中村りんの心理学研究所 (original) (raw)

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どうも、中村りんです。
今日は「歳をとったナルシストが迎える末路」について解説していきます。

ナルシストは年齢を重ねるとどうなるのか?治るのか、それとも悪化するのか?
今回はナルシストが歳をとるとどうなるか、彼らに待ち受ける末路について、皆さんと一緒に見ていけたらと思います。

ここで、本題に入る前に私から皆さまにご報告があります。
先日、コミュニティのページでも早速お知らせさせていただいたのですが、この度、新しいコンテンツとしてオンラインコースの販売を始めました。

今回はYouTubeや電子書籍とは一味違った形でナルシストについて学び、楽しんでいただける内容となっています。
実践的なノウハウと、最新のアメリカ式ナルシスト対処法を凝縮してお届けしています。

今現在、ナルシストとの関係に悩んでいる方や、自己愛性パーソナリティ障害について最先端の知識を深く学びたい方にぜひおすすめです!
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歳をとったナルシストが迎える末路

①もっと気難しくなる

残念ながらナルシストが歳を重ねると、良い方向には進まないことが多いと言われています。
むしろ、ナルシシズムがさらに強まり、自己愛が歪んでいくことがほとんどなんですね。

この自己愛の歪みによって、もっと攻撃的になり、今以上に厳しい態度を取る可能性が高いです。
ナルシストは自己改善を嫌う人たちですので、態度を改めることが非常に難しく、自己愛的行動は改善されるどころか、もっと傲慢で批判的になり、歳をとるにつれて悪化するかもしれません。

なぜそうなるのか?
これにはいくつか理由があって、まず1つ目の理由は怒りの増加が挙げられます。

アメリカの自己愛性パーソナリティ障害の研究において、ナルシスト特有の「自己愛憤怒」と呼ばれる概念があります。
年齢を重ねることで自己愛憤怒が増していき、他人を責めて激怒したり、年々頑固になっていくため、これがモラハラやパワハラにつながり、家庭内や職場での振る舞いがひどくなります。

なぜそんなにもひどくなるのか、2つ目の理由はナルシストは、自分が偉く、特別な存在であると強く信じています。
なので、自分のプライドを守るために、さらに高いポジションにつこうとし、他人を見下したり軽んじたりします。

自分よりも若い人や立場の弱い人を見下すのも、自分を守るための防衛行為なんですね。
こうして彼ら自身が抱える憤りやストレスを他者にぶつけて、ストレスや鬱憤を晴らします。

②周囲を振り回す

年を重ねたナルシストは、家族や周囲の人たちにどのような影響を及ぼすのでしょうか?
実は、その振る舞いはかなり厄介になることが多いです。

例えば、孫を甘やかしすぎることがよくあります。
孫を過剰に甘やかして、親が「これ以上はダメ」と言っているにもかかわらず、親が反対しても欲しいものを次々と買い与えることで、自分の存在をアピールしようとします。

何故こんなことをするのかというと、物で釣ることで自分への承認と注目を集めたいからなんですね。
つまり、贈り物や金銭で子どもたちの愛情を買おうとするわけです。

これは単なるサポートではなく、自己顕示欲を満たすための手段ですし、自分の価値を認めてもらうために、物やお金と引き換えに承認を得ようとするのです。
こうして家庭内での振る舞いもトラブルの原因になり、他にも、例えば、孫や子どもの成長を微笑ましく見るどころか、自分が孤独で寂しいと感じるあまり、異常な言動を始めることもあります。

歳をとったナルシストは孤独を感じやすく、その結果としてたとえば、お嫁さんの都合を無視して突然家に押しかけたり、家族行事に招かれなかったときに「ハブられている」と感じ、疎外感を抱いたりします。
このような自分中心の行動は、あくまでナルシストにとって、彼らが自分の存在価値を確認しようとする防衛的なものなんですね。

ナルシストは自己顕示欲が強いため、このように間違った形で自分の存在をアピールし続けます。
イベントで目立ちたがったり、他の誰かが主役なのにもかからわず、自分が注目されることを必死に狙います。

ナルシストは他者との境界線を曖昧にしがちです。
家族や孫を自分の延長線上の存在と考え、彼らが自分と同じように感じるだろうと信じています。

ですから、相手の気持ちや意見を無視して、自分の価値や認識を他者に強制して、自分だけの世界で自己主張を続けるのです。
家族との関係においても「私を見て!」という自己顕示欲がかなり強く、周囲の気持ちや状況に対する配慮が本当に欠けてしまっていくんですね。

③依存症に悩むことがある

特に、脆弱型ナルシストは、その名の通り、常に自分の内面の脆さと向き合っています。
自己愛を維持するために、他者や物に依存する傾向があるそうです。

脆弱型ナルシストは、自信満々に振る舞う自己肯定感の高い尊大型ナルシストとは異なります。
自己価値を高めるために周囲を操ることができず、思い通りに物事がいかない時は特に、自分のエゴを保つために必死です。

このような脆弱型ナルシストが直面するのは、依存症の問題です。
ここで注意点なんですが、ナルシスト全員が依存症を抱えるということではありませんが、彼らは自己愛を一生懸命キープするために、外部の刺激や物質など、何かに頼らなければなりません。

自己陶酔を得られないと、メンタルのバランスが崩れ、何かしらの方法で自己肯定感を保とうとします。
その結果、これらの依存症に陥ることがあるらしいです。

例えば、ギャンブルにのめり込むことがあります。
これは一時的な興奮や成功感を求めて、大金を投じることで、短期的な満足感を得ようとするものなんですね。

また、アルコールや薬物に依存するケースも少なくありません。
自分の内面的な痛みや不安を紛らわすために、物質に頼ることで一時的に現実逃避を図ります。

ナルシストは承認欲求を満たしたい時、恋愛や人間関係に過度に依存することもあります。
つまり、愛情や認められることに執着しているから、周囲からの評価や承認を求め続けるのです。

他にも、ナルシスト=コンプレックスを抱えている人たちですので、今ある若さをキープするために多額の費用をかけて整形手術を何度も受けたり、どうにかして外見を保ちたいという強い欲望から、ありとあらゆる手段を使って自分自身を補強しようとするんですね。
浪費癖も見られます。

借金してまで買い物をし、物質的な快感を追い求めることで、一時的な満足感を得ようとします。
これらの依存症は、ナルシスト自身が自分をコントロールできず、他者や物に依存することでメンタルのバランスを保とうとする結果です。

ナルシストが親である場合、親として、いい見本になろうとしません。
ですから、こうした依存症が家庭に影響を及ぼし、振り回される結果となるので、身内は想像以上に大変だと思います。

よって、ナルシストの深刻な依存症はトラブルや責任を家族に押し付け、その家庭内のストレスが増し、さらに問題が複雑化する原因の一つと考えられます。
ナルシストは年を重ねると、承認欲求や孤独感が一層強くなりますし、彼らは一人になることを恐れますよね。

例えば、熟年離婚を経験し、子供や孫に会わせてもらえないと、深い孤独感に襲われます。
次第に家族との絆が薄れると、自己愛が満たされず、孤独に押しつぶされそうになります。

この孤独感は慢性的な鬱や落ち込みを引き起こし、精神的な苦痛を伴うかもしれません。
ナルシストは常に承認を求めるため、恋愛依存に陥ることもあります。

誰かに自分を認めてもらいたいという強い欲望から、出会いや交際を過剰に求め、恋愛に溺れたりします。
これには不倫をしたり、過剰な愛情を求めたりする行動が含まれます。

ナルシストは、責任を取らないという典型的な特徴もあり、家庭を持っていたとしても、子供がいたとしても、無責任な行動を取り続けます。
自分の欲望を最優先し、相手の気持ちはお構いなしに、自分の世界を中心に回そうとするんですね。

このことから周囲と衝突したり、トラブル絶えず、関係が破綻しますよね。
ナルシストは、泣き落としや謝罪を試みますが、周囲に愛想を尽かされた挙句、結局は孤独と向き合わざるを得ず、その孤独感が依存症を引き起こす原因の一つであるということになります。

④被害妄想が強まる

他責思考のナルシストは年を重ねると、被害妄想が強まります。
被害者意識が強く、自分の不都合や問題を全て他人のせいにするんですね。

また、厄介なのが、歳をとると時間が余るため、退屈しのぎにターゲットへの嫌がらせを始めることも増えます。
嘘をついたり、マニピュレーションをより巧妙に行ったりもします。

例えば、自分が過去にしてきたいじめや嫌がらせをなかったことにして、あたかも自分が常に、どんな時もターゲットを助けてきたかのように振る舞います。
自身の問題行為や虐待を隠蔽し、ポジティブな面だけを強調しようとするのです。

ナルシストは被害者を装いながら、他者から搾取します。
例えば、カスタマーハラスメントをしてお店の人を困らせたり、友人に対して嘘をついてターゲットの悪口を言いふらしたりするんですよね。

人の成功を妬んで嘘の噂を流し、誰かをスケープゴートにして嫌がらせをすると自己陶酔が手に入ります。
自己陶酔が得られないことを恐れるナルシストは、自分の不満や弱点をターゲットに投影して責め立て、精神的苦痛を与えます。

こうした冷淡な行動は、彼らが周りにいる人たちを操る方法であり、彼らが自身の自己価値を保つための手段なんですね。

⑤経済的虐待を行う

ナルシストはよくあるものを使って、ターゲットをコントロールしようとします。
それはお金です。

パートナーがナルシストの場合、離婚が決まると経済的DVを始めることが多いです。
例えば、お金を隠したり、養育費を渡さなかったり、支払いをわざと遅らせたりします。

彼らの目的は一体何なのかというと、ターゲットを困らせ、精神的に追い詰めるためで、反応を見ることなんですね。
親がナルシストの場合、歳をとるとお金をせがんでくることもあります。

依存症のせいでお金が必要になると、頼ってきますが、こちらが断ると「今まで育ててきたのに」と罪悪感を植え付けるような言い方で責めてこられた経験をした方も多いのではないでしょうか?
こうして経済的にターゲットを縛りつけ、支配し続けようとするんですね。

経済的DVは時には巧妙に行われ、ターゲットを苦しめるための非常に強力な手段です。
ナルシストはお金の力で他者をコントロールし、自分の支配下に置くことに快感を覚えるのです。

「最近、誰かに心を振り回されている…」
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この記事を書いた人

20230617021657

中村りん

アメリカ在住のナルシスト対策解説者・自己愛性虐待リカバリーコンサルタント。

自身の経験から自己愛性パーソナリティ障害(NPD)を学び、独学で米国の心理学に基づいたナルシシズムの専門知識を深める。

ナルシストの虐待サイクルを初めて日本に広め、認知度の低いナルシスティック・アビュースへの理解を促進するため活動中。

最先端のナルシストに関する情報を取り入れ、「目に見えない精神的虐待」や「心理的に攻撃してくる人々」への対処法を詳しく解説。

同じ経験をされた方々の自尊心の回復とエンパワーメントへの支援に力を注いでいる。

【YouTube】https://youtube.com/channel/UCfEUQrCx31yDdNPiKqkApMg

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どうも、中村りんです。
今日は「ナルシストは無視されるとどうなるのか?」解説していきます。

ナルシストを無視したら起こることというのは、 ズバリ何年その人物と関わったかどういった関係であったかにもよります。
関係が長ければ長いほど抜け出すのが大変です。

そして、私たちが忘れてはならないのは、ナルシストは無視を攻撃と捉えるということです。
常に被害者の立場を取りたがり、自分がターゲットのためにどれだけ尽くしてきたかを強調しますが、実際に行ってきた嫌がらせや虐待行為は全面的に隠します。

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ナルシストは無視されるとどうなる?驚きの行動リスト

①フーバリング

こちらが無視をして距離を取ろうとしても、自己陶酔と呼ばれるエネルギーを補わなければ、彼らは脆いエゴが崩れていってしまうので、自身の精神的安定を維持することができません。
なので、ナルシストは「格下の自分」というような非常に低い自尊心を満たすための自己陶酔を求めているとき、まずターゲットに対して「フーバーリング」というものを行います。

