【S22最終540位 / R2000】パモゲン対面構築 (original) (raw)

初めましての方は初めまして、島国です。

今回シーズン22でSVの目標としていたレート2000を初めて達成することが出来たので、構築記事を書きました。

【使用構築】

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【構築経緯】

今シーズンどんなポケモンを使用するか頭を悩ませていた時、私がUSUM時代から見ているしえるさんが今年一月に動画で紹介していたきあパンゲンガー+パーモットの並びを思い出し、試してみたいと思い構築を組み始めることにした。

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レギュレーションHでは準伝説、パラドックスが全て使用禁止となり、今までのSV環境では注目すべき素早さラインは135となっていたが、それらが使えなくなった事により今期の使用率1位~10位までのポケモンの素早さ種族値を見てみると、マスカーニャ以外のポケモンに対してゲンガーとパーモットが全て上から動ける事に気づいた。
そして、ゲンガーとパーモットが対面で仕事をするのが難しい使用率上位ポケモンのスカーフサーフゴー、ウルガモスミミッキュ、マスカーニャに対して強く、再起の祈りで1.5体運用することが出来れば強力な**鉢巻き炎テラスガブリアスを採用した。
パモゲンを使う以上パーティは対面構築になるため、使用率が高いテラスする暁ガチグマは殴り合い最強の敵であると感じ、これに勝てる上でカイリューにあまり不利を取ることのないポケモンとして
瞑想オボンアシレーヌを採用。あとはキョジオーンやママン系などの受け絡みに強いマント悪テラスジャローダ。ここまででスケショガブ、カイリューに弱かったためドラゴン勢に打ち勝てる残飯ブラッキー**を入れて構築が完成した。

【コンセプト】

パーモットによる蘇生を活かして鉢巻きガブリアスを1.5体扱う、対面的な殴り合いを制して勝利する。
面倒なポケモンをゲンガーで1:1を取る。

【個体紹介】

ゲンガー@カシブのみ

特性:のろわれボディ

性格:せっかち

テラスタイプ:ゴースト

135-86(4)-65-182(252)-95-178(252) ※B個体値16~17

シャドーボール/きあいパンチ/アンコール/みちづれ

調整意図
被ダメ
・一致イカサマで確定一発
・バサギリのがんせきアックスで確定一発

選出率4位

本構築のメイン。投げる場合は必ず先発に投げる。

レギュHでパオジアンが消えたことで一番活躍できる環境となった。

このポケモンは相手パーティにマスカーニャやドラパルトが不在の時に投げた。
相手の先発ポケモンとして対面しやすいコノヨザルが電気玉投げつける型だった場合置物になるため、コノヨ入りに絶対投げないということは無かったが、注意をする必要がある。

対面構築のため、裏に控えさせる場合ラス1にこのゲンガーが残るとほぼ対面負けし、仕事をするには二番手に投げなければいけないので、初手のポケモンが対面負けした後に先制技持ちを繰り出せないという状況が発生した場合、相手がイバン持ちだったりするとイージーLOSEとなってしまう事を考慮し、仕事が保証されている初手に投げられる時のみ投げていた。

とりあえず自分のパーティに刺さっているポケモンを標的に1:1を狙う。
特にセグレイブ+アローラキュウコンは壁展開されて舞われるとこちらはブラッキーでも対処が出来ないため、その構築と当たった場合はほぼ確実に初手にセグレイブかキュウコンが来るのでセグレイブは道連れで処理し、キュウコンは殴ってくる場合もあったが、オーロラベールをして来た場合はアンコールが刺さり、引いて来たポケモンに対して道連れが出来るので、壁相手に最低でもセグレイブに1:1、もしくは1.5体持っていけるのが非常に優秀だった。また、初手に出てくる襷ガチグマに対しても1:1を取り後続のガブリアスを動かしやすくなるなど、投げた試合はかなりの頻度で活躍してくれた。

