はじめての思い出。 (original) (raw)
はじめての一歩
はじめまして世界。
誰かからの反応が返ってくることが怖くて普段SNSで発信することが少ないけれど、日頃から体験したことや感じたことを自分の中に閉じ込めておくと言語化が下手になってしまう気がするのでこんな異空間の片隅に書き留めて置くことにした。
もしかしたら心優しい見知らぬ人が読んでくれるかもしれないという淡く小さな期待を込めて。
簡潔に自己紹介をすると20代前半、趣味は美術鑑賞。
10代の時から様々な娯楽を体験して今は年配者が楽しむようなものを楽しんでいる。
主な興味関心は日本画で菱田春草や横山大観、下村観山が大好き。近代だね。
演劇も結構な熱量で楽しんでいて劇団四季が学生の頃からのお気に入り。
後悔するのが嫌なので見たいものがあれば日本どこでも一人旅。
現在はいろいろあって美術館勤務。
勤めて気づいた美術館のドタバタに翻弄される毎日。
綺麗は汚い。汚いは綺麗。
世の中の人がこんな内情を知らずに純粋に美術鑑賞を楽しんでくれますように。
雑多な日々で体験したことをたまに残していければ。
どのくらい継続できるかはわからないがのんびり書いていこうと思う。
折角なので思い出ひとつ。
日本美術院があった五浦に初めて訪れた時に見た夕暮れ。
今まで絵画の中で見ていた景色が目の前に広がり、かつてここで過ごした画家達と同じものを見ていたんだと思いを馳せ、感動した日。五浦時代の日本美術院は苦しい時期であったが時代を超えて人の心を満たした。
とても澄んだ海岸に波の音が響き、松の隙間から見える地平線に何を見出すか自分自身が試されるような場所。
五浦はとても良い町だった。
また行こう。