みやのひとりごと (original) (raw)
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2023年最初のAqoursのワンマンライブ『Aqours EXTRA LoveLive! 2023 〜It's a 無限大☆WORLD〜』の開催までいよいよ今週末まで迫りました
今回は本当に久しぶりの声出しOKなライブなので僕自身もすごく楽しみです
そういえば昨年の同じくらいの時期に未体験HORIZONから歌われてきた境界線の話をしてましたね
今思えばWINDY STAGEではこの“境界線”を感じさせてくれるようなセトリでしたね
ただのしがないいちオタクの戯言みたいな考察でしたが、色々考えるのは面白かったです
あれから1年が経った今、改めてAqoursがみんなに届けてくれる無限大の想いをまっすぐに受け止めて、一緒に最高の時間を過ごしたいですね
さて、少し前にいつも仲良くしているオタクたちととある話題で盛り上がっていたのがすごく面白かったんですが、Aqoursの活動が始まってからいろんなことがあったけど、やっぱりAqoursって自分たちにとってすごく頼もしい存在だよね、と。
ライブの回数自体は少なくなってしまったけど、ひとつひとつのライブでは圧倒的なパフォーマンスを披露してくれるし、毎回自分たちの想像以上のことをやっていて、それが最高に楽しくてライブ中も安心して見ていられるとみんなで話していました
じゃあ、こんなふうにAqoursのことを頼もしく思うようになったのっていつ頃からだっけ?
簡単にまとめるとこんな感じの話題でした
たぶん人によって答えはそれぞれ違ってくると思うから、なかなか興味深い話題だと思いました
これを読んでるAqoursが好きな人にとって、この話題の答えは何でしょうか?
読み進める前に一度考えてみていただいたら嬉しいです
で、
そのときもいろんな回答が飛び交っていたのですが、自分はひとつのターニングポイントになった時期があるとしたら『Fantastic Departure!』がリリースされたときだと思ってます
2020年7月にリリースされた6thライブの5大ドームツアーのテーマソングでしたね
今となってはコロナで公演中止になったし、すごく悔しい思いをした印象がどうしても大きいですけど、当のAqoursはそんな不安さえも軽々しく超えていくような力強い歌詞と、新しい始まりを告げるような予感に満ちた楽曲で今でもお気に入りの一曲です
少し歌詞にフォーカスしてみると、その頼もしさがよく表れた歌詞があって
『ありえないことが起こる それが僕らさ ありえないはないよ それが僕らさ』
…なんて、まさにそれだなって思いませんか?
この楽曲はいつみてもコロナとかいう先の見えない不安よりも、そのさらに先を見据えたかのような言葉たちに溢れていて、まさにAqoursの強さとか期待感を強く感じられます
実際、状況はあんなだったけどAqoursの勢いって全然落ちていたりしてなくて、畑亜貴さんもそんなAqoursの背中をみてこういった歌詞を作ったんじゃないかと思ってます
だって「ありえない!と思うようなことさえもやってのけるのが私たちAqoursだよ」って言ってるようなもんですから、そりゃ頼もしいよね
ふりさんがライブで『劇場版も終えてAqoursの物語は終わったけど、これからは私たちがAqoursとしてラブライブ! サンシャイン!!という作品を引っ張っていきたい』といったような言葉をMCで言っていたように、今のラブライブ! サンシャイン!!を引っ張っていってるのは正しくキャストのみんなだと僕も感じていますし、それが今のAqoursの強さの象徴だと思います
そしてもうひとつ、
ここ数年ではいくつもの公演が中止になって、声の出せない状況も本当に長く続いてるし、何なら祝花も出せないのも個人的にすごい残念で「しんどい」つって苦しい時間を過ごしてました。
そんな時期に自分にとって大きな支えになっていたAqoursの楽曲がふたつありました
ひとつは『心の羽よキミへ飛んでけ!』なんですけど、もうひとつが『not ALONE not HITORI』でして
これはラブライブ! シリーズの3校によるスプリットシングルでしたね
これって3校の特徴や魅力がふんだんに盛り込まれた楽曲たちで、例えば虹ヶ咲のミラクルSTAY TUNE!だったら途中でセリフパートが入っていたりと、ひとりひとりの個性が爆発した楽しい楽曲に仕上がっているし、Liella!だったらアカペラによる声の調和とハーモニーが美しい楽曲ですよね
個人的にこの2校の曲って「私たちはこういう魅力が詰まったグループなんです」ってイントロダクション的な楽曲としても仕上がっていると思いました
じゃあ、Aqoursはどんな楽曲を歌ったのかと言われると、グループの魅力を表した楽曲というよりも「どれだけ遠くにいて会えない日が続いたとしても一人にはさせないからね」っていうメッセージ性が強く表れた楽曲じゃないですか
もちろんAqoursらしさは十分に感じられるんですけどね
虹ちゃんやLiella!とはちょっとだけ毛色が違うなと思うんです
これも心の羽と同じくAqoursに会えない日が続いたからこそ聴き手に優しく寄り添うような歌詞と楽曲になってるのはみて取れるけど、リリースされた2021年はまだまだコロナの影響真っ只中だったし、この時期に今Aqoursが届けたいメッセージが「一人にさせない」っていう言葉だったのが一番嬉しかった。
ドームツアーに初の野外ライブもなくなってしまって、たくさん悔しい思いをした過去がよりこの曲を大きなものにしてくれたと思います
もし、not ALONEみたいな楽曲をあのタイミングで虹ちゃんやLiella!が歌ったとしても、きっと自分にとってはしっくりこなかったと思います
これは今のAqoursじゃないと歌えないわ、と思ったことを今でも覚えてます
先ほどのファンデパとはまた違うけど、この「一人にさせない」の言葉に改めてAqoursの強さや頼もしさを感じることができる、自分にとっての大切な楽曲になりました
たぶんここまで素敵だなと思うようになったのはAqoursと過ごしてきた時間の圧倒的な長さが物語っていると思います
自分は初期の頃から好きでいたから尚更なんでしょうけど、最近になってAqoursを知って良いなと思った人も、たぶん他のグループにはないAqoursの魅力を感じる部分はきっとあるんだろうなと思います
つっても過ごしてきた時間の長さによる優劣なんてものは関係ないし、そう思ったのなら今週末のライブはきっと素敵なライブになることは間違いないはず。
加えて、ようやくAqoursに直接声を届けられるのは本当に嬉しいです
声出し解禁が嬉しいというよりも、長い時間我慢してきたことがやっと報われたって事実が嬉しいです。結果としては同じですが
ライブに参加、配信で見る人はAqoursのどの楽曲が聴きたいですか?
やっぱり、みら僕で『I live, I live Love Live! days!!』と歌いたいですよね
僕はホップ・ステップ・ワーイ!が大好きなので、またAqoursと一緒に歌いたいなって思ってます
今の頼もしいAqoursなら今回のライブも絶対楽しいこと間違いなしですね
それは今週末、会場でお会いしましょう。
ただいま話題沸騰中のウマ娘。
CMでもよく見かけるようになり、アプリはリリース1周年を迎えてまさにトレンドの先頭を駆け抜けているコンテンツのひとつだと思います。
そんな自分もウマ娘の魅力にハマった1人なのですが、この作品の魅力って何だと思いますか?
個性的なキャラクター
アプリが面白いから
名馬たちの擬人化
たぶん、これら以外にも色々あると思いますが自分が最初に感じたのは「なんかラブライブ!に近い匂いがするな」と思ったことが始まりでした
うわ~でたでた
なんでもかんでもすぐ「実質ラブライブ!」かよ草
って思う人もいるかと思います。
たしかに別のコンテンツと比べたり一緒にするのも、すべてが正解だとは思いません
でも本音をいうと、そう感じた人ってきっと他にもいると思うんですよね
ウマ娘のこと知らないけどラブライブ!は好きって人が、試しにこの作品に触れてみたら「おもしろいやん!」って思う人、けっこう居そうだな~って実はずっと前から思っていました。
なので今回はそういう人が増えたらいいなと、ささやかな祈りをこめてラブライバーの視点でウマ娘を語る面白さとは? そんなお話をします。
第1R ウマ娘ってどんな作品?
