「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」東野圭吾/光文社 (original) (raw)
東野圭吾さんの書き下ろし長編小説
<公式HPの作品紹介>
「名もなき町。 ほとんどの人が訪れたこともなく、
訪れようともしない町。
けれど、 この町は寂れてはいても観光地で、
ふたたび客を呼ぶための華々しい計画が進行中だった。
しかし、 多くの住民の期待を集めていた計画は、
世界中を襲ったコロナウイルスの蔓延により頓挫。
町は望みを絶たれてしまう。 そんなタイミングで殺人事件が発生。
犯人はもちろん、 犯行の流れも謎だらけ。
当然だが、 警察は被害者遺族にも関係者にも捜査過程を教えてくれない。
いったい、 何が起こったのか。
「俺は自分の手で、 警察より先に真相を突き止めたいと思っている」──。
颯爽とあらわれた“黒い魔術師”が
人を喰ったような知恵と仕掛けを駆使して、 犯人と警察に挑む!」
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面白かった!
東野圭吾さんの本作についての言葉
「このヒーローを生み出せたことで作家生命が延びたかもしれません」
まさしく!
新しい主人公の活躍にわくわくしました。
かなり前に会ったきり、ほとんど会話もしていなかった
本作の語り手でもある姪の真世との関係性が
すこしずつ変わっていくところ。
血のつながった親戚との距離がつまっていくところ
なんだかリアリティがある。
故郷の旧友たちとの再会、
親しい友人とそれでも共有しきれない事情など、
本作だからこその魅力はあるのだけど、
また、この主人公が活躍する新作が読みたい!
おすすめです。