ターゲットが連絡を減らしたり、ナルシストを避けて拒否し始めると、彼らは暇を持て余しますよね。
定期的に行われるフーバーリングには注意が必要です。

フーバーリングとは、ナルシストがターゲットを再び引き込むための心理的操作(マニピュレーション)なんですね。
例えば、ターゲットの復縁工作が行われる場合が多いのですが、今までの虐待行為をなかったことにして復縁を迫ったり、急に接近して、ターゲットを再び支配下に置こうとする行動を繰り返します。

この時、彼らはターゲットの脆弱さを利用して、自己陶酔を補充します。
あなたと別れた後、予備のターゲットを見つけようとしますが、見つからないと今まで自己陶酔を与えてくれていたターゲットに 復縁を迫り、関係を修復しようとフーバーリングの罠をターゲットに対して仕掛けます。

ナルシストは見捨てられることへの不安を抱えています。
そのため、「孤独になりたくない」という強い思いから、常に賞賛されたいという欲求が生まれます。
どんな時も無条件で欲しいものを与えてくれ、常に味方でいてくれるターゲットに固執します。

つまり、ナルシストは自分に注目と賞賛を惜しみなく与えてくれるターゲットに依存しているのです。
彼らは依存性が強く、そのためターゲットを失うことは大きな痛手となります。

ターゲットがまるで女神のように自己陶酔をたっぷり与えてくれる存在でいてくれたが故に、失うことは彼らにとって非常に辛いのです。

②新しいターゲットを探し出す

ターゲットにフーバーリングをしても効果がない場合、ナルシストは新しいターゲットを探し出そうとします。
ただし、例外もあります。

すでに複数のターゲットが周りにいるのであれば、新しいターゲットを探す必要はありません。
ナルシストは予備のターゲットをフライングモンキーとして利用したり、別のターゲットとしてキープしたりして、巧妙に人間関係を操ります。

ナルシストが使う心理的操作の方法は様々ですが、典型的な虐待サイクルにはこれらの4段階があります。
ラブボミング、脱価値化、廃棄と別れ、そしてフーバーリング。

ナルシストの虐待のサイクル(The Narcissistic Abuse Cycle)
第1段階 ラブボミング(Love bombing)
第2段階 脱価値化(Devaluing)
第3段階 廃棄と別れ(Discarding)
第4段階 フーバリング(Hoovering)

このサイクルが一通り終わった時点で、より新鮮なターゲットを求めるナルシストも実はめちゃくちゃ多いです。
その理由としては、たった一つ。

新しいフレッシュな自己陶酔の方が質が良いためです。
なので、ターゲットが無視をして相手にしてくれない状況で、彼らは新しいターゲットからの新たな賞賛や注目に飢えているのです。

日常生活においてより可視化された具体例として、例えば長年寄り添った夫婦が浮気をするケースがあります。
他にも、学校や職場の友人関係では、ナルシストはターゲットを次々と変えながら、いじめの加害者になることもケースが多いですよね。

散々精神的に虐待し、ターゲットを傷つけます。
例えば、ターゲットが精神的にも身体的にも疲れ果て、ナルシストに対する質の良い自己陶酔を与えられなくなったり、被害者が自己愛性パーソナリティ障害について調べて対処法を実践し始めたりすると、ナルシストにとって非常に都合が悪くなります。

結果どうなるのかというと、ナルシストは自分の正体をよく知らない新しいターゲットを選びます。
新しいターゲットの方が心理的に操作しやすいからです。

・フーバリングをしない理由
それがナルシストがフーバリングをしてこない理由の一つです。
視聴者からよく「ナルシストは絶対にフーバーリングをしてくるのですか?私は別れたナルシストがフーバーリングしてこないのですが、今後フーバーリングしてくる可能性はあるのでしょうか?」という質問をいただきます。

フーバーリングをするかどうかはナルシストによって異なるので、「もうフーバリングしてこないから大丈夫ですよ」なんて一概に断言できませんが、多くのナルシストは何らかの形でこのフーバーリングと呼ばれる心理的テクニックをターゲットに対して使います。
しかし、状況やターゲットの反応によって、フーバーリングを行わない場合もあるんですね。

・フーバリングのメカニズム
フーバリングのメカニズムとして、フーバーリングは、ナルシストの自己陶酔が足りない時に行われます。
もしナルシストの内面が満たされている場合、フーバーリングを行う必要はありません。

要するに、彼らがフーバーリングをしない理由としては、自己陶酔がまだ十分であるか、あるいは新しいターゲットがその自己陶酔を補っている可能性があります。
簡単に言えば、ナルシストがフーバーリングをしないのは、まだ自己陶酔を補充する必要がないからと言えます。

③操作的行動

ナルシストは無視されると、心理コントロールや操作といったマニピュレーションをさらに強化しますが、これにはもちろんフーバーリングも含まれます。
彼らは過去のターゲットを再び虐待のサイクルに引き込むために、「誕生日おめでとう」や「I miss you」といった愛のこもったメッセージを送ることがあります。

実際にそこに愛情はあるのかというと言葉に詰まりますが、こうして自分の本性を隠して「良い人」の仮面を被ります。
情に訴える戦術を使うこともあり、普段は絶対に謝らないナルシストが、稀に謝罪することもあります。

・ナルシストの操作的行動と心理戦
「謝れば許してもらえる」と考え、偽りの謝罪であるフォーポロジー(Fauxpology)や、未来の夢を見せるフューチャーフェイキング(Future Faking)などのテクニックを繰り広げるんですね。
例えば、「将来はこうなるから大丈夫」といった言葉で相手を騙し、ファンタジーの世界に引き込んで依存させようとする行為をアメリカの心理学でフューチャーフェイキングと言います。

もう一度ターゲットを支配下に置きたいがために、これらの心理的テクニックを使うのですが、他にも操作的行動の例として、感情操作やガスライティングというものが挙げられます。
彼らは現実を歪め、「そんなことは起こってへんわ」「あんたの勘違いやろ?」といった発言をしてターゲットの記憶を改ざんするんですよね。

「もうそれは終わったこと」「話がずれている」と論点をすり替え、話をそらすことで責任を回避しようとし、さらには相手の会話に割り込み、言葉巧みに嘘をつくことで、自分の行動を正当化しようとします。
精神的虐待として、「誰のおかげでここまで来たと思ってるねん?」や「誰のせいでこうなったか分かってる?」と罪悪感を植え付けるのがナルシストの常套手段です。

自分の悪行の数々をターゲットの行動で誤魔化し、相手を責めることでターゲットに「自分にも至らないところがあったんだ」というように、デタラメを信じ込ませることもあります。
このようなマイナスの思考を植え付けるために、相手への責任にすり替えるブレイム・シフティング(Blame Shifting)の手法を使います。

ブレイムは非難、責める。
シフティングはシフトする。
ギアをシフティングする(切り替える)
という意味があり、ナルシストは批判されたり指摘されたりすると、「でも、あの時あなたもこんなことしてたやん」と言ったり、自分の嘘がバレた時にはとぼけたり、忘れたふりをしたり、知らないふりをします。

また、ナルシストはターゲットに甘い言葉や行動を使い、ターゲット引き戻し作戦である「ラブボミング」を実行します。
相手の心理や弱点を研究し、ターゲットが再び自分との関係に興味を持ってもらえるように一時的に虐待サイクルの第一段階に逆戻りします。
ターゲットを罠に引き込むための甘言や魅力的な言葉を巧みに使い、逃したくないからこそ、一瞬でもターゲットに戻ろうとします。

・ナルシシズムを知らないと…
ナルシズムを知らず、理解していないと、
「どうしてこの人は私にだけこんなに厳しいんやろ?」
「なぜ、この人だけが私に意地悪するの?」
「どうしてこの人は私にだけこんなに優しいの?」
というように、混乱して状況を掴めなくなります。

ナルシストは心理ゲームを楽しみ、勝敗をつけるような感覚で接します。
彼らは餌付けと呼ばれるベイティング(Baiting)の戦術を使って、ターゲットを挑発して反応を待ちます。

ターゲットが反応すると、ベイティング成功です。
餌を撒き、ターゲットの反応を得られるとナルシストは自己陶酔を得るのですが、つまり、ベイティングは、ターゲットが反応することでナルシストが心理的な満足感を得る戦略なのです。

④自己愛憤怒

ナルシストはターゲットに無視され、フーバーリングや、色んな心理テクニックを試しても、ターゲットが全く振り向いてくれない。
こうした状況では、ナルシストは自己愛憤怒(Narcissistic Rage)を引き起こし、反撃に出ることがあります。

・自己愛憤怒と反撃
具体的には、距離を置いたことに対して罪悪感を植え付けるなど、ターゲットが逃げたことに対して罰を与えるような言動を取り、ナルシスト自身の感情を満たそうとします。
こうした行動は、悪性ナルシシズムが表れる瞬間でもあります。

たとえば、離婚が決まると子供を利用して脅したり、トラブルに巻き込んだりするので厄介です。
脅迫やストーカー行為として、頻繁に連絡を取ったり家を特定したり、恐怖を煽るような留守電を残すこともあったり、ガチのストーカー化が起こる可能性が高まるのが自己愛憤怒が起きるときです。

ナルシストは自己中心的で、「自分さえ良ければいい」という考え方を持っているため、自分が幸福を感じられない時、他人にも同じ感覚を味わわせようとします。
この歪んだ感覚から、相手に不安や恐怖を押し付けるわけです。

特にナルシストが楽しさや興味を感じられない時、何らかの行動に出るかもしれません。
彼らのナルシズムが尊大型、過敏型、脆弱型、悪性型のどれであっても、共通しているのは、ナルシストがもろい自尊心や壊れやすいエゴを持っていることです。

どのナルシストも心の奥底では自己価値感に問題を抱え、自己重要性に非常に敏感です。
自己重要性、自尊心、自己肯定感など似たような概念がありますが、それぞれニュアンスは微妙に異なります。

・自己愛憤怒によるターゲットへの影響
しかし、共通して言えるのは、ナルシストがポジティブな自己価値感を持たないということで、彼らは自己愛に問題を抱えた人たちであり、その結果、他人に対してもその影響を及ぼそうとします。
ナルシストは、自分の歪んだ自己像を保つためにターゲットを近くに置きますが、ターゲットが自分に無関心になり、その現実を突きつけられると、ナルシストは強いショックを受けます。

ちなみにナルシストとの関係が常に虐待的であるわけではありません。
ラブボミングという愛情表現の段階があり、ナルシストは魅力的な一面を持つこともあり、「甘い言葉である飴」と「相手に罰を与える鞭」を交互に使い、ターゲットの心を鷲掴みにしてコントロールします。

自己愛憤怒は単なる嫌がらせやストーカー行為に限らず、陰湿な形で現れることもあり、例えば、ターゲットの悪口を広めたり、ネガティブなキャンペーンを行います。
また、ナルシストは自己愛が損なわれても、仮面をかぶってフーバーリングをするんですね。

特に悪性ナルシストやサイコパスに近いタイプは、目的達成のためには手段を選びません。
彼らは冷酷でありながら、自己愛憤怒を隠しながらもターゲットに親切に振る舞うため、このタイプは超危険だとされています。

このような悪意を持つナルシストやサイコパスは、相手にダメージを与え、復讐心を抱きながら善意を装ったフーバーリングを行うことがあり、私たちはこれらの危険なナルシストの行動パターンを理解し、絶対に警戒しておく必要があります。

・ナルシストへの無視後の対処法とその重要性
ナルシストに対して無視をすることは、一見シンプルな対処法に見えるかもしれませんが、その後の対処が非常に重要です。
無視することで問題が解決したり、ナルシストの根本的な問題が改善されるわけではありません。

ナルシストがいじめや嫌がらせ、虐待、ストーカー行為、犯罪行為、さらにはパートナーに内緒での借金や浪費などを繰り返すことはよくありますよね。
なので無視をしたからといって、残念ながらこれらの行為が収まるわけではありません。

そして、無視をしたからといって、こちらのメンタルがすぐに回復するわけでもありませんが、無視は、こちらのメンタルを守るための重要な手段となります。
ナルシストに自己陶酔を与えず、自分を守るためのパワフルな対処法となるのです。

無視することで、ナルシストに対するエネルギーや感情を断ち切り、自分自身の回復に繋がる可能性が高まります。
要約すると、ナルシストを無視した後、彼らは新しいターゲットを探し始めるでしょう。