超簡単に説明します
ウマ娘は実際に活躍した競走馬が女の子に擬人化した作品です。
主なメディア展開としてはTVアニメ放送とアプリ、書籍でしょうか
自分も始まりはアニメからでした。
1期は本当に簡単に言うと「ウマ娘ってこういう作品ですよ」のイントロダクションと、競馬ファンが夢見ていたifストーリーと言えると思います
中央へとやってきた主人公のスペシャルウィークを中心にウマ娘の本質とも言える「真剣勝負の世界で勝利を手にする」という部分を、栄光と挫折、仲間との絆を交えて王道スポコン展開で話は進みます。
そしてifストーリーというのは秋の天皇賞で悲しい最期となった名馬サイレンススズカを象徴として、おそらく多くの競馬ファンが見たかったと願っていたことをアニメ作品というフィクションの世界だからこそ描ける「夢の続き」として上手く描いています。
最終話の出走レースのメンツなんて、まさに子どもが友だちと自分の好きなヒーローが1番強い!みたいな言い合いをしていた頃を思い出させるような、誰しもが一度は夢見ていた光景といて描かれていたりもして、制作陣の愛を感じました
競馬のこと全然知らなかった自分でもそう感じ取れたのが、その証拠なんでしょうね
続いて2期の方は、より競馬そのものの魅力とドラマを伝えることに重きを置いた物語だと思ってます。
何かと話題に挙がるのもだいたい2期の方ですよね。内容は1期に比べると重いですが完全にこの作品の良さに溺れたのは2期でした。
フォーカスが当てられたのはトウカイテイオー。
夢の三冠まであと一歩だったのに怪我による初めての大きな挫折。テイオーは夢を叶えられませんでした
でも、夢を叶えられなかったからこそ生まれた新しい夢。その後何度も挫折を経験しながらも仲間に支えられ、テイオーの走りを見て自分も負けられない、勝ちたいと強く願ってたライバルたちが今度は自分の走りでテイオーにもう一度走る勇気を与える展開、そして諦めなければ奇跡を起こすことはできるということと、控えめに言ってめちゃくちゃ熱い内容です。10話とかぐっちゃぐちゃに泣いた。
こんなにワンワン泣いたのはラブライブ!以来でした
と、これがTVアニメの簡単な説明ですけど2期の内容とかどうでしょう。
どこかラブライブ…とりわけサンシャイン!!で似たようなところなかったですか?
スクールアイドルとレース、
対象は違えど描かれている事の根本にある部分は近しいものだと感じました。
夢や目標を持って努力するのは本当に素晴らしいことではありますが、それとは裏腹に現実は大きな壁となって立ちはだかります。
それでも何度諦めそうになっても仲間と共に支え合い、ライバルと競い合い、ラブライブ!ではスクールアイドルとしての限られた時間の中で、ウマ娘ではレースという今この瞬間に全てを懸けて夢を掴もうとすること。その点ではどちらも同じ熱量で描かれています
これがスポ根の王道なんでしょうけど、それにプラスして付加価値になっている部分としてめちゃくちゃ良いなと思ったところがあって、それは製作陣の「愛」だと思っています。そして最初に問いかけたこの作品の魅力とは何か。自分の答えがこれです
第2R 聖地と史実、それぞれの愛のかたち
じゃあ、この愛っていうのはどこにあるのか
これも色々とあるんですけど、このふたつの作品の中で共通している部分として自分はラブライブ!では「聖地」という要素、ウマ娘では「史実」という要素に現れているなーと思ってます。
ラブライブ!における「聖地」といえば秋葉原、沼津、お台場に原宿…
どの場所も本当に魅力に溢れている素敵な場所ですよね。
そこで育ち、そこでいろんな景色と人に出会ったからこそ街のために、大好きな学校のために精一杯輝こうとするのがスクールアイドルであり、ラブライブ!のひとつの大きな魅力です
聖地っていう実際にそこに“ある”場所を描いて、作品と通じてその場所の魅力や良さを受け手に伝えようとすることは、制作陣の中で明確な作品で伝えたい魅力があるからだと思います。
サンシャイン!!ではシリーズの中でも特にこの聖地色が強く、実際に自分もそこに足を運ぶことで作品の息吹を感じたし、街の魅力に気づくことができました
その街の方々とも親しくなれて、いまでは自分にとっての大きな財産です。
ウマ娘の方はどうでしょうか。
この作品では、実際のレース場は聖地といえば聖地ですが、こちらでは「史実」が作品の面白さを引き出す大きな要素であることは間違いないです
史実、つまり実際にあったレースや競走馬の活躍がウマ娘のあらゆるところに描かれています。
コアな競馬ファンにしかわからないような小ネタから、大がかりな史実を元に構成されたストーリーと多岐に渡っていて紹介しきれないくらい多いです
先ほどのTVアニメ2期のあらすじもほぼ史実通りです。
あんまり事細かく紹介するとウマ娘見たことない人がこれ読んだらアニメ観なくていいやんってなるので割愛しますけどね(ほんとは話したい)
アプリの方では小ネタがかなり盛り込まれていて面白いですよ
例えば新育成シナリオでのイベントのひとつでエイシンフラッシュとダイワスカーレットが雨の中、相合傘しながら後輩ウマ娘の選抜レースを応援しに行くというのがありますけど、この2頭の子どもに「アンブレラデート」って名前の競走馬がいたりします。細かいね
エイシンフラッシュつながりの話ですが、このキャラのGⅠレース勝利時のポーズに膝をついて礼をするんですけど、これは天皇両陛下がご覧になられた天覧競馬のレースとなった天皇賞・秋で、エイシンフラッシュに騎乗したM.デムーロ騎手が優勝した際にとった最敬礼が元ネタになっています
競走馬だけじゃなくて当時騎乗してた騎手つながりのネタもこうやって盛り込むところ、控えめに言って好きです。エイシンフラッシュも好きです。かわいいよね
つまり言いたいのは、こういう史実ネタが至るところに盛り込まれているのは制作陣の競馬に対する愛であったりリスペクトがあるからだと思ってて、
それが「こうやったらウケるだろう」っていう商業的な策略だけでやってるわけではなくて純粋に好きなんだなと思わせる丁寧さがにじみ出ているところが好印象です
競馬のことを全く知らない人間でも、後になって色々と調べてみたら実際にあったことなんだ!って知れるところもウマ娘の魅力です。
きかっかけは何であろうと作品に触れることで新しい興味とかそれまで知らなかった世界が見えてくる瞬間というのはいつになっても面白いものです。
そういう制作陣の描きたいと思ったものに心を打たれるということは、知ってほしい、伝えたいと思う確かな愛があるからだと思いますし、それの描き方が違うだけでこのふたつの作品のどちらにも当てはまるものだと思います。
第3R 競馬にはドラマがある
「競馬にはドラマがある」とどこかで聞いたことがあります
まず、ウマ娘がきっかけで競馬に興味を持ち始めたという人もいると思います。
いまでは毎週末になるとレースや競走馬の名前がトレンドに食い込むくらい競馬を見る人は爆増したと思います
まぁ自分もウマ娘がきっかけで競馬を見るようになった一人なんですけど、この作品に出会うまで自分にとって競馬は言い方が悪いですけど、所詮はギャンブルでしょ?と思ってました。
失礼な話ですが通天閣にいる歯抜けのジジイみたいな人が新聞片手に怒号が飛び交っているような、そんなイメージでした。
でも、ウマ娘のアニメを見て、実際の競馬も見てみようかなーと思ってYouTubeで過去のレース動画とかを見てみたら、それは自分が勝手に抱いていたイメージとは全く違うものでした
マヤノトップガンとナリタブライアンが壮絶なデッドヒートを繰り広げた阪神大賞典
17年ぶりのGⅠ制覇、オペラオーが背中を押してくれたと語る和田騎手
最近だと、昨年のジャパンカップで有終の美を飾ったコントレイルなどもありましたね。
名レースから思わず心を揺さぶられる実況に騎手とオーナー、馬との絆。
実際に競馬の世界に触れてみたらこれまでのイメージとは真逆のものでした
気付いたら毎週のようにレースを見るようになり、実際に競馬場にも足を運んだりもしました。
ギャンブルのひとつであることに変わりはないですけど、競馬にはドラマがあると言われている理由が実際に触れてみて初めてわかったとき、競馬ってこんなにも面白かったのか!と純粋に思いました
そのとき頭によぎったのは、酒井監督の言っていたように「自分が変われば世界は変わる」という言葉です
対象は違えど、これまで自分の知らなかった世界に飛び込んでみたら価値観が一気に変わるということを別の作品で感じることができたのはウマ娘のおかげです
それはきっとウマ娘の制作陣が競馬という世界で感じた感動をこの作品を通じで伝えたかったことのひとつだと思ってます
それはまさしく、ひとつの愛のかたちなんじゃないでしょうか
自分の周りでもウマ娘がきかっけで競馬に興味をもった人がたくさんいます。
自分もその感動に心を突き動かされた一人として、この感動を誰かに伝えたいと思ったのがこの記事を書いた理由のひとつです
もしかしたら商業的な意味合いであったとしても、ウマ娘がくれたこの価値観に惹かれる気づきになったのは自分にとって間違いなくラブライブ!に出会ったからだと思ってます
これは決して競馬、ないしギャンブルを推奨する記事ではありませんけど常に人の心を動かすのは“感動”なのだということは間違っていないのかな、なんて思ってたりします
ウマ娘がここまで爆発的な人気になったのは、ただ単にアプリが面白いからとか話題性があったからだけじゃなくて丁寧に魅力をコンテンツで表現できているらだと思います
リリースされて1年を迎えた今、これからもこの作品を通じて競馬の面白さを繋ぐ存在であってほしいと、いちファンとして願っています
Aqoursの6thライブまでのこり1週間。あっという間!
