映画『ミッシング』 (original) (raw)
映画『ミッシング』は全く期待していなかった作品です。
まず、主演の石原さとみが好きではない女優で、お世辞にも演技がうまいとは思ったことがないからです。
映画『シン・ゴジラ』も酷かったし、第一それほど大した映画に出演していることがないように思えました。
自分の娘が公園で行方不明になった事件が題材であり、母親へのネットでの誹謗中傷がエスカレートしていった山梨の事件に類似しています。
ネットの誹謗中傷との闘いがテーマかと思いましたがそうではなく、事件の急展開があるわけでもなくどんでん返しがあるわけでもなく、筋は淡々と進みます。
このようなドラマの演技は非常に難しいものだと思います。
しかし、石原さとみも夫役の青木崇高も見事な演技でした。
間違いなくいい映画だと思えました。
石原さとみもこの作品で初めて、いい女優になれたと思います。
何ヵ月か前、オンデマンドで大河ドラマ『義経』を見返しました。静御前役の石原さとみ(たぶん19才くらい)が演技はさておき、神々しいまでにきれいでした。こんなにきれいな女優だったかと少しビックリしましたが、この『ミッシング』ではそのようなものをすべてかなぐり捨てて役に没入しています。
期待していなかった分、驚きも大きかったです。