もしその新しいターゲットが見つからない場合、ナルシストは再び元のターゲットであるあなたに戻ってくることがあるかもしれません。
このとき、ナルシストが使うフーバーリングの罠に簡単に引っかかってしまうと、再び虐待のサイクルに引き込まれてしまいますよね。

視聴者さんの中にも、このような負の連鎖を繰り返す経験をした方は多く、その声もよく耳にします。
ナルシストを完全に無視するのは非常に難しいかもしれませんが、最終的には自分自身が決断することが大切です。

そして、無視して関係を断つという決断をした時に、相手が何を言ってこようとあなたが罪悪感を感じる必要はありません。
あなたは決して悪いことをしていないのです。

無視をすることが悪いわけではなく、嫌がらせをしている側に問題があります。
また、家族などの関係では無視が難しい場合もありますが、できるだけ無関心を装ったり、無反応を保ってみてください。

そうすることで、自分自身を守りながら、ナルシストの心理的操作から距離を置くことができます。

・ナルシストとの関係を見直すポイント
今回の動画では、ナルシストに対して無視をすることのメリットとデメリットについて詳しくお話ししました。
無視をすることで一時的に嫌がらせや攻撃を抑えることができますが、それが逆に心理的攻撃を引き起こす可能性もあることを理解しておくことが重要です。

万が一、ナルシストによる心理的操作を受けても、冷静に対処方法を見つけられるようにしましょう。
無視をして対処しようとしていたけど、もしフーバーリングに応じて関係を修復しようとする段階であれば、以前の虐待サイクルが再開される可能性も頭に入れておくことが大切です。

自分が本当にこの人を信頼できるのか、言葉と行動に矛盾がないか、またその関係を見直す際には慎重に検討する必要があります。
無視を続ける中で罪悪感を感じたり、自分がナルシストなのではないかと不安に思ったり、子供のために良いのかと悩むこともあるかもしれません。

ただ心理学の研究によれば、ナルシシズムは伝染する可能性があると言われているのと、ナルシストの親の背中を見て育った子供がナルシストになることもあれば、逆に自己犠牲的な「スケープゴート」と呼ばれる存在になることもあります。
特にスケープゴートになりやすいのは、正義感が強く、自分を犠牲にしてでも他者を喜ばせたいと考えるピープル・プリーザー(People Pleaser)と呼ばれるタイプの人です。

こうした人たちは、自分の意見をあえて言わず、他者の期待に応えようとする傾向があります。
これは育ち方や性分によるものもありますが、対人関係で問題を抱えてしまった時には、自己評価や人間関係のスキルを見直すことが重要なんですね。

・自己犠牲の習慣化を無くす
自分が「NO」と言ったり、逃げたりすることで相手を傷つけてしまうかもしれない、または相手が困るかもしれないと強く心配するのは、自己犠牲の精神が根強い人たちに見られる特徴です。
こうした人たちは、子供の頃から自己犠牲を習慣として育てられ、搾取される環境で育ってきたことが多いです。

その結果、アダルトチルドレンとして成長した場合、不安が消えなかったり、将来に対する生きづらさを感じたり、自分の価値に疑問を持つようになります。
ナルシストの親からのいじめや虐待が原因で、不安や強い怒りを心の中に抱え続けることになり、それが成人後の生活にも影響を及ぼすのです。

これは自己愛性虐待による長期的な後遺症と言えるでしょう。
ナルシストに出会い、彼らに尽くし続けることで疲弊し、承認を得て自分を肯定するような生き方を無意識に選ぶこともあります。

ただし、これはターゲット自身のせいではなく、自己犠牲的なタイプの人がナルシストに狙われやすいという事実です。
ナルシストはどこにでも存在し、その数は年々増加しているのが現実です。

特にSNSの普及により、ナルシシズムがより目に見えるようになり、私たちの日常生活での体験として普通に感じられるかもしれません。
ナルシシズムや自己愛の概念は、私たちが生まれるずっと前から研究されてきたもので、今に始まったわけではありませんが、現代社会の影響でナルシシズムが表面化し、私たちの生活においても当たり前のように遭遇する可能性が高まっていると、ナルシシズムの研究者たちは口を揃えて仰います。

・トキシックパーソンとの関係
ナルシシズムの問題は、社会全般に深刻な問題になるケースもありますが、特に私自身の自己愛性虐待の経験を通じて感じるのは、「自分にとって大切な人との関係を常に重視しなければならない」ということです。
たとえあなたがどんなに優しく、親切で思いやりのある人であっても、周りに意地悪で性格の悪い人がいると、時にあなたが悪者にされてしまうことがありますよね。

こうしたトキシックな人物は、人間関係を壊し、悪影響を及ぼすことが多いです。
トキシックパーソン、つまり共感能力が欠けていて、他人を思いやることができない自己中心的な人たちは、他人を攻撃し、自分のことしか考えられません。

もちろん、中には「自分の自己愛が強い」とか、自身の問題に気づいて、インナーチャイルドやトラウマを克服しようと、自分を改善しようと努力している方もいます。
でも強い自己愛のせいでコントロールが効かず、他人と比べて攻撃的になるナルシストの方が多いのが悲しい現実なのです。

ナルシシズムの度合いによって、いじめのタイプや被害の内容は異なりますが、トキシックな行動や影響を与える人物は、一貫して他人を傷つけることが多いです。
このように「ナルシストを本当に直したい」という人もいれば、「その問題が自分にある」ということを気づけず、いつも誰かのせいにして現実逃避する、無自覚で周りの人たちを困らせるというのが彼らの代表的な特徴です。

そういった相手の都合や気持ちを考えられない人と人生を共にするのは、非常に難しいことです。
自分の労力や時間を無駄にしてしまうことも多いです。

私がこのことを理解しているのは、自分自身がそうした経験をしたからなんですね。
「自分が経験したのは悪性ナルシストによる自己愛性虐待だ」と気づくまでは、自分の考えすぎや思い込みだと思い込んでいました。

「どうしてこんなに嫌な目にあって、なぜこんなに我慢しなければならないのか」と、非常にネガティブに考えていたんです。
毎朝、ネガティブな思考で一日を始め、夜になってもネガティブな思考で一日を終える。
そんな生活が続いていました。

今、YouTubeで発信している自分からは想像できないほど、頭の中は混乱していて、自分に何が起こっているのか全く分からず、メンタルも大変な状態でした。
混乱や不安、怒りなど、ネガティブな感情に常に悩まされていました。

それでも今こうして情報発信を続けられているのは、ナルシストについて学びたいという強い気持ちがあったからです。
知識を深めることで、自尊心が回復し、「自分は被害者だ」という感情が過去のものになりました。

今では、「自分で自分を助け、救った」という感覚があります。
だからこそ、同じように辛い思いをしている人を支えたいと強く思い、カメラの前で話しているのです。

・精神的虐待への理解を深める
心理的な問題は目に見えないもので、日本ではナルシストの認知度がまだ低いんですよね。
だからと言って傷ついた被害者が泣き寝入りするのではなく、こうした精神的虐待についてもっと多くの人が理解し、認識を深めれば、被害者へのサポートに繋がるでしょう。

理解が進めば、早い段階で被害者を救うことができるはずです。
だからこそ、私はこの情報を広めるために頑張っています。

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この記事を書いた人

20230617021657

中村りん

アメリカ在住のナルシスト対策解説者・自己愛性虐待リカバリーコンサルタント。

自身の経験から自己愛性パーソナリティ障害(NPD)を学び、独学で米国の心理学に基づいたナルシシズムの専門知識を深める。

ナルシストの虐待サイクルを初めて日本に広め、認知度の低いナルシスティック・アビュースへの理解を促進するため活動中。

最先端のナルシストに関する情報を取り入れ、「目に見えない精神的虐待」や「心理的に攻撃してくる人々」への対処法を詳しく解説。

同じ経験をされた方々の自尊心の回復とエンパワーメントへの支援に力を注いでいる。

【YouTube】https://youtube.com/channel/UCfEUQrCx31yDdNPiKqkApMg

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どうも、中村りんです。
今日は「ナルシストとガスライティング」について解説していきます。

「ガスライティングの被害にあって辛すぎる…」という気持ちも分かりますが、この動画は知識を深めたい方や「ガスライティングって聞いたことあるけど、何なんだろう」という方に向けてもガスライティングに関する情報をお届けしたいと思っています。

ものすごく悲観的になるんじゃなくて、「こんなことがあるんだ〜」と知ってもらったり、気楽にご視聴いただければありがたいです。

自己愛の強い人に遭遇し、自己愛性パーソナリティ障害について調べていくと、ガスライティングという言葉に出会うと思います。
このガスライティングとは一体何なのかというと、一言で言えば精神的虐待です。

ガスライティングの加害者であるガスライターは、ターゲットにした被害者に対し、ありとあらゆる手を使って攻撃を仕掛け、相手の自尊感情を傷つけていきます。
こうした意地悪で非常にトキシック(有毒)なガスライターは、陰湿な方法を好み、巧妙な嘘や心理テクニックで目に見えない精神的虐待を行います。

ちなみに、私の電子書籍『もし私の傷が見えたら…』では、ガスライティングなど、彼らの行動パターンについても詳しく書いています。
まだお読みでない方は、ぜひ概要欄のリンクからご覧ください。

既にお読みくださっている方はご存知かもしれませんが、この本の中でも触れているように、ガスライティングは単なる嘘をつく行為ではありません。
ガスライターはあらゆる言動をし、標的にした人をコントロールし、騙し、自分の都合のいいように利用したりして搾取的行動を繰り返します。

例えば、今挙げた単に嘘をついて誰かを欺くだけでなく、暴言や侮辱などの言葉の暴力で相手を傷つけたり、罪悪感を与えながら強く非難したりします。
「お前のせいだ!」「あなたのせいでこんなことになったんだから、責任を取れ」と被害者を悪者に仕立て上げ、自分の問題を被害者に押し付けます。

これは、自分の問題を他者に転嫁することで、責任から逃れようとするためなんですね。
自分自身が招いた問題やトラブルにおいても、それを認めず、ターゲットに対して
・あなたがおかしい
・あなたの発言は大袈裟やろ
・そんなん単なる被害妄想やん
などと言って、ターゲットを精神的に弱いとかおかしいように見せかけ、真の被害者を加害者に仕立て上げるのがガスライティングの恐ろしいところです。

ガスライティングを行う人の悪意の度合いや状況によって異なりますが、この動画で今からお伝えすることをみなさんの経験と照らし合わせて考えてみてください。

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ガスライティングとは?

