空と山と暮らし (original) (raw)
11月4日に今シーズン2回目の紅葉登山に行きました。今回は那須連山(茶臼岳・朝日岳・三本槍岳)を縦走していまして、2024年11月初旬の那須の紅葉状況の記録になります。
─ 目次 ─
ロケーション
那須岳は、栃木県那須郡那須町にある茶臼岳(標高1,915m)および朝日岳(標高1,896m)と、栃木県那須塩原市と福島県西白河郡西郷村の境界にある三本槍岳(1,917m)からなる那須連山を指します。
三山の中では、日本百名山に選ばれている茶臼岳が一番知名度があります。しかし、一番標高が高いのは、実は奥まった場所にある三本槍岳だったりします。せっかく登るなら三山巡りということで、今回は北温泉から反時計回りで縦走してみました。
北温泉~スダレ山
スタートは北温泉手前駐車場。ここから北温泉まで5分ほど下がり、そこから山道に入ります。登り始めにいきなりの紅葉!
今回はスタート付近(標高1,200mくらい)が紅葉のピークでした。
山の中腹を過ぎると紅葉はほぼなくなります。かわりに苔が増えてきました。
苔マニアには嬉しい登り道です。
そして本日最初の小ピーク、スダレ山。
山頂が木々の無い岩山で、しかも快晴というコンディション、見晴らしがメチャ良かったです。
スダレ山~三本槍岳
スダレ山から西方向を見ると、左手に朝日岳とその奥に茶臼岳、右手に次のピークの三本槍が視界に入ります。今日歩く山々が全て見えますので、全体の規模感が掴めますね。
さて、ここまでは紅葉と苔の快適な登りでしたが・・・スダレ山から三本槍岳に向かうと霜柱が融けたぬかるみが彼方此方にあり、なかなか難儀しました。
そのぬかるみを越えて、三本槍岳に到着。ここが本日の最高峰です。
珍しい8角形の山名盤がありました。標高が高いだけあって、遠くまで見通せます。
三本槍岳~朝日岳
標高の高い三本槍からは、次の朝日岳が見えます。
ズーム撮影すると、人がいっぱい立っているのが分かります。大人気の山ですね。遠目でも岩々した山と判別できます。
朝日岳に向けて稜線を歩いていると、ぬかるみが次第に減り、だんだん歩きやすくなります。
朝日岳の手前からは、今まで後ろに控えていたラストピークの茶臼岳も見えるようになりました。
登山道をズームしてみると、ぬかるみが無いどころか、もはや水成分が無い。同じ那須連山なのに、凄い変化です。
歩いている人がヒマラヤのキャラバンのようで、ヤクが出てきそうな雰囲気です。
遠目で見た通り岩々した山を登っていくと、朝日岳に到着。山頂にはミニ鳥居がありました。
次の茶臼岳とセットで撮影。相変わらず良い天気です。
朝日岳~峰の茶屋跡避難小屋
朝日岳からの下りが、今回一番のテクニカルコースでした。
山道はしっかりあり岩登りレベルではないですが、鎖場から朝日岳方向を見上げると、岩感がハンパない。
峰の茶屋跡避難小屋に着いたら本日の昼食です。
朝日岳を見ながらラーメン。秋は温かいラーメンが美味しい。
峰の茶屋跡避難小屋~茶臼岳
小屋からは茶臼岳へのルート全体が見えており、山頂まで歩いて30分弱と近いです。
山頂には那須岳神社の祠がありました。今更ながら、安全登山の祈願をしておきます。
御釜を回ってロープウェイ方向の山頂口に行くと、こちらは本物サイズの鳥居がありました。
鳥居越しの雲海に感動・・・。
茶臼岳~北温泉
最後はロープウェイで下りる手もありますが、今回はルートに余裕がありますので、峰の茶屋跡避難小屋に戻り、スタートの北温泉駐車場まで徒歩で下山しました。
登りと同じように、標高1,200mまで下りてくると、紅葉が満開。
稜線は紅葉が終わっていましたが、初手と締めで紅葉が見られて、紅葉的にも満足な山行になりました。良かった~。
おまけ
帰りに北温泉から車で10分程にある、鹿の湯に寄りました。1,300年の歴史があるとのこと。
こちらは一風変わった温泉でして、入浴前のかぶり湯200回が指定されていて、その後は41℃~48℃まで2畳ほどの湯舟に3分間ほど浸かっていくというスタイルです。石鹸は使用不可で、かぶり湯と高温のお湯のみでリフレッシュしていくことになります。シンプルな分、500円/人とリーズナブルでした。
お約束通り、かぶり湯を約200回した後に順番にお風呂に入ってみました。41℃、42℃、43℃までは丁度良い塩梅でしたが、44℃から温かいというより熱いに変わってきます。43℃を超えると細胞のタンパク質が変質し始めると言われますので、体が危険を察知してアラームを出すのでしょう。
44℃の次からは1℃刻みではなく、なぜか2℃アップの46℃。メチャ熱ですが、なんとか3分間入れました。46℃までは最大4人まで自由にお風呂に入れますので、途中で誰かが雑に出入りすると対流で熱さアップするという罠があり、要注意です。
最後の48℃ゾーンには、常連(?)の番人が鎮座していました。曰く、「48℃は熱すぎて危険だから、一人づつ最大3分交代で入りましょう」、と。
良く見ると、壁にも波を立てるのは危険と書いた貼り紙があるではないですか。46℃でギリだったのに、48℃にイケるかなと一瞬考えましたが、せっかくの機会ですので、順番待ちに並んでみました。
順番が来て決死の思いで48℃に入ると、熱いのは当然ですが、なんか肌がチクチクと痛い。この状態で誰かが波を立てて入ってきたら、確かに危険だ!
