宙組:Le Grand Escalier 感想 (original) (raw)

宝塚大劇場で6/20~6/30の間に上演されていた宙組特別公演『Le Grand Escalier -ル・グラン・エスカリエ-』を観劇したので印象に残ったシーンを記録しておきます。

宙組の観劇は『Xcalibur エクスカリバー』以来なので1年弱ぶりでした。

巷ではヅカオタイントロクイズと言われていますが、私は初心者なので知っている曲は「ENDLESS DREAM」だけの状態で観劇しました。

(「ENDLESS DREAM」はスカステの何かのコーナーで見た)

初見で純粋にいろいろな宝塚の曲を楽しめたけど、元ネタとなった公演を知った状態で観劇して、あの曲をずんちゃんがやったのね!と楽しんでみたかったという気持ちもあります。

▼プロローグ

大階段を覆う幕の中から宙組の面々が登場するサプライズ演出。(布がもこもこしているから中に入ってるんだろうな感はあるけど)

1人で登場した芹香さんが組子に囲まれた瞬間に、華やかさに包まれて幕が開いたと実感しました。

幕開きから桜木さんの出番までやや時間があるので、全体をふわっと見ていたけどついつい亜音さんに目が行ってしまう。これがスター性というものなのかな?

シャンソンメドレーで大階段の頂点でスタンバイする桜木さん。スタンバイ位置について、シルクハットに手を添えてすっと前方を見つめる姿を見た瞬間、こみ上げえてくるものがありました。

今回、実際に観劇してみるまで、自分がどういった感情になるかわからなかったけど、応援したいという気持ちは変わらなかったです。

ライトファンの私でさえこのような気持ちになったので、長年応援されてきた方は万感の思いだろうなと感じました。

▼まことの愛

瑠風さんは歌がお上手なのはもちろんのこと、歌詞が聞き取りやすくて、耳にすっと入ってくる、聴いていて心地の良い歌声だと改めて感じました。

最初はパリの夕暮れの映像が幕に投影されていて、それがすっと消えて、紗幕の後ろに娘役さんが一列に並んでいる演出がおしゃれすぎて・・・!

黒×紫×金の色の組み合わせって素敵だなと思ったけど、日常に取り入れるのは難易度が高いかな。

▼ジャングル

ジャングルのセットの造り込みがクドめで凝っていて(頭の中ではざわざわ森のがんこちゃんがちらついていた)、これがサイトーショーというものなのか?それなら私は相性がいい気がするという所感。

蛇役の鷹翔さん。顔を緑に塗ってるのかと思ったら、ずっと緑のスポットライトを当てて緑にしていた。

たぶん本人のもともと持つ魅力と爬虫類のコンセプトがとてもマッチしていて妖艶。こんな蛇に出会ったらそりゃついって行っちゃうよねという魅惑的な蛇でした。

そして、BLUE ILLUSION。また人生が変わる出会いをしてしまった。BLUE ILLUSIONだけでチケット代のもとがとれたという気持ち。

初回観劇のときは、嵐之さんの判別がまだついていなくて、歌い出したときに誰だこの方は??後でパンフを見ないと!とあわあわしていました。

赤髪ロングの妖獣の扮装なのに、どこかロイヤルなたたずまいで(少し紫藤さんと似ていると思うのは私だけだろうか?)場を支配する歌声だったな。

そもそも妖獣ってなんなのかと思って調べたところ、「人知を超えた能力を持った獣」らしくて確かにこの魅力は人知を超えていますねとなった。

このシーンは見たいところが多すぎて本当に目が足りなかったので、Blue-rayでじっくり見たい所存です。(出るよね?)

ジャングルのシーンの最後の曲、唯一知っているENDLESS DREAM。

私は芹香さんは苦悩する顔が素敵だと思っていて、ジャングルのシーンは苦悩顔欲張りセットという感じで最高なんだけど、ENDLESS DREAMが頂点でした。

個人的に前髪を固めていないヘアセットが苦悩する表情とよくあっていると感じました。動きにあわせて目にかかったり、かき上げたりしてね…

アッシュグレーよりの金色の髪色も儚さが際立ってうってつけで、、、この芹香さんのビジュアル本当に素敵だった。なんか髪ばかり見てるな…

▼マンハッタン

背を向けてセンターでせり上がってくる芹香さん。このときのリズムの取り方めちゃくちゃかわいい。ずっと見ていたい。

嵐之さんはマスタード色のセットアップ。現代風に言うと表情管理がすごいというのか、本当に表情が豊かで見ていて楽しいシーンでした。

▼セ・マニフィーク

初回観劇前にパブサをした際に、声が大きくとても良いというコメントをたくさん見かけたけど、たしかに勢いと桜木さんの陽の圧がすごくて聴いていて爽快な気持ちになった。エネルギッシュってこういうことかー。

桜木さんの前髪は私が観劇した際は、オールバックに左サイドに細めのシケ(最近覚えた)を垂らしてるパターンと、前髪を右に流して太めに垂らしている2パターンでした。

他にはどんな前髪が披露されていたのか気になる。

男役を両脇に引き連れて大階段を下りてくる姿に心が満たされました。この姿を見ることができて本当に良かった。

▼未来へ

書いていて気が付いたけど、去年エクスカリバーを観劇したので、未来へは聞いたことがあるのでは?

ほんとうにザルのような記憶力で悲しくなる。ジェンヌさんが魂を込めて演じたすべての場面をを覚えていたいのに。

曲終わりで桜木さんが秋奈さんの頭をポンポンとしていた回があって、関係性が垣間見えて良いなと思うと同時に、人間性や普段の仲の良さとかは関係なく舞台の出来栄えに対して感想を述べるべきなのか?客に見えている一部を切り取って

仲がいいとか悪いとか評価するのは不確かすぎるし、そういう関係性を好きになっても一方的で確証がないよな、などと悶々と考えてしまった。

▼パレード

今回のパレードの桜木さんの衣装よくお似合いですよね。

アイシャドウのブルーがいつもより濃いめで青×赤(FC東京カラー)の派手めロング丈衣装に負けていない感じ。

最初、ロング丈のジャケットのラインが、パンツのラインに見えて今回はワイドパンツの衣装なのか!めっちゃ似合うな!と思っていたけど、違いました。いつか見たいワイドパンツ。

桜木さんが歌っていた曲はラ エスメラルダというらしい。メモ。

パレードの嵐之さんの立ち位置がちょうど、下手の舞台の端あたりで、私もたまたまずっと下手側の席での観劇だったので、幕が下りるまでずっと嵐之さんを見続けられました。

今回の観劇で、日ごろの嫌なこと(主に仕事)をすべて忘れられて、BLUE ILLUSIONとセ・マニフィークを見るために生きてきたという気持ちになりました。

こういった出会いのために、私は劇場に足を運び続けるんだろうな。2番手の羽を背負う桜木さんを見れて、嵐之さんに出会えて良き公演でした。

東京公演も見に行けるので楽しみです。