Unknown@Presence (original) (raw)

今週のお題「秋の味覚」

やっと彼岸花が咲いた。コスモスは夏の入り口に咲きまくってすぐ枯れてしまったので、彼岸花もそうなるかと思った。

近所のスーパーに、チラシに乗らないと出てこない不思議な魚がある。

ニギス。唐揚げになっている。

初めて食べた時は鰯と同じように丸ごとガブリといったので、骨が口の中で暴れ回った。なので、2度目は丁寧に身を剥がして大根おろしにつけて食べた。

かすかで上品な苦味、小さいのに旨味が濃い。大根おろしは正解だった。細い骨と共に柔らかい身をしっかりと味わう。

背骨は慎重に、でも大胆に咀嚼する。魚は骨と皮が美味しいんだよ。

島根など、日本海側でよく取れるらしい。日本海側に旅行したことは何度もあるのに食べたことがなかったのは、身が柔らかくて痛みやすいからなのかな。

ふっと、島根出身の友人の話を思い出す。実家に戻って夜布団に入ると、裏手に生えている大きな木が風で揺れるゴーっという音が響いてくる。ああ家に帰ってきたなあ、と感じる。

まるでアルプスの少女だね。

私の実家の周りの木は帰るたびに減っていて、雑木林はどんどん平凡な一戸建てに変わっていく。ただでさえ個性のない街並みから松の香りは消えていき、天気が良くても空が低い。

島根の友人は大陸に渡り、私は相変わらず日本にいる。近所のスーパーは撤退したり参入したりと忙しい。空は広くて、雲を数えられる。20キロ先まで見渡せる。汽笛が鳴って、ビルの明かりがチカチカする。

やっと涼しくなって、新しくできた八百屋にはむかごが並んでいる。大きな西洋梨に、北海道からやってきたプルーン。

昨日作ったアサツキのマリネ、食べごろになったかな。

今週のお題「大人になってから克服したもの」

子供の頃はお腹が弱かった。お腹は弱いけど気は強いので辛くはなかったけれど、何かといえばお腹が痛くなって動けなくなったり気分が悪くなったりするのには困った。

成人する少し前。昔は二十歳が成人だっので二十歳になる直前に実家を出て自炊するようになったら、お腹が強くなった。

子供の頃は大好きだった金平牛蒡を消化に悪いという理由でたくさんは食べさせてもらえなかったので、やたらと作った。

関東風の作り方なので千切りに鷹の爪。関西は笹がきでふんわり甘口らしい。まあどっちも好きなんだけど。

茄子の甘酢炒めや揚げ出し豆腐、チーズホットサンドなんかも作った。ハンバーガーまで作ったな。狭い文化住宅の台所なので、揚げ物を置くところがなくて洗濯機に蓋をして新聞しいて揚げ物のバット置いたりしていた。

30過ぎて、妹と話していて気づいた。

家族の中で、お腹を壊すのは私だけで、妹は皆勤賞だった。

ということは、母の料理が。

いやもう、そんなことはどうでもいい。

物心ついた頃から実家を出たかったのは自分で生活を切り盛りしたかったからだし、田舎の一戸建てにうんざりして都会のアパート暮らしに憧れていたから。自分で稼いだお金で食料品を買って、料理して自分で食べて。お皿を洗って片付けて。

お腹痛は自然と治ったともいえるし、自分で克服したともいえる。

でもまあ、そのおかげで、首から下だけならアイドルになれるとまでいわれたナイスバディは、みるみる太ってしまったけどもな。

チャームは鍵入れに収めた。ファスナーが上と下についていて、ポケットが二つある。わりと気に入った。前に使っていたポーチがみんな黒でつまらなかったので、薄い緑や黄色にしてみた。

梅雨が来ない。紫陽花がしおっ、としている。湿度はそうでもないので、日陰だとちょっと涼しい。

違う場所に行くと違う花が見つかる。違うワンコが散歩している。

違う川のほとりで、しばらく佇んでみる。

最近「女子アナ」って言わなくなった気がする。性的な連想をさせるからだろう。

昭和の終わり頃。アメリカで流行った「ポーキーズ」って映画の字幕に苦労した話を読んだ。映画はほとんど見ないけど映画の解説はよく読んだ。しかもこの映画はなぜか見ていたので、よく覚えている。