当たった回数は多くないが、豆知識として覚えておくと良い点としてバサギリのがんせきアックスに対して一発で倒れ道連れを発動させると、ステルスロックが撒かれないので裏のポケモンの襷を残すことができる。

ゲンガーは基本襷が警戒され、初手の道連れを考慮されることがほぼ無く、楽々と相手を処理することができた。

カシブの実は発動する機会はあまりなかったが、スカーフサーフゴーに強くなる利点が有用だったため最後まで持ち物は変更しなかった。

テラスタイプゴーストはテラスシャドボでサーフゴーを確定1発にできる点があるが、
サーフゴーには道連れをして裏のポケモンにテラスを残した方が行動として安定し、正直言ってこのポケモンでテラス切ってでも倒したのはコノヨザルなのだが、肝心のコノヨはH252に対してテラスシャドボでも乱数なので、このポケモンでテラスを切る事は一度も無かった。

そして、きあいパンチという技についてだが、この技は後攻技のため、前のターンに使った道連れを次のターンも維持することができ、自分より素早さの低い相手に対して択すら与えず確実に道連れを発動させることができる。トリックルームとの差別点は、攻撃されなかった際に相手との素早さ逆転が発生しないためハメを継続させることができ、今回のようなガブやパーモットなどの素早さの高いポケモンを同時に運用する際に、トリックルームを展開してしまい足枷となるパターンが発生しないのも利点である。

詳しい挙動はしえるさんが動画で紹介されています。

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パーモット@きあいのタスキ

特性:てつのこぶし

性格:ようき

テラスタイプ:でんき

145-167(252)-90-x-81(4)-172(252)

でんこうそうげき/インファイト/マッハパンチ/さいきのいのり

調整意図
特になし。

選出率2位

本構築のメインその2

裏に置いて対面処理しつつ、再起の祈りを駆使して詰め切る。

こいつが居るお陰で鉢巻きガブを1.5体使うことができる。
再起の祈りという技に注目されがちだが、パーモット自体かなり対面性能の高いポケモンで、テラスタイプがノーマルの暁ガチグマ相手ならインファ+マッハパンチで対面勝つことができる。他にもアシレーヌに有利だったり、比較的多くのポケモンと対面殴り合えるので使用感は良かった。今回ガブを炎テラバで採用しているので、炎を半減にしてくる水に対して相性有利を取れる点も噛み合いが良い。特に現環境で数少ない電気と格闘の打点をタイプ一致で撃つことができるポケモンとして優秀であった。

基本的に再起の祈りはガブリアスに使う事が最も多かったのだが、アシレーヌに対して使う事もあった。アシレーヌの持ち物がオボンの実なのだが、オボンを食べれずに倒れた場合、復活させた際に食べて体力3/4で戦うことができるというシナジーもあった。

そしてゲンガー、パーモットと選出した試合では一度ゲンガーで道連れをしたあと、パーモットが対面倒してラス1のポケモンを復活させたゲンガーで再度道連れをするという極悪戦術をすることができる。そうなる状況はあまり多くなかったが、それができる状況になった時はパモゲン最高の瞬間である。

ガブリアス@こだわりハチマキ

特性:さめはだ

性格:いじっぱり

テラスタイプ:ほのお

183-200(252)-115-x-106(4)-154(252)