と、妙に納得しながら、3分間粘ってみました。最後に湯舟から上がる時に手に力が入らず、ここが本日(登山含めて)最大のデンジャラスゾーンでした。
・・・
何とか温泉の試練を突破して、最後は チーズガーデン 那須本店を訪れました。
お土産の御用邸チーズクッキーを購入して、チーズケーキサンデーを頂きます。
登山後ということと、激熱温泉を終えた安堵感もあってか、冷たいアイスが体に染みわたりました。またもや、登山して何故か太っていくパターンだな。
今回の山歩きの詳細記録はこちら。
年末調整の時期になりました。我が家は居住2年目ですので、年末調整で住宅ローン減税を申請できる最初の年になります。この申請で少しハマったことがありましたので、備忘録に記事にしておきます。
※結論からいうと、マイナポータルに届く「住宅借入金等特別控除証明書」(XMLファイル)を、国税庁のQRコード付証明書等作成システムに連携させて「年給与所得者の住宅借入金等特別控除申告書」(PDF)を生成する必要があります。
─ 目次 ─
1年目の 住宅ローン減税は 確定申告
我が家は昨年(2023年)入居で、初年度(2023年分)の住宅ローン減税は確定申告で行いました。(以下参考)
確定申告は20年前からやっていますが、国税庁の申請システムは相変わらず微妙で好きになれません。今はWebアプリで確定申告できますが、このご時世にWebブラウザへのアドオンのインストールが強制され脆弱性の心配をしたり、そもそもアプリの使い勝手が悪いです。e-Taxになってから長いので、定型の確定申告は迷わなくなりましたが、新規申請が入ると時間を浪費すること必至。
初年度の住宅ローン減税も年末調整で簡単に済ませられると楽なのですが、残念ながら未対応です。最初は土地建物を取得したエビデンスが必要だったり、建物の性能で住宅ローン減税額が変わるため長期優良住宅の認定通知書が必要だったりして、簡易な年末調整では対応しきれないからでしょう。
ということで、2023年分は国税庁システムで確定申告したのでした。
2年目からは年末調整
翌年からはローン残高しか変化が無いため、申請に必要な書類はグッと少なくなり、年末調整で控除申請できるようになります。
なお、住宅購入を会社にバレたくなければ、2年目も確定申告で控除申請できます。とはいえ、引っ越し手続き時点で、会社には持ち家になったことがバレバレだったりします。今なら変動金利より減税率の方が割が良く、オマケに団信まで付く住宅ローンを使わないハズがないので、なんなら購入を隠していると邪推されかねません。
ということで、ここは素直に手間のかからない年末調整で進めましょう。(家を買うと転勤→単身赴任を命じる旧体質の会社だったなら・・・転職しよう)
さて、簡単と思われた年末調整ですが、必要書類の準備に落とし穴がありました。それは、「年給与所得者の住宅借入金等特別控除申告書」。これが税務署から送付されて来ないのです。
控除申請用のエビデンス集めでハマる
年末調整は、国税庁のシステムよりは簡易な、会社の慣れたシステムで申請します。毎年似た入力のため大体自動入力され、手間がかかりません。ただし、PC上での入力だけでは申請が完了せず、エビデンスとなる紙書類を社内メールで物理的に送る必要があります。
そのエビデンスは、10月初旬~中旬に自宅へ郵送されます。住宅関係の確定申告では、具体的には銀行のローン残高証明書と保険会社の地震保険控除証明書が必要で、以下のようなハガキが来ます。
人によっては生命保険や医療保険の控除もありますので、それらを年末調整に向けて集めておくことになります。我が家は山岳遭難救援やフライト事故にも対応した保険に入っていますが、それは会社の団体保険ですので控除証明書は不要。団体保険は安価な上に手間も少なくて良いですね。
さて、予定通りハガキが届きましたので、あとはサクッと申請できると思っていましたが、システム入力してみると未知の(まだ郵送されていない)書類が必要と表示されました。
それが、税務署が交付する「2024年給与所得者の住宅借入金等特別控除申告書」 。
マジか。年末調整の所管も税務署なんだから、今年の確定申告で提出した控除申請書を横連携してくれれば良いのに…。これも、縦割り行政のなせる技ってことか。
仕方ないので、住宅借入金等特別控除申告書を調べると「住宅借入金等特別控除申告書の対象年数分が10月中旬に税務署からまとめて送付される」とあります。いや、郵便物を再確認したが、1年分も来てないぞ??
