するどい我が友人 (original) (raw)
この夏は、古い友人Yさんと夕方散歩に行く機会が多くあります。
友人と散歩、と言っても、私たちは離れているので、
電話で話しながら散歩をするのです。
お互いに時間があるとき、例えば
「今日6時からお散歩いかが?」「いいね。行こう」
などと事前にやり取りをし、時間が来たら電話をかけ、散歩に出かけるというものです。
毎日ではありませんが、週に何度かこうして散歩をしています。
(先日ひとりで散歩しているときに撮った写真)
そんな散歩友だちのYさんに、突然言われました。
ちょっとはっきり覚えていませんが、以下のようなことだったと思います。
「マさん、前は全然言わなかったのにこの数ヶ月で突然言い始めた口癖があるんだけど、誰の影響?」
彼女いわく、私はこの数ヶ月の間、彼女と話すたびに
「はいはいはいはい!」と言うそうです。
例えばこんな感じです。
Yさん:「去年会ったときに、ラーメン食べに行ったよね」
マ:「えー、どこだっけ?」
Yさん:「ほら、○○駅から歩いて行った」
マ:「はいはいはいはい!」
Yさん:「そこ、こないだ近くを通ったの」
よく、子供のときから「ハイは1回!」とか言われていたので、
これは失礼に聞こえているんだと思って謝りました。
が、Yさんによると、そんな嫌な感じはないとのこと。
ほっ。良かった。。。
それにしても、言われるまで全く気づきませんでした。
彼女は、気づいてなかった私に衝撃を受けていましたが。笑
ここからがYさんのすごいところなんですが、
探偵Yさんによる推理が始まります。
「マさんがこれを言い始めたのは、数ヶ月前からなのね。
ちょうどマさんがアラブ人Rさんのお手伝いを始めた頃なの。
でも、Rさんはそんなに日本語できないと思うから、
一緒にお手伝いしていたマさんの同僚のSさんの口癖なのかなあ?」と。
まずすごいのが、
言い始めた時期を覚えていること。
私ならきっと忘れます。というか、覚えてない。
そして、その頃の私に起こった出来事(Rさんのお手伝いを始めた)を覚えていて、
それらを結びつけていること。
私なら絶対に見逃すことを、彼女は見逃さないんです!すごいなあ。
確かに、彼女の言うとおりRさんはそんな自然な(?)日本語は話しません。
その分析もすごい。笑
となると、彼女のいう通り、同僚Sさんなのかなあ?
うーん、言われてみればそんな風に話しているような気もするし、違う気もする。
そこで、散歩のあと、
同僚Sさんにメッセージを送ってみました。
「友だちからこんな風に指摘されたんですが、Sさんってこんな口癖ありましたっけ?」
すると、
「もしかしたら僕かも知れません。今後気を付けます!」という返事が。
「あ、いえ、そんな、嫌な感じではないらしいんです」と言うと
「ほっ。」とのこと。
やっぱり、そこが気になりますよね。
うーん、Sさんも自分で気づいてなかった!
というか、本当に彼の口癖なのかしら?分からないな。
彼女に上のやり取りを報告すると
「今度話すとき注意深く聞いてみて!」とのこと。
そうよね。そうしよう。
私だって気づいてなかったんだから、
同僚も自分で気づいてない可能性があります。
実はもう1人、私には思い当たる人がいます。
Rさんより少し後に親しくなったアラブ人のAさんです。
Aさんについては、
彼女にそんなに話してなかったので
彼女の候補に上がりませんでしたが、
Aさんのような気もしてきました。
そこでAさんにも同じようにメッセージを。
そしたら、「言ってる気がする。」とのこと。
Aさんと私は、よく一緒にお勉強するので、
私が説明することが多いんです。
Aさん:「この言葉って、こういう風に使えますか」
マ:「ああ、いや、そうじゃなくて、こんな時です。例えば、こんなシチュエーションがありますよね。」
Aさん:「あー、はいはいはいはい!」
こんな感じだったら、使うチャンスが多い気がする!
うーん、これはきっとSさんではなくAさんだわ。
今度、Aさんと話すときにも注意深く聞いてみよう。
それにしても、日本語を教えている私が、
日本語を学んでいるAさんの真似をしているとなると、なんだかおかしいです。
普通は、逆じゃないのかな?笑
いやしかし、探偵Yさんの推理はすごいです。
彼女のこの注意力と分析力、
こんな私の口癖の分析ではなく
もっと世のため人のために使えないかなあ?笑