死を乗り越えるナポレオンの言葉 (original) (raw)

生きたいと思わねばならない。
そして、死ぬことを
知らねばならない。
(ナポレオン)

一条真也です。
言葉は、人生をも変えうる力を持っています。
今回の名言は、ナポレオン・ボナパルト(1769年~1821年)の言葉です。彼は、フランスを代表する英雄として語り継がれる皇帝です。革命期フランスの軍人・政治家で、コルシカ島生まれ。フランス革命後のフランスをまとめあげ、帝政を敷き、全ヨーロッパを席巻しました。

ナポレオン・ボナパルトは小柄な男(168センチほど)だったといいます。かのアドルフ・ヒトラーも同じく小柄でした。背が低いことがコンプレックスかどうかは別にして、ナポレオンがそのことをエネルギーにしたことは間違いないようです。一代の英雄ということでいえば、ナポレオンは傑出しています。

フランス革命後の混乱こそあったとはいえ、貧乏貴族出身の一士官に過ぎなかった彼が、絶対王政を打倒し、皇帝へと上り詰めたまさに英雄です。彼の皇帝即位は、英雄が独裁的統治者となった瞬間でもありました。この出来事は、政財界をはじめ芸術に至るまで、当時さまざまな衝撃を与えたとされています。ナポレオンの戴冠式は教科書にも載っていたので、ご存知の方が多いと思います。

じつはこの戴冠式には、教皇ピウス7世も招かれていました。欧州の皇帝は教皇から王冠を戴くのが儀礼として一般的な形でしたが、ナポレオンは教皇の目の前で、自ら王冠をかぶったのです。政治の支配のもとに教会をおくという意志のあらわれでした。わたしは、つねづね儀式の大切さを強調していますが、まさにこの戴冠式は儀式の力を利用したものだったといえるでしょう。なお、今回のの名言は死を乗り越える名言ガイド(現代書林)に掲載されています。

死を乗り越える名言ガイド 言葉は人生を変えうる力をもっている

2024年6月2日 一条真也