ここで、10月23日にマイナポータルに通知が来ていたことを思い出します。マイナポータルにアクセスしてみると、通知とともに「住宅借入金等特別控除証明書」というXMLデータが添付されていました。これかと思いきや、名前の最後が微妙に違います。(証明書≠申告書)
そこで、国税庁の「年末調整で住宅借入金等特別控除の適用を受ける方へ」というページを確認してみると、以下の記載がありました。
給与の支払者が電子データの提出を受付できず、書面でしか受領できない場合は、QRコード付証明書等作成システムを利用して、書面で出力して提出してください。
そんなことなら、マイナポータルの通知欄に「必要に応じてQRコード付証明書等作成システムを利用して書面出力せよ」と追記して、作成システムへのURLを貼ってくれれば、多くの人の手間が減るのに…。国税庁のユーザビリティテストでは、誰も指摘しなかったのだろうか。
状況は分かりましたが、またもや国税庁の新システムか・・・面倒そうだ。
指定されたQRコード付証明書等作成システムにアクセスしたところ、予想を裏切らず、ブラウザ限定でのCookie設定 + Chrome拡張機能のインストール + 事前準備セットアップ(最新版)の再インストールなど、面倒な設定が要求されます。
ブラウザに拡張機能なんか入れちゃったら、国税庁(and/or 開発業者)に個人のWebブラウジングをモニタされる不安が生まれ、良い気分ではないです。というか、それが目的で(脱税を監視していると印象付けるため)、今どき珍しくアドオンをインストールさせようとしているのかも、と訝ってしまいました。ですが、一般アプリと違って国税庁アプリは代替できるような他社アプリ無し。ソフトをインストールするしかありませんね。
住宅借入金等特別控除申告書の作成手順
以下は、マイナポータルで「住宅借入金等特別控除証明書」(XMLファイル)を得た状態から、パソコン上で「住宅借入金等特別控除申告書」(PDF)を生成するまでの手順です。来年になるとシステムが変わってしまうかもしれませんが、備忘録にメモしておきます。
1. 国税庁のWebサイトにアクセス
QRコード付証明書等作成システムにアクセスすると「環境チェック」なるものが動き、恐らくエラーが出ますので、右端の[事前準備へ]をクリック。
(もしエラーが出なければ既にセットアップ済ですので、5項に飛びます)
2. 事前セットアップ(Windows用)をインストール
事前準備のページの「(3)事前準備セットアップ」まで進み、事前準備セットアップ(Windows用(exe形式:約88.8MB)をクリックします。
ダウンロードすると「QR_IEsetup.exe」というファイルができます。**chromeを使っているのにIE**setupで合っているのかと、妙に不安心をアオる仕様になっております。
あ、インストール画面は特にハマらなかったので割愛です。
3. ブラウザの拡張機能「e-Tax AP」をインストール
画面をスクロールして、Chromeウェブストアへをクリックします。
Chromeウェブストアに行き、e-Tax APの画面であることを目視確認して「chomeに追加」ボタンをクリックします。
ちなみにウェブストアの評価欄に、国税庁アプリに1.3点という普段目にすることのない低得点が付けられているとともに、遠慮のないレビューが書かれていて、なんだか、もの悲しくなります。
税金投入して200万人もインストールしているソフト。随意契約でe-Taxを開発しているNTTDさん、なんとかならないものか・・・。
4. QRコード付証明書等作成システムにアクセス
画面をスクロールして「QRコード付証明書等作成システムを利用する」をクリックします。
(最初の画面に戻ります)
5. QRコード付証明書等作成の開始
環境チェックが全て正常であることを確認して、[次へ]をクリックします。
6. 証明書の選択
「参照」ボタンをクリックして、マイナポータルからダウンロードしたXMLファイルを選択して「読み込み」をクリックします。
