sakuranote (original) (raw)
日向坂46 四期生主演映画「ゼンブ・オブ・トーキョー」を見てきたので、感想を書いておく。
ネタバレを抑えた感想はfilmarkに書いてきたのでそちらを読んでほしい。
ここでは、完全ネタバレな感想を書いておきます。 覚悟して続きを読んでください。
10th Single には 8th BACKS LIVEの映像がついた。個人的には、舞台裏を映像が大好きで、Behind the scene は大好物だ。
さて、今年の櫻坂は、BACKS LIVEと三期生ライブによって大きくアクセルを踏み続けた一年だった。よく考えればこれらのライブは、通常のライブよりも出演人数が少ない。いつもは27人だが、BACKS LIVEや三期生ライブは10人くらい。もしかしたら、ダンスボーカルグループで一番楽しい人数はこのくらいなのではないかと思う。おそらく27人は多すぎるのだ。
櫻坂46のファンの間では、表題曲とBACKS曲の完成度の高さに「両A面」を望む声も多い。「両A面」なんてレコード時代に作られた言葉なのに、ずいぶん古い言葉を使うんだなと思ったりするのだが、ラジオ番組で"櫻坂の最新曲"をかけるときに"どの曲をかけたらいいですか?"に答えるのが表題曲の役割なので、IWTCが表題曲でいいのだと思う。
もし、「両A面」を実現するのであれば、かつてのAKBのように、チーム制を取るしかない。チームS/K/Zを作って、初回限定盤Type-S/K/Zにそれぞれのチームメンバーが歌う曲を入れるという具合だ。坂道である以上、その選択は取らないだろうと思う。
今年は、グループとしての東京ドームを含むライブ、BACKS LIVE、三期生ライブと、毎月ライブがある駆け抜けた一年となって締めくくりそうだ。来年には、四期生が入ってきて、おそらく「おもてなし会」を含む四期生活動が始まるのだろう。
そうなれば、表題曲メンバー/BACKSメンバー/四期生と3つのチームで活動することが可能になるのだろうと思う。三期生がライブに忙しいカレンダーもそろそろ終わりを迎えそう。たくさんのメディア活動ができるようになりそうだ。
櫻坂46というグループが誕生して、2回目のツアー、そして最初の東京ドームを見た時、演出を含めたかっこよさに魅了されたのを覚えている。
あ、このグループは坂道の中でも、アイドルという領域から飛び出して、「カッコイイ」女性ボーカルダンスグループとして活動していくんだな
と思ったのはこの時だった。
しかし、その直後、武道館で開催された、「Buddies感謝祭」をみて、「いや、坂道アイドルという領域は飛び出していくことはないんだな」と思った。
この2つはどちらも2022年の出来事。この辺りから、"櫻坂46はアーティストなのか、アイドルなのか"という話題がちらほら聞かれるようになったと感じている。
三期生加入とStart over!を経て、開催された2024年9月。三期生ライブ東京公演を通じて、「コールのあり方」に注目が集まっている。アイドルライブらしいコールを支持する声もあれば、コールのやりすぎは気になるという声もある。結局のところ、「アーティストか、アイドルなのか」という話題が横たわっているんだろうなと思う。
個人的な考えを書いておきたい。
櫻坂46というグループは、坂道アイドルの領域を拡張していく存在だと思っている。それはかっこよさの方向で。もちろん、坂道において、"アイドルらしさ"のどセンターにいるのは乃木坂46であることは間違いない。
仮に坂道アイドルではないとすれば、ミーグリなどを行う必要はないし、シンプルに楽曲とダンスパフォーマンスの強さで勝負していくグループということになるのだろう。しかし、坂道アイドルであるからこそ、ミーグリなどのファンとの交流も大事にしながら、ステージ上でカッコよさを見せつける、そういうグループであり続けることが大事なのだろうと思う。
それを前提にして考えると、櫻坂46というグループはステージ上で曲ごとにアイドルになったり、アーティストになったりするんだろうと思う。コールがある曲・ない曲のメリハリがしっかりしていて、パフォーマンスには惜しみない拍手を送る、そういうレスポンスが理想なのかなと思っている。