映画の一場面、ウェイトレス(これも今はサーバーなんだろう)が客にからかわれている。マイク・ハントを探してくれないかと頼まれて、ウェイトレスは「マイク・ハントさんはどなた?(誰かマイク・ハントを見ない?)」と大声で呼びかける。

英語だとWho looks Mike Hunt?になって、誰か私の◯◯を見ない?という意味になるので一同大笑い。という、実にくだらないオチなわけだけど、それを日本語にするのに訳者は散々考え抜いた挙句、「私アレスキー」にしたのだそうな。

うまずして何が女性か、っていう発言を聞いて、それを思い出したね。

うまずして何ぞ女性か。いや女性ではない。産まないのは女性ではない。

そういう意味だよね。

女性パワーがどうとかいうのなら、自分の容姿を揶揄されたときにもきちんと怒るべきだ。たとえどんなに侮辱されても慎ましく女らしく受け止めるのだ、それこそが女なのだ、ってことなんでしょ。

小池都知事は、化粧について揶揄された時、大きなシミがあってそれを隠すようにしております、と言っていた。勇気があると思う。

男性に対してもそうだけど、容姿について揶揄することはどんなことでも侮辱に当たる。

己の欲せざるところ人に施す事勿れ。

昭和の人なら聞いたことあるんじゃないのかな。

携帯につけていたキーチェーンが外れて、チャームを失くした。

今頃どこかで寂しがって泣いているんだ、と思ったらこっちも泣けてきて、なので新しいチャームとクリアファイルを買ったけど、まだ気持ちは晴れず。

そしたら、机の下にころんと落ちていた。

また泣いてしまった。

キャラクター商品には全く興味なかったのに、どういうわけだか大好きになってしまって飴の袋やらソーセージのパッケージやら住宅展示場のチラシやらで部屋の東側を飾っていて、なんかペールカラー。

一番好きなのはアイスクリームのコーンに巻いてあったやつだ。友達がくれた。

いや他のやつも好きだ。

私は好きという気持ちを他人と共有したくないので秘密にしておきたいのだが、売り場で見つけると走り寄ってしまうので親しい友人にはバレバレなのだ。でも自分ではどうしようもない。

携帯につけるのは諦めよう。コップに飾ってニヤニヤしよう。

やっばり次も在宅ありの仕事だな。うん。

仕事探しの春ですよ。職場見学行ってます。断ったり断られたり。

事前に下見に行ってよかったことあり。

思っていた場所ではなく、トラックがめっちゃ走っている横を歩かないといけないとこだった。

場所は駅近だけどパーテーションで仕切られまくっていて狭っ苦しかった。

いろいろでしたね。

在宅ができるのもいいのか悪いのか。どっちだろうね。関西は東京に比べて在宅が少なくて、それもいいのかね。職場の周りの環境が良くないから在宅が多くなっているようなところもあるみたいだし。それもどうかと。

まあ、仕事の内容だね。それと働いている人々。

とにかくもう内資の機械はこりごりです。

今週のお題「最近おいしかったもの」

今年は初手から風邪引きだった。まだちょっと喉が痛い。

久しぶりに食欲がなくて、お茶も飲めなかった。これまではどんなに熱があっても食欲だけはあったのに、いかんなあ。

そんでカップの雑炊を試してみる。生姜入りなのだ。量が多すぎないのもいいな。くるくるかき混ぜてゆっくりいただく。薄味で、というか、あんまり味分からなかったけど、体が温まるのが分かった。

今年初めてのお弁当に入っていた焼き魚も美味しかった。最近は冷凍物が美味しくなったよね。

クラッカーにピーナツのペーストをたっぷり塗って食べた。そうだ、去年買ってきたクリームチーズ、まだ開けてなかった。

食欲がないと、美味しくないな。当たり前のことだけど、久しぶりに身に沁みた。