7. 証明書の読み込み確認
読み込むファイルがあっていれば「問題はありませんでした」と表示されます。「次へ」をクリックします。
(エラーが出た場合はXMLが破損している可能性がありますので、再度マイナポータルから取得し直してみます)
8. 証明書のPDF生成開始
読み込んだXMLファイルが選択されていることを確認して「表示・印刷」をクリックします。
9. PDF表示
PDF作成中となり、作成が完了したら「表示」をクリックします。
10. 印刷
無事にPDF化されたようです。
あとは印刷して完了です。
その後、無事に年末調整の申請が終わったのでした。良かった~。
今回は2月から開始した夏野菜の育成シリーズの10回です。前回の育成記事はコチラ↓
9ヵ月間に渡って続けた「夏野菜'24シリーズ」の完結になります。
─ 目次 ─
一坪菜園の育成状況
9月に1苗を撤収したキュウリですが、残りの1苗も10月頭に最後の収穫をして、秋野菜に向けて撤収しました。
ラストは少し細いキュウリになりましたが、今年も豊富な収穫に感謝です。
オクラは先月から脇芽を伸ばし始めましたが、10月に入ると小さ目のオクラが増えてきてしまいまして、秋野菜に向けて潔く10月20日に撤収しました。
オクラの脇芽を伸ばし始めるのが少し遅かったかもと反省です。来年は、8月末頃から脇芽を放置して育ててみようと思います。
ナスもオクラと同じく、秋野菜に向けて撤収です。
9月までは艶々だった白ナスも、やはり疲れが見えてきまして、10月20日に大小6個を収穫して終わりにしました。今年は白ナスが特に元気で、来年も白ナスを育成予定です。
ラストのピーマンは、菜園の端っこで育てていて秋野菜に影響が少ないのと、手間がかからないため、継続して育成中の夏野菜になります。実を放置すると赤くなると聞き、赤ピーマンも育てたりしています。
ピーマンは多くの実を成らせたまま半放置できるため、夕食で必要な分を都度収穫するスタイルです。昨日BBQ会をしたのですが、放置した実から人数分を当日収穫して焼きピーマンで食すという地産地消ができまして、つくづく便利な野菜です。ピーマンは11月まで放任で引っ張って、採れなくなったところで終了予定です。
さて、ピーマンが残っている状況ですが、今年を振り返って来年の検討をしてみました。
- キュウリ:今年と同じ2苗で育成。7月の過収穫を少しでも抑制するため、今年以上に2苗のラグを増やして(1ヵ月以上空けて)スタートする。
- オクラ:成長が遅い密植栽培(3~5本まとめ)のみで育てる。家庭菜園は長旅で家を空ける事も多いので、1本仕立てと比べて固くなりにくい密植栽培が良い。
- ナス:今年同様に白ナスx1、黒ナスx1で育成予定だが、トマトを減らして3苗も検討。
- ピーマン:今年と同じくピーマン1苗、+万願寺トウガラシで育成予定。
- ミニトマト:一坪菜園では育てず、全て水耕栽培にする。(水耕栽培は美味しさが段違い)
- カボチャ:今年はプランタ栽培で収穫x1だった。来年は地植えで育成予定。
とりあえず、収穫が終わった野菜エリアは残渣にカルス NC-Rをふりかけて養生中です。
来年の夏は、夏野菜'25シリーズとして育成記事を書こうと思います。
水耕栽培トマトの状況
ミニトマトはとんでもないミスをしておりまして、一坪菜園のオレンジアイコの脇芽を育てていたつもりが、実は「あまぷる」の脇芽だったという・・・。夏の一坪菜園が千果・あまぷる・オレンジアイコの密集状況だったとはいえ、まさか折る茎を見間違えるとは。
改めて花を見ても違いが分かりません。茎の根元から丁寧に追えば間違えなかったはずで、脇芽を摘むときに気づくべきでした。
10月に入り背丈がサッシを超えましたが、育成の調子があまり良くなく、別のミニトマトにスイッチして再育成する見込みです。
今後の水耕栽培トマトは、種を撒く時期を1-2か月ずつずらして時間差で平行育成してみます。
