パーマン: 感想(評価/レビュー)[漫画] (original) (raw)

2020/10/17 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1110(52%) 普通:436(21%) 悪い:570(27%)] / プロバイダ: 20576 ホスト:20533 ブラウザ: 5511

【良い点】
・スーパーマンを藤子流の少年ヒーローに見事なアレンジ。これがあればと思ってしまうコピーロボットの発想。主人公が小学生としてヒーローとして二重で人間関係が存在するのはいつもの作品からは変化球
・ヒロインパー子の正体。上記の異質を活用した設定で「ドラえもん」との後日談リンクは漫画史上でも見事と言える粋な計らい(パーマン知らない人でも「ドラえもん」の一話として意味が通じそうな親切さも秀逸)
【悪い点】
制作時期が異なる前半、後半で絵柄と作風が異なるのを終点だけでまとめてる構成。これで少し不安定にも感じる。基本的に作風は子供向けらしからぬハードな重さがあった前半、絵は等身も上がって綺麗な後半が良かった
【総合評価】
藤子F作品を代表する作品の一つ。評価は「とても良い」寄りの「良い」



2012/12/20 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by SWAN (表示スキップ) 評価履歴 / プロバイダ: 16333 ホスト:16345 ブラウザ: 5345

【良い点】
凄い能力を持っていながらヒーローと言うより基本はコメディである事。
人にあまり頼らない事

【悪い点】
かなりシリアスな犯罪者との戦いがあったり、ミツ夫の辛さが描かれたエピソードがある。

【総合評価】

凄くギャグとして面白いと言う訳ではなく不快な人物なども結構出てきたり主人公の苦労も結構あって大変だと思う作品です。


2012/09/30 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by 在原健太郎 (表示スキップ) 評価履歴[良い:2160(68%) 普通:784(25%) 悪い:237(7%)] / プロバイダ: 8623 ホスト:8584 ブラウザ: 9466

66年に小学館雑誌で連載され、以降コロコロコミックで連載された藤子・F・不二雄氏のSFアクション漫画。冴えない小学生“須羽ミツ夫"はある日、`バードマン'という宇宙人と遭遇する。バードマンはパーマンになる為の正義の心を持った児童たちを捜す務めを担っていたのだ。その出会いと共にミツ夫は超能力を持ったメットとマントを与えられ、“パーマン"として活躍する事になっていく。

本作品は『ドラえもん』等の藤子F先生の描いた不思議漫画で、1人の少年が特殊な能力を持って正義や人々の為に日常における冒険をしていくというもので、「変身願望」をみせた作品となっています。己の力を超人的な能力となる事でそれまでにない能力を得たり、いろんな事件と遭遇する事でいろんなことを学んだり活躍できたりと、幅広い行動が可能となる事をみせており、同時にそれまでひ弱だった少年が幾多の事件や経験を通して成長していくところを描いています。

“パーマン1号こと須羽ミツ夫"は藤子ワールドによく出てくる、普段は力もなく冴えない普通の少年ですが、正義感だけは強く、使命は必ず果たす心の持ち主でしたね。“パーマン2号ことブービー"はサルですけど、ミツ夫の弟分的存在って感じでしたね。“パーマン3号こと星野スミレ"はちょっとお転婆な感じの女隊員でした。“パーマン4号こと大山法善"は一見ガキ大将みたいでパワーの戦士かと思いきや、頭を使うインテリな感じの知能戦士でした。戦隊もののように個性的なキャラで統一されている感じでしたね。

内容はパーマンとなったミツ夫が仲間のパーマンたちと共に、社会で起きる事件に敢然と挑み、みんなの安住と平和の為に活躍していくというもので、いくら強力な能力を持っていても子供だけにいろんな失敗をしたりといろんな経験を伴いながら活躍していくというものとして仕上がっており、いろんな苦闘がありながらも楽しい感じの作品として仕上がってます。

本作品は設定的にも非常にいいと思いますし、藤子作品の中では楽しく読めましたので、評価は【とても良い】。藤子作品の中で1番主人公の成長を描いた作品だと思いますし、今でも藤子ワールドでは傑作として語り継がれる存在となってます。改めて藤子先生の偉大さがわかりますね。


