早産キッズの脳の育て方 (original) (raw)

『2か月早く生まれても、2か月経てば、正期産の子と同じくらいに発達している』

こう思っていませんか?

実は、おなかの中で過ごす2か月と、おなかの外で過ごす2か月は全く違います。

そして、この違いのために、早産キッズの脳は発達が未熟です。

■《おなかの中》と《おなかの外》ではこんなに違う!

早産キッズは、おなかの外という不快な刺激の多い環境に置かれることで、不快刺激への対応が優先となってしまいます。

その結果、おなかの内にいれば自然にできるはずの発達に、パワーを使うことが出来なくなります。

そして、24週頃から活発になる大脳新皮質(人間らしい脳)の成長が遅れ、年齢に対し、脳機能が未熟という状態になります。

また、おなかの外という環境は、おなかの中の様に自由に体を動かすことが出来ないため、体の動かし方という点でも未熟です。

■2か月早産の長男の悩み

私の長男は2か月早産で生まれました。

身体の成長はすぐに追いつきましたが、年齢が進むにつれ、『同年齢の子供と何かが違う。』と感じるようになりました。

しかし、

が分からないまま、とりあえず療育を受けまくりました。

薄くではありますが、ADHDASD、LDなどの発達障害の特徴が、

多くの項目で当てはまったからです。

長男が受けた療育は、局所的な事が多く、私が気にしていた《会話》や《集団の中での振る舞い》が改善することはありませんでした。

いわゆる発達障害とは少し違う気がするけど、どうすればいいのか分からない。

こう思っていた時に、発達科学コミュニケーションに出会いました。

■発達科学コミュニケーションとは?

発達科学コミュニケ―ションは、

吉野 加容子先生が、企業の脳科学研究、医療機関での発達支援に従事したのち、脳科学、教育学、心理学のメソッドを合わせた創った、独自の発達支援プログラムです。

私は、発達科学コミュニケーションで脳について学び、さらに、早産キッズの脳についても調べるようになりました。

■未熟な脳は、成長スピードを加速させ、全体的に育てればいい!

人間らしい脳(大脳新皮質)が発達しなければ、脳内のリーダーは本能的な脳の部分になります。

本能的な脳は、不快な物や危険なものにアラートを鳴らし、体を緊急時に備えます。

これが続くと、子どもは疲弊し、人間らしい脳の発達のほうへパワーを回せません。

人間らしい脳(大脳新皮質)が発達するには、本能的な脳の安定が必要です。

そこで、発達科学コミュニケーションは、

①お母さんの声掛けで、本能的な脳を安心させ

②お母さんと一緒に、人間らしい脳を育てる

の2ステップで、早産キッズの脳を全体的に引き上げます。

■長男の変化

長男は、ゲームとユーチューブに自由な時間を全て使っていましたが、1日30分のお約束を守り、自分でやめられるようになりました!

これは、誰かに言われなくても『さあ止める時間になったぞ。電源オフだ!』という指示を自分で自分に出せるようになったからです!

本能的な脳 < 人間的な脳 ですね。

さらには、お父さんのグラスのお酒が少ない事に気が付いたら、『もう一本持ってこようか?』と相手の状況を考えた行動もできるようになったのです。

これは、周囲の状況を分析し、さらに一歩進んだ、最適解を考える事が出来るようになったことを意味します。

長男のダメな点しか思い浮かばなかった私でしたが、この変化した長男の姿に《ダイヤの原石を発掘した様な喜び》で一杯になりました。

『そうか、そうか。そうだったのか!』

長男の本来の姿は、自制し、周囲に気も使える子供だったのです。

しかし、周囲の環境・働きかけにより、それが発揮できない状態だったのです。

親の役目とは《子ども本来の力が発揮できるように働きかける》事なのではないでしょうか。

朝忙しい時に【お子さんがのんびり支度をしていて、終わりそうにない!】というお悩みはありませんか。

そんな時は、お母さんも『早くして!』と怒ってしまうのではないでしょうか。

しかしこのお子さんのマイペースさは、単なる気まぐれや怠けではなく、脳の発達段階に関連していることが多いのです。

【子どもが着替え始めたのに手が止まってしまう理由】
①お子さんの脳がまだ発達途中であるため、集中力を維持することが難しい

②乗り気ではない事をするとき、脳は多くのエネルギーを使います。

実行までのプロセスを考えるところ(ステップ1)でつまづき、やる気がなくなる

お母さんが「早くして!」と言っても、子どもがスピードアップしないのはなぜでしょうか?