今回は名古屋公演と埼玉公演のそれぞれに「Ocean Stage」と「Sunny Stage」というサブタイトルがついてますけど、ラブライブ!公式によるとそれぞれ異なったコンセプトでのライブだと明言されていますよね
これは名前の通りOcean=“海”と、Sunny=”太陽”のそれぞれをテーマにしたライブになると想像がつくと思います。
(太陽は“空”に置き換えた方がすっきりするので、以降は空と書きます)
ということは、ラブライブ!公式がどのAqours楽曲に”海”と“空”のイメージを持たせているのかがわかるとも言えます。オタクならこういうの大好きなんじゃないでしょうか?
僕自身も公式の答えがすごーく気になります。
さてここで今回の本題なんですが、『未体験HORIZON』以降からのAqours楽曲って、ひとつのテーマを歌っているんじゃないかと思っていて。
そして、この6thライブがその共通するテーマとリンクするライブになるんじゃないかとも思っています。
なので改めてここでAqours楽曲を振り返りつつ6thライブ前にAqoursが今、なにをステージで表現しようとしているのかを少し考えてみる時間にしたいと思います
6thライブのタイトルについて
まずはじめに6thライブのタイトルですが『KU-RU-KU-RU-Rock'n' Roll TOUR』という『KU-RU-KU-RU-Cruller!』の楽曲を表題にしたタイトルです。
Rock'n' Rollと6(ロク)をかけていて駄洒落かよって感じですが、ナンバリングライブにこの楽曲を表題に選んだのもなかなか面白いというか、以外だったなと思います。
ロックンロールという言葉にはどうやら「交合」や「バカ騒ぎ」という意味合いがあるらしく、言葉の通り2ndライブ並の楽しさ全振りなセトリでバカ騒ぎしたい気分でもありますが、今回はどちらかというとこの「交合」って意味合いの方にフォーカスを当てたいと思います。
では、交合の何が重要なのか?起点となった『未体験HORIZON』の歌詞をみてみます。
未体験HORIZONからはじまったキーワード“水平線”
『海へと沈むけど 海から昇るんだ “月”と“太陽”も』
『これから“水平線”へと 想いをトキメキを』
『これから これからだからっ 前へ進むんだ』
未体験HORIZONで登場する印象的な歌詞のひとつである「水平線」
ぜひ、ご一緒にお手元の歌詞カードを広げてみてください
曲名のホライゾンの日本語訳がこれですが、水平線とは「空と海との境となる平行線」という意味になります。
今回は言い方を変えて「空と海の境界線」と表現することにします
はじめて未体験HORIZONを聴いたときはこの歌詞自体には特に引っ掛からなかったのですけど、このあとにリリースされたFantastic Departure!やsmile smile ship Start !が色々と繋がりのある楽曲だったこともあり、これはTVアニメーションでは描いていないけどAqoursの新しい物語を歌を通して描いていこうとしてる節があると思います
一昨年くらいからこんな状況になってしまったし、きっと前のようにたくさんライブができなくなった分、楽曲に込められた想いというのも当初から少し変わっていったのかもしれません。そしてそれは6thライブでAqoursからのメッセージとしてみんなに届けてくれると思っています
そう考えながら歌詞を見返していたら、いくつか対比や関連性のあるキーワードが各曲に含まれているなと感じました。
そんな中、6thライブのキービジュアルが公開されたと思ったら、まさにこれ、「対比」になってるじゃないすか。
ほんなら、この散らばっているキーワードたちを並べたときに、改めて6thライブタイトルに隠されたまた別のコンセプトが見えてくるのでは?と、ふと思ったのが今回のはじまりでした。
少々こじつけと思われそうなところもあるかと思いますが、9人楽曲の中からそれぞれ対比であったり表現を少し別の角度で捉えることで見えてくる繋がりを感じる部分を歌詞を織り交ぜながら数曲ピックアップしていきます
<KOKORO Magic “A to Z”>
『夢見てA to Z 楽しく遊ぼうA to Z』
A to Zとは「すべてを網羅する」という意味合いの言葉。
この言葉を「朝から夜までの一日のすべて」と置き換えたら、転じて“毎日”とも表現できなくはないかなと思います
「遊ぼう」という歌詞は未熟DREAMERや冒険TypeA,B,C!!などにも出てくるように、Aqoursを象徴する歌詞のひとつだと思います。
<Fantastic Departure!>
この楽曲は衣装からわかるように『smile smile ship Start!』との物語性が深いですよね。未体験からみていくと水平線の彼方へと冒険に出発するAqoursを描いてる感じ。
Fantastic Departure!が“夜”であればsmile smile ship Start!は“朝”です
個人的には未体験HORIZONが夕日で、Fantastic Departure!で夜になり、smile smile ship Start!で“夜明け”を迎えるという時間の流れを描いているような気がします。
<Future flight>
『Hello! New world!』
『“国境”を越え海を越え』
でてきましたね、ひとつめの境界線(国境)。
<smile smile ship Start!>
『毎日“生まれ変わる青い空”は』
『伝われば“ココロ重なっていく” 揺られて“ひとつになりたい”』
生まれ変わる青い空 も、海から昇り沈む太陽、朝と夜を歌った歌詞と同じく時の流れを表していますね
<心の羽よ君へ飛んでけ!>
『真っ青だったこの空は ゆっくり夕焼けに染まる 太陽が沈むそのとき』
『“夜のとばり”』
『“空と海の境界”に語ろう』『空と海の境界の“夜明け”』
こちらも青空→夕焼け→夜の帳と時の流れを歌っていますし、なにより今度ははっきりと「境界」が登場しました。
…もっと細かくみていけばまだありますが、9人楽曲の中から摘むならだいたいこんなところだと思います。
この機会に改めて歌詞をじっくりと読みながら曲を聴きましたけど、やっぱり畑亜貴の詞はたまんないですね。なんか安心感がすごい
さてさて、このキーワードたちを並べてみると、
・境界線
・海と空,太陽
・朝と夜(時の流れ)
・毎日(朝と夜を繰り返す)=円
・交わる、重なる
これまでAqours楽曲の中にこれらの歌詞は普通に何回か出てきたと思いますけど、未体験HORIZONからは特に「海と空」「時の流れ」を強くイメージさせる楽曲が多いと思ってます。
Aqoursを象徴させる海と空はもちろんのこと、この「時の流れ」は、常に変化していく世界の中でAqoursはいつだって歩みを止めない挑戦者だということに改めて気づかせてくれます。
それに、Aqoursに会えない日々が続く中であっても、前へ前へと進んで行く彼女たちから一緒に進もう!とか、遊ぼうよ!と歌ってくれていることに救われているなーとも感じました。
6thライブの核心となるKU-RU-KU-RU Cruller!
