【校長の仕事】「進学激励会」で「学校長激励の言葉」を話しました! (original) (raw)

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

今日のタイトルは、

【校長の仕事】「進学激励会」で「学校長激励の言葉」を話しました!

です。

千原台高校では、例年、これから自分の進路を切り開いていく3年生を対象に「就職激励会」、「進学激励会」という催しを開催しています。

今年度の「就職激励会」には、熊本市議会の日程と重なってしまい、そちらへの出席が義務付けられているために出席が叶わず、教頭先生に「激励の言葉」を託しました。

「進学激励会」には無事に出席できて、「激励の言葉」を述べましたので、今日はこの話題をお話しします。よろしくお付き合いください。

9月18日に行った「進学激励会」には、87名の3年生が出席しました。大学、短期大学、専門学校等への進学を目指す生徒たちです。

私からの「激励の言葉」では、次の二つを話しました。

一つ目は、「自分の高校時代の大学受験にまつわるエピソード」です。

私も高校3年生の頃には「大学受験」を経験し、何とか志望校に合格できたのですが、私の大学受験は「奇跡の逆転勝利」でした。

私が通っていた済々黌高校は、「進学校」と言われている学校で、部活動に加入している生徒たちのほとんど(ほぼ全員)が夏の高校総体を最後に部活を「引退」し、受験勉強に専念します。

そんな中で、3年生の夏の総体直前に左肩を負傷し満足なプレーが出来なかったこと、秋の国民体育大会出場を目指す熊本県選抜チームの一員に選出していただいていたことなどから、「冬の高校サッカー選手権までプレーを続ける!」という決断をした私が「受験勉強」を始めたのは、高校サッカー選手権熊本県大会の決勝戦で負けて部活を引退した11月下旬からでした。

とは言え、すぐに「受験モード」になれたわけではなく、引退直後に受けた模擬試験の点数は、目標にしていた1000点満点中の700点に遠く及ばず、450点という惨憺たるもの。特に苦手教科だった数学の点数は、200点満点の45点というありさまでした。

そんな私を目覚めさせてくれたのは、当時の同級生で夏の総体までは男子バレーボール部の主将を務めていた友人の一言でした。

その友人も同じような目標設定をしていて、彼の模擬試験の点数は650点。目標まであと50点に迫っていたのです。

「すごいね。俺はとても目標の点数はとれそうにないわ。」

と弱音を吐くと、

「当たり前た。俺は、夏の総体が終わった後、1日の勉強時間を8時間、7時間、6時間と決めてローテーションしながら勉強をしてきたからね!」

と教えてくれたのです。

この言葉を聞いて、

「俺は、何をやってるんだ…。」

と体に電気が走りました。

「俺も今日から負けんごつ(負けないように)勉強するけん!」

と彼に宣言し、そのまま自転車で街中の本屋さんに直行。苦手な数学の問題集の中で一番薄いものを購入し、自宅へ大急ぎで帰ってすぐに勉強を始めました。

これが11月の末、大学入学共通テストが行われた1月15日までのわずか1ケ月ではありましたが、私の人生の中で最も机に向かって勉強したと言える日々を過ごし、テストの日を迎えます。

そして、いざ数学の試験。一問目を解いてみると…、

「解けた!」

それから、私はいわゆる「ゾーン」に入る状態となり、終わってみると1ケ月半前は45点だった数学で180点が取れていたのでした。

この年の数学の問題が「過去最高に簡単な問題だった」と言われる出題だったこともあり、この「奇跡」が起こったのですが、このエピソードを話し、

「今の時点で『自信がない』と思っている人も最後まであきらめず、努力し続けることが大切です!」

と伝えました。

あと一つは、

「中学生・高校生と大学生の違いはわかりますか?」

「それは、中高校生は『生徒』と呼ばれ、大学生は『学生』と呼ばれることです。」

「『生徒』の『徒』の字には『みんなと一緒に走る』という意味があります。かけっこのことを『徒走』と言いますよね。対して『学生』とは、『学びに生きる人』という意味があり、一人で自立して主体的に学び続けることが求められます。

ですから、まずは『合格』を目指して全力を尽くし、『合格後』は『学生となるための準備』に全力を尽くしてください。」

という話をしました。

参加した全員が目標を達成できるように支援していきます!

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。