我が家はいわゆる断熱等級6.5の高気密高断熱住宅で、家全体が室温22-25℃/湿度40-60%で安定しています。また、2階の南東面には日射取得型の窓を設置しており、遮蔽を外せば光飽和点が高いトマトでも大きく育つ事をテスト済みです。つまり、窓際の室内ならトマト原産地のアンデス高原に近いコンデションを夏/冬で作れるはず。ということで、トマトの長期安定収穫を狙ってみたいと思います。
おまけ (観葉植物)
サンスベリアは、鉢分けした「マライカ」と「フォーク」が根付いてくれました。
写真左から、マライカ、フォーク、ノーマルのサンスベリアです。パッと見は大きな変化はないですが、よくみえると少し背が伸びていまして、ひと安心です。
多肉植物はサンスベリア以上に動きがないですが、こちらも9月の移植後に枯れずに育っています。分離した脇芽も今のところ順調に根付いていまして、長い目で観察していこうと思います。
ちなみに10月26日にパラグライダーで朝霧に行った際、道の駅に寄って一番右のリトープス「白花黄紫勲」をゲットしまして、10月からは多肉植物5種を育成中です。
さいごに
今年の夏野菜は一旦ここで一区切りになります。
秋以降はブロッコリ、カリフラワ、キャベツ、玉ねぎ、大根、カブ、ニンジン、ほか葉モノを細々と実施予定です。冬野菜は変化が遅いので、毎月の野菜シリーズの記事は書かず、水耕栽培トマトや観葉植物の変化に合わせて記録していこうと思います。
【夏野菜'24シリーズ 全10話】
10月12日から3人パーティで大朝日岳に登りました。2年前に朝日連峰のすぐ北にある月山(がっさん)へ日帰りルートで登っていますが、
今回は三連休を活かして、たっぷり2泊3日の山行です。今シーズン初の紅葉登山でして、2024年10月中旬の東北の紅葉状況として記録しておきます。
─ 目次 ─
ロケーション
大朝日岳は新潟県村上市と山形県朝日町の境界にある標高1,870mの山で、日本百名山に選ばれています。麓からのアプローチ(夏山一般ルート)は5箇所ありますが、今回は日暮沢からのループコース+以東岳への縦走を組み合わせて歩いてみました。
今回歩いたルートの主要ピークは、以下の10峰です。
1日目(青線):古寺山(1500m)、小朝日岳(1647m)、大朝日岳(1871m)
2日目(赤線):中岳(1812m)、西朝日岳(1814m)、竜門山(1688m)、以東岳(1771m)
3日目(緑線):北寒江山(1658m)、寒江山 (1695m)、ユーフン山(1565m)
日暮沢小屋~大朝日岳
スタートの日暮沢は、その名の通り渓流沿いの深い森で、水が多いため苔とキノコが潤沢です。朝一から瑞々しい苔に会うことができました。
巨大化したヒラタケもいます。
登り始めは樹林帯で眺望がありませんが、キノコと苔が尽きないので苔マニアなら退屈しません。
稜線に出ると、朝日連峰の美しい山々が見えてきます。
小朝日岳の山頂で、明日歩く稜線を眺めながら昼食にしました。涼しい季節はラーメンが美味しい。
稜線に出るとキノコがいなくなりますが、代わりに花が増えました。
綺麗な青いリンドウ。花が開いていますので、ササリンドウですね。
小ピークをアップダウンしながら、1日目の宿である大朝日岳山頂避難小屋を目指します。
ケルンの上に、その小屋が小さく見えてきました。
1日目は強い日射で予想以上に暑くなり、小屋手前の「銀玉水」で水を頂きました。
冷たくて、メチャ美味しい~。
銀玉水を過ぎて、30分ほどで大朝日岳山頂避難小屋に到着です。
名前は「避難」小屋ですが、先月に補修が完了しまして、見た目は新築のように綺麗です。今どき定番のガルバ屋根ですが、西側が寄棟で東側が切妻という山小屋にしては珍しいスタイル。西風の強風を想定したのでしょうか。我が家も同様に片切妻のガルバ屋根で、なんだか親近感が湧きます。
この避難小屋には管理人も居り、協力金2,000円/人もありますので、もはや素泊りの営業小屋と変わらないですね。ちなみに、大朝日岳山頂避難小屋は定員60名ですが、土曜はなんと90名の宿泊という大盛況。通常は宿泊に利用しない1階スペースを使わせていただいて、ギリギリ泊まることができました。
