カリオストロ伯爵とリンカーン大統領 (original) (raw)
カリオストロ伯爵
「わが伯爵家は代々お前たち大公家のカゲとして謀略と暗殺を司(つかさ)どり国を支えてきたのだ、それを知らんとは言わさんぞ」
「ルパン三世カリオストロの城」 の一場面です。
「リンカーン大統領と比べてみようか」
今日は、そんなレッスンを行いました。
カリオストロ伯爵は、クラリスのような純真なものを守るため暗殺に手を染めた。
リンカーン大統領は、黒人たちを解放するため南北戦争で、南部の人々を殺した。
・・・なんかにてませんか?
もちろん、カリオストロ伯爵はいい人で、リンカーン大統領は実は悪い人だった、なんてことを言いたいわけではありません。
そんな単純なことを言いたいわけではないんです。
世の中というのは、ちょっと視点をずらして眺めてみると、今までとは違ったものが見えてきたりするものなんです。
正義とか悪とか、単純に分けられるものではないんですね。
重ねて言いますが、「ルパン三世カリオストロの城」 の伯爵は 【悪者】 という解釈でかまいません。
同じようにリンカーン大統領も 【善人】 でいいんです。
それでいいんです。
それでいいんだけど、ちょっと視点をずらすことで見えてくる新たなものに気がつくことで、自分自身の考え方も深まるし
演技にも深みが出てくるよ。
今日は、そんなことを話しながらレッスンを行いました。
楽しいレッスンが出来たと思います。
また来週もよろしくね。