では最後に、今回の6thライブのタイトルにもなっている楽曲、KU-RU-KU-RU Cruller!の歌詞をさきほどのキーワードを思い浮かべながらみてみます
『空はつながってるよ 海もつながってるよ』
『重なった世界で 夢よまわれ…まわれ!』
『いつだって繋がる場所がある 心から心へと 繋がる音は消えないよ』
『これだけは変わらない』
『ずっとずっと遊んでたい』
これもうほとんど全部歌ってて笑えるレベルですね
うまいことこの曲に集約されているなと感心しちゃった
歌詞の通り海と空、このふたつの境界線の先にひろがる世界が4公演でひとつに交わるのが今回の6thライブだと思います。
6thライブのキービジュアルも海から見た景色と、空からみた景色の対比になっているし、遊戯王の融合みたいな感じになっているし、もしかしたらひとつになった世界=追加公演?ワンチャン??とかあっても面白いなとか勝手に淡い期待を抱いているんですが。
それはともかくとして空と海が重なった世界、それはきっとみんなにとっての夢のステージだと思います。
刻々と流れていく日々の中で、Aqoursはここでも常に繋がっていることを歌ってくれてますよね
Aqoursにとってもみんなとの繋がりを一番感じられるのがライブなんだと思います。まだ声も出せない状況ではあるけど、キャストのみなさんもみんなの楽しい気持ちはちゃんと伝わっているとも言ってくれているし、はじめは5大ドームツアーが開催される予定だったのが、気づけば多くの時間が経ってしまったけど、この困難でもAqoursは負けるもんかと、挑戦し続けてます。
そんなAqoursだからこそ、今伝えたいことはきっと当初から変わってきてるはず
それを真正面から受け取ってもう一度Aqoursと繋がる場所をみんなで作っていきたいものです。そしてこのライブをきっかけに、Aqoursにとってもみんなにとっても新しい夜明けになることを願っています
正直、妄想も交えて書いてきたこれも果たして正解なのかどうかはわかりません
でもあのラブライブ!が何の捻りもなしにライブなんてやってこないから、きっと大きなメッセージをこのライブでぶつけてくると思ってます。
もしこれみて少しでも6thライブが楽しみになってくれたら嬉しいです
6月30日の今日、ラブライブ!は11周年を迎えました。
1人のファンとして、お誕生日本当におめでとうございます
シリーズを知ったのは2013年のときだったから、今日でラブライブ!と共に歩んできて8年目になるんですが、改めてここまで長くたくさんの人に愛される作品になって、同時に自分にとってこんなにも長く大好きで居られる作品に出会えたことが奇跡のようにも思えますね
今回は「自分にとってのラブライブ!を言葉にしませんか」と企画にお誘いいただいたので、自分にとって大切にしていることを3つばかり伝えていきたいと思います。
久しぶりの記事なので書き方わすれた…
いっこめ
「自分らしく」
ひとつめにして自分にとっていちばん大切にしていることがこれです。
ラブライブ!を知ってから数年間はずっと一人でオタクをやっていたんですけど、色々な巡り合わせがあって、今では一緒にラブライブ!の話ができる人たちができたのは普段あまり言葉にしてないけどすごくありがたくて嬉しいことですが、その中でそれぞれの思い描くラブライブ!の話を聞いていると無限に共感できることもあるし、自分では気づけなかったことを教えてくれることも数えきれないほどありました。
みんなにそれぞれのラブライブ!のかたちがあって、その話を聞くことがラブライブ!を追いかけている上で面白くて好きなことのひとつなんですけど、じゃあ自分はどうなの?ってよく自分自身に問いかけるときがあって。
たとえば誰かの言葉を聞いて「うんうん。わかる。ほんまそれ」って共感はしても、じゃあ自分はその誰かと頭からつま先まで同じ考え方ややり方なのかって聞かれたとしたら、そんなことは(滅多に)ないはずだと思ってます。
みんなの言葉を受け止めて、同じ真似事をするんじゃなくて「自分はこうしたい」って思ったことを行動するようにしていて、その結果として自分の言葉や行動がきっかけで誰かの共感や「やってみよう」を生むきっかけになっていった方がよっぽど面白いし楽しさの“環”が広がると思ってます。
決して排他的になってるんじゃなくて、受け止めた上で自分自身としての想いを伝えるって意味合いって感じですね
それに、自分の応援している逢田梨香子さんも2019年の年末にInstagramで『AqoursはAqoursらしく、私達だけの道を進んで行く』と言ってました。
たぶん、この言葉が知らず知らずのうちにこの考えかたの最初のきっかけになっていったんだと思っていて、自分も自分らしく、自分にしか表現できない言葉ややり方でラブライブ!を応援していこうと心に決めてます
Aqoursが「僕らの走ってきた道は…」で歌った『自分らしく』という歌詞の通り、己の決めたことを最後までやりきることが、この作品に対しての一番の「愛」だと思ってます。
にこめ
「共有」
ひとつめは自分自身にとっての向き合い方の話でしたが、これは自分と相手との関わり方だと思ってます。
ひとこと共有といっても、この言葉に自分はいろんな意味を持たせていて、他の表現するならば「繋がり」や「共感」と言い変えられるものかと思います。
共有とはつまり「分かち合う」ということです
ライブに参加したときに「あー楽しい!」って思える瞬間って人それぞれにあるじゃないですか。
自分にとってその瞬間というのは“想いを受け止めて自分も楽しんだり感動する瞬間”です
キャストの笑顔を見て楽しくなったり、MCを聞いて笑ったり泣いたり、会場のみんなと一緒に歌ったりする瞬間。それが一番好きで、全身でそれを感じたいからライブの現地にこだわると言ってしまっても良いくらいです。
ただ一方的に自分だけが楽しい思いをして満足げに帰るのは嫌なタチの人間でして、ライブではキャストの言葉を、歌を誠心誠意きいて受け止めてキャストやみんなと同じ気持ちになる。
これが想いの共有であり、同じ想いを分かち合うことで、ものすごく大切なことだと思ってます。
一番いいのは「相思相愛」の環境を作ることですよね。
そしてそれはキャストだけじゃなくて、アニメを見たとき、めちゃくちゃ感動したところとか楽しかったところとかをオタクたちと語り合うのも想いの共有ですよね
一方通行になるんじゃなくて、一緒に楽しむ、感動する。
そうやってたくさんの好きを共有し合うことでもっと大きな感動を生んで、ラブライブ!好き同士で気持ちを分かち合うことで「愛」が生まれていくんじゃないかって思ってます。
ここまでわざとらしく最後に「」まで付けて愛って言ってきましたけど、
みっつめはそんなラブライブ!に対する愛情をひっくるめて大切にしていること、
「夢を持つ」です。
好きな作品で愛を込めているからこそ、ラブライブ!から受け取ったものを自分なりの形でお返しがしたいんです。
ラブライブ!を好きで居続けて8年が経つって、学生生活より長い時間共に歩んできたんですから、さっきも言ったようにただ楽しい思いだけしてサヨナラは寂しいじゃないですか。
この作品から数えきれないほどの楽しい思い出をもらってきて、自分自身の物事に対する考え方まで変えてくれたのがラブライブ!です。
ラブライブ!はこれまで、いくつもの夢を叶えてきました。
追いかけ始めた当初では全然予想もできなかったことをスタッフやキャストのみなさんがやってのけて、ふとした瞬間にこれまでの軌跡を思い返すと本当にすごいなって感じますよね。
ラブライブ!を追いかけていると、自分もこの作品に関わってきた人たちみたいに頑張らないとなって強く思います。
ラブライブ!が夢を叶えたように、自分もそれを間近で受け止めてきた人間として、どれだけ小さな夢でもいいからその夢を叶えたいというのが今の個人的な目標です
果たしていつになるかわからなくても、いつか夢を叶えて自慢の自分になって、「ラブライブ!のおかげでなりたい自分になれた」と胸張って言えるようになれば、それこそが今まで関わってきた大好きな作品に対する恩返しになるはずだと信じています。
最後に、11周年を迎えた今日、こうして企画にほんの少しでも華を添えられていたら嬉しいです。