まず、ガスライティングとはという基本的なところからお伝えしていきたいのですが、ガスライティングは精神的虐待の一種です。
ガスライティングの加害者は被害者の記憶や現実認識を疑わせ、自分自身を信じられなくさせます。

よって被害者は不安や混乱を抱きやすく、自分が本当におかしくなってしまったのではないかと信じ込むようになります。
そして、被害者であるターゲットに「原因は自分にあるんだ」と責任感、義務感、恥、罪悪感を押し付け、加害者の行動による責任を被害者に負わせるのです。

このように加害者は被害者を演じて、ターゲットや周囲の人たちを洗脳し、コントロールする心理的な虐待を行います。
被害者はだんだんと孤立し、自分の考えや感情が完全に間違っているかのように錯覚させられます。

ガスライティングは身体的な暴力とは異なり、被害者の心に深い傷を残し、トラウマとなってしまうケースも少なくありません。
またガスライティングは短期的に行われることはなく、比較的長期に渡って使用されることが多いそうです。

ですから、このガスライティングという精神的虐待は被害者のメンタルに長期的なダメージを与えるため、人間不信などのメンタルへの影響だけでなく、体調不良といった身体への影響もあるというのがガスライティングに関する研究で明らかになっているわけなんですね。
ガスライティングを使うガスライターはあくまで、自分の利益のために意図的に行うと言われています。

さまざまな手口で巧みにターゲットの心をコントロール、支配していくことで、その関係内でパワーを手に入れ、被害者との間に格差をつけます。
ターゲットは自分自身の記憶や認識を疑い始めるため、次第に自信がなくなり、「誰かに相談しても理解してもらえないかもしれない」「私が我慢すれば良いんだ」と思い込むようになってしまいます。

やがて、被害者が悩まされるのは強い孤独感です。
特に家庭内や職場のようなグループ内で、巧妙にガスライティングが行われることがほとんどで、加害者であるガスライターは周りにいる人たちを皆操作します。

心理学では、人の心をコントロールするといった操作行為をManipulation(マニピュレーション)といい、操られた人たちをFlying monkey(フライングモンキー)と呼びます。
ガスライターはフライングモンキーを利用して味方を増やし、被害者を孤立させます。

理由は、被害者は孤立し、自分の苦しみを訴えにくくするためなんですね。
ガスライターはターゲットに対する悪評を広め、事実を捻じ曲げることで、ターゲットに全責任を負わせようとします。

フライングモンキーと呼ばれる、両方の言い分を聞かずにガスライターの話だけを信じる人たちは、ターゲットの話を一方的に無視し、ガスライターの言い分を全面的に支持します。
ターゲットが実際には被害者であるにもかかわらず、フライングモンキーたちはガスライターの話を鵜呑みにして判断を下すため、彼らの存在にも注意が必要です。

このような状況では、ガスライティングの手法がどんなものなのかをよく理解し、適切な対策をとることが、自分を守り精神的な健康を取り戻すためにとても重要です。

ガスライティングという言葉の由来

それでは、ガスライティングについて深く理解するために、その言葉の由来についてもお話ししましょう。
ガスライティングという言葉は、1938年に初演された舞台劇「ガス燈」(Gas Light)から来ています。

ガス燈は心理的な虐待を描いており、「ガスライティング」という言葉の由来となりました。
あらすじとしてこの物語は、19世紀末のロンドンを舞台にしています。

主人公の妻ベラは、夫ジャックから精神的な虐待を受けています。
ジャックは家の中の小さな物事を操作し、ガス燈の明かりを微妙に暗くしたり、物を隠したりします。

ベラがこれらの変化に気付くと、ジャックは彼女が錯覚している、物忘れがひどい、または妄想していると主張するのです。
このような操作により、ベラは自分が精神的におかしくなっているのではないかと疑い始めます。

ガス燈は、心理的虐待と操作(マニピュレーション)をテーマにしていて、この劇により、加害者が被害者に対して現実の認識を疑わせ、自己評価を低下させる手法が「ガスライティング」と呼ばれるようになりました。
この言葉は日本では認知度が高いわけではありませんが、現代でも広く使われていて、精神的虐待や操作的な行動を説明するための重要な概念となっています。

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ガスライティングのフレーズ

次にお話ししたいのが、ガスライティングのフレーズについてです。
ガスライティングのフレーズは過去の動画でも話していますので、ガスライティングについて詳しく知りたい方は、ガスライティングというテーマのプレイリストをチェックしてみてください。

ガスライティングのフレーズは、色んな人間関係や状況で使用されますが、例えば、親からの場合だと、「あなたの記憶が悪いのでは?私はそんなこと言ってないよ」と言われたりします。
職場での場合には、「あなたが〇〇なだけでしょう」と否定されたり、「他の従業員は黙ってしてくれたよ」と罪悪感を押し付けてきたりします。

友人間では、「あなたってほんまいつも敏感すぎるねん」と言われたり、夫婦間では「あなたが私を理解してくれないからこんな風になるんやん」と自分の行動を正当化しながら、パートナーを責め立てます。
これらのガスライティングのフレーズは、相手を混乱させ、自分の感情や経験を無効化しようとするんですね。

ガスライティングをされているサイン

では、次にガスライティングをされているかどうかを見分けるために、ガスライティングの特徴についてお話しします。
「自分がおかしい、間違っている、自分に問題がある、自分がナルシストなのかもしれない、ガスライティングをしているのは自分なんだ…」といった思い込みが強くなる人は、多くがガスライティングの被害者であると言われています。

ガスライティングでは、ターゲットは心理的に自分の考えや感情を無視することを強制させられ、自分を疑い始めることで、自分自身を信用することすら難しくなります。
「あなたの記憶が間違っていて、あなたの言っていることがおかしい。そんなことは起こっていない。あなたの勘違いでしょ。何を寝ぼけたこと言っているの?」といった発言は、ガスライティングの典型的な手法です。

加害者はよく無実のターゲットを責め立て、彼らの自己を疑わせるということを私たちは忘れてはなりません。
ガスライターは非常に小狡く、卑怯なやり方を好みます。

彼らの目的は相手を心理的にコントロールすることにあり、最初は魅力的で親しみやすく振る舞いますが、時間が経つにつれて本性が露わになります。
ガスライターはこうしてターゲットを混乱させ、逃げられないように心理的に依存させようとするのです。

ガスライターの大きな特徴の一つに、非常に嘘が多いというのがあります。
ターゲットだけでなく、周囲の人にも嘘をつき、自分の目的を達成しようとするんですね。

ガスライターのしたいことというのは、とにかくターゲットを洗脳し、自分の意のままにコントロールすることです。
彼らは嘘を使って相手の現実感覚を鈍らせ、自分が思うように相手を操作しようとします。

彼らの特徴としては、とても操作的で、相手を支配したいというコントロール欲がかなり強いです。
ガスライターはターゲットの思考や価値観を自分が理想とするものに近づけるために上書きしようとします。

彼らは物事への感じ方さえも自分の好みに変えさせようとします。
例えば、毒親の場合、子供の意見や感情を無視し、自分の理想を押し付け、子供の価値観を否定したりします。

夫婦関係では、ガスライターがパートナーに対し、高確率でモラルハラスメント(精神的虐待)をすることがあります。
ターゲットの存在を矮小化し、自己価値感を奪い、自尊心に問題を抱かせるんですね。

この結果、自信を失い、他人や自分自身を信じることができなくなってしまうわけです。
ガスライターは意図的に間違ったアドバイスを与えたりもするので、注意が必要です。

その理由は、相手を陥れ、自分の勝利を確信するためにあって、彼らは自らの優位性を確立するために、このガスライティングを使用するというわけなんですね。

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ガスライティングへの対処法

まとめると、ガスライターは何か目的を持ち、自己を守るために心理的な攻撃を仕掛けます。
だからこそ、ガスライティングとは何なのか理解し、早期に気づくことが、ガスライターから皆さんの身を守る大事な対策となります。

ガスライティングの被害を受けて困っている方へ。
メンバーシップでは、メンバー限定動画で「ガスライティングへの対処法」を詳しく解説しています。
・ガスライティングの仕組みを理解し、その目的を見抜く方法
・心理的虐待から身を守るための具体的な戦略

こうしたガスライティングをしてくるガスライターに打ち勝つために必要な知識とスキルを、メンバーシップ限定配信でお届けしています。
攻撃的な人との人間関係に立ち向かう準備はできていますか?
今こそ、自分自身を守るための力を身につける時です。

メンバーシップ会員さまが学び、安心して体験談をシェアしたり、情報交換できる場だと思います。
同じような悩みを持つ方とお互いに励ましあったり、その悩みから解放され、前に進み道を一緒に歩める温かいコミュニティにしたいと思っております。

単純に中村りんのチャンネルが好きだという方もぜひ、応援として参加してくださるととっても嬉しいです。
皆様の参加をお待ちしております。

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中村りん

アメリカ在住のナルシスト対策解説者・自己愛性虐待リカバリーコンサルタント。

自身の経験から自己愛性パーソナリティ障害(NPD)を学び、独学で米国の心理学に基づいたナルシシズムの専門知識を深める。

ナルシストの虐待サイクルを初めて日本に広め、認知度の低いナルシスティック・アビュースへの理解を促進するため活動中。

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どうも、中村りんです。
今日は「謙虚に見えて、実は性格が悪い人の特徴」を解説していきます。

謙虚に見えて、実は性格が悪い人は、味方のふりをして近づいてきますが、実際は敵です。
友達や職場、恋愛関係で毎回騙されて、人間関係に悩み、ストレスが溜まってしまうことってありますよね。

心を許した瞬間、意地悪な人に豹変し、精神的に攻撃してきたり、敵意を向けてくることがあります。
です。

見渡すと、そんな人が多いと感じるかもしれません。
最近、「なんかこの人性格が悪そうやな」と思って距離を置いた方や、距離をおくべきか悩んでいる方には特に、今後どう対策をとっていくべきか沢山ヒントを得られると思うので、ぜひ今回の動画を観てください。

後悔しないためにも、彼らの特徴を知っておくことが重要です。
周りが敵だらけに見えて、対人関係に悩んでいる方も、見分け方を知って人付き合いを楽にしてくださいね。

彼らの巧妙な手口を解説し、動画の最後には、被害を避けるための対策もお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

私のチャンネルではアメリカの最新のナルシスト対策をかなり分かりやすく解説していますが、動画だけでなく電子書籍などのコンテンツも出しているので、もしよかったら興味のある方はぜひ概要欄から詳細をチェックしてみてください。

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謙虚に見えて、実は性格が悪い人の特徴

①その関係内で孤立しているように感じる

まず最初に、自分の気持ちに耳を傾けてみてください。
あなたを悩ませている人物は、本当にあなたの気持ちを理解してくれていますか?

本当に思いやりがあるか。一緒にいて成長できる人なのか。
こちらが手を貸そうとしても、自分が困った時にその人は助けてくれますか?

信頼してお願いできるか、安心して相談したり悩み事を打ち明けられるか、考えてみてください。
逆に、あなたを嫌な気持ちにさせたり、「私のせいなんだ」と思わせてくることはありませんか?

与えてばかりで、一方通行の関係になっていないか、そのグループや関係内で孤立していないかを見極めることが大切です。
アメリカの心理学では、アイソレーション(Isolation)という孤立している状態を意味する言葉がよく使われます。

無視されたり、軽く見られていると感じること、自信を喪失させられることを指します。関係や会話が一方通行になりがちです。
例えば、家族だから、夫婦だから、親だから、友達だから何を言っても許されると思っている人がいるかもしれません。

こうした態度は、無視や軽視と同じように、相手に孤立感や不安を与えるのです。
謙虚に見えて実は性格が悪い人というのは、謙遜するわりには自分ばかりで、承認されたい欲が湧き出ています。

自分が認められたい欲求が強く、こちらが聞いていないのに自分の話ばかりをして、他者に過大評価されることを期待します。
そして、自分の価値観を他人に押し付け、意見や思いを話すときは、相手を頭ごなしに否定してくることもあります。

許されるのはオウム返しのみで、指摘されると被害者ぶって攻撃してきます。
常に当たり障りのないことしか言えない雰囲気を醸し出します。

また彼らに自己認識はなく、仮に自覚があっても改善できません。
こうした性格は既に形成されてしまっているため、会話中に自分の間違いを絶対に認めないのが特徴です。

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②一貫性がなく、二面性の性格

謙虚に見えて実は性格が悪い人の特徴は、一貫性がなく、二面性のある性格です。
表面上は親切な人を演じて取り繕います。

初対面では好印象を与え、演じるのが上手いですが、人によって態度をコロコロ変えるのが目立ちます。
人に合わせるというよりも、エコ贔屓のように相手を評価し、品定めするためです。

ですので、こちらはどこか信用できないと感じますし、最終的に違和感や疑問、モヤモヤといった感情に気づくことが多いです。
嘘が多く、都合の良いように記憶を改ざんすることが常態化している状態は、虚言癖と呼ばれます。

嘘をつくことが習慣化し、都合が悪くなるととぼけたり白々しく振る舞います。
相手をコントロールし、自分の価値観を押し付けて考え方を根本的に変えようとする人は、真の味方ではありません。

ガスライティングやマニピュレーションは、心を操作し支配する行為であり、こういう心理テクニックを相手を心理的にコントロールする手段として使用する人は、相手を自分の望んでいない状況に無意識に導こうとするわけです。
その結果、ターゲットは「これはきっと私が望んでいることに違いない」と思い込み、自身の願望とは反対の行動をとっても無自覚で気づかなくなってしまいます。

③人から奪う

謙虚に見えて実は性格が悪い人は、人から奪うタイプが多いです。
常に盗むことや、極端な例を挙げるとすれば、そのグループ内でいつも特定の誰かに運転してもらったりして足にして利用します。
当然見返りはありません。

自分の望みを達成するために、他の人がどうすれば自分にとって有益かを損得勘定で考え、それに基づいて行動します。
一度手を差し伸べたことに対して、「あの時にこうしてあげた」という罪悪感を相手に抱かせたり、恩着せがましく感謝を求めたりするわけです。