持参したシュラフとマットを寝床にセットし終えたら、小屋から20分の大朝日岳に散策です。
この大朝日岳が朝日連峰の最高峰で、360°の眺望が楽しめます。天気が良く遠くの山も見えましたので、山名盤を確認しながら山座同定したりと会話が尽きません。
コーヒーを飲みながら、登ってきた稜線を見て至福の時間・・・。
風が穏やかで、50分ほど長居してしまいました。
さて、小屋に戻って1日目の夕食です。初日は3人ともパスタにしました。普段はタラコパスタのみですが、今回はイカスミも追加。
3人分をまとめて茹でようとして微妙なアルデンテになってしまいましたが、やっぱり山のパスタは美味しい。
夕食を食べていたら雲が出てきてしまい、夕日は難しそうかな、という雰囲気。
が、陽が沈む直前にちょうど雲が晴れまして、眩しい位の日の入りが見られました。
綺麗な夕焼けで、明日も天気が良さそうです。
就寝後、夜1:00に起きて星空撮影しました。
相変わらず星用マニュアルレンズの調整がしっくりこないのですが、なんとか撮れました。
翌朝は再び大朝日岳に登り、日の出を見ながら朝食。
山小屋でフリーズドライに熱湯を入れて、保温バッグに入れて山頂に来ると、ちょうど食べ頃になります。山頂でお湯を沸かして待つより楽ちんです。
太陽が出ると、紅葉の山が朝陽でますます赤くなりました。美しい・・・。
山頂でゆっくりし過ぎてしまいました。
大朝日岳~狐穴避難小屋
小屋に戻って2日目の山行開始です。今日はずっと稜線歩きという極楽デー。
遠くに今日の最終地点の以東岳が見えます。今回の山は障害物が多いので、あんな遠くまで行けるのか、心配になりました。(障害物 = 絶景+紅葉)
中間地点の竜門山避難小屋でおやつ休憩。時計を見ると、やはり紅葉の撮影タイムが多くていつものスピードが出ません。まぁ、なんとかなるか。
竜門山では、なんと10月にシャクナゲが咲いていることにビックリ。これまた撮影でタイムロスですが、なんとも嬉しいサプライズです。
その先の寒江山も360°の眺望があり、山々の確認をしながら小休止。
トトロっぽい石が祀ってあり、そのフォルムに惹かれてまた撮影。なかなか、先に進めませんね。
なんとかお昼過ぎ12:30に、2日目に泊まる狐穴避難小屋に到着。
ここも「避難」小屋ですが、大朝日岳と同じく管理人方式の素泊まり営業小屋ちっくな小屋です。紅葉&快晴ということで、当然のことながら混雑気味でしたが、無事に寝床が確保できて一安心。
この狐穴避難小屋は小屋前で水がジャブジャブ流れていて、水を補充し放題です。ここでお昼にしました。
2日目もラーメン。美味しい。
狐穴避難小屋~以東岳(往復)
昼食後は宿に荷物をデポして、以東岳まで散策することにしました。想定よりスタートが遅かったので、3時までに着かなければ引き返そうと考えながら、ペースを上げて歩きます。
思ったよりアップダウンが多くて大変でしたが、なんとか3時前に以東岳へ到着。ここが今回の山行の最北端です。
以東岳から今日のスタート地点の大朝日岳も見えまして、歩いた稜線の広大さを改めて感じることができました。時間内に行けるか微妙な状況でしたが、たどり着けて良かった~。
帰路は下りのため余裕があります。燕岳に似た雰囲気の巨石と白砂のポイントで立ち止まり。
これは燕のイルカ岩では・・・無いか。
そんなこんなで宿に戻って、夕食の準備をしていたら日の入りになりました。
明日の天気も良さそうです。
狐穴避難小屋~日暮沢
陽が沈んで暗くなり始めましたので、今日は急いで夕食です。
最終日はボリュームたっぷりのハンバーグとカレーライスにしてみました。お肉、美味しい~!
夜はいつもの星空撮影。
元天文部(?)の友人が星座や銀河の解説をしてくれまして、夜も充実した山行になりました。
翌朝。狐穴避難小屋は山の陰になるので、三方境に登って日の出を見ることにしました。
ちなみに、小屋の周りは携帯電波が入ります。スマホで太陽が出る位置と時刻が簡単に分かるので便利ですね。
そして日の出。
今日も日の出を見ながら朝食にしました。風が穏やかな良い朝~!
