お茶をして農業手伝いをしたよ (original) (raw)

昨日満月だったのに夜は曇ってて綺麗に見えなかったです。

それでもあの雲の奥は満月があるな、ってちゃんと思えるくらいの明るさがあって、姿は綺麗に見えないまでも息吹をたしかに感じられて、それはそれで美しいなとおもった次第です。

佐倉河です。

昨日はお茶会をしてました。

お茶会ってなに?と思われるかもしれません。

私が習っている茶道の社中で、「そろそろ『風炉』から『炉』に変わるから、炉開きのお茶会でもしたいねえ」という先生のお言葉を受けて、急遽開催されたものなんですが、

つまり何かと申しますと、専用の囲炉裏を使ってお湯を沸かし、お茶を立てるための『炉』を出すシーズンの始まりの茶会なんです。

こう言うと「それまでは何を使っていたのか」との疑問があると思いますが、この時期までは『風炉』と呼ばれる移動式囲炉裏、みたいなものを使ってお湯を沸かしていたんです。

なぜかと申しますと、お茶をもってもてなす亭主は、お客に対して夏は涼しく、冬は暖かく茶会を楽しんでもらえるよう、あらゆる工夫をしておりますが、その一環として夏にお湯を沸かす釜から遠ざけるために、この移動式囲炉裏である風炉を使ってお茶を点てます。

ただ、この時期もう寒くなってきますので、茶室の中間近くにあるガチ囲炉裏の炉を使って、部屋全体を暖めつつ、美味しいお茶を楽しんでいただこう、とそういう意味合いがあります。

この度、その炉を今シーズン初めて使うので、その茶会を開き、お弟子さん仲間と一緒にお茶を楽しんだという次第です。

その考え方を含めてレクチャーをうけ、楽しく美味しくお茶会に参加してきた次第でした。

これだけでも週末のイベントとしては十分なくらいなんですが、それ以外にも友達の田んぼ作業の手伝いに行ってきました!!!!

友達と言っても飲み屋で知り合った50代で、私とは30近く離れてるわけですが、実家が農家で農作業をしていて、人手が足りなくて最近忙しいと聞いていましたので、知識はないけど力仕事ならできるよと申し出たところ、今回の手伝いが決定したわけです。

具体的には草刈りとトラクターでの田おこし(秋おこし)をしてきました。

友達の説明を受けながら、日が暮れるまでひたすら草刈りと田おこしを延々とやってました。

やり方を覚えると、あとはいかに作業効率を高めるかという感じなので、言い方は別として単純作業のバイトの気持ちだったけど、

どうしても人手がかかる作業らしいから、なんとか貢献できて良かったの気持ちでいっぱいです。

やっぱり友達にはちゃんと頭使って戦略を立てて実行するのに時間を費やしてもらいたいから、少しでも来年の収穫に向けて力になれたなら嬉しいものだし。

あとはこれは予定外だったんだけど、お昼とか仕事終わりにちょっと友達のお母さん(80代)とお喋りしたら、まあ私のことを孫のように気にかけてくれて、米と野菜と、お庭で取れたいちじくをいただいてしまって、かえって恐縮なくらいでお手伝いを後にしてしまった。

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(いただいたものの一部)

先ほどまでそのお野菜で美味しくお酒を飲んでいたわけです。

一人暮らししてると、季節のうつりかわりとそれに基づいた文化のイベントとか、あとは自分が食べてるものの生産者の苦労とかありがたみとかを実感する機会ってどうしても少なくなりがちですよね。

今週はたまたまそれに多く触れることができて、おかげでまた来週からもあらゆるものへの感謝や直接的には感じにくいあらゆる人からの心配りを想像しながら生活できる気がしてきました。

きっと今飲んでる最愛のお酒黒龍酒造のいっちょらいも、熱い想いや出荷にかかる人の手が介在してると思うと、おいしさもひとしおです。

明日も頑張って仕事をしたいと思いました。

いつも私の生活を豊かにしてくれている人が、また私の生活に彩を与えてくれているあらゆる文化を大切にしている人がよく眠れますように。

おやすみなさい。