にあるのかが分かります。また、対象期間中の掲載順の平均を求め、その数値からもその作品が現状どれほどの立ち位置にいるのかを測っていきます。また、新連載に関しては始まってから約2か月程度アンケートの結果に関係なくそれなりの順位で掲載してもらえる「補正期間」というものが存在します。が、この期間の順位というのは考察のノイズとなるため、無視します。と言っても期間の長さはまちまちで明確に基準があるわけではないので、ここでは基本的に8話までが補正期間と定義づけて9話以降のデータを取っていきます。また、8話以前に掲載順が下位5位まで急落することがあればその場合は早めに補正期間が切れたと判断してその急降下した号からの平均掲載順をそれぞれの値の計算に組み込みます。

最後に、常に上位にいる作品のこれらの数値を求めても予想への影響が少なく、作業量ばかりが増えるので、今回は1でも上記の危険水準ポイントが入っている作品プラスデータが取れない村上以外の村上組の新連載2作品(キヨシ・ひまてん)のみを対象に数値を求めましたのであしからず。

それでは早速考察へと参りましょう。

1.危険水準ポイント

まずは危険水準ポイントです。わかりやすいようにまずは前回同様ポイントが高い(=危険な)順にランキング形式で紹介していきましょう。

1位 キルアオ 26P

2位 アンデッドアンラック 25P

3位 超巡!超条先輩 22P

4位 悪祓士のキヨシくん 15P

5位 願いのアストロ 11P

6位 WITCHWATCH 7P

7位 鵺の陰陽師 5P

8位 逃げ上手の若君 3P

9位 夜桜さんちの大作戦、僕とロボ子 2P

まず今回注目したいのは前回の考察の時比較した明暗の別れ方です。前回と比較して一気に数値を良化させたのがカグラバチです。前回はこの危険水準ポイントのランキングで2位に付けていたこの作品は今回そもそもランキングの対象外となり、むしろヒロアカ・呪術終了後のジャンプの新たな看板作品としての道を突き進んでいます。また、カグラバチ程とまではいかなくとも数値が良化しているのは逃げ上手の若君と鵺の陰陽師です。特に逃げ上手の若君に関してはアニメへの反響が大きく、アニメ放送の後期においてはかなり安全な位置にまで立場を押し上げたと言えます。

一方、かなり数値を悪化させたのが3作品。まずは前回ランキングでカグラバチと同率2位に付けていたキルアオです。こちらはミツオカダンジョン以降の反応があまり芳しくなく、現状特に厳しい作品だと言えます。続いて数値を極端に悪化させたのは超巡です。もともとギャグマンガはジャンプにおいて他のジャンルと比べても掲載順が安定しにくい傾向にはありますが、殊この超巡に関しては順位の急落が目立ち、それに伴い危険水準ポイントも悪化したという状況です。また、アンデッドアンラックも状況は芳しくなく、最近では2週連続で村上を除いた最下位を獲得したこともあり、雑誌の移籍が噂されることもありました。これらの3作品は現状かなり危険だと言わざるを得ません。

そして意外なランク入りとなったのが前回の改編で追加された『悪祓士のキヨシくん』です。こちらは序盤から評価が高く、キャラ人気もあったため、この短期間でのランク入りは正直予想外でした。

2.掲載順

まずは以下の画像を見ていただきましょう。

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-:補正期間中

休:休載

赤枠:カラー

こちらは実際の対象の号における下位5位経験作品の掲載順の推移と平均掲載順、そして平均掲載順の良い方からの順位です。今回からカラーだった号については赤枠を設け、他の号の掲載順との比較もできるようにしてみました。平均掲載順に関しては前回同様、休載があった作品は載っている号の数、補正期間があった作品は補正が切れた後の号数で割っています。また、今回からは比較対象として今回の改編で打ち切られてしまった2作品の掲載順の推移も載せています。

やはりまず気になるところとしてはキルアオ・アンデラ両作品の不振ぶりでしょう。キルアオはヒットを経験した作家の作品かつ前半が好調であった過去があり、アンデラも昨年アニメ化を経験した作品です。そのような2作品が揃ってここまで低調になってしまったのはやはり気になるところでしょう。

続いて言及したいのが鵺の陰陽師とWITCHWATCHです。この2作品は少し前までは好調な推移をしていましたが、ここ1か月ほどは少々低調気味です。とは言え上記2作品よりはマシなので、この状況ならとりあえず次回の改編は恐らく乗り切れると思われますが、今後のことを考えると少しでも早く再浮上していきたいところです。

最初の2作品と同じくらい状況が芳しくないのはやはり超巡です。前回の考察の段階では32号の下位5位入りはギャグマンガ特有の乱高下の範囲と推測していましたが、思ったよりその後の推移は不調で、このままだと厳しいです。ですがその中でもキルアオ・アンデラと分けたのは45号でカラーとは関係なく3位に入り、次号もセンターカラーであることが判明しているからです。この勢いに乗って再来週以降も浮上したままでいられれば他の2作品と比較してもかなりまだ復活の目はある方だと言えるでしょう。

一方でかなり危険水域に突入してしまっているのがキヨシくんです。特に直近3週間では下位3位・下位2位・下位2位と安定して低調な状況で、来週以降は場合によってはドベまで落ちることも覚悟が必要です。特に同期のひまてん!がかなり好調な推移を続け、45号に至っては読者待望の掲載となったHUNTER×HUNTERを差し置いて第1カラーを獲得するに至っている中ではこの差は大きいと言えるでしょう。