感謝を示さないと「感謝が足りない」と非難します。
他者を密かに利用しようし、相手の手柄を自分のものにしようとします。

彼らにとって、人や関係性は自身のベネフィット(利益)を得るための道具に過ぎません。
しかし、役に立たなくなると瞬時に態度を一変させ、手の平を返します。

彼らにとって他者は、自身のストレスの捌け口であるサンドバッグや、自分の成功に向けてのし上がるための踏み台に過ぎません。

④嫉妬深い

謙虚に見えて実は性格が悪い人は、嫉妬深い傾向があります。
競争を好み、自分と他者の線引きができず、常に比較して競争心が非常に強いです。

切磋琢磨して一緒に成長するのではなく、自分がレベルアップするためには相手を落とすという手段を取るのです。
これを矮小化と呼び、なぜ彼らは他人を矮小化するのかというと、自分自身を保つために他人の価値を下げる必要があるからです。

自己否定している人ほど、他者を攻撃します。
自分の人望を高め、周囲にアピールするために人と比べ、グループ内でマウント合戦を繰り広げることがありますが、本当に仲良い友人に対してはそんなことする必要はありません。

ですが、彼らはターゲットに激しく嫉妬し、「あなたと私は違う。同じレベルではない」「どうせこの程度しかできひんやろ」と感じさせることで、見下したり自己肯定感を高めようとするのです。
人の幸福を妬むため、相手に何かいいことがあると辛く感じるわけです。

友達同士で嫉妬なんかしてもいい事なんてありません。
嫉妬は関係を損ない、信頼を崩し、友情を壊す可能性があります。

真の友人関係はお互いを支え合い、共に成長することができる。
一方で嫉妬や邪心が入ると、互いの幸せや成功を祝うことができなくなります。

味方の成功を喜べない性格が悪い人は相手から必要な情報を聞き出そうとしたり、手柄を横取りして成功を妨げたりします。
相手の失敗を過度に責め立てて問題を誇張します。

口が軽いために悪評を流して相手の評価や評判を下げることも好みます。
こうして彼らは悪意を持って、噂を流すことで満足感を得るのです。

侮辱したり意見を否定しまくって、相手のキャラクターを崩そうとすることで妨害します。
彼らにとって、相手が輝くことは非常に都合が悪いです。

そのため、その輝きをかき消そうとするのです。
また、自分が言った悪口がバレたりして明るみに出ると、そそくさと逃げるずる賢さも持ちます。

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⑤相手の気持ちを軽視する

謙虚に見えて実は性格が悪い人は、相手の気持ちを軽視し、共感する能力がありません。
偽善者なので共感するふりはできますが、本当に心から相手の気持ちに寄り添っているわけではありません。

彼らは失礼でデリカシーがなく、相手の気持ちを無視して不快な発言を繰り返したり、しつこく追求したりします。
笑えない冗談を口にして相手を馬鹿にし、みんなの前で恥をかかせるような言動を楽しんだり、的外れなことを言ったり、相手を不安にさせたりすることで直接的に馬鹿にしたりします。

最後に、謙虚に見えて実は性格が悪い人への対策をお伝えします。
大事な内容ですので、ぜひ最後まで観てください。

謙虚に見えて実は性格が悪い人への対策

①行動パターンを把握する

加害者の行動パターンを確認し、何度も同じ行動が繰り返される場合は注意が必要です。
そして、自分の直感を信じることも重要です。

②適度な距離を取る
適度な距離を保ち、深く関わらないようにします。
自分から一歩引いて、秘密を打ち明けたり弱みを握らせないようにすることも大切です。

③否定も肯定もしない

否定も肯定もせず、はいでもいいえでもない、曖昧で安全な回答をしてみてください。
そして、悪口に参加することで、「あの人があなたのことこんな風に言ってたよ」というような陰口が回ってくる可能性がありますので、こういうタイプの人とまともに付き合う価値がないと心に留めておく必要があると思います。

④自分の話をしない

自分の話を控え、プライベートな情報を漏らさないようにします。
こちらの失敗談や秘密話を広めるような行動がなされないように注意しましょう。

また、責任をなすりつけたり他人のせいにする傾向がある人においては、自分に無関係なトラブルに巻き込まれるリスクがあります。
周囲の人たちを囲い込み、ターゲットを孤立させようとする手法は、謙虚そうに見せかけて実は意地悪な人が好んで用いる手段です。

同調を促してきたり、「あなたも同じ意見やろ?」というように他人に同調を求めてくる場合もあります。
しかし、悪口には乗らず、不必要な媚びをしないことが対策として非常に重要なんですね。

⑤相手がどんな人なのか理解する
加害者の性格や行動パターンを理解し、整理していくことがとても大切だと思います。
理由は知識を身につけることで、より深く自分がどんなタイプの人を扱っているのかを理解し、適切に対応することができるからです。

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⑥逃げるべきタイミングを見極める

逃げるべきタイミングを見極めることが重要です。
嫌いだからという理由ではなく、自分にとって害を及ぼす可能性のある人を、あなたの生活の中に受け入れる必要はありません。

例えば、あなたの心を家とするならば、あなたは自分の人生の中で、招きたい人と招きたくない人を選ぶことができます。
その人が玄関前で挨拶をすることはあっても、家の中に入れる必要はありません。

言い換えれば、その人がドアをノックしても、開けたくなければ開けなくても構いません。
これは人間関係においても同じです。

今お話ししたように、あなたの心が家であり、その中に入り込んで荒らす人は、最初からあなたの大切な場所には入ってくるべきではないということになりますよね。
心を守る方法も同じです。

心は安らぎを得るための場所であり、あなたのメンタルを守る理由は、休息を取るためのその場所に平穏を乱す人を招待するべきではないからです。

あなたの家の中には様々なものがありますよね。
あなたの心も様々なものが集まる場所です。

喜びや幸せな気持ちだけでなく、過去のトラウマや誰にも言いたくないことなど、不快な部分も含まれています。
そのような心の安全な場所に、隙を見て入り込もうとする人がいる場合、それを防ぐ対策を取らなければ、簡単にその安らぎが奪われてしまうかもしれません。

その結果、あなたの素晴らしい側面や貴重なエネルギーが損なわれることにもなります。
完全にその人物を避けなければならないということではなく、いつも境界線を侵し、あなたの心の場所を崩そうとする人との交流を続ける価値があるかどうか、見極めてみてくださいね。

もちろん、このようなタイプの人には意地悪な一面だけでなく、優しい部分もあることを私は理解しています。
そのため、関係を断ち切ることは簡単ではありません。

私自身も関係を切り離すことが難しく、その結果、良くない人間関係にとどまり心が傷ついた経験があります。
特に家族との関係では、距離を置くことができません。

その関係が有毒であることに気づくことすら難しいこともあります。
しかし、気づいた後はなぜそうなったのか原因を追求し、次にどうすべきかの解決策を見つけ出そうとして動き出すことが、何よりも大切です。

心が回復していないと、これらの経験からの不安や混乱に苦しむことがあり、どう行動すべきかを考えたり、決断することがかなり難しくなります。

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「では、こういう自分を攻撃してきたり、心理的に操ってコントロールしてくる人が家族や友達、仕事場にいたらどうしたらいい?」という話なんですが、こちらのメンバー限定動画では、「【超意外】ナルシストが近づかないタイプ TOP3」を詳しく解説しています。

当チャンネルのメンバーシップでは、今日の動画でご紹介したような意地悪な人や、嫌がらせをするナルシストに対処するために必要なスキルや、心理的に攻撃してくる人から自分を守るための方法を公開しています。
皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

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アメリカ在住のナルシスト対策解説者・自己愛性虐待リカバリーコンサルタント。

自身の経験から自己愛性パーソナリティ障害(NPD)を学び、独学で米国の心理学に基づいたナルシシズムの専門知識を深める。

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どうも、中村りんです。
今日は「ナルシストが嫌がる言葉TOP5」について分かりやすく解説していきます。

自己愛性パーソナリティ障害を持つナルシストが絶対に聞きたくない6つのフレーズがあります。
自己中心性、強い承認欲求、共感力の欠如を特徴とするナルシストはあなたを嫌な気持ちにさせるために色んな言葉を使ってきます。

しかし、ここで紹介する6つのフレーズを使うことで、彼らに少し反撃したりして、攻撃をうまくかわすことができます。
また、これらのフレーズを避けることで、ナルシストの反感を買わずに済むでしょう。

なので、戦略的に使うか、全く使わないかをその場で判断しながら、対策に役立ててくださいね。

本題に入る前にお知らせなんですが、動画以外にも、役立つ電子書籍やビデオガイドなどのコンテンツを取り揃えていますので、もし興味がある方は、ぜひ概要欄から詳細をチェックしてみてください。

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ナルシストが嫌がる言葉TOP5

⑤あの人ってすごいよね

ナルシストのエゴを崩壊させる最も効果的な一言です。
彼らは、他の人が注目を浴びるのを非常に嫌います。

ナルシストの特徴の一つは、常に自分が注目の的でありたいという強い欲求です。
したがって、誰か他の人が賞賛されたり、注目を集めたりすると、彼らは不満を感じるわけです。

その注目が自分から離れることはナルシストが最も避けたい状況です。
他者に対する称賛を受け入れることができず、その場面で見下されているように感じたり、嘲笑されているかのように思うのがナルシストの心理です。

たとえ「○○さんってすごいよね」と言っただけでも、それが彼らにとっては侮辱に等しいのです。
ナルシストはこの瞬間、自分の価値が否定されたように感じ、自分が他人より劣っていると見なされたと捉えます。

このような状況は、彼らにとって大きな脅威です。
そのため、他の人に対する好意的な言葉や賞賛は、すべて彼らにとって屈辱となります。

これは、ナルシストが自己評価を外部からの承認に依存しているためであり、他人への称賛が自分の存在意義を脅かすものと感じるからなんですね。
結果として、彼らは自分が注目の的でなくなることを極端に恐れ、その状況を避けるために様々な手段を使います。

他の誰かへの称賛は、ナルシストのエゴを崩壊させるトリガーとなり、彼らは自己愛が傷つけられたと感じたときに見せる激しい怒りである「自己愛憤怒」を引き起こす可能性があります。
だからこそ、ナルシストは誰かの誕生日会や結婚式、就職祝い、昇進祝い、表彰式などのイベントを嫌う傾向があります。

こうしたかなり特別なイベントを台無しにしようとしたり、争い事を引き起こしたりするトラブルメーカーになることが本当によくあるんですよね。
彼らは他人が注目を浴びる状況を本当に受け入れられません。

自分よりも他の誰かが好かれている、または高く評価されていると感じることは、彼らにとって大問題です。「尊厳、プライド、名誉が傷つけられた」と感じることで、彼らはとても恥ずかしい思いを抱き、自身への自信や信用を大きく損ないます。

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④あなたの話は当てにならない

ナルシストは「あなたの話は当てにならない」と言われるのが耐えられません。
彼らは「あなたの言ってることは信用できない」「あなたの話はいつも嘘ばっかり」「あなたの話は胡散臭い」と他者に評価されるのを嫌います。

つまり、正直に指摘されることは、彼らにとって大きな打撃です。
嘘がバレること、周囲の人たちを騙せないこと、ターゲットを自分の思い通りにコントロールできないこと、これらはナルシストが最も恐れる状況です。

事実であるかのように作り上げてきた自分の虚構の世界が崩れ去るのを恐れ、信用を失うことを極端に嫌がります。
したがって、「あなたの話は当てにならない」と言われることで、彼らの自尊心は深く傷つき、自己愛憤怒やガスライティングを開始するかもしれません。

こうしてマインドコントロールを通じて、ナルシストはあなたの心を支配し、自分がおかしいのかもしれないと思わせます。
ナルシストが得意なこと、それは人を小さく見せ、自己価値を感じさせなくすることです。

よってターゲットが正々堂々と戦い、「それは違う」「この人の言ってることは本当じゃない」と事実をはっきりと否定し、彼らの発言がデタラメであると強く主張すると、ナルシストは焦ります。
自己愛性パーソナリティ障害の人は「あなた、嘘をついてますよね」というフレーズを特に嫌います。

仮に、証拠を見せても彼らは認めようとしません。
嘘がバレ、正体が見破られてしまったナルシストはさらに嘘をついてガスライティングをし、心理的操作を強化します。

投影や論点のすり替え、受動的攻撃、ネガティブキャンペーンなど様々な手段で対抗してくるでしょう。

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③お断りします

ナルシストが嫌がる言葉のTOP3は、「お断りします」「できません」というような拒否の表現です。
他にも「もう無理です」「これ以上は不可能です」「今後はもうしません」「これからはもう行きません」といった言葉を聞くことを好みません。

彼らは自分の能力や可能性を制限されることを受け入れることが難しく、それが自己価値を傷つけると感じるからです。
心理学の研究によると、ナルシストは他者からの拒絶や無関心な態度に特に敏感だそうです。

例えば「忙しいので、あなたに時間を割くことができない」と伝えると、不快に感じるかもしれません。
それが自分への無関心や軽視と受け止め、自己愛が傷つくと感じるからです。

「興味がない」「話したくない」「関わりたくない」「そんなことどうでもいい」と彼らに対して全くの無関心であると伝えることもナルシストの自己愛を傷つける言葉です。
自分の存在感や重要性を認められることに強い需要があり、自尊心を満たされる言葉を毎日浴びないと自分自身を保てません。

彼らは拒絶を嫌い、物理的にもできない、感情的にもやりたくないと伝えられることを嫌がります。
要するに、自分のコントロールの外に置かれることを嫌います。

②それって矛盾していませんか?