手が止まったり遅くなってしまう理由は、ステップ1がその子の脳にとってはハードルが高い内容や、やり方が分からない事が原因で、次に進めないからです。

解決策としては、選択式を取り入れることが効果的です。

●お子さんにAかBの2択を提供します。(どちらを選んでも良い内容にします)

●お子さんがCを希望した場合、Cが選べない理由を説明することで、お子さんも納得しやすくなります。

●お子さんが選んだ答えを「それ、いいね!」と支持します

●第3の案を出してきた場合も、受け入れ可能なら同じように支持します。

●それでも選べないときは、「お母さんが選ぶね!」と選んであげます。

自分で選ばせることのメリット:
●お子さんがゴールまでのやり方を考えるハードルが減り、選びやすくなります。

●お子さんが選ぶことで、強制ではなく《意見が尊重された》と感じることができます。

我が家の例をご紹介します。

- 着替えで止まっている時:
母: 「パジャマが脱げたね!そしたらシャツは・・ピカチュウと青いシャツどっちがいい?」
子: 「ピカ!」
母: 「いいね!かわいいピカチュウどうぞ」

- 朝ごはんを食べ終わり、ソファーで寝転んでいるとき:
母: 「ご飯食べ終わったんだね!次はお着替えかな?歯ブラシかな?どっちにする?」

着替えが終わった!というゴールに対して、『できたね!いいね!』と肯定の声をかけるのはもちろんですが、《選択肢を自分で選んだ》という点にも『決められたね!いいね!』をお願いします!!

言われないとできない子になってしますのでは?と思われた方、ご安心ください。

例えば、あなたが仕事で新しい作業をするとき、

①先輩などから解説してもらい、やり方を理解する(ステップ1:やり方を考える)

②先輩がいなくても、自分のメモを頼りに一人で進められる(できるが、遅い)

③繰り返すうちに、内容を確認しなくてもよくなる(技を習得しました!!)

子どもも同じで、やり方が分かり一人で再現できるようになれば、早くなります

子どもによって、①→②へ移行するスピードが違う、というイメージです。

お母さんの声掛けが①で、やがてお母さんに言われなくても『あ、そうだった』と気が付くようになり、やがて、意識せずともスーッと行えるほどになります。

一人で考える事も大事ですが、【結局、できなかった。失敗してしまった】を積み重ねないように、適宜、助け舟を出してください!!

お子さんが《行動や気持ちの切り替えができなくて、時間になってもぜんぜん動かない!》というお悩みはありませんか。

そんな時、お母さんはイライラして、怒りながら何度も同じ事を言ってしまう。

子どもがすっと動いてくれたら、こんなに怒らなくて済むのに・・と思う事はありませんか。

実は、発達凸凹のあるお子さんは、

①不注意傾向がある

②時間の感覚が未熟

このような特性が持っていることがあります。

まず、①不注意傾向があるの子の場合です。

お母さんの声掛けは、耳には入っているのですが、内容までは頭に入ってきません。

《お母さんが何かを離している》程度の認識です。

しばらくして、子どものタイミングで《聞く耳》になり、お母さんを見ると、お母さんはブチ切れている!!

子ども:(言われたのは、一回目だと思っているので)なんで怒ってるの?

母:何回も言わせないでよ!(怒り)

となってしまうのです。

次に、②時間の感覚が未熟な傾向がある子についてです。

この場合、【時計が読める=時間の長さのイメージが出来る】ではありません。

例えば、今25分で、30分になったらお出かけの準備をしてほしい時。

母『(時計を差して)長い針が6になったら、お出かけの準備だよ』

子『分かった』と言って、レゴブロックの箱を持ってきて、ブロックを開始!!