ここに書いたことが全部では決してないですが、残りはこれを見てくれた誰かとまた分かち合えたらと思います。
改めて、ラブライブ!11周年
Aqoursは結成6周年ですね。
これからも「みんなで叶える物語」がより素敵なものにるよう、ラブライブ!を好きで居続けることを約束します
それでは。
12月12日に開催された逢田梨香子さんの1st LIVE TOUR「Curtain raise」に参加してきました。
このライブは本来、4月に開催される予定だったものが延期になり、こうしてなんとか年内にツアーのスタートとなる名古屋での振替公演を迎えられることができました
当時、この状況じゃ仕方ないよなぁ…と思いつつもショックだったのには変わりなくて、残念な気持ちと同時にせっかく1stアルバムを引っさげた初めてのライブツアーだったのに、いくら延期と言えどあの状況の中いつ事態がさらに悪化して中止にせざるを得ないことになるかもしれない、
逢田さんがステージで披露する機会が無くなってしまうかもしれないっていう悲しみもありました。
もちろんそれはファンにとっても残念だけど、それ以上に逢田さんが残念に思っているだろうって事が一番重くのしかかってました。
正直、どうなるかわかんないからこそキツかったですよね。
そんな中、逢田さん本人とスタッフの皆さんのおかげで年内に振替公演開催されることが発表されたときは跳んで喜びました。
といっても、再び状況が暗い方向に進みつつあるこの時期にライブを開催することは、難しい判断だったと思います。
それでも開催してくれたことは本当に嬉しいし、参加する!って決めたからには体調には気を付けて、胸張って会いに行こう!と決めてから公演日を迎えるまでは、やっぱり長ったです
めちゃくちゃ待ちましたよ。延期になってから約8ヶ月…
待ちに待ちに待って、ようやく迎えた記念すべき始まりの朝。
逢田さんも以前から何度も『待っててね』と言ってくれていたから、その約束を果たせる日がきたっていうことも嬉しかったです。
そして入場して席に着く。
スクリーンに映し出された「RIKAKO AIDA 1st LIVETOUR 2020-2021」の景色を見た瞬間、急に実感が湧いてきて心なしか胃も痛くなってきて、まるでライブ初参加の人間みたいな姿を連番してくれた相方に見られて、思い返せば若干恥ずかしい… 笑
逢田さんがステージに出てきたとき、自分はどんな気持ちになるんだろう?っていうような感覚もありました。直接会えるのはギルキス1st以来だったからかなぁ
嬉しくて笑顔になるのか、久しぶりに会えた喜びで泣くのか。
まあどっちも嬉しさのあまり…って感じですが 笑
このライブツアーは1stアルバムのタイトルにもなっている「Curtain raise」という“幕開け”を意味したライブでしたが、まさに今、この瞬間が逢田さんにとっての新たな幕開けでした。
1秒たりとも見逃さないぞって気持ちで始まったライブ。
黒いドレスに身を包んだ逢田さんとステージを彩るバンドメンバーの皆さんが現れた瞬間、今まで待ち続けてきた時間が全部過去のものになりました。
とにかく楽しかった。
やっぱり心の底から楽しい!って思えるライブを体験した後って、難しい言葉なんかじゃなくて純粋にでてきたこの「楽しかった」が僕の全部でした。
『Mirror Mirror』や『アズライトブルー』といったかっこいい曲も、『ME』や『Tiered』のような優しく寄り添ってくれる曲も、『FUTURE LINE』や『ORDINARY LOVE』といった逢田さんを支えてきた曲も、全てが本当に素敵で、スッと身体の中に入って広がっていくような感覚があったんです。
生バンもめちゃくちゃかっこよかったし、逢田さんの真っ白なドレスの衣装も見惚れてしまうくらい素敵だったし、『ステラノヒカリ』は振り付けちょー楽しかったし、
今思い返してみても、なんかもう、泣けてくるくらい楽しかった…!
ライブ中に見せてくれる笑顔や、客席を見渡しながら楽しそうに歌っている姿をみていたら、それだけで笑顔になれました
逢田さんもこのライブを本当に楽しみにしていたことがステージからものすごく伝わってきて、それが観客全員に伝わって、みんなが笑顔になれる。
そんな空間がどれだけ心の温まる場所だったか。そこに自分が居られたことは、きっとこれからも忘れることはないなって思います。
盛り上がる時間がきたらみんなに遠慮せずに立って楽しんで!って言ってくれたり、一緒に振り付けやろうって呼びかけたり、MCではいつも通りの逢田さんらしい言葉を投げかけて楽しませてくれたりと、改めて逢田さんの優しさとファンのことを想って楽しませてくれたことも嬉しかったです
そういう変わらない姿を、こんなときだからこそ見ることができたのも安心できたし良かったなぁって…
語彙力なくすわ。
それと、このライブがただ「楽しかった」ってだけじゃなくて。
逢田さんは、延期を経てのこの8ヶ月間は自分を見つめ直す必要な時間だった。というようにも言ってました。
思い返せばお預けをくらっていたこの半年以上の時間は確かに長くて苦しいものでした。
正直、それのせいで楽しみにしていたことや、人と人との繋がりも思うようにいかなくて腹が立つ瞬間が数えきれないくらいありましたよね
でも、その時間ができたことさえもこれから前を向くための手段として向き合っていたことに、またハッと気づかされたんです。
改めて「あぁ、やっぱこの人には敵わないなぁ…」って。
僕にとって逢田さんは尊敬と憧れの存在なんですよ
自分には無い観点を持っているし絶え間ない努力をしていること。
そして声優として、アーティストとしての芯を持ってそれを仕事をしているところ。
そういう姿をもっと近くで見て、もっと応援していきたいって思えるから楽しいんです。
ライブではステージの幕が上がるまでずっと緊張していたと言ってたけど、前回の配信のときと違って客席にみんなが居てくれることがものすごく力になっていると言ってくれたことも、今回は声を出せなかったけど、自分たちファンがそこに居られたことが逢田さんにとってのエールになっていたのだとしたら、これ以上に嬉しいことはないですよね。
ライブやイベントに参加する度に今この空間に居られることとか、ここまで(応援して)来れたことを噛みしめながらライブに参加しているからこそ、これまでたくさんのいろんなことがあってようやく迎えたこの名古屋公演は、これまで以上に特別なものになりました。
個人的にもこのライブを迎えるまで苦しいことがたくさんあって、しんどい思いをしてきたけど、それをすべて吹き飛ばしてくれた推しの笑顔。
大げさすぎるかもしれないけど、つくづく推しに生かされてるなぁって心の底から思えました。
ずっと信じて待ち続けてきた分、このライブで両手で抱えきれないくらい受け取ったものがたくさんありました。
公演後、しばらく気持ちを言葉に表せられない感情が身体中を駆け巡っていました。
本気で応援している人から受け取ったもので心が満たされる感覚というのを久しぶりに体感しました。
やっぱり自分にとっての一番好きなことはこれしかないなっていう気持ちです。
もっと見ていたい、もっと応援していたいって思える瞬間をみて、このライブで何度も泣いたし楽しんだし笑いました。
逢田さんも笑っていて、なんて素敵な空間なんだろうって、それだけでめちゃくちゃに嬉しかったです。
このツアーは残り東京と大阪の公演が残っています。
このツアーが終わるまではこの気持ちをずっと抱えたまま走っていって、そして最後にはまた、みんなで心の底から笑い合いたいなって思います。
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の第9話を観た。
各話1人ずつに焦点を当てて描かれてきたけど、まさかニジガクで一番好きな果林回が最後だとは思わなかった…
ここまで長くもあり短かったですね。
物語としては藤黄学園のスクールアイドル「綾小路姫乃」からフェスにて合同ライブを持ちかけられるけど出場できるのはたった1人だけ。
ここにきてソロアイドルとして活動する上での避けては通れない課題点にニジガクメンバーがぶち当たるという個人回でもあり重要な回。
フェスには誰が出場するのか?10人の出す答えはどうなんだろう?と期待しつつ観ていたら、Bパートになっていきなりフェス本番前、果林がステージに立つことに決まったシーンが描かれていた。
