エスカレーター立ち止まって乗ろうキャンペーンと組織の意識改革について (original) (raw)

こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。

今回のテーマは、
「習慣を変えるには?エスカレーター観察」です。

出張先などで撮った写真を下記に掲載していきます。

YouTubeライブでも話しました。こちら

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では、写真を次々挙げていきますね。

1枚目は東京駅です。この光景、どう思いますか?

急いでいる人のために右側を空けているので、
止まって乗る左側には長い列ができています。
なのに、右側を使う(歩く)人はいません。…無駄ですね。

3レーンのうち左のレーンは、
右側に人が歩いているのが見えますが、
この人たちは、急いでいるというよりも
左の列に並びたくないから歩いている可能性が高そうです。

左は都内のどこか(忘れた)と、右は再びの東京駅です。

新宿駅も同じです。都内はだいたいこんな感じで、
ほとんど使われない右側を空けて乗るのが定着しています。

下の3枚はすべて「羽田空港」です。
スーツケースを持つ人が多いんだから、ここはさすがに2列でいいでしょ。
(または、本気で急いでいる人のために1レーンだけ空けておいてもいいかも)

右写真の赤で囲ったリュックの人は歩いていましたが、
急いでいるというよりも、空いているから歩く、
もしくは、1列乗りは無駄だから歩く、という感じなのでは。

YouTubeライブで語ったように、
以前の私は「空いているなら歩く派」でしたが、
❝なんて非効率なんだ!❞という思いを出発点として
世の中はいろいろな条件の人がいることにも思いを馳せ、
いまは「止まって乗る派」に変わりました。

身体が不自由な人、一時的に怪我をしている人、
小さい子供と手をつないで乗りたい人、妊婦さんーー。
多様な人が安全にエスカレーターに乗れることが、
成熟した社会として必要なことだと思い至ったのです。

死亡事故もあるエスカレーターです。
かりに自分は大丈夫だとしても、自分が歩いた風圧や振動で
誰かが倒れたら、加害者になってしまいます。
そのようなことで人生を台無しにしたくないです。

こちらは大阪。東京と逆で、左側を空けて乗っています。

下の写真、黒いパンプスは私です。
「2列乗りよ、定着してくれ~!」という思いで、
空いている右側に果敢に、止まって立っております!

表参道・原宿にて。
この後、空いている側に勇気を持って立った私は
後ろから「すみません(怒)」と言われちゃってドキッとしたけど、
2列で止まって乗る活動は、細々とこれからも続けるつもり。

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2列で止まって乗る習慣はなかなか定着しないなあ…
そう思っていた矢先、

新星が現れました!

名古屋です。オレンジで囲んだ部分、
2列になってます。中央に立ったりもしています。すごいぞ名古屋。

しばらく観察したんですけど、気のせいじゃないみたい。
これは…、定着して…る?💕

あとで分かったんですけど、

名古屋は2023年10月1日に条例をつくり、
啓発活動をしてきたようです。
この話は、YouTubeライブ 24:35~ をお聞きください。

名古屋市、素晴らしいなあと思います。

で、YouTubeライブではお伝えできなかったのですが、
ライブの後で写真を見返したら、先月、福岡でも2列でした。

上の写真は福岡空港です。
時間がなくて名古屋みたいに観察できなかったのですが、
後で調べたら、福岡もがんばっているようです。

年明けに福岡出張するので、そのときにちゃんと確かめよう。

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エスカレーターの立ち止まって乗ろうキャンペーンと
組織の意識改革って、
「長年の習慣を変えていく」という点が似ていますよね。

今回、私はいろいろ観察を続けて
「主体性のわな」について思いを巡らしました。

そのあたりの話はYouTubeライブ 35:52から話しています。

人の主体性は、とても重要で尊重すべきものですが、
主体性という美しい響きを妄信するのも難です。
なぜなら、主体性が根付いていないときから
「主体性」に委ねてもうまくいかないわけなので。

名古屋市の例がそうであるように、
やはりある程度の半強制的な取り組みが必要なこともあります。

つまり、
強制する、半強制する、主体性に委ねる、と
目的によって、緊急性によって、その相手によって、
何が最も的確なのかをその都度、考えていく。
それが大事だなと思うのでした。

エスカレーター観察は、これからも各地で続けまーす!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。

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