坂道アイドルとひとことで表現されがちだが、乃木坂46、櫻坂46、日向坂46にはそれぞれ持っている世界観がある。そこにはそれぞれの世界観に惹かれたファンの人たちが集まる。その世界観を尊重しながら、自由に、楽しめればと思う。
とある配信を見てたら「欅坂の話題に触れにくいものになっている」って話があったので、自分の考えを書いておくことにした。
自分の背景を軽く説明しておくと、欅坂のステージは紅白やCDJなどで見たことはあったが、ちゃんと見たのはTHE LAST LIVEの配信で、ちゃんと追いかけ始めたのは櫻坂の1st TOUR とかだったと記憶している。欅坂がなぜ改名せざるを得なかったかを知りたくて、見れる範囲のコンテンツは見たりした(映画とか)。
そんな、いわゆる櫻坂からのファンとして、まず櫻坂の現場で欅坂の話をされることは別に気にならない。
櫻坂の曲を聞いて「欅っぽい」という発言は気になることが多い。新しいものを受け取る姿勢として、古いものと比較するというのは、クリエイティビティの阻害になるような気がするのだ。
ライブで欅坂の曲をやるのも構わないのだが、やりすぎるのは気になる。櫻坂は常に未来のクリエイティビティと向き合う状態を維持してほしい。その上で、原点は「サイレントマジョリティー」ではなく、「Nobody’s fault」だという感覚がある。
その上で、卒業ライブなど、個人に向き合うライブで、欅坂の曲が披露されることには違和感はない。それが本人が刻んできた歴史なので。でも、それは2期生までで、3期生が卒業するときに欅坂の曲をやるのは違和感があるかもしれない。
坂道を見始めてもう4年くらいになるらしい。坂道のファンの入れ替わりがどれくらいで発生するかはわからないけれども、十分に長い方に入るのではないかという気がする。入れ替わりがある坂道のグループ運営スタイルだが、安定するフレームワークみたいなものが存在しているのではと感じている。
それは、「先輩期」「主力期」「後輩期」の三層構造だ。 主題曲のセンターを輩出する「主力期」と、それを経験と実績で支える先輩、そこに憧れ追いつこうとする後輩が揃うことで、グループが一番輝くのではないか。
乃木坂は、主力期に5期生がハマりつつある。5期生センターが定番化していくのだろうと思う。先輩期には3期生、4期生がいる。1期生・2期生というグループ創世の時期を支えた期はやっぱり偉大なので、そのあとの3期生・4期生が先輩期になるのが早すぎたのではという感はあるが、それでも彼女らの経験が5期生の支えになっているのは間違いない。来年には6期生も入ってくる。新体制が整いつつある。
日向坂は、主力期に4期生を持ってこようと運営が頑張っているのが見える。12枚目シングル「絶対的第六感」でスムーズに移行できると今後の体制を整えやすくなるのではないかと思う。ひなたフェスを大成功に導くこと、そして、4期生武道館 3 daysを成功させることで、日向坂はグループとして上向きのベクトルが発生するんじゃないかなと思う。来年には5期生が入ってくる。3期生・4期生を中心に、1期生・2期生が支えていく形を定着させることが今の大きなマイルストーンかなと思う。次の「約束の卵」は、3期生と4期生が中心となったグループが立つことになるのではないだろうか。
櫻坂は、櫻坂としてのデビューからずっと主力として活躍してきた2期生がいよいよ先輩期になるフェーズを迎えている。3期生が加入してからのグループの上向きのベクトルはとても強いものがあった。3期生が加入して1.5年くらいしか経過していないが、彼女らが主力期に定着し、4期生を迎えることがこれから起こることなのかなと思う。
もちろん、それぞれの期の中でも年齢の違いや、個性の違い、向き・不向きによって、"前に出てくる"タイミングは異なる。それぞれのメンバーが、精一杯活動し、思い残すことなく、また未来を憂うことなく、卒業のタイミングを迎えられることが全てだ。