ニジガクのみんなが話し合った結果、果林を推薦するっていう描写が丸々すっ飛ばされていたのには最初は驚いたけど、これまでラブライブ!シリーズは「あえて細かく描かない美しさ」というものを取り入れることが何度もあったから、これはみんなが果林を推薦するまでにどういった経緯や理由があったのかは受け取り手の想像にお任せするよ!ってパターンだなと、まるで挑戦状を差し出されたような気分だった… 笑
ここってすごく重要な部分だと思うし、このあえて描かなかった部分を自分なりに解釈して落とし込まないと「第9話を観ました」っていいたくねえなと、どこかむず痒かったので今回は“果林が推薦された理由”を考えながら喋ります。
そもそもこの第9話の大きなテーマとして「ステージに1人で立つとはどういうことか?」を描いた回だと思ます。
これは果林だけじゃなくて全員に言える、虹ヶ咲の重要なテーマ。
肝心の推薦の理由としては、物語を普通に観ていけばお互いに遠慮し合う中、果林が正論を言ってくれたおかげでみんなが前に進めたから、その感謝の気持ちで~というのはまぁ自然な解釈で大元の理由に当たる部分はそれなんだろうけど、きっとそれだけではないはず。
この感謝って部分では、もっと遡れば果林は第1話から本人の言う「おせっかい」という形でニジガクの活動をサポートしたりとずっと同好会に関わってきた頃から続いているとも言えますよね。
加えてダンスレッスンに向かうシーンで本音を漏らした「努力しなきゃライバルに追いつけない」って言葉。
手を抜けないのは、みんなスクールアイドルとしてすごく魅力を持っていて、果林はそれを本気で評価しているということが伺えるすごくいいシーンでした。
ここまでストレートにライバル視しているって本音を口に出して言っているのもまた果林だけなんですよね
この彼女の「本気の言葉」が迷っているメンバーを虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会として前に進むための道に気づくきっかけを与えてくれているんです。
ここが観ていてすごく面白いと感じた部分で、果林の“方向音痴”って設定の洒落の利いた繋げ方だなぁと思いました。
自分のことになると迷ってしまうけど、仲間のためになるときちんと向き合っていく方向を見定めてくれるのが果林の持つ魅力のひとつだと思ってます。
果林が同好会に対して本気になれる理由も9話で度々垣間見れるシーンがあるんです。
せつ菜『いつか私たちも、ここに並べるようになりたいです!』
せつ菜『私たち同好会が、次のステップに進むために必要なことだと思うんです!』
どちらもせつ菜のセリフでしたが、同好会メンバーが本気で何かに取り組んだり、熱い気持ちを持って前に進もうとするときに決まって果林は微笑むんですよね…
きっとせつ菜たちの本気の想いを感じて果林は安心するんだと思うんです。
自分が熱く、本気になれる大好きな場所はここなんだって、それが彼女の熱量へと変わっていく瞬間を切り取ったすごくいい描写。
Bパートの歩夢や璃奈のセリフからもう一度誰がフェスに出るか話し合った結果、全員が立候補したことがわかります。
ですがそれでは埒が明かないので自分以外のメンバーを推薦することにしたようですが、これって言い変えれば“誰かに選んでもらわないとステージに出れない”
ということになります。
つまり自分の力では自分を選べないということ。
誰かに自分の分まで託さないといけないわけです
3000人の観客の前で“虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会”の実力を伝える代表として、誰よりも早く、まっすぐに“本気”を言葉にしてくれた果林に感謝と信頼を込めて彼女に託したんだと思います。
果林がこれまでやってきたこと、正直に口に出したことのすべてが形を成して繋がった瞬間だと思ってます。
物語の後半、沸き立つ歓声にプレッシャーを感じて自身を無くしかけていた果林に優しく寄り添うメンバーたちの姿をみて、ニジガクのみんながステージに立つ前にはこうやって仲間が手を差し伸べてくれたりハイタッチもやったりしているのかな?と考える気持ちにさせてくれるのが良いですよね。
第9話で一番好きなシーンが言わずもがなここなんですけど、その中でも特に熱くて「うわぁ~」ってなったシーンがあるんです
こっから手に注目です。
メンバー全員とハイタッチした後のシーン。
果林の手を見てみると、ぎゅっと握りしめています
ステージへと駆けていくところも、
姫乃とすれ違い、まさにステージに登場するときも
ずっと手を握りしめたままなんです
これは決意の表れなんでしょうけど、きっと果林は手を交し合って託された同好会みんなの想いが零れ落ちてしまわないよう、全部を抱いてステージに立つことを選んだからだと思います。
というか、絶対にそうだと言い切りたい。
ステージに上がる前、その“熱さ”を宿した瞳がそういう気持ちにさせてくれた事実だけで十分です
ニジガクがソロアイドルとしてステージに上がるということは、その場にメンバー全員が居なくてもみんなの想いを抱いて9つの輝きを形にすること。
ステージに立つまでは「ライバル」
でも、ステージに立っている瞬間は「仲間」
それが私たち「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」ということが
第9話『仲間でライバル』に帰結するってことなんでしょうね。
ステージに降り注ぐ輝き
虹ヶ咲の本質に迫るソロアイドルであること、仲間でありライバルであることの両方を描いた回でスポットを当ててもらって嬉しかったです。
いよいよ物語も終盤に差し迫ってきた中、同好会はどんな輝きを見出すのか楽しみですね
これからも陰ながら果林先輩を応援しています
4月頃、世間は自粛ムード真っ只中だった。
家に居る休日が増えたので、テキトーにYouTubeで動画を見ていたら観たことないのにおすすめ欄にVTuberの動画がでてきた。
サムネには可愛らしいキャラが映っていた。タイトルを見てみるとそこには「シャニマス」の文字が。
『そういえば、ギルキスを応援しにバンナムフェスいったときも出てたよなぁ』と思った僕は、軽くシャニマスを調べてみた
で、そのときは暇つぶしになれば思って軽い気持ちでプレイすることに。
あれから約4ヶ月。
…ハマってしまった。
キャラは可愛らしいし個性もあって曲もイイ。
普段よく話すオタクと(自分は詳しくないけど)たまにアイドルコンテンツの話をすることもあってか、どことなく興味のあった自分はズブズブと落ちていった
片足さえ突っ込んでしまえば、あとは自然に身を任せて沈んでいけばいいだけなので早かったなぁ~
これまで全力で追いかけてきた唯一の作品がラブライブ!だけだったから、アイマスは全然詳しくないし大昔にアニメを見た程度。
もちろんライブにも行ったこともなければ映像も観たことない。でも去年のアニサマで「青い鳥」が聴けたことはマジでビビったよね
今は始めたばっかなのでコンテンツとして語れるものはまだないけど、世の中のプロデューサー(以下P)という方たちは推し…もとい「担当」を心からプロデュースしてその子の魅力を大いに語って『よろしくお願いします。』と言うのがひとつの姿だということなので、今回はシャニマスに登場するアイドルの1人、大崎甘奈について語りたい。
大崎甘奈は、“いま”を生きるアイドル
さて、まず最初に言うなれば甘奈は「リアル」を上手く体現したアイドルだと思う。
この「リアル」というのは、ステージやファンの前でキラキラとした姿を見せるのがアイドルであるとするなら、その裏に隠された“一人の少女”を上手くもむず痒く描いているところ。
現実という意味合いでの「リアル」ではなく、彼女の抱く感情や言葉に対して「そういうふうに思っちゃうよね」っていう共感に似た方向でリアリティを感じさせてくれるまさに僕好みな子でした。
大崎姉妹の双子の妹。誰とでも分け隔てなく接する天真爛漫なギャル。今しかできないことを全力で楽しみたい今ドキの女の子。高校2年生。(公式HPより)
上のプロフィールの通り、甘奈には双子の姉の“甜花”がいて、明るく元気な甘奈とは対称に甜花は人見知りで内気なインドアタイプ。