ナルシストが嫌がる言葉のTOP2は、「それって矛盾していませんか?」です。
彼らは矛盾点を突かれることや、間違いを指摘されることを非常に嫌います。

例えば、「あなたのやり方は間違っていますよ」と否定されると、絶対にその間違い、失敗、過ちを認めることはありません。
むしろ「何がなんでも絶対に自分が正しい。間違っているのはあんたの方や!」と主張し続けます。

証拠を突きつけたとしても、彼らは自分の間違いを認めることはありません。
彼らは責任を取ることを嫌い、自分の行動について責任を問われることに対して、改善を試みるよりもついた嘘に嘘を重ねたり、反抗的な言動をすることが多いです。

間違いを指摘されると、ガスライティングという心理的虐待の手法を使い、自分を正当化しようとし、「あなたのせい」だと必死に責め立ててきます。
矛盾点を指摘された後、ナルシストは自己愛性の特徴から、自分を守るためにコミュニケーションを避けようとするかもしれません。

心理学の研究によると、ナルシストは自分が間違っているのを認めることや、他者の意見や批判に直面することに強い不安感を抱きます。
自己愛の防衛機制として、自分を守るためにこうした様々な心理戦略を取って、ターゲットを精神的に攻撃するんですね。

ナルシストに対して、「それって矛盾していませんか?」という直接的な質問をすることは時に危険です。
なぜなら、ナルシストは自己愛が非常に強いため、自分の言動に矛盾があることを指摘されることを許容せず、自分を守る体制に入ります。

そうなると、ナルシストを指摘したターゲットに待っているのは侮辱、誹謗中傷、暴言といったあらゆる攻撃です。
例えば、彼らがある行動を取った後でその矛盾を指摘すると、「何がどう矛盾してるねん」とかなり否定的に反応して、自分の立場を一生懸命守ろうとします。

ナルシストは完璧主義です。
ですから、自分の意見や行動が絶対的に正しいと信じていますし、他人によってそれが矛盾していると指摘されることは、彼ら自身の感情や自己イメージを傷つけてしまうことなんですね。

彼らと会話中に、相手の話が矛盾だらけで混乱してしまった場合、冷静に「この点について理解できないので、もう少し詳しく説明してください」というように、対話を促進する質問を通じて、建設的な話し合いに持っていくのがナルシスト対策において非常に重要だと思います。

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①あなたは負けました

ナルシストは「あなたは負けました」という言葉を嫌います。
その理由はナルシストは自己愛が強く、自分が負けたと認めることができないからです。

ですので、競争や何かゲームなどで負けた場合でも、その事実を受け入れたり、他者に認めさせたりすることを避けます。
自分が勝ったと思い込むことで自尊心を保とうとし、負けたという事実を否定したり、相手に責任転嫁したりするかもしれません。

例えば、後から「あなたがズルをしたから負けたんやん」といった理由付けをして、難癖をつけて相手を困らせます。
心理学の研究では、ナルシストが負けを認めたり、自分の失敗を受け入れたりすることが難しい理由がいくつか示されています。

自己愛性パーソナリティ障害のナルシストは自尊心が脆弱であり、自分の方が成功しているとか、自分の方が相手よりも優位に立っているというイメージをキープしていたいと考えています。
なので、負けたことを認めることは自己イメージを壊してしまうこととなりますから、それを回避するために色んな手を打って、防衛的な戦略をとるのです。

結果、直接「あなたは負けた」と言うのは避けた方がいいかもしれません。
アメリカには「Hurt people hurt people.」という言葉があります。

これは、「傷ついた人たちは他の人たちを傷つけてしまう」という意味です。
つまり、自分自身が苦しんでいる時には、他人にも苦痛を与えてしまうことがあるということです。

ナルシストとは、自己愛が強く、競争心が強い人たちです。
常に相手よりも自分が上にいたいので、自分よりも格下だと思われることを許せません。

なぜなら、彼らにとっては「上か下か、競う」ことが生きる意味そのものだからです。
しかし、その一方で、ナルシストは自分が負けるなんてことを想像することすらできません。

自分が失敗するということは、彼らにとって存在しないことなのです。
自分より格下だと思う相手が、自分よりも上に立っている状況を目の当たりにすると、彼らは自分の価値を証明しようと行動に出ます。

それは、ナルシストが自尊心やプライドを守るための必死の試みです。
ナルシストの戦いにおいて、全ては勝ち負けじゃないかもしれません。

競うことは悪いことでなければ、常に良いことだとも限りません。
しかし、私たちは皆、時には誰かと競い、勝敗を分けることがあります。

ただ相手ではなく、自分自身への真の成長とは、他者との競争ではなく、自己との誠実な向き合い方から生まれます。

私たちはナルシストのように誰かを傷つけてまで歪んだ自己愛を追い求めたり、誰かと張り合って競争や対立するのではなく、このエネルギーを学びや成長する旅への燃料として蓄え、それを強みとして私たちは個々の目標に向かって進んでいくことが大切だと思います。
過去の経験をバネにし、あなたを傷つけてきたナルシストよりもずっと先を進み、彼らに対する怒り、不満、憎しみ、このエネルギーをどうか学びと成長のための原動力として活用してくださいね。

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この記事を書いた人

20230617021657

中村りん

アメリカ在住のナルシスト対策解説者・自己愛性虐待リカバリーコンサルタント。

自身の経験から自己愛性パーソナリティ障害(NPD)を学び、独学で米国の心理学に基づいたナルシシズムの専門知識を深める。

ナルシストの虐待サイクルを初めて日本に広め、認知度の低いナルシスティック・アビュースへの理解を促進するため活動中。

最先端のナルシストに関する情報を取り入れ、「目に見えない精神的虐待」や「心理的に攻撃してくる人々」への対処法を詳しく解説。

同じ経験をされた方々の自尊心の回復とエンパワーメントへの支援に力を注いでいる。

【YouTube】https://youtube.com/channel/UCfEUQrCx31yDdNPiKqkApMg

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どうも、中村りんです。
今日は「ナルシストに話が通じない理由」を解説していきます。

ナルシストはバレにくい巧妙な嘘をついたり、肝心な部分を切り取って隠すように話したりするので、会話の中で矛盾が多く、非常に疲れることがあります。
こちらの気持ちを全く理解してくれないため、ストレスが溜まりますよね。

長年一緒にいる夫婦でも、パートナーがナルシストだと話し合いが必要なときに会話が噛み合わず、感情的な言い合いに発展することが多いです。
なぜかお互いがパニックになり、喧嘩が絶えなくなることもあります。

ナルシストとの会話は、キャッチボールができません。
丁寧に説明しても、話が通じないのです。

そもそも、ナルシストは相手の話を聞く姿勢を基本的に持っていません。
彼らは他者との関係で心理テクニックであるマニピュレーション(Manipulation)を自在に操り、相手の心を操るような関わり方をします。

わざとコミュニケーションを避けたり、巧妙にコントロールしようとするのです。
それは、パワハラやモラハラ、いじめ、虐待といった形で現れることが多いです。

私は、自己愛性パーソナリティ障害の人たちがガスライティングを頻繁に使うことを知っていますし、実際に経験もしています。
また、私のチャンネルでは、自己愛性パーソナリティ障害の人やその傾向が強い人を「ナルシスト」と呼んでいます。

これはアメリカの心理学に基づいた呼び方で、診断を受けていない自己愛性パーソナリティ障害の特徴が強い人を「ナルシスト」として扱うからです。

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ナルシストに話が通じない理由

①ガスライティング

「ガスライティングなしでは自己愛を語れない」と言っていいほど使うガスライティングは、ナルシストが頻繁に使う手法です。
これがある限り、健全なコミュニケーションを取ることは不可能です。

・ガスライティングとは?
ガスライティングは精神的虐待の一種です。
この言葉は、1944年の映画「ガス燈」に由来しています。

この映画では、夫が妻の精神状態を揺さぶるために、家のガス灯を暗くしたり明るくしたりしながら、妻には「何も変わっていない」と嘘をつき続けます。
これにより、妻は自分の感覚や記憶に疑念を抱き、最終的には夫の言葉を信じてしまいます。

同様に、現実のガスライティングでは、ナルシストが相手の現実感覚を揺るがして、自分の言い分を信じさせようとすることでターゲットを心理的にコントロールします。

ガスライティングの目的は、ターゲットを洗脳することです。
ナルシストは、相手の自尊心を削り、「自分自身がおかしい」と思い込ませることで、ターゲットを思い通りにコントロールしようとします。

ガスライティングを使うナルシストは、ターゲットとの間で支配関係を築き、一生懸命コントロールしようとします。
彼らは、「私の言う通りにしないとこうなるから!」と脅し口調でターゲットを不安にさせたり、突然関係を切ったり無視したりすることで圧力をかけてきます。

こうして、自分の勢力を拡大しようとするのです。
そのためナルシストとの関わりでは、こうした心理的操作が行われていることを理解し、彼らがこれらの心理戦術を使うことを知っておく必要があります。

・ナルシストは独裁主義
ナルシストは独裁的です。
非常にプライドが高く、自己中心的な振る舞いが目立ち、特に尊大型ナルシストと会話をしていると自分の話ばかりです。

また、ガスライティングを使うナルシストは、相手との適切な距離感を保とうとしません。
ナルシストはターゲットの感情や考え方、意見、価値観を軽視し、無視するというような特徴があります。

相手が自分自身を表現することを決して許さず、相手を尊重しません。
ですから、こちらが相手に意見すると、「ほら、またその話出してくるやろ」「それはもう過去の話。済んだことやのに、いつまで根に持ってんの?」

「またその話か」「もう過去のことでしょ」「なんでそんなに根に持ってるの?」といった風に、相手の感情を無視し、否定します。
ナルシストはよく自分の意見や考え方を押し通そうとし、相手の意見が気に入らないと無視したり、忘れたふりをして逃げようとする行動を取ります。

自分の主張を通すことに執着し、他者の意見や感情に耳を傾けることなく、自分の立場を強引に貫こうとするんですね。
その結果、やはりコミュニケーションがどうしても一方的になり、対話が成立しなくなるわけです。

これらのナルシスティックな行動は、相手の存在や意見を尊重せず、自身の支配的な姿勢を強調することにつながります。
自分の意見や欲求を優先し、他者の感情や意見を無視します。

この振る舞いが長く続くと、夫婦間や親子間、職場での人間関係においてネグレクト(無視)が生じる可能性が高まります。
彼らはターゲットの立場や感情を考慮することなく、自分の意見や欲求を押し付けることによって、支配的で独裁的な関係を築き上げます。

例えば、パートナーの意見や子供の気持ちを一切気にせず、自分の言いなりにすることで、相手の自己表現や存在意義を軽視してしまうのです。
これにより、相手が不安や不満を抱えてもナルシストはそれに一切耳を傾けず、自己中心的な関係が一層深まることがあります。