3.数値以外の要素

ここでは明確な数字としての根拠を提示することはできませんが、一方で数字では表せない大きな影響を持っていると言える要素です。その中でも特に大きな比重を占めるのがアニメです。現在のジャンプではその時点においてアニメ放送中orアニメ化が決定している作品は打ち切られないという俗にアニメ化プロテクトと呼ばれる現象が存在します。今回の対象作品の中でその影響を受けているのはアニメ化決定及び2期決定の情報が出たWITCHWATCHと逃げ上手の若君、夜桜さんちの大作戦、そして映画が待ち受けている僕とロボ子の計4作品です。これらの作品がアニメまでの間に円満に終了する場合はありますが、今回のこの4作品には明確に直近での最終回が見えている作品はありませんのでその可能性は除外してもよいでしょう(まだ呪術が掲載されていたころの前回も似たようなことを言っていた気もしますが)。そしてこの波に乗れなかったことでかなり苦しくなったのはアンデッドアンラックです。こちらは8月初頭にアニメ関連の何らかの発表があるとされていましたが、それが2期の発表ではなく、年末のアニメスペシャルという形になりました。もちろんこれによってプロテクトがかからないとは断言できませんが、やはり30分アニメや映画と比較すると苦しいところがあるのは否めません。

続いて現状の話の展開です。現状新章に突入しようとしているのが鵺です。こちらは最初の鏖との対決に向けて味方の底上げにかかる修行パートが行われている最中です。そしてこの修行パート、同時にラブコメパートも兼任しており、何ならこちらの方がバトルより人気じゃない?という節があります。そしてもちろん今後のバトルもこれまで以上に盛り上がることが予想されるのでここできちんと再浮上をしたいところです。続いてアンデラはかなり話を巻きにかかっている様子が見て取れます。これが次の改編で終わらせるためかはわかりませんが、作品の終わりが近づいているのは間違いないでしょう。その一方でそのペースで大丈夫か心配なのはキルアオです。キルアオは現在最初の幻獣組希少種との最初の戦いに臨んでいますが、現状の立場と比較して少々展開がのんびり過ぎるようにも思われます。もう少しテンポを上げないとさらに読者が離れることも想定されます。また、アンデラ同様最終盤に差し掛かっているのは夜桜さんです。旦とはどのような決着を迎えるのか、そしてあるふぁが見た未来の正体は何なのか、気になるポイントが続きます。また、逃げ上手の若君も北条時行の戦いはもうわずかになっています。これから時行はどのように尊氏と対峙していくのか、そしてどのような結末を迎えるのか楽しみにしたいところです。

今回の考察においてかなりイレギュラーな要素は妖怪バスター村上です。巻末固定のギャグマンガですが、その分現状の立ち位置が正確に測れないというのが正直なところです。しかしスタートダッシュに失敗したのが痛かったか、このままでは苦しい作品の一角かもしれません。

とこのように語っていけばキリはありませんが、前回の改編後と比べてもかなり熾烈な争いになっているのが現状で、今後の展開とその反応次第でどの作品がピンチとなるか本当にわからないのでどれも目が離せないと言ったところでしょう。

4.危険度ランク

さて、ここまで様々な要素から現状の各作品の打ち切りのリスクについて考察していきました。そしてここではそれらの要素をもとに2024年45号時点での次期改編における打ち切りの危険度をランク形式で紹介していきます。ランクはA~Eで構成され、そのそれぞれの状況が

A:まあ心配はないでしょう

B:このまま推移すればとりあえずは大丈夫

C:油断は禁物、まだまだ押し上げたい

D:ここからが正念場

E:かなり危ない、どうにか持ちこたえよう

というイメージです。つまりAに近ければ近いほど安心というわけです。そして今回掲載順推移の表に名前の挙がった中で現在も連載が続いている11作品のランクは以下のようになります。また、これは次回の改編においての打ち切りの危険度のため、Aの中には現状アニメ化プロテクトのかかっている作品も入れることをご了承ください。

A:夜桜さんちの大作戦、僕とロボ子、逃げ上手の若君、WITCHWATCH

B:ひまてん!

C:鵺の陰陽師、願いのアストロ

D:超巡!超条先輩、悪祓士のキヨシくん

E:キルアオ、アンデッドアンラック

この中で下位に位置する作品ほど次回の改編でジャンプを去ることになるリスクは高くなると言わざるを得ません。ですが、これは中間考察です。まだここから次の改編までの中で如何様にも持っていける可能性はあります。

もちろん、それぞれの作品のファンの方からすれば納得のいかない位置に自分の推し作品が入ってしまっているかもしれません。しかしこれはあくまでジャンプの誌面上から読み取れる情報をもとに構成したランク付けです。僕個人としては生き残ってほしい作品も下位に入っています。お互い中々ピンチで大変ですが、頑張ってアンケートを入れて応援していきましょう!

まとめ

現状での次期改編の予想としては以上になります。次の改編は例年通りであれば恐らく11月末から12月頭にかけて、ジャンプとしての年度が切り替わるタイミングになるでしょう。今回の打ち切り候補たちのレベルの高さを見る限り、次回は多くを打ち切るのは難しいと思われ、むしろ少なめに切って誌面の様子を見ると言った形になるのではないかと思います。ヒロアカ・呪術とジャンプの二枚看板が続けて終わった今、ジャンプは現状打ち切り候補に名を連ねていてもちょっとしたきっかけでどの作品でも看板候補にまで名乗りを上げられる群雄割拠な時代に突入しています。いつか自分の推し作品の主人公が集合表紙でルフィの隣に立つ日を夢見て作品を応援していきましょう!それではまた次回お会いしましょう!アリーヴェデルチ