じしん/げきりん/アイアンヘッド/テラバースト

調整意図
AS252
意地っ張りの火力が強い。

選出率1位

本構築のエース、撃墜王

この構築はゲンガーを初手に投げるかガブリアスを初手に投げるか。
後で再起の祈りで復活させることを考えて、ひたすら突っ込んで荒らすポケモン
このポケモンは攻撃する事しか考えないが、技選択が非常に重要である。基本的に地震を押して突っ込むのだが、初手サーフゴーからカイリューに引かれて地震を透かされた場合、次のターンは何をするのか。
私はそのまま地震を押して突っ込んでいた。
割とヤンキーなプレイングだが、相手視点このガブリアスの持ち物がまだ確定しておらず、カイリューがテラスをせずに突っ張った場合此方のスケイルショットをケアすることができないのでこの行動は全て通っていた。飛行テラスの場合をケアすることができていないじゃないかという話があるが、実際そうである。しかしそのパターンを考慮して裏に引いても、対面選出をしていた場合そうじゃなかったパターンの時に裏目に出る事の方が実は多い。特に竜舞スケショ型はブラッキーを選出していなかった場合そのまま3タテされてしまうので、スケショ型は比較的多い鋼テラスなのに対し地震を当てることでパーモットのマッパ圏内に入れる事が正解の選択肢となる。この構築はとにかくガブでカイリューを削らないことにはロクな試合にならないため、対戦中は相手のカイリューにどうにかテラスを切らせることを意識していた。このプレイングをしなかった場合私は勝ち切ることはできなかったと思う。

ちなみに飛行テラスカイリューに当たらなかった訳では全くない。
ではその時はどうなっていたかというと、初手にブリジュラスや襷ガチグマなどでガブが対面負けした後詰めてくるポケモンとしてやってきていたため、飛行テラスカイリューの居る構築は初手のガブを対面で対処できる構築なのだろうと割り切ってプレイしていた。ちなみにこの構築は飛行テラスカイリューはかなり重く、パーモットにテラスを切ることでどうにか頑張っていた。実際の所は分からないが、鉢巻きがバレていない状態で地震を押して飛行テラスで透かされたパターンは一度も無かったため、逆鱗を押す選択肢よりは良いのだろうと思った。

意地っ張りにしている理由だが、H252アシレーヌに対して地震が乱数1発(75%)となる点が強く、他にもフェアリーテラスを切ってきた持久力ブリジュラスに対して地震2発で落とすなど、恩恵を受けまくっていたため意地っ張りで使い続けていた。
ミミッキュ対面陽気の素早さ欲しいなと思ったことも多々あったが、上を取られていてもテラスを切って殴り合えば勝てるのでなんとかなっていた。

余り努力値の4はBとDどっちに振る方が良いのか問題があるが、スカーフサーフゴーの鋼テラスゴールドラッシュの乱数が1つズレるお陰でD4振りが活きた試合が1回あった。

アシレーヌ@オボンのみ

特性:げきりゅう

性格:ひかえめ

テラスタイプ:みず

187(252)-84-106(92)-176(108)-137(4)-87(52)

うたかたのアリア/ムーンフォース/アクアジェット/めいそう

調整意図
HB...陽気ガブリアス地震オボン込み2耐え
C...11n
S...速めの暁ガチグマを抜けるようなるべく高く

選出率3位

殴ってくる暁ガチグマには大体勝てて、環境に居る多くのポケモンに対して広く浅く見ることができるポケモン

暁ガチグマ対面で上から瞑想を積むことが出来れば対面勝つことができる。そして裏のポケモンアクアジェットを入れることで仕事をすることができるのだが、実際の所後から出てくる持久力ブリジュラスの対処だったり、カイリューにテラスタル強要などただ役割対象を見るだけでなく色んなポケモンを相手してもらっていた。

テラスタイプを水にしている理由は、環境からはほぼ絶滅したと思うがCD振りのチョッキノマテラ暁ガチグマに勝つにはここまで必要だった。ただ前述したとおり絶滅していたため裏が残っている状態でガチグマ相手にテラスを切ることは無かった。ただ、サーフゴーのゴールドラッシュに対して耐性が出来たり、受け出してきたオオニューラに対して1ターン等倍で受けて返しの泡沫のアリアで倒すということもできていたので、水テラスは有用であった。

ジャローダ@おんみつマント

特性:あまのじゃく

性格:おくびょう

テラスタイプ:あく

175(196)-x-115-103(60)-115-181(252)