この大崎姉妹を中心とした3人組ユニット「アルストロメリア」に所属している。
キャッチコピーは「花ざかり、私達の幸福論」
ポップでハッピーな3人組アイドルユニット。アルストロメリアの花言葉「未来への憧れ」を胸に抱き、今日もシアワセなパフォーマンスで会場に笑顔を咲かせます!(公式HPより)
甘奈はギャルというように紹介されいるけど、実際は面倒見がよくて社交性もあり、勉強も自分で細かくスケジュールを立ててできるような真面目な性格をしている。
加えて、だいたいのことは練習さえすればそこそこ上手くこなせる子だ。
決してけばけばしいわけじゃなく、ファッションやショッピングが好きなプロフィール通りの「今ドキの女の子」。
だがこの「今ドキの女の子」という要素が良くも悪くも彼女を表す的確な表現だということに後に気づくことになったのだ
僕は甘奈の『今しかできないことを全力で楽しみたい』という一文から彼女に興味を持つことに。
オーディションでPから志望理由を質問された際に「甜花と一緒にキラキラと輝きたい」と答えたことが決め手だった。
もうこの言葉を聞いて決心したよね。その手のセリフは効くから…
今しかできないことを精一杯楽しむ。大好きな姉と一緒にキラキラ輝きたい…
だったらその夢を叶えてあげようじゃないかと意気込むみやP。
アイドルを始めた甘奈に足りないもの
では、甘奈のパーソナルな部分をもう少し深く紹介したい。
甘奈は甜花のこと超がつくレベルで慕っていて、お仕事中に急に甜花のことを気にしだして集中を切らしたり、アイドルをやっていく中で甜花が自分から離れていってしまうのではなかと不安になるなど、常に行動や思考の中に甜花という存在がある程だ。
彼女をプロデュースしていて何度も思ったのは甘奈はとても「不安定」であること。
このキャラ設定自体は「仲の良い姉妹」ということなのかもしれないが、あまりにも甜花に、極端な言い方をすれば「第三者」に依存しすぎている部分がある。
甘奈は自分自身のことを多くは語らない。
そして悩みがあったとしても誰かに打ち明けることをしない子なのだ。
それは大好きなお姉ちゃんのことを自分が支えてあげなくちゃという考えが幼い頃からずっとあるから。
それは甘奈のすごく良いところだけど、彼女が「アイドル」であることでは話は別になる。
甜花と一緒にアイドルをやりたいという夢があるのはわかるのだが、その中で甘奈自身が アイドルをやっていくうえで「自分はこうだ」というような行動や考えの芯にあたる部分がなかなか見えてこないところが彼女の未熟さであり、最大の問題点になっていたのだ
故に少しでも壁にぶつかると簡単に悩み込んだり迷ったりしてしまう。
甘奈は度々「甘奈、どうかな?」とPに問いかける描写が描かれている。
これは「ちゃんとアイドルできてる?」っていうすごく曖昧な問いかけなのだけど、この発言の裏にあるのは、そもそも「上手くやろう」としている時点で誰かが求めるものに対して「対応」しようとしているだけなのだ。そこに甘奈自身が本気でアイドルをやりたいと思う意思があったとしても、甘奈はそれをオープンにはしてくれなかった。
アイマスシリーズに詳しくない自分が言うのも何だが、この作品において彼女たちは「お仕事」としてアイドルをやっているわけであって楽しい部活動ではない。
本編でPが甘奈の仕事に対する向き合い方について『楽しい放課後のよう』というようなセリフがあるのだが、まさしくこれだ。
しかし、そういった未熟さがあるとはいえ、甘奈は本当に明るくてお姉ちゃんっ子な可愛らしい女の子だ。それだけ彼女がこれからアイドルを始めてどう成長していくが本当に楽しみでもあった。
やがて仕事やライブをやっていく中で少しずつ甘奈にも変化が訪れる。
甘奈に芽生えた「自分も頑張りたい」という気持ち。
この後に『今はアイドルになって良かったって、心の底から思ってるんだよ』というセリフがあって、おじさんすごく嬉しかった…
まだほんの少しだけど、甘奈にも目指すものが生まれたのだ。
と、WING編(デビューから大きな大会で優勝するまでを描いたシナリオ)での物語はここまで。ほんとここまでならめでたしめでたし、
だったんだけどなぁ…
WING編から繋がる形でこの他にユニット別に焦点を当てた<ファン感謝祭編>と、個人に焦点を当てた<G.R.A.D.編>が存在します。
続いてこの残りふたつのシナリオ沿いながら僕の惹かれた理由を話していきます。
甘奈にとってのハッピーエンドとは。
ユニットに焦点を当てて描かれるファン感謝祭編ではアルストロメリアとしてどんなステージにするかを甘奈たちは考える。
3人が決めたステージのテーマは「ハッピーエンド」。
甜花や千雪は初めてのユニットでのステージ作りのために、不安を抱きながらもハッピーエンドが待つ未来に向けて努力を重ねていくわけだが、甘奈の望むハッピーエンドは大好きなアルストロメリアと一緒にアイドルを続けていく今この時点で既に叶ってしまっていたのだ。
変わりたいと願う甜花
一方、変わらないことを願う甘奈。
楽しい時間が一生続いてほしいなんて、誰だってそう思って当然だと思うし、もし自分だったらって考えると甘奈のこの気持ちは痛いほどわかる。
変わりたいと願うことは何も悪くないし、むしろ素晴らしいこと。
じゃあ、変わらないことを願うのは悪なのか?ダメなことなのか?
それを善か悪かで答えを出すなんて無粋だし、どちらか片方を正解にしてしまってはアルストロメリアの言う「私達の幸福論」ではなくなってしまう。
だが、そんな甘奈の悩みに反して甜花と千雪はアイドルとしてどんどん成長していく。その姿を間近で見ていた甘奈の不安は最悪の形で膨らんでいってしまうのだ。
今のままで居たい本心とは裏腹に、自分だけが取り残されていく感覚に陥った甘奈は板挟みになるのだが、Pからの「不安でも確かに信じられるものをがあるはずだ」という言葉に背中を押されて彼女は決意する。
甘奈にとってどんなときでも確かに信じられるものは、アルストロメリアの存在だった。
だから甘奈は想いのすべてを吐き出し、アルストロメリアの3人は共に悩んで、答えを出し合うことに。
千雪さんと甜花ちゃんは変わろうとしている。本当に未来を見ているんだなぁって
甘奈が思い描く未来ってね、いつまでも今が続けばいいなってことだったの。
ふたりと一緒にいたい。今が幸せで、これ以上のことを望んでない
だけど、それじゃダメ、甘奈も変わらなくちゃって気持ちと
変わりたくない、変わるのが怖いって気持ちでぐちゃぐちゃになって…
ふたりと違うんだってバレたら甘奈だけ置いてかれちゃうような気がして…
これまで「仲良し3人組ユニット」だったアルストロメリアがより深い絆で結ばれていく。この瞬間をP目線として見ていることに気づいた僕はアイマスの持つ面白さにここで改めて触れた気がします。
ここで真っ先に甜花がテーマを変えることを言うの、
やっぱりちゃんとお姉ちゃんなんだなぁと思えてとても好き。
甘奈の気持ちを知った2人はテーマを変えるという答えを出す。それは『私たちの未来』。
それぞれの思い描く幸福は違っていたとしても、アルストロメリアとして3人が描く未来にあるものは、これまで変わらないステージで笑顔を届けるという答えだった。
これからも変わらずに笑顔を届けることがアルストロメリアにとっての本当の『ハッピーエンド』。王道とも言えるけどめっちゃ良いよね
いっぱい悩んで、壁にぶつかったときは仲間と手を取り合う。
一生懸命に頑張る姿をステージの上だけじゃない舞台裏からみることで感情移入して、そんな子たちが大舞台で彼女たちはキラキラと輝く姿で笑顔に幸せを感じる…。
作品は違えど僕が好きになったものがここにも確かにあったことを知れたのは嬉しいもんですね
少しずつでいいから自分のペースで変わっていくこと。今の甘奈ならアルストロメリアと一緒なら未来に対して臆病にならないはずです。
ここまでがファン感謝祭編の甘奈コミュですが、やっぱり担当のアイドルが思い悩んでいる姿をみるのは胸が痛かった…
次のG.R.A.D.編ではもう少し彼女のキラキラしているところが見られるかなーと期待していたみやPに突き付けられたのはもっと重い現実だった。
そして、彼女は輝きだす。
G.R.A.D.編は個人戦のライブに出場するシナリオで、甘奈個人にスポットを当てた内容になっている。