櫻坂の4回目のオーディションが突然告知された。正確には合同オーディションをのぞけば、櫻坂としては2回目のオーディションだ。
前回のオーディションで、櫻坂46に3期生を迎えてから、土生と小林という、グループの象徴のようなメンバーが卒業し、櫻坂46の初期の楽曲のパフォーマンスにも3期生が出てくることが多くなった。
もともと1期生から2期生への世代交代とともにデビューした櫻坂46は、次の世代交代の波が近づきつつある。櫻坂46の創生ではなく、継承の時が近い。グループにとっては今後を決定づける重要な"セレモニー"だ。
チーム櫻坂にとっては全てが未体験ゾーンだ。櫻坂の物語がどのように紡がれていくのか、どのようなチームの変化が現れるのか、楽しみに見ていきたい。
「何色でも染まれる」櫻坂46 の、カラーが変わる時期は近いんだろう。それでいい。グループカラーは白なんだから。 変わることを恐れない、怖がらない。
怖がった結果、そこには行き場がなかった。「改名」しかなかった。もうそれは繰り返さない。
48グループや坂道グループなど、既存からのアイドルは、CDに封入されている「握手券」をもとに握手会を実施してきた。音楽がサブスク=デジタルで聴くようになっても、アイドル業界が物理的なメディアであるCDにこだわらなければならない理由は、この特典制度にある。もっとも、最近は握手券をCDではなく別の商品に封入するなどを試みているグループもある。ちなみに、握手券単体で売ることは倫理的にも法律上も問題になり得るので絶対にない。
さて、2020年から流行したCovid-19はこの握手会というイベントを直撃した。そこで、Covid-19が流行する前後でCDの売り上げがどのように変化するのかを観察してみることにした。
このグラフは、Billboard Japan から発表される週間売り上げ枚数のうち、発売日翌週の数字、つまり発売初週の数字をグラフにしたものだ。
このグラフでは時間の流れを表現できていないのだが、実は「しあわせの保護色」(乃木坂46)から「Nobody's fault」(櫻坂46)までの間に8ヶ月の時の流れがある。この間、アイドルグループはほぼ活動自粛に近い状況になっていた。一時期、冠番組の収録ですら、Zoomで集まって収録していたくらいだ。
「Nobody's fault」は櫻坂46のデビュー曲だ。MVは佐渡で撮影され、2020年10月14日に開催された欅坂46 THE LAST LIVEのアンコールで披露された。THE LAST LIVEは無観客配信ライブである。
そして、このシングルから坂道グループは握手会に変わるミート&グリートを始めている。このシングルから一気にCDの売り上げ枚数がトーンダウンする。
感染症の蔓延の中で、アイドルどころじゃなくなったファンもいるだろうし、握手会で気持ちを繋いでたファンもいるのだろう。アイドルにおけるCDの売り上げは、コアファンの人数(と購買力)と相関していると感じています。もしかしたら、多くのファンが離れたのかもしれない。
アイドルグループにおける3年間は実に変化が大きい。AKB48や乃木坂46は世代交代を迎え、櫻坂46は船出の時を迎え、"収穫期"を迎えていたはずの日向坂46は約束の卵=東京ドームが何度も延期となった。
このブログは櫻坂46を中心に扱っているので、そこにフォーカスすると、感染症の蔓延と欅坂46の9thシングル延期が同時にやってきて、無観客配信ライブで終了を迎えたことは、欅坂への気持ちを捨てきれないオールドファンを増やしたことに繋がっているのではないかと思う。
逆に櫻坂46が「Start over!」から大きく輝き出し、東京ドーム 2 daysをソールドアウトにしたことはCovid-19への強い対策期間が終わったことと無関係ではないような気がする。
それにしても、一気にCDが売れなくなった。もしかしたら、新しく入ってくるアイドルファンは、CDを買ったことがない世代かもしれないし、ミート&グリートなどアイドルに会う機会を求めないカジュアルなファンが多いのかもしれない。