『DEATH TAKES A HOLIDAY』東急シアターオーブ (original) (raw)
小瀧くんの舞台はありがたいことに『検察側の証人』以降は毎度観劇する機会があるのだけど、昨年の『ザ・ビューティフル・ゲーム』は、「小瀧くん初っ端から飛ばしてんねー頑張ってんねー」くらいの感想だったんですよね。つまり、上手いかどうかは二の次。
なので正直今回はもう衝撃度合いが凄かった。
劇場の違い、座席の場所の違い、作品のテイストの違い、色々と要因はあると思うけど、圧倒的に歌が上手く、頑張ってるねーっていう感じが悪い意味で出ていることもなく、立ち姿美しく、何より全編衣装が爆似合う。爆似合うって何?って感じだけどマジで爆似合う。
死神が仕事に疲れたのでヒトの姿を借りてちょっくら休暇を取ろう、という本作。
死神小瀧くんの衣装の変化が本当に良い。
冒頭仮面を被って登場する姿からヒト(人間界のプリンス)に扮して出てくる姿、そして終盤死神に戻る(仮面はなし)姿。細かい衣装チェンジは間にもう少しあるんだけど、そのどれもが似合いすぎててびっくりする。
冒頭の仮面姿のときは、これまでグループでは聞いたことのないような低音と声の太さで歌い、マジで途中まで「これは小瀧くんではないのでは?」と思っていた(笑)。
そしてプリンスに扮して出てくるところ、あの王子衣装が超似合っていて隣に座っていた妹と思わず目を合わせてしまった…髪の色も完璧。あんな王子衣装似合う人おるんや!?
その後の細かい衣装チェンジはどれもクラシカルな雰囲気のスーツに身を包み、当然ながら全部似合うんだけどとにかく王子衣装が良すぎてこれ以上のもの出てくるんかいと思っていたら二幕最終盤のシルバーっぽいロングコートで死神に戻った小瀧くんが出てきたとき目ん玉飛び出るかと思いましたわ。なんだあれ、似合うなんてもんじゃなかった、もうなんだ、なんか衝撃波凄いの、凄い波動を感じてしまった(?)。
何を言っているかわからないでしょうし私もわからないけど、とにかくあれ着せたの誰なんだろう給与上乗せしてほしいくらい、本当に本当に本当に似合いすぎていて、今度は目を合わせるどころが唸ってしまった、、、
この似合いっぷりをどう伝えたらいいのか、ちょっと私では語彙力が足りないのが残念過ぎる。本当に似合っていたので…シルバーロングコートで出てきた瞬間申し訳ないけどそれまでのお話とか全部吹っ飛んでしまって、こっちも一緒に天に昇るかと思った。
衣装に対してここまで鷲掴みされたのは久々なんじゃないかな~。SHOCKのこーさまのシェイクスピア衣装レベル。
そうだ、こーさまで思い出したけど、小瀧くん、ダンスとか歌うときの体の使い方みたいなものがこーさまっぽいというか、まぁ要するに上品で美しいんですよね。ノーブル。ほら、一応だけどミュージカル観劇ってSHOCKから始まってるから全部の基準がSHOCKになっちゃうのよ…。
で、そういうノーブルさに加えてあのタッパである。あのスタイルの良さである。
マジで「王子様みたい!」であった。なんて舞台映えする立ち姿なんだ。
そして一番大事な部分の歌がこんなに圧倒的だというのも知らなかったな。
勿論WEST.では何度も聴いてきている声なんだけど、ミュージカル発声になるとこんなに違うんだ!!っていう驚き。冒頭の低音かつ太い声というのはあまりWEST.の現場では聴かないし、そのあと何度もあるソロも、声の伸び、広がり、パワー、どれをとってもバチンと客席に響いてくる。ちょうど9月にきょうもっちゃんと古川くんの『モーツァルト!』を観ているけど、この2人を観たあとでも見劣りしないパワフルさ。
ここまでとは想像していなかった。
昨年も共演していた東くんとのナンバーも、昨年は正直小瀧くんが霞み気味だったんだけど今年はそんなこともなく。作品との相性が良いのもあるとは思うんだけど、今回とにかく全編圧倒的に歌が良かったよ小瀧くん。
きょうもっちゃんと同じく、今後定期的に大型のミュージカルに出てほしい逸材だった。もっと限定していうと、グランドミュージカル映えしそうな子という感じかな。いろんなジャンルで舞台映えしそうな子って今は本当に多いけど、ざっと見た感じグランドミュージカルに限定すると、きょうもっちゃんと小瀧くんは頭一つ抜けているような気がする。まぁ私はほんとんど観に行かないんで、観た中でっていう超絶狭い範囲にはなるが(笑)。
しかしWEST.は桐山くんもやってるし、小瀧くんの後ははまちゃん神ちゃんが続くし(こっちはチケ取れんかった)、WEST.はアベレージが高いグループだというのは認識しているけど、さすがだな。
あとこの日のお相手グラツィア役の山下さん、こないだ観てきた『モーツァルト!』でナンネール役をやっていた大塚さんの実妹らしくて、それにもぶったまげた。
何を食ったら姉妹してこんな歌ウマになるんや…!?
高い声が綺麗で美しかったですね。
まぁ当然なんだけどみんな歌上手いので超聴き惚れる。
物語は死神とプリンセスが惹かれ合って、プリンセスは元々自動車事故で死んでいたのを死神に助けられて生きているので最終的には死神が彼女を愛していようがいまいがあの世に連れていくのは道理という話なので綺麗にまとまってるなーとは思う。
しかし本当にもう、言葉は悪いが小瀧くん含めてあの圧倒的な歌声を存分に浴びることができるという意味で最高の作品ではある。あとしつこいようだけど衣装、衣装。
小瀧くんの衣装と立ち振る舞いと歌声と、全部マジでパーフェクツなんで。
私が観た中だけでも、小瀧くん、きょうもっちゃん、少し前から観てきている中だと林くんや寺西、このあたりは本当にミュージカル映えする歌声だなぁ。
いやー非常に良いもの観ました。
大満足です。
しかし渋谷は遠いなぁ、遠いしめんどくさいし。
帝劇がなくなると、シアターオーブに行くことも少し増えそうだなと思うんだけど、まーじで行くの大変。ああ、帝劇のありがたみよ…。
DEATH TAKES A HOLIDAY【10/2昼】