母の心の声〈え~~~~!!! 今から、それやる!?〉

そして、案の定、ブロックが面白くなり、『30分になったから準備するよ』の声掛けは子供の脳に届かない・・

我が家の長男は、毎日①と②をしていました。

聴覚より視覚が優れているので、テレビやゲームをしている時は、画面に目が釘付けです。呼びかけても反応ない事がほとんどでした。

また、あと5分しかないのに《5分という短さ》より《やりたい》が優先してしまい、始めたことを中断できませんでした。

その結果、時間の余裕と私の心の余裕がどんどん減っていきました。

昔の私は、怒りながら、腕や肩をつかんだり、強引にやめさせたりして、こちらに注目を向けさせていました。

しかし、わざと無視しているわけではなく、脳の特性から起きている事だと理解すると、〈じゃあ、どうするか?〉が考えられるようになりました。

【不注意について】

①子供が聞く気になった時が《初めて》になるので、声をかけるのが何回目であっても、いつも同じテンションになるように心がる

②何か言われているのに気が付き、子どもが反応したら、行動し始めたことについて褒めます。

③【お母さんの声掛けに反応する事=良い事≒成功体験】となる

③《お母さんが何か言ってるな~》で聞き流していた段階で、反応できるようになる。

【時間の感覚の未熟さについて】

【その子が、今している事に踏ん切りをつけるために必要なポイント】を見極めます。

お母さんから『あと10分ね。』と言われたときに、『あと10分もある』と思う子もいれば、『いきなり10分て言われても、心の準備が出来てないよ』と思う子もいるでしょう。その子によって『十分にやった!』と思える長さは違うのです。

長男は、あと10分と約束しても、お話の途中だったりすると全然切り替えが出来ません。その為、我が家では、【時間の予告+切りのよいところ】にしています。

例えば、

①20分後に家を出たい場合、10分後に準備始めるよ、と伝えます。

②そして、10分経ったら『10分経ったよ、終わりだね』と伝えます。

③お約束通り『えー、いいところなのに!』と言われるので、見ている番組の残り時間を確認します。

④-1 あと少しで終わるなら、『じゃあ、最後まで見ていいよ。終わったら過ぎに準備だよ!』

④-2 まだ全然終わらないな。。という時は『じゃあ、あと3分いいよ』とつたえ、タイマーをかけます。

④-1・2では、《追加で遊ぶ事を許可された》と感じるので、提案を受け入れる気持ちのゆとりが生まれます。

先日、次男と登園前にブロックで遊んでいました。事前に伝えていた時間になったので《お出かけの準備するよ》と声をかけると、《まだ終わってない!》と返ってきました。そこで、《お母さんも準備してくるから、その間は遊んでいいよ》と伝え、自分の準備をしました。すると、《お母さん、(ブロックで)車ができたからお着替えする》と自分から声をかけてきました!

《満足した》と思えれば、次に進める。

その《満足した》と思える量が、子どもそれぞれで違う。

まずは観察からやってみましょう!!

先日、【家族をチームと捉えた時の自分の役割】についてディスカッションする機会がありました。

つまり、《自分がこういうリーダーになったら、家族はもっと○○になるよね!》という事なのですが、今まで漠然と、

《夫・・稼ぐ人 私・・庶務 子供達・・楽しく暮らす人》

程度の認識しかありませんでした(笑)

チームとしての家族を考えるにあたり、真っ先に自分の職場の上司を思い出しました。

私の上司はワーキングマザーです。時短勤務の人が多いチームなのですが、業績はとても良いです。

その理由の一つに、ワーママ上司のマインドがあります。

【失敗してもいいよ。私が何とかするから、やってみな!】

これにより背中を押されたチームメンバーたちは、積極的に動きます。

『こうしてみたいんですけど、いいですか?』『いいじゃないっすか!!』

しかも、新しい試みをしたメンバーについてミーティング等で報告があり、《新しい試みしてもOKだよ》という事が他のメンバーにも伝わります。

このようにして積極的に安心して働ける環境があるわけですが、それはこのワーママ上司のマインドのおかげです。

ワーママ上司の子のマインドは、親子間の【見守り】に似ています。

彼女はなぜ、このマインドが持てるのでしょうか。

私が見る限り、

・業務に対する深い知見と知識

・相手意見だけに押されず、こちらの意見も通す交渉力

・相手に《あなただったらいいよ》と言わせちゃう人間力

が素晴らしいからだと考えました。

これを参考に、家族というチームについて考えてみました。

家族のメンバーが

・自分のやりたいことを我慢しなくてよい(興味や自主性の保証)

・得意を生かした役割をもつ

・役割を全力でこなす

この環境を整える事が私の役目だと思いました。

そして、家族の【見守り】をするために、必要なことについて考えました。

(小さく分解して、身近な事に置き換えてみました。)

・次男の目標:自立、チャレンジ

・コップに自分でお茶を注ぎたがっている(やりたいこと)

・私:こぼされてもOKな環境づくり

例えば、

自分で拭けるような道具の用意

ソファーに汚れ防止策をする

染み抜きの知識を得る

こぼしづらいコップの研究

★プラスで、次男に成長を促す声掛けができたらハナマルです。

【こぼすからやらせない→こぼしてもいいよ。拭けばいいんだから】

悪い方の結果に備えるだけで、選択肢が拡げられる!!