2010/04/10 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by 消しゴム (表示スキップ) 評価履歴[良い:3756(60%) 普通:1112(18%) 悪い:1373(22%)] / プロバイダ: 6354 ホスト:6402 ブラウザ: 6405

正体がばれた時のペナルティが脳細胞を破壊するから動物の姿にされるに変わる、スーパーマンの名前がバードマンに変わる等、変更点がかなり目立つ。
これが、80年代に描かれた「パーマン」に目を通した時、最初に実感した事です。

内容は、バードマンから被った者の力を6600倍にするマスク、時速119キロで飛べるマント、
通信機や酸素ボンベの機能を持つバッヂ、活動中に本人の代わりを勤めるコピーロボットを受け取った
ミツ夫が墜落する旅客機を無事海に着水させた事を皮切りにブービー、パー子、パーやんと共に様々な事件やトラブルを解決していくと言う物でした。

犯罪者を捕まえる、ミツ夫の周囲の人々のトラブルを解決に導く事をメインにパーマンセットを盗んだ悪党との対決、
赤い羽根募金を手伝う、クラスメイトの少年がミツ夫がパーマンと同じ箇所を火傷しているのを見てミツ夫がパーマンだと見抜いてしまう等、
作中では、ミツ夫達が様々な苦難、トラブルに遭遇します。

エピソードを見ると、家族すら信用しない猜疑心の強い金持ちを更正させるために故意に金持ちを虐待して家族を故意に怒らせるパーやん、
クラスメイトに疑いをかけられた時に最後までパーマンセットを使わなかったミツ夫、
1000面相の性分を逆手にとって牢の鍵を開けっ放しにする、クラスメイトの疑惑の目を退けたミツ夫に本心を話すバードマン等、
作者の声を代弁するエピソードが、かなり目立ちました。

評価は、「良い」です。



2009/10/25 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by あうぇさ(´・ω・`) (表示スキップ) 評価履歴[良い:166(60%) 普通:28(10%) 悪い:81(29%)] / プロバイダ: 25819 ホスト:25879 ブラウザ: 7476

【良い点】
★ミツオがのび太より好感がもてる。
★覆面をかぶったらもの凄い力が出来、スーパーマンになれる、という発想。

【悪い点】
★パーマンメンバーが気にくわない(ネーミングセンス、パー子に色気がない、猿が存在する等)。

【総合評価】
随分昔の作品だから、時代を感じますね。
でもやっぱり、パーマンメンバーがもっとましな奴だったらよかったなぁと思います。
覆面をかぶったら顔が見えなくなるし・・・。

評価は【良い】で。


2009/06/04 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by めだか (表示スキップ) 評価履歴 / プロバイダ: 19847 ホスト:19732 ブラウザ: 6650(携帯)

良い点‥‥パーマンは、マスクを被ると力が半端無くパワーアップする。マントを付けるとスピードが半端無く速くなる。パー子は、仲間にも正体を隠したがる為にパーマンになると性格も変わる。悪い点‥「かなしい勝利」の社六くん。見ていて本を破きたくなる程ムカついた。


2008/03/13 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by 634 (表示スキップ) 評価履歴[良い:2167(49%) 普通:868(20%) 悪い:1343(31%)] / プロバイダ: 10475 ホスト:10739 ブラウザ: 6342

パー子って、今流で言うツンデレというタイプでしょうか?それを子供向け作品のこれに採用していたのに、作者の目の付け所が・・・と思うと、なかなか興味深いですし、こういった男女関係はドラでののび太としずかの関係のそれよりも面白い感じだし、どちらも、駄目な欠点だらけな部分が多いけど、人間として、男としてとても愛せる部分があるという人物に惹かれていく・・・というのが、人間はかならず内面に良いところがあるのだ、と作者流に訴えているようにも思えます。

まあ、ミツオはのび太よりもダメでヘタレな部分もあるのですが、パーマンというヒーローに変身した後の徹し方は良い感じだったし、ヒーローものの宿命の面白さと、子供なら誰だって、こんなヒーローになりたい・・・と思う時がある心理を突いていた感じがしました。そういう部分で考えると、『ドラえもん』よりも、ある意味、子供にとって理想のような感じがします。