トレーナーからは「アルストロメリアじゃない甘奈をファンに見せてほしい」と言われるのだが、ファン感謝祭編ではアルストロメリアで居られることで頑張れた甘奈にとって個人の魅力を武器にして挑むステージは不安でしかなかった。
アルストロメリアで居られることが心の支えになっていた甘奈に突き付けられた新たな壁。
不安、というよりもどうしたらいいのかさえわからない状況。甜花と千雪の3人が居たから頑張れてこられた甘奈にとって、自分だけの力で作るステージがどれだけ大変なことかはWING編からプロデュースしてきたPならわかるだろう。
もうこれ以上みんなに迷惑をかけたくない思いもあってか、甘奈は「いつもの甘奈」を演じようと必死になります。
この甘奈の異変を察知したPは甘奈に手を差し伸べようとするが、甘奈はひたすら本音を隠し通そうする。
正直キツかった。
G.R.A.D.編はPと甘奈の関係性が大きく描かれているのだが、Pは甘奈の為を思って海外の有名ファッションブランドからのファッションショーの出演オファーをとってくる。
甘奈のためを想うPと
Pに本心を悟られないよう喜ぶフリをする甘奈。この2人のすれ違いは本当に心が重かった…
最初に甘奈のことを「不安定」と表現した理由はこういったところにある。
一見、明るくて社交的に見えるが、蓋を開けてみれば自分にとって安心できるものが無くなってしまったり、どうしていいかわからない壁を前にすると途端に弱気になってしまう。
悩みを抱えているのにそれを表に出さず「いつもの甘奈」を演じようとする。
心の中は不安で押し潰されそうになっているのに、彼女はその場凌ぎの笑顔しかみせてくれない
甘奈の明らかに不安そうな様子にPは甘奈の本心に向き合う。
自分のことを無責任だと言う甘奈。昔のように楽しむだけでアイドルをやっているわけじゃないことが伺えますね。そう言い切れるくらいアイドルに対して一生懸命に向き合おうとしてるのは大きな成長だと思いました。
1人で仕事をする覚悟がないのに、ちゃんとできるフリをしていたこと。
それがみんなに対する嘘のように負い目を感じていた甘奈。
そのことが辛くても、平静を装おうとしてきたことを彼女は「ずるばっかりしてきた」と言うのだ。
ずるをしてしまったのは、みんなから嫌われたくなかったから。
つまり、みんなの求める「大崎甘奈」のままで居ようとしていたのだ。
ここら辺はホント人間臭いなと思った。
若干17歳の女の子がこういったことで悩むのはよくあることなのだろう。
甘奈のような明るくて可愛い子はクラスの中でも人気者だから、当然友だちもたくさんいるだろう。
今しかできないことだからと言い切るくらい、彼女にとって今自分の手にあるものを大切にしようと思う子なのだ。
誰でも大切なものは手放したくないもの。
ましてやSNSやネットが主流で、流行も関心も次々と移り変わっていく世界においてどんな高校生だって「今」がすべてなのだ。
なぜなら甘奈は「今ドキの女の子」だから。
未来のことよりも今、目の前にあるものをずっと大切にしていたい。
そんな想いがあったからこそ、これまでの甘奈の考え方があったのだと思う
ここら辺は上手く「リアル」を表現していると感じた。
今の時代だからこそ描けるシナリオだとつくづく関心する。
イケメンすぎるPのひと言。Pの言ってることと僕の抱いた感情は全く同じだった。
本音を打ち明けた甘奈と、それを全部受け止めて全力でプロデュースすることを約束するP。
G.R.A.D.決勝もいよいよ。
現在のシャニマスでは紹介した3つのシナリオがあるのだが、甘奈をプロデュースする中で、まさか3つのうち2つがこんなにも重くのしかかる内容だとは思ってもみなかった。
だが決勝前のコミュをみて、これまでの出来事を描かなければならなかった理由というのがようやくわかった。
キャプ画じゃ伝わりづらいのが残念だけど、ここの演出がすごく好き。甘奈のセリフとは別に回想シーンっぽいのが動くんですけど、甘奈がこれまでの自分を受け止めた上で話しているような感覚になれます。
自分で言うのはちょっとなぁって感じだけど、
甘奈、大体のことは練習すればそこそこできちゃうでしょ?
いっつも、大体できちゃうから
めーっちゃ打ち込んで、打ち込んで、打ち込んで・・・
それでも、できない。越えられない
みたいなことが起きちゃったら、どうしようって
だからね、できるようになりたくて、死ぬ気で一生懸命頑張るとか、
そういうのも、やったことがなくて。
ちょっと頑張ればできる、知ってることの中で、ずっと…ずーっと、止まってた。
でもね、やってみようって思えたの。
冒頭で「練習すれば大体のことはそこそこできる」と紹介したのはこのセリフがあるからなのだが、練習すれば大体できるって普通に良いことだと思う。だが甘奈のこの器用貧乏なところが悪い方向で働いてしまったのだ。
大体できるからこそ、何かに本気で打ち込むことをしてこなかった。
なんとなく上手くいけば「こんなもんで良いんだ」となってしまうところが甘奈の物事に対する価値観にセーブをかけてしまっていた
G.R.A.D.決勝前のコミュ。甘奈をプロデュースしていて一番好きなシーン
(中略)
そしたらね!あんなに避けてた死ぬ気が急に眩しく見えて
『ああ、ここが甘奈が死ぬ気で頑張るところなんだなぁ』って、思えちゃったの
『甘奈は、アルストロメリアでいたいから』
甘奈はアイドルを始めたことで、アルストロメリアでいられたことで、Pと出会えたことでようやく、このどれだけ打ち込んでも越えられない壁を前に死ぬ気で頑張れるときが来たのだ。
何かに対して本気で向き合うことで世界はこんなにも素晴らしいことで溢れていると言わんばかりの「甘奈の心の変化」がここにめちゃくちゃ表れている。
もしかしたら、甘奈にとってアルストロメリアは「変わらない自分を受け入れてくる場所」だったのかもしれない。
だが、G.R.A.D.はユニットに頼らない個人戦。一人で立つステージだ。
これまでの「誰かが求める甘奈」から甘奈自身が「甘奈が甘奈であるために」変わるときがついに来たのだ。
これからも大好きなアルストロメリアでいるために。
初プレイ時、めちゃくちゃ泣いた…。今の甘奈は最高に輝いてみえた
甘奈、今回のファッションショーに懸けてみたの。
『精一杯頑張ります』って言うだけじゃなくて、
自信を持って、責任を持って、臨めるまで
いつもよりもっともっと、頑張ったの。
すごくすごく、楽しくて
(中略)
それでね、本当の本当に本気の甘奈は、
きっと今日のステージで何かが変わるって思ってるんだ
このファッションショーを成功させて、
『お洋服の分野は、甜花ちゃんや千雪さんにも譲らないんだから☆』って、
そうやって、言えるようになるって。
一瞬だって目が離せないくらいのステージになるように、甘奈、成長してみせるから
これまでたくさん悩んで、迷って、ずっと自分の気持ちを隠しながら頑張ってきた甘奈がやっとみつけた答え。
誰かから見られていた大崎甘奈から、本当の『大崎甘奈』になった瞬間
甘奈の弱い部分を見ちゃったから、甘の成長に心が大きく揺さぶられた。
これからも大好きな甜花とアイドルでいること。
アルストロメリアとしてこれからもたくさんの人に幸せを届けること。
誰にも譲らないと自信を持って言える「好きなこと」
今の甘奈には、もう迷いはない。
1人のアイドル「大崎甘奈」として、これまで目を背けてきた大きな壁を乗り越えて輝きに向かって大きな一歩を歩みだそうとする瞬間を僕はPに重ねて見ていた。
これもキャプじゃ伝わらないけど、ここの「オッケー!」の言い方がめちゃくちゃ好き。
不安がありつつも覚悟を決めた様子が声色だけでリアルに伝わってくる。やっぱ声優さんってすげー
『甘奈、今をサイコーに楽しんでくる☆』
そう言って甘奈は「変わるために」大舞台へと羽ばたくのだった。
ステージへ駆けていく小さい背中を見つめるPはこんな気持ちなのか、と考えながら見ていた時に思ったのが、これがアイマスシリーズにおける「自分自身とPを重ねてアイドルを見ている」ということなのかと不思議な気持ちになりながらも、どこか嬉しさを感じたのだった。
甘奈はまだアイドルとして開花の時を迎えたばかり。
ようやく甘奈だけの輝きを見つけられるところまで来られたんだ
シャニマスを知ってからまだ間もないが、僕はこれから彼女がどんな色を見せてくれるのかをしっかりとこの目で見届けたい。