昨日登った以東岳の方角を見ると、モルゲンロートで少し赤くなっていました。
東北の山あるあるですが、これが標高1,700m級の稜線とは信じられません。体感的には2,500m級の雰囲気があり、低山なのに東北は何かオトクです。
さて、今日が連休の最終日で夜には東京に帰らなくてはいけません。小屋でゆっくりしたいところですが・・・名残惜しいなぁ。
見納めの狐穴避難小屋。紅葉以外のシーズンにも来てみたい。(積雪時のハシゴ付き出入り口があり、冬季も利用可です)
3日目は、しばらく2日目のルートを逆に戻ります。途中の北寒江山で、昨日歩いていない三方池の散策をしてみることにしました。
少し急ですが、池まで下りる道もあります。
近くで見ると、水の澄み具合が分かります。
ちょうど風が凪って、水面が鏡のようになりました。いや~綺麗だ。
その後、昨日と同じく竜門山避難小屋まで歩いて最後のコーヒータイムにしました。
まったりしていると小屋の管理人さんが来られまして、今日が最終日なので今から水を止めるとのこと。水が止まる前に、念のためボトルを満タンにしておきました。
竜門山から先は2日目ルートから外れて、日暮沢に下ります。
下りの稜線が紅葉ピークでした。ホント良い時期に来られました。
樹林帯に入ると、再び苔キノコ。
まん丸キノコが可愛いなぁ。
下りルートは滑りやすいゾーンがあったりして少し難儀しましたが、無事下山できました。
おまけ
下山後は、大朝日岳山頂避難小屋で頂いた割引チケットを握りしめて、大井沢温泉へGo!
中規模の温泉ですが、300円/人と超リーズナブルで大朝日岳の帰りにおススメです。3日ぶりのお風呂で、さっぱりできました。
夕食は東京方向の渋滞を考えて、時間がかからないよう高速道路の最初の寒河江SAで頂きました。
山形のSAということで、米沢牛の牛丼&かつ丼。登山後はお肉が身に染みる~!
紅葉時期の晴れ続きという好条件で、東北の山を目いっぱい堪能できました。朝日連峰は広大で、歩いていないルートもあります。いつかまた来たいな。
今回の山歩きの詳細記録はこちら。
今回は、ハウスメーカがオーナー向けに開催中のイベントに乗ってみたお話です。9月12日に「褒められスポット」イベントのブログを書いたばかりですので、9月は立て続けですね。
オプションに関するイベントですので、オプション費用(2022年1月契約の場合)に対する効果(コスパ)も考えてみることにしました。
─ 目次 ─
今回のお題は?
イベントのお題は「やって良かったオプション ベスト3」です。前回は来客者の視点でしたが、今回は主観でサクッと書いてみます。前回同様、第3位から1位に盛り上げることはせず、私らしく(ビジネスライクに?)1位から挙げていきます。
第1位 吹き抜け
やはりLDKの吹き抜けは満足度が高いです。
吹き抜けは当時の単価で9.8万円/坪。我が家は0.93坪 = 約9万円でした。吹き抜け費用としては約2畳分ですが、実際の空間は階段(2畳)とセットになっていまして、実質4畳分が吹き抜けゾーンになるオトクな作りになっています。
1階からは上方へ開放感が生まれ、2階の2ndリビングは吹き抜け越しに視線が外に抜けるため、間取り以上の広さを感じられます。吹き抜けは電気設備と違ってメンテ費も掛からず、ローン期間30年で考えると253円/月で明るい吹き抜けが永続的に得られたことになります。
また、夏は2階ホールの6畳用エアコン1台で全館冷房していますが、吹き抜けのお陰で1階/2階とも室温25.5℃/湿度50%で安定化させるコントロールが容易に実現していまして、空調観点でも吹き抜けは有用なオプションでした。
第2位 無垢床
次点は無垢床で、我が家は蒲桜(バーチ)を採用しています。(床の写真は1位のLDK写真に写っていますので割愛)
設計士さんから、リーズナブルな無垢床があると聞いて採用したもので、それでもオプション約8万円で少々お高かったのですが、日々の暮らしに直結しており満足度は高いです。
夏は玄関に上がった瞬間から、無垢床のサラッと感を味わえます。冬もエアコン1台の全館暖房で素足で暮らしていますので、無垢床の足触りを1年中味わえることになります。スリッパ不要な暮らし方だからこそ、無垢床が活きるとも言えますね。床に傷がついても目立ちにくく、DIYで補修し易いのも私向き。
1位と同じくローン期間30年で考えると225円/月。リーズナブルなオプションと言えると思います。
第3位 太陽光発電
最後の太陽光発電は、純粋にROI(投資対効果)として付けて良かったものです。我が家は3kWの小規模太陽光のため、パワコンや設置費込みで86万円(28.6万円/kW)と単価は割高でした。それでも、インデックス投資の平均利回りを上回る利益(詳細は後述)を安定的に得られる見込みが立ちましたので、オプション追加して良かったと明言します。