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②自分の都合の良いように脳内変換

ナルシストは自分の都合の良いように事実を脳内変換します。
自分の思い込みや解釈に基づいて話を進めるため、相手の意見や事実を無視し、的外れな反応を示すことがあるんですね。
よって、コミュニケーションがとても困難になり、ナルシストとの会話は成立しません。

例えば、ナルシストは自分の視点とか主張を優先したり、相手が伝えようとしているメッセージを正しく理解せず、自分の思い込みに基づいた解釈をしてしまうわけです。
この行動は、相手の言葉や意図を歪曲し、本来の対話の目的から外れてしまう原因となります。

ナルシストが自己愛性パーソナリティ障害やそれに類する特徴を持つ場合、このような行動が現れます。
自分の都合の良い解釈を優先し、自分中心的な思考回路に固執するため、他者とのコミュニケーションができないというのが、ナルシストに話が通じない理由の一つと言えます。

・意見すると怒る
自己中心的なナルシストは自分にとって都合が良く、耳障りの良いことしか聞きたくありません。
ですから、異なる意見や批判には怒りや攻撃的な反応を示し、「その考え方はおかしい」「変やろ」と否定し、ターゲットをおかしい人扱いします。

もしくは、自分とは逆の意見を言われたり指摘されると、直ちに会話を終了するか、相手の発言から揚げ足をとって馬鹿にします。
「相手には相手の価値観がある」ということを理解できません。

自分の感情が全く理解されない不健康な関係が続くと、ターゲットはある習慣が身につくようになります。
それは混乱です。

・パターン化された行動
ナルシストの行動は予測可能で、特定のパターンに従っています。
たとえば、「そんな昔の話を持ち出してくるあんたが悪い」と、自分の立場を守るために相手を非難し始めます。

他者の意見や感情を受け入れることなく、自分の都合の良い解釈や主張を通します。
「何が言いたいのか分からん。わがまま言いたいだけやろ」と、自分が毒親であることを自覚せず、何も悪くない子供を責め、子供の感情を完全に無視して、ただ単にわがままだと一方的に決めつけます。

その上で、ターゲットの言葉を一つ一つ取り出し、都合の良いように解釈し、「結局、あんたの言いたいことってこういうことやろ?」と言葉を捻じ曲げて返します。

・気持ちを一切理解しない
相手の気持ちよりもあくまで結果論が全てです。
こっちは「なぜそのような状況に至ったのか」、話の筋道を立てて考えようとしているのに、ナルシストは結果にばかり目が行き、原因を理解しようとしません。

ナルシストとこんな会話をした後ってよく「そんなこと言いたいんじゃなかったのに」「なんでこっちの気持ちを必死に伝えても、全然理解してくれへんの?」と感じた方はきっと多いですよね。
ナルシストに話が通じない理由は、自分が信じたくない真実を聞きたくないので、事実を捻じ曲げ、相手に「これは事実ではなく、単なる勘違いやったんや」と認識を疑わせるように仕向けるガスライティングを使用しているからということになります。

ですので、ナルシストと会話している時に「どうしてこんなに一生懸命説明してるのに、伝わらんのやろ?」「こっちはしっかり話し合いたいのに、なんでこんな難しいんやろ?」「あれこないだは、この人こう言ってたのに、今全然ちゃうこと言うてる!」と感じたら、ガスライティングが起きているかもしれないと疑い始めることが大切です。

人を信じること、疑うこと、誰かに誤解を招いてしまうこと、自分のプライドを守ろうとすること。
これらの行為は決して悪いことではありません。

ただし、こうした行動がパターンのように何度も繰り返し行われ、相手に自分自身の尊厳を傷つけられたり、心理的虐待によってメンタルに支障がきたしてしまっている場合は、その関係内において注意が必要だとされています。

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③真実を隠したい

ナルシストには、真実を隠したいという動機があります。
自分の正体が暴かれることを避け、「常に被害者でいたい」という強い気持ちがあります。

しかし、表向きでは偽善的な行動をとり、英語ではhypocriticalと言って、他人に対して猫を被ることが多いです。
でも、それはあくまで被害者以外への対応で、ターゲットにされた人に対しての扱い方は最悪です。

・悪者扱いしてくる
彼ら自身、自分では自覚はないんだけど、責任転嫁のため話の論点をすり替えたり、人間付き合いをして根に持たれると悪者扱いしてくるんですよね。
かといって、こちらが関わりたくないから避けて無視し始めるとストーカーになって付き纏ったりする粘着するナルシストもいます。

こうして記憶を都合の良いように改ざんするナルシストは絶えず嘘をつき、事実を捻じ曲げ、ガスライティングを行うのです。
例えば、些細なことで責め立て、ターゲットの問題にして、相手に謝らせるように話を持っていきます。

発言する権利や自分自身を信頼する能力を奪い、無力感を植え付け、自分の世界に引きずり込みます。
エネルギーやモチベーションを消耗させ、まさにストレスの捌け口として利用される心理的なサンドバッグとされてしまうのがナルシスティック・アビュース(自己愛性虐待)の悲しい現実なのです。

・感情を相手に写す投影
英語ではプロジェクション、日本の心理学では投影(Projection)と言いますが、これは映画のプロジェクターを表した心理学の用語です。
映像が流れているのはプロジェクターなんだけど、スクリーンに映し出されたものを見ている状態を表しています。

彼らの内面で抱える劣等感や不安、理想と現実の自分とのギャップが生じていたり、自分自身と向き合えない葛藤、自己価値の感覚がないその行き場のないやるせない負の感情をぶつけるために、他人に投影します。

この投影とは、自分の持つ負の感情や未解決の問題を相手に押し付ける行為であり、その結果、自分に自信が持てないのです。
自分の理想を追い求めますが、現実とのギャップを受け入れたくありません。

なので、発言と行動の矛盾が露呈し、周囲の人たちは段々と彼らの都合の良い言動に呆れ始めるかもしれません。

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・自己愛性虐待被害者のサイン
いじめられているからと言って、ただ相手がナルシストかと言うとそうではありません。
意地悪な人だから相手が自己愛性パーソナリティ障害を患っているということではなくて、自己愛性虐待を経験した被害者には必ずこれらの兆候が見られます。

アメリカの心理学者たちが声を揃えて仰るフレーズがあります。
それは、You feel like walking on eggshells.
つまり、「卵の殻の上を歩いているような感覚」ということです。

これは、ガスライティングの加害者の言動によって次のような状態に陥ることを指します。

自分がどんな人物なのか分からない
自分を信じることができない
自分のことをダメな人間だと思う
自分の考えていることが分からない
自分のやりたいことがわからない
何が正解なのかすらわからない
と考えるようになる
自意識が持てない

自分自身を疑う、英語ではよくSecond guessingという言い方をされます。
これは自分自身をジャッジしてしまう状態です。

以前の自分とはまったく異なる存在になってしまったような感覚に襲われます。
日常生活で幸せや喜びを感じにくくなり、関係から逃れることができずに絶望感を抱くこともあるかもしれません。

加害者との関係は苦痛でありながらも、離れられずに共依存の状態に陥って悩むこともあります。
自分が悪いことをしていないにもかかわらず、常に罪悪感が消えないのです。

一番のレッドフラッグは、They always make you feel that they are better than you.
常に自分が他人よりも優れていると感じさせることです。

つまり、「自分よりも彼らの方が常に格上であると思わせてくる」ということです。
とにかく自分自身のエゴや優位性を強調し、「私は凡人で、ちっぽけな人間なんや」という感覚を植え付けます。
常に「自分はどれほどすごいか」「何ができるか」をアピールする自己意識が高いですが、その一方で自己価値を実感できないことがあります。

ですから、自己を守るためには、他者を貶めて自分を際立たせる必要があります。
そのため、ターゲットとなった人を攻撃することが必要になります。

ターゲットが意見したり、自己表現を始めたり、以前の自分らしさを取り戻すと、ナルシストは焦りや強い劣等感を感じ始めます。
このような不利な状況から逃れるために、ナルシストはガスライティングや精神的攻撃を行います。

そして、ターゲットは単純な意思決定をすることさえ難しく感じるようになり、怒られたり、ビクビクしたり、気を遣うことが常態化します。
慢性的な不安や落ち込み、感情的に不安定になるケースもあるそうです。

疲れ果てて憂鬱になることもあります。
依存的な関係に身を置き、物理的にも感情的にも逃れることができない状況に自覚があっても、「私が我慢すればいい」「きっと今だけやから、様子見てみよう」「もしかしたら改善するかもしれない」と相手に期待を寄せ、その関係にしがみついてしまうのです。

これが心理的虐待の一形態であるナルシスティック・アビュースです。
会話や関わりが心地よくない、トラウマを引き起こす、精神的な苦痛だけでなく、体調不良など身体的な健康にも影響を与える可能性があると多くの専門家が仰います。

共感のない人と関わると大変です。
理由は、その関係は常に自分よりも相手中心になりがちになってしまうからで、ナルシストとの関係では、相手がいつも中心に立っていて、自己陶酔を求めて行動します。

自己陶酔を搾取されてしまうと、こちらのメンタルは消耗してしまい、I'm not enough. 「自分はダメだ、足りない部分が多すぎる」と感じてしまうことがあるんですよね。

But you are good enough.
でも、あなたは十分です。
You are worth much more than you think.
あなたは自分自身が思っている以上に価値があります。

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今日解説させていただいたようにナルシストとのコミュニケーションは非常に困難なものとなりがちです。
そんな中、自分自身を守り、「会話が成立しないナルシストとのコミュニケーションの取り方」を学びたいという方には、メンバーシップにご参加いただくことをお勧めします。

メンバーシップには、ナルシストとの関わり方やコミュニケーションの戦略に関するメンバーシップ限定の解説動画をご覧いただけます。
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この記事を書いた人

20230617021657

中村りん

アメリカ在住のナルシスト対策解説者・自己愛性虐待リカバリーコンサルタント。

自身の経験から自己愛性パーソナリティ障害(NPD)を学び、独学で米国の心理学に基づいたナルシシズムの専門知識を深める。

ナルシストの虐待サイクルを初めて日本に広め、認知度の低いナルシスティック・アビュースへの理解を促進するため活動中。

最先端のナルシストに関する情報を取り入れ、「目に見えない精神的虐待」や「心理的に攻撃してくる人々」への対処法を詳しく解説。

同じ経験をされた方々の自尊心の回復とエンパワーメントへの支援に力を注いでいる。

【YouTube】https://youtube.com/channel/UCfEUQrCx31yDdNPiKqkApMg

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どうも、中村りんです。

今回は「正体を暴かれたナルシストはその後どうなるか」を解説していきます。

もし、あなたの身近にいる家族、友達、職場の人、近所の人がナルシストだと判明し、その正体を見破った時に起こることについて、皆さんと一緒に詳しく見ていきたいと思います。

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このチャンネルではアメリカの最新のナルシスト対策をかなり分かりやすく解説していますが、動画だけでなく電子書籍などのコンテンツも出しているので、もしよかったら興味のある方はぜひ詳細をチェックしてみてください。

・ナルシストは責任を取らない

今回の動画で重要なポイントがあります。

それはナルシストとの関係を断ち切ったり、自分が受けた被害を暴露し始めると、彼らは可能な限り責任を逃れようと動き出すということです。

ナルシストはありとあらゆる心理戦術を使い、数々の手段を繰り返して、攻撃してくる可能性があります。

正体を暴かれることでこれを攻撃とみなし、以前よりも強い攻撃性を示し、反撃に出ることがあるかもしれません。

なぜならば、自分がターゲットにしてきた行いに対する責任から逃れたいからです。

よって自分を守る防衛体制に入ります。

ナルシストは自己防衛する目的でさまざまな行動を取りますが、その非常にナルシスティックな(自己愛的な)態度を改めたり、自らの良くない行動を反省することはありません。

