米・マクドナルド苦境、牛肉から鶏肉へ (original) (raw)

2025年は挑戦的な年

日本の物価も高くなってきていますが、アメリカのインフレはそれ以上です。日本のマクドナルドは2022年から24年1 月までの2年間で5度の値上げを繰り返しています。ビッグマックがコロナ前は390円だったものが、今は480円。都市型店舗では530円になりました。しかし、アメリカではビッグマックとポテトとドリンクのセットが最も高い店舗で18ドル、およそ2,600円になっています。年収45,000ドル、約650万円以下の層はマクドナルドから離れたと言われています。
株価の乱高下も影響し、マクドナルドは離れた顧客を取り戻すために、マックダブルバーガーまたはマックチキンサンドイッチ、スモールフライドポテト、4ピースのチキンマックナゲット、スモールドリンクを含む5ドル相当のパックの食事を展開しました。期間限定でしたが、2度の延期が発表され12月までは5ドルのミールが販売される予定です。
しかし、苦境は続きます。元々、マクドナルドの値上げ率はアメリカのインフレ率を上回るものでした。賃金上昇などが続いているためです。マクドナルドのフライドポテトの供給者であるラムウェストンはポテトの売り上げ減少を受けて工場の閉鎖や従業員の解雇などリストラに着手しています。
こうした中、二つの動きがあります。
1点は、裁判です。食肉業界の「ビッグ4」であるタイソン、JBS、カーギル、ナショナル・ビーフ・パッキング・カンパニーとその子会社に対して牛肉の価格でカルテルをしているとして訴訟を起こました。こちらの裁判の行方が注目されます。
2点目に、マクドナルドのケンプチンスキー氏CEOは「牛肉よりも鶏肉の方が提供しやすい」と発言しています。CEOは、マクドナルドは鶏肉ベースのアイテムをメニューに含めることで、より手頃な価格の食事を提供することを目指すと述べました。鶏肉の価格は牛肉の半値以下ですから、ある意味では当然の成り行きかもしれません。
日本もいずれはチキンバーガーがメインになる事もあり得るかもしれないと思いました。
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引用:McDonald's CEO predicts 2025 will be a 'challenging year' (nypost.com)