【※ネタバレ】第163回 芥川賞受賞作「破局」を読んでみた! (original) (raw)

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【※ネタバレ】第163回 芥川賞受賞作「破局」を読んでみた!

目次

1.簡単にあらすじ

2.感想

・タイトル「破局」の意味とは…?

・あの作品と似てる

3.まとめ

1.簡単にあらすじ

高校のラグビー部のコーチを務める大学4年生の主人公「陽介」の話。一見、普通の人に見えるが、感情がかなり欠如しており、常に物事を論理的に考えている。筋トレ、自慰行為を習慣にしており、2人の女性関係を行き来していた。また、「女性には優しくしろ」という父の考え方を大事にしており、女性を優しく扱う描写が多くみられる。しかし、それは自分がしたいからするのではなく、「彼氏だから」「公務員志望だから」という”役割”と捉えて行っている。そんなクズ男が迎える結末とは―。

2.感想

・結局…?

一気読みした私が感想をひとことで表すと

”結局…作者は何を伝えたかったんだろう🤔”

でした笑。

ちなみに、こちらの本は文量が少なめなので、数時間あれば読み切ることができます。しかも、主人公の行動や会話の場面が多いので、本を読むのが苦手な方も読みやすいのではないかと思います👌

(実際、私が長い文章が得意でないので…笑)

この作品には最初の方から度々、伏線のようなそうじゃないような出来事が出てきます。例えば、佐々木さん(毎度お肉をご馳走してくれる人)との関わりや、巡査部長が逮捕されたニュースが流れるシーンが数回、横断歩道で父親らしき人物と娘?の光景や膝との会話、元カノからの過去の話や、今カノからの(最後にフラれますがw)事故物件だった報告など。

私は何か関係があるのかと思い、ざっくりと2回目も読んでみましたが、やっぱり関係性はあるようには思わなかったです🫤

また、このような描写の中でも主人公の感情があまり出てきません。ずっと相手が語っていたり、見ていた光景だけです。そのため、主人公はその出来事に興味がなく、ただただ目の前の出来事として捉えていた。ということを表していたのかもと私は勝手に推理しました🔍🧐

・あの作品と似てる

読んだ後に私は、サイトでレビューを検索していました。そこで見つけたレビューで「コンビニ人間みたい」と言っている方がいたんです。

確かに……似てるかも!!Σ(・□・ )

実は「コンビニ人間」の主人公もまともそうに見えてまともじゃない人なんです(笑)。陽介(破局の主人公)も普通の人のように振舞っていますが、感情が欠けたクズ男には変わりありません。そして、この作品には「ゾンビ」というキーワードがよく出てきます。

まさに、”人間のように見えて感情が欠けている化け物”の比喩が当てはまっていると感じました(´ー`*)

※本当の意味は、ラグビーをする時はゾンビになったつもりでプレイすることから来てますが(-_-;)

3.まとめ

紳士のように見せかけることで、女性を次々と捕まえていったクズ男の話でしたが、

正直な所、現実でもいそうだなと思いました笑

みなさんの周りにもいませんか?パッと見たら行動や言動が余裕そうでモテそうな人…しかし!中身はスッカスカでヤる事しか考えてない奴…

意外と見た目が普通な人の方がやばかったりする…という偏見ですw

一見、優しくて気遣いの出来る本命相手のように見せかけて、実は体目的でした~✌😁

という1番タチの悪いクズは世の中に意外とたくさんいるのではないでしょうか!?

みなさん、本命のパートナーを作るなら相手はしっかり見極めてくださいね!(他人事ではないですがw( = =) )

感想というよりは主人公の悪口ばかり書いてしまいました😄(主人公がクズなのが悪い!w)

感情が欠けていて、どこか俯瞰して見ていた主人公も、最後は今カノにフラれたことが原因で感情を爆発させ、暴れだします。その場面だけ人間臭さがとても伝わってきて、まるでゾンビから人間になれたのではないかなと思いました。その後の主人公はどうなったのか不明ですが物語は終わりました。

考察が好きな方やサクッと読み終わりたい方、長編小説が得意でない方にオススメな本です!

ぜひ、読んでみてください!!(⌒∇⌒)