こんなロボットがいてくれたら・・・というドラえもんに対し、忍者というものを題材にした『ハットリくん』にしろ、ヒーローというものへの願望を持たせてくれた本作にしろ、やっぱり、子供の心理や憧れをきちんと理解していないと、こういった作品は出来なかっただろうなという感じがします。そして、パーマンを絶対無敵のヒーローにせず、強力な力を持ちながらも、何度もドジったり、ミスをしたり、敗北しそうになったりという具合の弱さや脆さには応援したくなる気持ちも出てくるし、そういった人間の憧れる強さを、それと同時に、力に頼ってしまったけれど、いざとなると・・・という弱さを描いたところも、ヒーローだって完全無欠じゃないという事を教えてくれたみたいです。

ウルトラマンの弱点が地球上では3分だけ、という程度のものなのに対し、パーマンには弱点が多くあるし、マントがなければ飛べない、変身道具が故障し、実力を発揮できないというシーンもあるし、そういったヒーローの弱さも描いた事は、作者流の「ヒーローだって人間なんだよ」というのを、子供が変身するパーマンというキャラクターで表現していたようにも思えます。

ブービーや、パーヤンというキャラクターには、逆に強さがメインで出ているし、弱っているミツオを助けるシーンには、友情が大切という形にしているのだし、そういったヒーローへ向ける眼差しというものへの考察を与えてくれたし、憧れだけでスターになっても、その後が辛い・・・というような部分は、芥川龍之介の『トロッコ』のような印象もあるし、そんなヒーローの憧れと現実という部分も教えてくれたように思えるし、やっぱり、色々な意味で、作者の現実社会への目線と、子供達に理想と現実の辛さも知って欲しいという教訓的な意味合いもありましたが、そんな中でのブービーやパーヤンとの友情と、パー子との恋という部分で救われていたと思います。

やっぱり藤子先生は凄い!と今更ながら思えそうな部分は、ドラ以外の作品にもかなりあるように思えました。


2007/08/14 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by メテオ (表示スキップ) 評価履歴 / プロバイダ: 19923 ホスト:20012 ブラウザ: 3162

反則だ。これが率直な感想だ。FF6のセリスとロックにも通じるのだが、パー子のパーマンに対する不器用な片思いが微笑ましい。それだけに終わらず、バードマーン、ブービー、パーやんと言った個性豊かなキャラクター達もいい。段々と一人前になっていくパーマンもすごくいい。

でも、一番のポイントはアイドルだが、実はすごく不器用でパーマン(ミツオ)にも思いを伝えようとするも空回りしたり、喧嘩したりして、思い通りにいかない恋物語ではないだろうか?

少なくとも僕はそう思います。アイドルとしての自分としてではなく、パー子として接してくれたミツオが大好きになるというのも微笑ましくてベリーグッドです。

一つ間違えばただのコミカルになりがちなこの漫画でこのようなスパイスを加えたのは天才だ!!星野スミレ万歳!!


2007/07/01 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by Tokyo16 (表示スキップ) 評価履歴[良い:93(74%) 普通:14(11%) 悪い:19(15%)] / プロバイダ: 13951 ホスト:13771 ブラウザ: 2463

『ドラえもん』が、ひみつ道具をテーマとしたシチュエーションSFだとするなら、『パーマン』はひたすらエンターテイメントだ。
悪党との戦いあり、日常のささいな事件あり、とにかく毎回のストーリーのバリエーションが広い。
星野スミレとミツ夫の仮面越しのロマンスなんてのもあり、サラッと描かれているぶん余計に想像力をかきたてる。
何せ後の『ドラえもん』でも継続中なのだから、星野スミレの一途さにはまったく頭が下がる。
そして、それだけ想われるに値する、ミツ夫のキャラクターが良いんだ。
名作と名高い『パーマンはつらいよ』での彼の一言は、まさにヒーローのそれ。
「(何故パーマンを続けるのかと問われ)わからない。でも行かずにはいられないんだ。わけはあとで考えるよ」
過剰さを排された、淡々とした口調で告げるその決意。
こりゃ惚れる、星野スミレでなくても惚れるよミツ夫。
普段ダメ人間だからこそ、彼が正義感をふりしぼる瞬間がたまらない。
そんなミツ夫くんが頑張っているんだ、面白くないわけがないだろう!
藤本先生の愛情がページからにじみ出てくるような本作は、児童漫画の範疇を越えて、万人が楽しめる娯楽作品である。