リーフストーム/テラバースト/こうごうせい/ちょうはつ

調整意図
H...16n-1
C...余り
S...ミラー考慮で最速

選出率6位

この構築の良く分からんポイントだった。
役割対象としていたキョジオーンやママンボウの構築には大体ラウドボーンを筆頭にカイリュー、ブリジュラス、マスカーニャジャローダに対して圧力のあるポケモンしか居なかったためシーズン後半は全く出すことが無いポケモンだった。
そしてシーズン序盤に選出した試合では全て負けた。
ただ見せ合いではキョジやママン側も意識しなければいけないポケモンであることには変わり無く、見せポケでも機能はしている感じがしたので最後まで抜くことは無かった。こちらの基本選出はミミッキュの対処が非常に面倒なので、最終盤まで潜ることになっていれば、選出パターンを見直しジャローダの出番があったかもしれない。

ブラッキー@たべのこし

特性:せいしんりょく

性格:ずぶとい

テラスタイプ:どく

201(244)-x-176(236)-x-150-89(28)

イカサマ/あくび/まもる/ねがいごと

調整意図
H...奇数
B...11n
S...余り

選出率5位

ガブリアスカイリュー、ドラパルトが重すぎるので採用した。
レギュAの時からこのポケモンは使用率上位のドラゴンタイプに対してめっぽう強いとされていたため、対策枠として入れていたが、基本選出を通しに行った方が勝ちやすいと感じ選出率はあまり多くなかった。本来使用率上位に対して投げる予定だったが、草統一に居たドダイトスがヤバ過ぎたり、ジャラランガがキツイとか言って予定外のポケモンが居る時の方が選出率が高かった。投げた試合はかなり勝ってくれたので、もう少し投げるパターンを研究したくはあった。信用はしてる。

最初はフェアリーテラスで採用していたが、ミミッキュやオオニューラの対処ルートが増えると思い途中で毒テラスに変えた。

【選出】

基本選出

初手ガブリアス+アシレーヌ+パーモット

ゲンガー選出パターン

初手ゲンガー+ガブリアス+パーモットorアシレーヌ

ママンボウ(マスカーニャ入りかそうでないかで初手が変わる)

初手アシレーヌ+ガブリアス+相手を見て@1

対受けループ

初手ゲンガー+ガブリアス+ジャローダ

使用率上位10体が並んでいたら大体基本選出を通していた。
ゲンガーは個別解説で言った通りセグレイブ+キュウコンや、明らかに刺さっている場合に投げていた。
ママンボウ相手に関しては、考察段階ではジャローダで対処予定だったが、それだけでは不十分な上に思うように選出できない場面が多すぎたため、不利構築となってしまった。鉢巻きガブで頑張ることにしていた。
対受けループだが、一回負けた後次は上記の選出パターンで行こうと思っていたがそこからマッチングしなかったので諸説ある。ちなみにゲンガーのきあいパンチはハピナスに乱数2発であったりうまく1:1を取れれば何とかなる気がする。真偽は不明。

【最終順位】

マッチングした方、対戦ありがとうございました。

【最後に】

今回レート2000達成したのが9月24日とシーズンで割と早い段階で到達していた。
後一週間ほどシーズンが残っている状況だったが、初めての2000達成ということで今回は保存し撤退することにした。実際の所次の日からミミッキュの使用率が8位から7位に推移し、今回の構築ではミミッキュの対処に割と悩まされていたので撤退して正解だったと思う。Xのタイムラインに流れてくる人は一つでも高い順位を目指そうと2000から更に潜っているので、彼らに一歩でも近づくことが出来ればいいなと、今回の結果を糧に次のステップに進んでいけるようポケモントレーナーとして精進したいと思います。
そして今回私がレート2000を達成するに至った構築の原型を紹介してくれたしえるさん、本当にありがとうございます。
今は自分の目標を達成したというささやかな幸せを噛みしめ、ポケモンを愛し続けたい。