仮に少し罪悪感を感じたとしても、責任を取ってターゲットのために行動することはありません。

・手助けするイネーブラー

正体がバレてしまうと自身の不道理であった行動の責任を負わされる恐れがあるため、ナルシストは自身の行動を隠そうと必死になります。

周囲のイネーブラーと呼ばれる人たちを利用して問題行動を隠蔽し、状況をさらに悪化させるんですよね。

正体を暴いてこちらが彼らの問題行動を指摘しても、謝罪することはほとんどありません。

多くの場合、開き直ったり、とぼけたりして責任から逃れる言動をします。

よって、ターゲットが彼らの正体を知り、彼らが背負うべき責任を求めたとしても、嫌がらせなどは収まりません。

収まるどころか攻撃は強まる可能性が高いかもしれないということです。

・強い支配欲

その理由は先ほどお話ししたように、これらの背景には「自分自身を守るため」の自己防衛の心理があるからです。

それにより、ナルシストは周囲の人や状況をコントロールしようとします。

どのようにコントロールするのかというと、ターゲットそのものを変えたり、ターゲットの自分への対応を無理に変えさせて、自分の欲しいものを手に入れようとするという感じです。

これを心理学では自己陶酔的な供給と言います。

・自己陶酔的な供給

自己陶酔的な供給は英語ではナルシスティック・サプライと呼ばれますが、この概念は自己愛性パーソナリティ障害も持つ人、あるいはナルシストの本質そのものを理解するのにものすごく重要です。

なので、ぜひ皆さんに知って欲しいし、覚えておいて欲しいと思います。

ターゲットが彼らの正体を見破り、対処法を学び始めると、実践に移るようになりますよね。

ナルシストのいじめや精神的な攻撃に反応せず、効果的な対処法を使うことで、ナルシストは自己陶酔を得られず、不快感を抱き始めます。

最初に感じるのは焦りで、次第にそれが怒りに変わっていきます。

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正体を暴かれたナルシストはその後どうなるか

①自己愛憤怒

ナルシストは豹変し、その姿に驚く方も多いかと思います。

彼らの内面でエゴが傷ついたた時に、自己愛憤怒と呼ばれる激しい感情が現れます。

この状態になると、ナルシストは攻撃的になり、周囲の人々をさらにコントロールしようとするんですね。

・自己愛憤怒とは

自己愛憤怒(Narcissistic Rage)とは、1972年に今から52年前に作家のハインツ・コフートによって作られた言葉です。

それほど古い用語ではなく、比較的新しい概念です。

自己愛性パーソナリティ障害を持つ人が癇癪を起こすように強烈な怒りを爆発させ、不満やストレスを周囲にぶつけることを指します。

また、脆弱型ナルシストというタイプも存在するほど、ナルシスト全般は過敏で脆い自己愛を持っています。

自己愛が傷ついたと感じると、自己愛損傷(自己愛的な傷つき)が痛み出します。

この自己愛損傷が自己愛憤怒に変わり、嫌がらせや虐待行動にエスカレートしていくのですが、これがいじめや虐待、ハラスメントの構造と根本的な仕組みです。

自己愛憤怒は、些細なことから非常に大きな怒りまで様々な形を取ります。

本当は自分に自信がないナルシストにとって、正体がバレてしまい、ターゲットが自分から離れていくことは耐え難いものです。

なぜなら、自分に注目と称賛を与えてくれる存在がいなくなると悲惨ですから、ナルシストは絶対にターゲットを手放したくありません。

自分が他人に嫌な思いをさせていたという事実を受け入れず、自己愛に歪んだ視点で「こんなにしてあげていたのに、自分を見捨てる/裏切るなんてありえない。許せない」という焦りや復讐心から、自己愛憤怒が生じ、ターゲットへの嫌がらせに変わってしまうのです。

なので、執着心が強いナルシストに何か注意したり指摘しただけでも、自己愛憤怒が引き起こされることも少なくありません。

・自己愛憤怒を起こす原因

自己愛憤怒を引き起こす原因、それはナルシストはプライドの塊です。

自己愛の強い人はプライドが異常に高いと言われます。

つまり、自己愛、エゴが傷つくと自己愛憤怒が起こります。

さらに不安や焦り、悲しみ、屈辱、劣等感、嫉妬などの否定的な感情が、自己愛憤怒を引き起こす要因となるのです。

ナルシストは完璧主義者ですので、彼らは

「ターゲットに逃げられてしまった」

「正体を見破られてしまった」

「もう相手をコントロールすることができない」

というコントロール欲から、自己愛憤怒を引き起こします。

コントロール欲の他にも、嫉妬や称賛されたい欲求があり、他の誰かが注目されている時、ナルシストは自己愛憤怒を抱くんですね。

・自己愛憤怒の具体例

自己愛憤怒の具体例として、ナルシストは執拗にターゲットに付き纏ったり、ガスライティングを行ったりします。

彼らは、「そんなこと起きませんでしたよ」

「あなたの勘違いじゃないですか?」

「それは事実ではないですね」

「他のみんなはそんなことないって言っているし、あなたが間違っているだけじゃないんですか?」

などと言って、ターゲットを否定しようとします。

能動的に攻撃するナルシストもいますが、陰湿な攻撃方法を使うカバートナルシストもいます。

彼らはターゲットのいないところで悪口を言いふらしたり、スミアキャンペーンを行い、ターゲットの評判やイメージ、相手のメンタルヘルスを傷つけようとします。

また、無視をしてターゲットをわざとコミュニケーションを避け、不快感や疎外感を与えたりもします。

グループ内でターゲットの存在をかき消したり、嫌味っぽい発言や軽蔑的な態度で自己愛憤怒の怒りを表現するナルシストもいて、こうしたいじめは学校や職場、家庭内、ご近所など、いろんな場所で見受けられます。

・そこに後悔の念はない

そこに後悔の念はなく、ターゲットを傷つけることや怒りをぶつけ、精神的な苦痛を与えることに躊躇しません。

彼らはハラスメントをしても後悔しません。

むしろ、怒りを巻き散らかした後はすっきりしているんですね。

家族など周りにいる人がナルシストに振り回されるというのが現実です。

つまり、彼らは自己愛憤怒の矛先を身近な家族や部下に向けます。

そういうわけで決して上司などではなく、自分よりも立場が弱い人を狙って精神的に攻撃する傾向があります。

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②再びコントロールが始まる

正体を暴かれたナルシストはその後、再びコントロールが始まる可能性が高いです。

自己愛憤怒がしばらく続き、効果がないと感じると、虐待のサイクルのフーバリングの段階に入ります。

・脱価値化〜フーバリング

自己愛憤怒は脱価値化の段階に位置し、フーバリングはラブボミングに向けてのターゲットに対するマニピュレーションを行う段階です。

ナルシストの虐待のサイクル(The Narcissistic Abuse Cycle)

第一段階 ラブボミング(Love bombing)

第二段階 脱価値化(Devaluing)

第三段階 廃棄と別れ(Discarding)

第四段階 フーバリング(Hoovering)

脱価値化の段階では、自己愛憤怒を起こすナルシストはターゲットの価値を低く見積もるか、または価値のない存在のようにみなして、粗末に扱います。

しかし、フーバリングの段階ではナルシストは一変して、出会った頃のようにラブボミング(愛の爆弾)を繰り広げ、再びターゲットを虐待のサイクルに引き戻すことで、共依存関係を繋ぎ止めようとします。

・巧妙なコントロールの再開

しばらくすると、ナルシストによる巧妙なコントロールの再開が始まります。

私を含め、数多くの視聴者さんから伺った話によると、実際ナルシストは周りにいる人たちに対し、悲劇のヒロインを演じ、悲しいストーリーを語りかけて同情心を煽ったりしました。

彼らは大勢の人に味方になってもらうことで、いざとなった時にかなり都合が良く、また自己陶酔を与えてくれるターゲットを手元に置いておきたいのです。

こうした心理的操作によって、ナルシストは再びコントロールを取り戻そうとします。

この時ターゲットがナルシストの正体を見破り、虐待行為から逃げようと避難すると、ナルシストは大抵の場合、新しいターゲットを見つけようとしますが、新しいターゲットが見つからなかったり、別のターゲットからの自己陶酔が合わなかったり、質が悪いと感じると、彼らは元のターゲットに固執し、フーバリングを繰り返します。

このフーバリングは、ターゲットが反応するまで、長期戦になってしまうことが多いです。

ナルシストにとって、注目されることがすべてです。

彼らは注目を引くためには基本的に何でもします。

・クラスターB群

そのような理由で、自己愛性パーソナリティ障害を持つ人も境界性パーソナリティ障害などのクラスターB群の同じ類のパーソナリティ障害のような振る舞いをすることもあります。

クラスターB群のパーソナリティ障害はドラマティックとも言われています。

例えば、別れを切り出す時や離婚を切り出す時、距離を置くときなど、関係を断つ時は非常に厄介で、家庭内暴力やトラブルといった少し危険なケースにエスカレートすることもあるのです。

なぜなら、彼らは見捨てられることを極端に恐れているからです。

③嫌がらせを継続する

正体を暴かれたナルシストが嫌がらせを継続する可能性は非常に高いです。

「もし、ターゲットがフーバリングに応じたり、彼らの心理的操作の罠に引っかかりしばらくするとどうなるのか」についてですが、フーバリングの後関係を再開してしばらくの間はうまくいくかもしれません。

ただし、その平穏は長くは続きません。

というのも、ナルシストとの関係には必ずと言っていいほど虐待のサイクルが存在するからです。

・なぜ人をいじめるのか

フーバリングやラブボミングが終わった後は、脱価値化や廃棄、そして別れといった嫌がらせや虐待行為が始まることになります。

それにはある2つの理由があります。

1つ目の理由は、ナルシストは人と揉めたり、相手を傷つけたりいじめることが好きだからです。

そして2つ目の理由は、常に注目されていたいし、自分の行動が他人に与える影響力を感じていたいという歪んだ自己愛からくるエゴを持っているからです。

ナルシストはそうやって自己陶酔的な供給を得ることで精神のバランスを保とうとします。

そのため、一時はその関係が良好であっても、相手がナルシストである以上、いずれ虐待行為が始まる可能性があることを認識しておくことが大切です。

何度も繰り返しお伝えしますが、ナルシストは人をいじめることが好きです。

自分が誰かにしたことは都合よく記憶から消し、覚えていないことがほとんどですが、彼ら自身が他者にされた出来事に対しては何年も先までずっと根に持ちます。

そして復讐心も強いです。

自分の正体が露呈され、責任を負う可能性があると感じると、それを避けるためにターゲットに対して攻撃を開始するわけです。

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・ナルシストに関する知識

これらの知識はアメリカの心理学に基づいたものであり、また私自身が悪性ナルシストとの人間関係を通じて経験し、自分の人生で学んだことでもあります。

ラブボミングの段階で示していた優しさとは正反対の、虐待的または冷淡なナルシストの姿を目にすることは、時に悲しみをもたらし、心が傷むことがあるかもしれません。

それだけでなく、加虐してくるナルシストは自分の権威を保つために、正体を暴かれないように巧妙なマニピュレーションを繰り返し行います。

自己陶酔的な供給を得るために、飴と鞭のようなアプローチで、偽物の愛情と罰を与える虐待を交互に行うのです。

こうしてターゲットに正体を見破られてしまったとしても、ナルシストは関係が切れないように一生懸命数多くの心理的テクニックを多用してきます。

自己愛憤怒や心理コントロール、エスカレートした嫌がらせが続くかもしれませんが、これらの知識を持つことで、自分を守るための手立てがあります。

そして、悲惨な人間関係に置かれていても、これらの知識を知っておくだけでも、あなたを守るためのお守りになる時が必ずあるはずです。

今日は「正体を暴かれたナルシストはその後どうなるか」について解説しましたので、これからのナルシスト対策のために役立ててみてください。

また皆さんが今試している対策や、効果のあった対処法などあればぜひコメント欄で教えてください。

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この記事を書いた人

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中村りん

アメリカ在住のナルシスト対策解説者・自己愛性虐待リカバリーコンサルタント。

自身の経験から自己愛性パーソナリティ障害(NPD)を学び、独学で米国の心理学に基づいたナルシシズムの専門知識を深める。

ナルシストの虐待サイクルを初めて日本に広め、認知度の低いナルシスティック・アビュースへの理解を促進するため活動中。

最先端のナルシストに関する情報を取り入れ、「目に見えない精神的虐待」や「心理的に攻撃してくる人々」への対処法を詳しく解説。

同じ経験をされた方々の自尊心の回復とエンパワーメントへの支援に力を注いでいる。

【YouTube】https://youtube.com/channel/UCfEUQrCx31yDdNPiKqkApMg