このマインドが育つと、ワーママ上司のような懐の深いリーダーになれる気がします!!

ワーママ上司はこちらの記事にも登場しています!!

子どもがマズイ事を報告してきた時の対応 《子どもがすぐに報告・相談してくれる環境》の作り方 - 発達ゆっくりな子の脳の育て方

・子どもの写真、スマホにたくさんあるのに、見返すことがあまりない。

・家族写真を家に飾るとよいと聞くが、印刷してどこに貼るかを考えて・・・が面倒くさくてなかなか取り掛かれない。

これ、以前の私が思っていた事でした。

だけど、写真を有効活用したい!

手軽に、《写真を飾る(見る)》を取り入れるにはどうすればいいか・・?と考えました。

まず、家族写真を家に飾る事の目的を整理しました。

①写真を見る事で、その時の記憶や気持ちがよみがえる。

②『私も頑張ってるな!私、できてるじゃん!』と客観的にとらえることが出来る。

③幸せそうな写真がたくさんあることで、《大切にかわいがられて育ってこと》を実感できる

次に、どんな写真が効果的なのかを調べました。

①子どもががんばっている姿

②作品・成果物とともに映っている子どもの姿

③親や兄弟など、親しい人とともに映っている

最後に、どのように使うと効果があるのか?について調べました。

ずばり、写真について会話をする事でした。とても大事です。

ただ眺めるより、写真の内容について深掘りすることで、子どもが気付いてなかったことや、そのとき伝えられなかった親の気持ちを伝えることが出来ます!!!

以上の事を踏まえ、私でもできて、写真活用のメリットも発揮できると注目したのが、デジタルフォトフレームでした。

このような経緯で、我が家に【echo show15】がやってきました。

この写真は、次男が自分の写真を見ています。

《ココアを飲んだら口の周りにココア付いて、それがおじさんのお鬚みたいだね!と笑いあった》シーンなのですが、この写真をみた次男は、《おじさんになっちゃったんだよね!》と思い出コメントをしていました。

この写真は、長男と一緒に自作ポケモン?でカードバトルをした際に、長男が考えたポケモンです。

この自作カードは記念に保管しておきたいので(笑)、作品としてecho showに入れました。この写真が流れているときに、思い出したように絵を描いている時があります。

良い起爆剤になっています。

我が家では、テレビの横に置いています。

スライドショーで30秒ごとに違う写真に切り替わるのですが、手でスライドすれば前の写真に戻ったりもでき、絵本のような感覚で、子どもたちは操作しています。

画面OFFにすることも可能なので、テレビ視聴時に邪魔な時は消せばOKです。

アマゾンフォトとリンクしているので、携帯で撮った写真は自動的にecho showに入ってきます。

すごい楽!!

これぞ!という写真がある場合は、やはり印刷して飾る方が良いと思います。

ですが、《写真について一緒に話をすること》が出来ていれば、デジタルフォトフレームでも十分にメリットは享受できる、というのが面倒くさがりの私の最善策でした!

写真にコメントが入れられると、一人で見ている時でも効果を上げられるのではないか?と思っているので、やり方を模索したいと思います。

お子さんがスポーツに取り組んでいるご家庭は多いと思います。

練習や応援に行くこともあるでしょう。

お子さんが試合で一生懸命戦っている。少しでも《がんばれ》を届けたいと、大声で声援を送っている親御さんも多いと思います。

ここで、少し振り返ってみてください。

その声援は、《ダメ出し系の声かけ》になっていないでしょうか。

子どもによっては、《ダメ出し系の声かけ》はあまり効果がありません。

小2の長男はサッカーをやっています。

練習もよく見に行くのですが、ダメ出し系の声援や指示(いわゆる、悔しさをバネにする)で効果があるのは、能力が高く、成功体験多めで、課題を乗り越える経験が多い子ではないかと思います。

発達凸凹のADHD傾向があり、すぐに違うこと気が散りがちな長男は、コーチの話を聞いていない・理解できていない事もあり、コーチから頻繁に注意・怒られています。

このような長男に《ダメ出し系の声援や指示》は効果が薄いです。

原因は、

・怒られる怖さで、思考が停止する『また失敗しちゃった、どうしよう・・』

・いろんな人(チームメイト含)から言われる指示が複数あり、混乱する

・否定の声掛け《例:ちゃんとやれよ!》で自信を無くし、行動しなくなる

事だと考えています。

試合中の長男は、《ダメ出し系の声かけ》が続くと、はたから見ていてもわかる程に戦意を喪失し、パフォーマンスも悪くなります。

では、このような子には、どのような声掛けが良いのでしょうか?