以下計算はその詳細ですが、3kW程度の太陽光発電を搭載した場合の投資対効果がどうなるのか、机上のシミュレーションではなく、リアルに暮らした実測として良い事例になると思います。
※太陽光は暮らし方によって自家消費率が変わりますが、今回は昼にエコキュートでお湯を沸かす設定にしている点がポイントです。
・・・・・
まず、基礎データとなる1年間のHEMS記録は以下の通りです。(HEMS集計と東電の締め日が違うので、実際の請求書とは誤差あり)
月ごとの傾向を把握するために、HEMS値をグラフ化してみました。
- 青線(使用電力量):家で使用した電力の総和
- 赤線(主幹買電量):電力会社から購入した電力量(太陽光発電で青線より下がる)
- 黒線(主幹売電量):太陽光発電の余剰電力量
- 黄線(太陽光発電):太陽光発電の総和
改めて見ると、猛暑だった7,8月の電気使用量(青線)が500kWhを超えていてヤバいですね。これは南面の日射取得型窓の遮蔽を一部開放して、室内で植物を育てている影響が大きそうです。(…が、趣味を優先)
ただし、暑い夏は日射も多めなので、実際の買電電力(赤線)は太陽光発電で軽減されていることが分かります。太陽光発電のおかげで、買電は年間を通して280kWh/月未満となり、真夏や真冬でも東京電力 従来電灯Bの第2段階料金以内に収まっています。年間の光熱費は78,163円でした。(注文住宅の1年点検と光熱費総括)
さて、実際に削減できた買電額を計算すると、表の右から2列目の合計値 86,117円 になります。売電による売上は最右列の合計値 34,382円 です。つまり年間合計120,499円のプラスになり、初期費用86万円-東京ゼロエミ補助金39万円=47万円に対するROIで見ると、なんと**利益率25%**を超えています。まずは単純計算ですが、4年で元が取れることになりますね。(補助金を除くと利益率14%で、7年で元が取れる)
ここに、将来の修繕費用として以下の積み立てを含めてみます。
・パワコン交換費用(15年保証、交換約30万?)・・・2万円/年
・太陽光パネル交換(30年、廃棄50万円+再設置86万円?)・・・4.5万円/年
(初期設置86万円はパワコン・分電盤・設置込みの値段でしたので、パネル再設置で86万円は多めの見積もりになると思います)
この修繕費込みの毎年の損益は**+55,499円の黒字になります。これが将来的な交換を含めた金額で、利益率は12%**です。これも十分すぎるくらい良い数字です。太陽光よりリスクが高いインデックス(ETF)でも、平均利回りは4%程度ですので悪くない値です。
将来を考えると、太陽光パネルは毎年劣化して、30年で発電量が約15%低下すると言われています。加えて売電単価も9円/kWh程度に下がるはずですので、そうすると30年目は23,671円のプラス、利益率5%と見込まれます。だいぶ低くなりましたが、太陽光発電はリスクが小さい(特に、自家消費メインの小規模太陽光は中長期の売電リスクも小さい)ことを考えると、ポートフォリオに含めたいアイテムですね。
30年目は積み立てた修繕費用166万円も残りますので、それで機器をリニューアルするも良し、2050年までに電力事情が変われば166万円を収入にして太陽光発電できなくなるまで使い倒しても良し。
修理交換する場合は部品費用がインフレで上昇する見込みですが、インフレした場合は電気代も同等以上に上昇する可能性が高く、むしろ利益率は高くなります。短期の機器故障は保証もありますので、投資として非常に低リスクです。
ちなみに、2022年の注文住宅設計当時は、搭載できたパネルが3kWと少ないことから、将来的にペロブスカイト太陽光を南西面に増設したいと書いていました。しかし最近は、自家消費率が高い3kWのままが良い塩梅なのではと思えてきました。
太陽光パネルは車の燃費とは逆に、実力値が製品スペックを超えるケースが多いです。我が家の3kWのパネルも(太陽光発電が苦手な真夏に)3.8kWを出すことがあり、この様子ですと30年後に15%劣化しても、最大3.2kW程度は発電しそうです。
年間発電量は4262kWhですので、1kWあたりの年間発電量は1,420kWh。東京都にしては良い数字で、冬至でも良い塩梅に発電してくれています。
ということで、当面はオプション設置した3kWの太陽光パネルで様子見して、ペロブスカイトの増設は、コストダウンが進んだ後にゆっくり考えることにしました。
以上、我が家でやって良かったオプション ベスト3でした。
お決まりのハッシュタグを書いて終わります。(ヤマト住建の公式アンバサダーになった経緯はコチラ)
#ヤマト住建オススメオプション2024
#ヤマト住建公式アンバサダー