余談だが、最近読み返してぶっとんだことがある。
爆破タイムリミットが迫る水爆を、宇宙で投げ捨てようと飛行するパーマン。
ところが何度投げ捨てても、水爆は重力にひかれ、地球に戻っていこうとする。
どうして? もう時間がないのに! どんなに力いっぱい投げ直してもダメ。
土壇場でミツ夫は理解する、「速度が足りないんだ!」
……何の前振りもなく、脱出速度なんてものが出てくるのだから、ホントあなどれない。


2006/07/18 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by 十傑集 (表示スキップ) 評価履歴[良い:2923(50%) 普通:1462(25%) 悪い:1462(25%)] / プロバイダ: 11009 ホスト:11078 ブラウザ: 5234

>ドラえもんの1エピソードで、成人した星野スミレが登場する。
これ自体は、かなり昔に読んでいた話だったのですがパー子のスミレと同一人物なのは1年ほど前に知りました。
そりゃ戦友の絆は学友より強いと思いますが(「ガッシュ」はどうなるんだろうね?)いつのまに、そういう仲に(笑)。
Aの作品では「怪物くん」Fの作品では本作が一番、納得のいく最終回を迎えたイメージです。


2006/07/17 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by さよならは言わないで・・・・・。 (表示スキップ) 評価履歴[良い:1(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 3599 ホスト:3582 ブラウザ: 6819

藤子・F・不二雄の作品のなかでも、最高に面白い作品だ!!
他の藤子作品では、ドラえもんのように主人公と少年のパターンが多いが、パーマンはそれらとは少し違った設定であり、さらに、パーマン3号こと星野スミレの存在や、何故バードマンは須羽ミツ夫をパーマンに任命したのか、そして、少年ミツ夫の成長というテーマがそろっており、何より面白い。
そして最終回では、パーマン1号こと須羽ミツ夫が地球を離れ、バード星へ留学するのだ。
その後、ドラえもんの1エピソードで、成人した星野スミレが登場する。
ペンダントのロケットの写真に、ミツ夫の写真が収められており、スミレはのび太に「大切な人/遠い世界へ行っている/いつかきっと帰ってくる。」と語っており、ミツ夫の帰還を長期間待ち続けている・・・・・。
彼がいつか、立派なパーマンとなって帰ってくる、いつかきっと・・・・・。



2005/08/16 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by 宇宙刑事ジャンギャバン (表示スキップ) 評価履歴 / プロバイダ: 33021 ホスト:33021 ブラウザ: 4314

藤子・F・不二雄さんの手がけた児童漫画ですな。宇宙からやってきた正義の味方にパーマンセットを貸与された小学生が失敗を重ねながらも仲間と共に正義の為に奮闘するギャグ漫画でした。

そう言えば、須羽ミツ夫にパーマンセットを貸与した宇宙人「バードマン」は旧作では「スーパーマン(仮名)」で、正体を知られた時のペナルティは「頭をパーにする」でしたね。
それが、新たに書かれた続編では「動物に変身させる」と言うように変更されていました。やはり「パー」は倫理的にまずいと判断されたんですかねえ。

あと、パーマン五号「パー坊」ってのもいませんでしたっけね。いたとしてもすぐ消えたみたいですが。

個人的にはミツ夫君がパーマンとしての自分に疑問を持ったときの話と、千面相が捕まった時の話が印象的でしたな。特に後者は、パーマンたちに追い詰められ、盗んだ名画を劇薬で溶かすと脅しながらも、「名画を愛するあんたにそんな事が出来るはずがない」と言うパーやんの言葉に心を動かされ、逃げるよりも捕まる事を選んだ千面相の怪盗としての矜持が見事だと思えました。


もっと読む「かつて読んだだけどなぁ。肝心な話がほとんど思いだせん。確か、主人公とパー子とみち子の関係がなんかすご...」 by 向井大輔次のページを読む


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