スペイン語#36 「過去未来」という時制 (original) (raw)

サワノです。スペイン語、やっていきます。

しばらく日本語検定に時間を割いていたため、久々のスペイン語です。前回から1ヶ月も経っていたとは驚き。

しかし今回は、前々回の「未来形」とかなり近い話ですので、そちらも復習しておきましょう。タイトル通り、「直説法過去未来」という謎の時制について学んでいきます。

前回(未来形)
スペイン語#34 未来形の活用/未来の条件文 - 30歳リーマン、趣味で勉強する

直説法過去未来形の活用

まずは見てみましょう。

直説法「過去未来」の活用

これ、だいぶ見たことあるものです。
活用語尾は基本的に原形の後ろにつけるだけ、
[-ía/-ías/-ía/-íamos/-íais/-ían]という形は不規則含め共通。
つまり、ほぼ未来形と考えることが変わりません。
(1ヶ月空いていなければもっと効果的だったんですが)

直説法「未来」の活用

過去未来形の用法 さて、活用が簡単であることがわかったところで、実際の使い方を見てみましょう。**(1)過去から見た未来** 時制の名前ほぼそのままです。言っていることは複雑ですが分かれば単純。

Pedro dijo que me llamaría el domingo.
ペドロは日曜日に私に電話するつもりだと言った。

Sabía que María vendría a verme.
マリアが私に会いにくることを私は知っていた。

Pensé que no tardarían mucho en llegar.
私は彼らがすぐに着く(到着にそれほど多くの時間がかからない)だろうと思った。

(2)過去の状態の推量 未来形が現在の推量を表したのと似て、「過去の状態を現時点から振り返って推量」という用法があるとのこと。限定的〜。

Cuando volvió mi hijo, serían las dos de la madrugada.
息子が帰宅したのは夜中の2時だっただろう。

Entonces tendría como 30 años.
当時私は30歳くらいだっただろう。

(3)丁寧表現 なんか丁寧になるっぽいです。「時制を現在から離すと心的距離も空いて丁寧になる」というのは英語と同じですかね。
…と考えたところで、詳細は次項で。

Me gustaría hablar con el director.
部長とお話ししたいのですが。

¿No podrías dejarme tus apuntes?
君のノートを貸してもらえないかな。

(★)仮定で用いられる過去未来 こちらは、上記3用法に加えて「コラム」として書かれていたもの。

Yo no haría eso.
私なら、そんなことしないのに。

Sin ti yo no podría vivir.
君がいないと私は生きていけない。

(sinはwithoutかな?などと思いつつ)
こんな感じで、"Yo"、"Sin ti"という仮定の意味が隠れていると解釈できます。
そうすると、丁寧表現も「もしよろしければ」というような聞き手の気持ちの仮定が隠れているから丁寧と考えられるということのようです。
考え方は英語とかなり共通していそうですね。

ということで、今回は「直説法過去未来」の活用および基本的な用法についてまとめていきました。
復帰戦なので少し短め。次回はこういう時制あるある「時制の一致」を見ていきます。