私は、先日のサッカーの練習で、その答えをはっきり見ました。

練習の後半、チームメンバーが二つに分かれ、そこにコーチが一人づつ入り、OJT要素のある試合がありました。

長男は、思い切りにかけるところがあり、

・ボールを追いかけるも途中であきらめる

・ディフェンスの際、体で当たって相手を阻止することに躊躇する

・《おまえは審判か!?》と突っ込みたくなるくらい、激戦区から離れたところにいる

・相手とのボールの取り合いで、もう一歩の粘りがない

このように、積極性に欠ける残念なプレイヤーです。

しかし、この時の試合では、長男の様子が違いました。

スピード・パワーを兼ね備えた相手チームのエースに体で当たりに行き、苦手な高い位置のボールもトラップし、積極的にボールを追いかけています。

何があったんだ?とよく見てみると、この快進撃(長男的な)はコーチの声かけによるものでした。

長男のチームに入ってくれたコーチは、試合中、子どもたちのプレーの良い所しか言っていませんでした。

コーチの声掛けのポイントは、

①○○が良かったよ、と具体的に伝える (試合中)

②すぐに伝える (試合中)

③これからの明るい未来を伝える (練習後)

①と②についてですが、これ重要です。

《何が良い事だったのか》を正確に、子どもの心に届けるが出来ます。試合後に伝えた場合、長男のようなタイプの子は、どのプレーが良かったのか思い出すことが出来ません(笑)

《自分の動きのどれが、どのように良かったか》をはっきりと認識することで、次も再現することが可能になります。

③こちらは試合の後の事です。

『○○(長男の名前)が体で当たりに行けば、△△(エース)でも止めることが出来るんだから!(長男の名前)のプレー、良かったよ!』

と伝えに来てくれました。

これにより【将来○○になれるように、いま頑張ろう】と、明るい見通しを持てるようになります。

もちろんその後も、コーチに褒められたプレーを思い出し、その時の状況を教えてくれました!

コーチの声掛けで、長男のパフォーマンスは一気に上がったのです。

浮き沈みの激しい長男なので、やる気の持続性は微妙ですが、日々の練習・大事な試合の場でも、このコーチの声掛けを意識し、私もポジティブな声をかけていこうと思います。

先日、長男(小2 発達凸凹キッズ)が所属しているサッカーチームの練習を見学していたときのことです。
3〜4人のグループで順番にドリブル練習をしていました。

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長男は順番を抜かされたりすると、「抜かさないで!」と強い口調で怒りを表現してしまうことがあります。
そして、相手の子も言い返し、ケンカになることもあります。

これを予防しようと見ていた(見張っていた)ら、案の定、そうなりそうな瞬間が。
そこで、『〇〇(長男の名前)、順番に並ぶんだよ』と声をかけました。

すると、コーチは私に『順番とか気にしなくて大丈夫ですよ。
困る事になったら、子供達で解決すればいいんですから。』とおっしゃいました。

そして、コーチは子どもたちに
『これ、やりづらくない?』
『〇〇でいいんだっけ?』
と、気づきを与える声かけをしていました。

すごいな!!さすがだな!
と思うと同時に、
私はなぜコーチのような考えにならないのか?
という疑問が。

私とコーチの違いは、
①《この子ならどうにかできる!》という信頼
②それは《日々のお子さんとの関わりで、その証拠を目にしている事》によって生まれる
のではないかと考えました。
(※このコーチは、お子さんが同じチームに所属しているパパコーチです)

そのコーチの子供達との関り方を見ていて、
《子どもの限界を少しだけ超える課題を出し、乗り越える子供にアドバイスを与え、クリアーする。その時に、子供は自信を、親は子供が出来る証拠を得る》
のではないかと思いました。

発達凸凹キッズは定型発達の子より《上手にできない事》が多いと思います。
その場で注意しても、すぐに改善するという事はほぼありませんでした。(体験談)
そんなこと分かっているのに、つい言ってしまう。

発達凸凹キッズの親は、その場での注意ではなく、
《成功へ続く細い道を探し出し、それとなく歩かせ、ゴールへ導き、
自信をつけて、本番(学校やチームでの活動など)に備える》
ここにパワーを使うべきだな、と改めて思いました。

コーチの一言で、深き気づきを得ました!
いつもありがとうございます!