『我慢なんておよしなさい』(作者:くれの又秋) (original) (raw)
デザイナーの四十住征二郎(あいずみせいじろう)は、電車で出会った
高校生の桜木良(さくらぎりょう)の料理の味に惚れ「飯バイト」を
してくれるよう頼み込む。その後、同じマンションだったこともあり、
良は週に二回ご飯を作りに来てくれるようになった。一回り年の差が
あるけれど、新妻のように料理を作って帰りを待っていてくれる良が
可愛くて仕方なく、ツボを突かれまくった四十住は「いつか犯って
しまうかも…!?」と危機感を覚えてしまい…?
BLに限ったことではないのかもしれませんが、
珍しい苗字のキャラ登場しすぎ問題ありませんか?
今作も四十住さんです。
名と合わせると六文字て。けっこうゴツい文字数よ(笑)
しかも「よそずみ」じゃなくて「あいずみ」です。
フリガナふってないと読めんし(^^;
作品とは関係ないけど、四十あったら五十もあって、
「五十住(いそずみ)」って読むんですね。
「六十住」もあったりするんだろうか?
他にもBLでちょこちょこ目にするのが、
小鳥が遊ぶで「小鳥遊(たかなし)」さん。
BLのおかげで読めるようになりました(^^)
「高階(たかしな)」さんとかね。
あと「百目鬼(どうめき)」もね。
『囀る~』のおかげで完璧にインプットされた苗字になりましたけど、
知らなかったら絶対読めませんよ。
「百の目に鬼」ですよ。なぜに「どうめき」(^^;
凝った名前もインパクトありますけど、
なんて読むんだったっけ?とページ戻ったりすることが多々あり(^^;
片割れが難読苗字だと、
もう片方はめっちゃわかりやすかったりするのもあるあるですよね(^^)
「百目鬼」に対して「矢代」さんだったり。
バランスばっちりです!
今作は四十住さんに対して桜木くんです。イイね♪
桜木良くん。文字数、四十住さんの半分です。イイね♪
そして良くんはDKです。イイね♪
しかも、めーっちゃイイ子。
働きに出ているお母さんの代わりに2人の小さい弟たちの面倒を見てる。
ご飯食べさして、お弁当作って。
で、自分は学校行ってバイト行って。
お疲れモードの良くんは帰りの電車で立ち寝をしてしまいます。
しかも、ほどよい弾力のある四十住さんの胸板を枕にして(^^)
完全に寝入って、
まったく起きない良くんを放っておくことができず、
自分の家に連れ帰った四十住さん。
この時すでに良くんの可愛さにやられていましたが、
大人たるもの理性を保つべし!で手は出しませんでしたが、
料理の上手な良くんに週2で「飯バイト」をお願いしました。
バイト代を出しているとはいえ、
体のいい ”通い妻” じゃね?と思いましたが(笑)、
ま、ま、そこは、
良くんが機嫌よく楽し気に通って来てくれてるんで、
良しとしましょうよという感じです(^^;
設定では、四十住さんも良くんも、
別に「男が好き」というわけではない感じなんです。
四十住さんは最近まで女性を切らしたことがないモテ男で、
良くんはまだ童貞で女の人を知らなくて。
だけど四十住さんは、
やたら良くんのことを可愛い可愛い言うし、
スキンシップでほっぺにチューするし
もともとソッチの気があるんかな?と思ったり、
良くんは良くんで、
”四十住さんみたいな兄貴がいたら、
俺、絶対兄ちゃん子になってたよ” なんて頬を桃色にして言うし、
料理作るにとどまらず、
四十住さんの髪をドライヤーしてあげたりして
兄貴慕う系のソッチ側か?と思ったり。
とにかく ”2人の2人による2人だけの世界” が広がっていました。
邪魔する者は誰もいない。
良くん16歳、四十住さん32歳。
一回り違う2人の世界。
少々の思い違いはありましたけど、
トラブル・拗らせ、特になし!
2人の ”甘くてラブい” やり取りがありました(^^)
しかし良くん16歳の未成年ですから、
そこら辺のコンプライアンスの遵守は、
四十住さん、しっかりしておられました。
良くんが卒業するまではHしません!と。
ちょっと危うい時もありましたけど、
なんとか持ちこたえておられました(^^;
卒業後の待ちに待ってのHは良かったですぅ~♪♪♪
そんなにページ数もなくてエロくもないのになぜかエロいというね。
なんというか自然な、無理のないエロと言いましょうか。
しかし欲望を素直にさらけ出しているエロで、
好きだわ…♪と思いました(^^)
ちょうど最近、
くれの又秋先生の新刊で続巻の『手中に落としていいですか』の
3巻4巻が発売されました。おめでとうございます!
こちらもとてもおもしろそうなので読んでみたいですね~。